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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*2*
【第一話】
『スタートヒーロー』
俺の名前は戦場海斗(いくさばかいと)
この街に住む今は普通の小学生
海斗
「ふぅ...今日はこれくらいにしておいて、Baronにでも行くか」
俺は近くにあったスケボーに乗り、近くの喫茶店へと出向く....
「おっす海斗君、今日は何の気分?」
海斗
「今日は野菜で」
「へいよー、80円だよ」
海斗
「ああ...ねぇ雪さん、ここ喫茶店なんだからジュースだけってどうなの?」
雪
「だからそういう事言うのやめてってば...君、僕が包丁苦手なの分かってるでしょ?」
彼は宅地雪、いつの間にかこの街に現れ、喫茶店を建てた謎の人物、この通り料理はできないがジュースは安いので、俺も度々お世話になっている
雪
「今日も特訓してたの?ヒーローの...」
海斗
「ええ、まだまだヒーローになるには程遠いですけど」
...そう、ヒーロー、俺はこの街を守るヒーローになるために日々特訓している
だが、これは決しておかしなことではない....
雪
「お、やってるやってる、ほらこれ!」
海斗
「おお...」
雪さんは新聞の一面を見せてくる、内容は【カリギュラのエース、またまた大手柄!】
この街には数多くの正義の味方が存在し、数多くのヒーロー組織が存在する、その中でも規模が大きいものが『カリギュラ』 だ。
雪
「...さて、僕はちょっと出てくるよ」
海斗
「何処へ?」
雪
「ああ、ちょっと果物の仕入れだよ、意外と売れるんだよね」
海斗
「それでしたら俺も運ぶの手伝いますよ」
雪
「いつもすまんなぁ」
...
果物の箱を担ぎながら、雪さんと俺は何気ない雑談をする
近くにある大きなテレビ塔はカリギュラ特集を報道しており、俺ほどの年の子供は皆番組に夢中になっていた
雪
「アニメや番組表より新聞の一面やニュース番組に夢中になる子供なんて、この街ぐらいだろうなぁ」
海斗
「別に悪いことではないじゃないですか」
雪
「まーそうだけどさ...海斗君はどうなの、やっぱヒーローになるとしたらカリギュラに入るの?」
海斗
「はい、だってかっこいいじゃないですか。」
雪
「かっこいいって...まぁ、年頃の少年には妥当な理由かねぇ」
海斗
「雪さんは憧れたりしないんですか?ヒーローとか」
雪
「嫌いじゃないんだけど...僕はそういうのには向いてないよ、君がヒーローを好きなように、の~んびりジュースを注いでるのが好きなんだよ」
海斗
「ふーん...」
雪さんと俺も立ち止まり、カリギュラの特集を見ていると....突如臨時ニュースに切り替わる
この街の臨時ニュースは大体【ヒーロー、あるいは敵が現れたので近付くな】という警告のような役割をしている
『臨時ニュースをお伝えします、××番地でヒーローの戦闘が始まりました、近くに住んでいられる方はすみやかに避難を...』
雪
「××番地ってこの近くじゃん...どうしよう」
海斗
「他に道はないんですか?」
雪
「無いなぁ...ごめんな海斗君、運んでもらったばかりにこんなことになって」
海斗
「いえ...」
雪
「...通るしかない、事情を話せばどうにかしてくれるかな」
海斗
「そうですね...」
海斗達はヒーローが戦っているという××番地へと向かった....