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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*8*
【第二話】
『チャレンジヒーロー』
そして当日の日....
試験の用紙を握りしめ、俺はカリギュラ本部へと到着した
海斗
「ここがカリギュラか....やっぱり大きいな」
本部の中に入っていくと、既に俺の他に数多くの人間がいた
大人から子供まで、この殆どがヒーロー志望者か....
試験番号を受けとる列も正に長蛇の列で、数分かかってようやく俺の番が回ってきた
受付
「参加用紙を受けとりました....戦場海斗様、番号は2013番です、順番が回ったらお呼びしますので、それまで待機しててください」
海斗
「はい...」
2013か....随分多いな、しばらく他のメンバーでも見てみようかな?
広いところにも、番号を受け取ったであろう人達が沢山...
海斗
「...いっぱいいるなぁ」
「お前も仮面ライダーになりに来たのか?」
海斗
「はい、2013番の戦場海斗です」
「2013番...俺は98番の福井龍(ふくいたつ)だ」
福井さん...俺よりちょっと上、中学生くらいかな?
海斗
「福井さんも仮面ライダーに?」
福井
「ああ...この間のニュースを見ただろう?黒影トルーパーズが風魔によって全滅....あの中には、俺の父さんも含まれていたんだ」
海斗
「えっ....!?」
福井
「俺は父さんを殺したあの忍者を許さない、あいつを倒すために仮面ライダーにならなくちゃならないんだ」
海斗
「...そうか、実は俺も理由は違うけど、忍者...風魔を倒すために仮面ライダーになりに来たんです」
福井
「理由は違えど狙う相手は同じ...か、互いに合格できるといいな」
『次!98番福井龍!』
福井
「おっと、呼ばれたみたいだ...じゃあな、お前もヒーローになれるといいな」
海斗
「福井さんも頑張って!」
福井さんは試験会場へと入っていく
...そうだよな、名前の知らないあの人たちにだって家族がいるんだ、加賀美さんの気持ちが何となく分かってくるようだ
海斗
「俺も頑張らないと...」
「あーったりぃ....」
海斗
「ん?」
試験会場から一人の男が出てくる....高校生くらい?
あの人が現れた途端に何故かざわめきが聞こえるようになる
「お、おい...あいつって与倉猛(よくらたけし)じゃねぇか!?」
「ええ!?与倉って...あの『王蛇の与倉』か!?」
「ああ...その辺のヤンキーからヤクザまで、ありとあらゆる人間を『イライラする』という理由でぶちのめしてきた伝説のヤンキー、王蛇の与倉...
「まさかあいつまで仮面ライダーに志望していたなんて...俺やっぱりやめようかなぁ」
あんまりよくない人なんだな、そういう人でも仮面ライダーになろうなんて考えるんだ....
等と考えていたら、例の与倉さんが小声で話しているほうを睨んだ
与倉
「おい、何をコソコソと話してやがる」
「...ひいっ!!」
与倉
「...ったく、メシでも買ってくるかな」
与倉さんは外へと出ていく...あれ、勝手に外に出ていいのかな。
「まったく与倉の奴は...ん?君も仮面ライダー志願かい?」
海斗
「え?....もしかして、あの飯塚浜有(いいずかはまあり)さんですか!?」
飯塚浜有、カリギュラでは最も有名なヒーローだ...加賀美さんは目立ちたくないのかな?
飯塚
「いやぁ、君みたいな子供まで仮面ライダーになりたいなんて嬉しいねぇ!頑張ってきた甲斐があった!」
海斗
「も、もしかして、候補生をチェックしているんですか?」
飯塚
「好きなように解釈しちゃって!」
『次!2013番!戦場海斗!』
あっ...もう俺の番だ。
海斗
「すいません、呼ばれたのでもう行きます」
飯塚
「おお!...あ、ちょっとこっち来て!」
海斗
「え?」
飯塚さんの元に駆け寄ると、口の端を歪ませてこう呟いた
『頑張れよ。』
海斗
「.....!」
飯塚
「ほら、ヒーローに遅刻は厳禁!」
海斗
「...はい!!」
元気をもらった俺は試験会場へと向かう...!!
俺は、仮面ライダーに絶対なるんだ!