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ロストヒーロー計画(完結)/ラストヒーロー計画
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン 
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水晶
「はー、はー....」

海斗
「...水晶」

水晶
「ねぇ、海斗君...ボクの選択肢は...間違ってたのかな...」

海斗
「そんなの、俺に分かるわけないだろ...」

水晶
「ふふ.....そうだよね.....人生っていうのはノベルゲームと同じだもんね」

水晶
「途中で大きな選択肢があって、それを間違えると.....こんな風に惨めな最後を遂げる....でも、どれが正しい選択肢なのかは誰にも分からない.....難しいね....」

海斗
「.....」

水晶
「ああ...ボクも、ヒーローに憧れたかったな、ボクもジュースを飲んでみたいな」


水晶
「ボクも...雪さん....と....一緒に....海.....」

海斗
「.....!!」

ああ、そうか...俺から作り出されたクローンだから、俺の記憶が多少あっても変じゃないか....


水晶
「約束....破っちゃったよ...ごめん....ね....」


...そのまま、水晶の体は黒く溶けていった


海斗
「水晶....お前も、もっと生きたかったよなぁ....!!もっと、楽しい選択肢を踏みたかったよなぁ....!!!!」


海斗
「お前だって...生きてるんだもんなぁ...!!」



海斗
「.....絶対に許さないぞ、風魔!!!!」

クローンだって生きているんだ

クローンだってやりたいことがあったはずだ

クローンだって望んでないはずだ

『雨水水晶』はお前らの玩具じゃないんだ


俺は必ず風魔を倒す、カリギュラの為にも、平和のためにも


そして...水晶(オレ)の為にも


...

Baronに寄ると、加賀美さんがいた


「あれ、海斗君おかえ...」

海斗
「.....」


「海斗君....?」

加賀美
「...やったんだな?」

海斗
「加賀美さん...オレは」

加賀美
「全部、聞いていたよ」

海斗
「えっ?どうやって...」

加賀美
「龍には数ヵ月も前に話していたんだが、ヒーローソウルには発信器とスピーカーが....」

海斗
「.....」

....


「海斗君の...クローン...」

加賀美
「水晶くんも可哀想な男だよ...」

海斗
「水晶...本当は俺みたいにヒーローになりたかったのかな?」

加賀美
「...それはもう、分からないだろう」


「今度は戦場海斗のクローンとしてじゃなく...雨水水晶という人間として、会ってみたいものだね」

ルメール
「何言ってやがる、ある程度の事は出来るだろうが」


「...まぁ、そうだけど気休め程度にしかならないよ?」

海斗
「...何をするんですか?」


「明日見せるよ...」





翌日...雪さんはゲーム端末を作ってきて俺に遊ばせてくれた

ゲームの内容はノベルゲーム。

ヒーローに憧れた少年が、仲間と共に街を守っていくお話。

そのゲームの主人公の名前は...雨水水晶。


【第十二話 END】

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