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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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第十三話
【DEAD HERO】
あれから、早くも一週間...
ルメール
「あれから早くも多すぎじゃね?」
雪
「ざくアクZの時だってそうだったでしょ!」
...
海斗
「雪さん」
雪
「いらっしゃい海斗君、今日の注文は?」
海斗
「お姉さんいますか」
雪
「えっ」
海斗
「いや、あの...ルメールさんの事です」
雪
「ああ、メル姉ね...多分そろそろここに来ると思うけど...」
海斗
「あの...義理の姉とか言ってましたけど...何があったんですか?」
雪
「その話をすると僕が色んな世界を飛び回っているという前提が生まれるけどいい?」
海斗
「...それってこの間の『本職』の話ですか?」
雪
「そうだよ」
海斗
「なら、聞かなかったことにしておきます...あなたの経歴は不思議すぎるから」
雪
「そうか...じゃあ僕からメル姉に関して1つだけ、メル姉が嫌いなことを教えて上げるよ」
海斗
「あの人が嫌いなこと...?」
雪
「自己犠牲の精神だ」
海斗
「自己犠牲って?」
雪
「他の誰かや何かが救われるなら、自分がどうなっても構わないっていうこと...」
雪
「僕だって嫌いだよ、そんな考え...何かが欠けてちゃ意味がないんだ、そばに居てくれないと...涙が止まらないんだ」
海斗
「.....」
雪
「前にメル姉のお母さんの事をちょっと話しただろう?」
海斗
「...話の流れからして、もしかしなくても」
雪
「うん、口では母親を嫌っているように言うけどさ、本音は...」
ルメール
「おい、お前」
雪
「あっ...メル姉!!」
海斗
「い、いつのまに...」
ルメールさんがいつのまにか背後にたっていた...凄い力で雪さんの首根っこを掴む
ルメール
「お前、何あいつの事話してるんたよ」
雪
「ご、ごめん...話しちゃいけない事だった?」
ルメール
「ああ...まぁ、言うなって予め伝えてなかった自分にも非はあるから今回は許してやるが」
ルメール
「いいか?二度と他の奴にママの話はするんじゃねぇ...あの件で辛かったのは自分だけじゃねぇんだ」
雪
「...ごめん、メル姉」
ルメール
「まあいいよ」
雪
「そういえば海斗君がメル姉に用があるっぽいけど」
海斗
「はい」
ルメール
「はぁ?自分に?」
海斗
「えっと、こっちに...」
ルメール
「はぁ...まあいいか、店の裏ってどこからだったか?」
雪
「あっち」
ルメール
「サンキュ、んじゃ行くぞ」
海斗
「ええ...」
雪
「自己犠牲...か、あの人もそうだけど、君も君だよ」
雪
「僕は知ってるんだから、君だって本来の世界線なら自分を犠牲にしてとんでもないことをするっていうのを...」