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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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ルメール
「それで、話ってなんだ?」
海斗
「えーっと、その...」
ルメール
「なんだ告白か?お前まさかうちの弟二股する気じゃないだろうな?」
海斗
「ち、違いますよ!雪さんの事です!」
ルメール
「あいつのことか」
海斗
「俺ってさ...あの人の事を不思議と思ってるだけで...どういった考えをしているとか仕事しているときはどんな人なのかは分からなかったりするんですよね」
ルメール
「ああ...なるほどな」
海斗
「あの人の義理の姉さんですから不思議な話が飛んできそうですけど」
ルメール
「あいつの二番目の友人なだけあってよく分かってんな」
海斗
「に、二番目なんだ...俺でも」
ルメール
「一番目は自分が更生したのはあいつのおかげって言うほどだからな」
海斗
「そうなんだ...」
ルメール
「で、あいつの事だな...あいつはな、ああ見えても何かあると結構気にするタイプなんだよ」
海斗
「そうなんですか」
ルメール
「あと、父親の件もあってか裏切られる事を恐れているし、誰かが悲しむ姿なんて見たくねーって奴」
ルメール
「分かりやすく言えば誰かの死を無駄にしたくないっていう奴だ」
海斗
「誰かの死を無駄にしたくない...」
ルメール
「だからこそあいつはお前が死ぬ事を恐れているんだ、自分がどんな存在かを忘れて接することが出来るのは...お前だけなんだよ」
海斗
「.....」
ルメール
「...ありがとな」
海斗
「え?」
ルメール
「あいつの友達になってくれてよ」
海斗
「.....はい!」
ルメール
「で?話はそれだけか?」
海斗
「いえ...クローンの事です」
ルメール
「クローンの?」
海斗
「この事は雪さんに心配かけたくなくて...」
ルメール
「ふーん、聞かせろ」
海斗
「あの子...水晶は、俺と同じ記憶を持っていたんだ」
海斗
「与倉さんのクローンだって...いつでも」
ルメール
「だから倒すのは嫌だってか?」
海斗
「うん...」
ルメール
「あいつも似たようなことを言うだろうよ...けどな、結局は別の生き物、紛い物だ...あんまり気にすることじゃねぇよ」
海斗
「.....」
ルメール
「自分から言えるのはここまでだ」
海斗
「...ありがとうございます」
...
ルメール
「おいたくっちスノー、例の与倉猛のクローン、もし生きて保護するとしたら何て名前をつけていたんだ?」