コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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零fighter山鷹隊 【完結】
日時: 2018/12/11 03:01
名前: ワタル ◆O4d95KIm6. (ID: q6B8cvef)

零fighter山鷹隊(さんおうたい)……。

歴史の背景にその影ありき……。

悪あるところにその影ありき……。

事件あらばその影ありき……。

果たしてその実態は……、
正義か悪か?希望か?破滅か?……。




____プロローグ

……とある満月の晩の事。

【デス・プリズン】

耳鳴りがするほどに、静か過ぎる真夜中……。

スカルフェイス『サムライ・マスターも年貢の納めどきか〜ん?』

2つの人影が、床に這いつくばった者を、見下ろしている。

侍風の傷だらけの男『……。』

その傷だらけの男の名前は、
サムライ・マスター・ミフネ・フジオ(御舟富士雄)。
※以下ミフネ

全身の力が抜けきったようだ。完膚なき敗北感…と言ったところか。


謎の長身の男『フハハハハハハ』

《ガシャン》

鉄の"分厚い扉"が閉められる。

《ガチャ》

錠をかける音……、日常生活の中であれば何気ない音ですら、ここでは絶望の音に聞こえる。
薄暗く、冷たいコンクリートの床、ここは収容所……?
なのであろうか?

……やがて誰の気配も感じなくなった。

まぶたを閉じる……まさに闇に包まれていくような気がした……。

ミフネ(このまま安住も悪くない)

ここでの安住とは、すなわち終身刑を意味する。
よもや何者とも戦わずに済むであろう……。

____ふと、どこからか柔らかい光を感じた。

全面コンクリートの壁の部屋に、ひとつだけ小さな窓がある。そこにはお決まりの鉄格子…そこから光が差し込んでいる。

ミフネ(今宵は満月か…かぐや姫でも現れて、酌して貰えば絵にもなる…。)

ミフネはボンヤリと、生きる事を諦めたように、虚ろな表情で月を眺める。

しかし、
その僅かに開いたミフネの視界に、闇夜を飛行する3つの影が映りこんできた!

すると、
その瞬間、安堵(あんど)の気持ちに包まれていく。

今まで気を張っていたせいか、ミフネの緊張が緩み、意識が遠のき薄れてゆく。

ミフネ(やれやれ…また忙しくなりそうだ…フッ)

小さく鼻で笑うと、静かに眠りにつくミフネ。
果たして彼の眼には、希望の光が見えたとでも言うのか!?

そして!!!

夜月に浮かぶ !!!

<3つの影>!!!!

その正体とは!?

……つづく。


主題歌
[Alexandros ]Droshky

ending
[Alexandros ]Adventure


挿入歌
[BIGBANG]BANG BANG BANG
※おもに各回(話)のボスクラスの敵の登場シーンに流れますwとくにサビの部分w

戦闘シーン
[UVERworld]激動 (男キャラ用)
[UVERworld]99/100騙しの哲 (女キャラ用)

以上が誠に恐縮では御座いますが、零fighter山鷹隊のイメージBGMですw
これらをふまえてご愛読のほど、最終話まで是非、ご自愛ください。byワタル

次号予告 零fighter山鷹隊 【疾風のジライヤ】どうぞお楽しみにw

全国の女子中高生~女子大生ファンのみんなぁー!まーたみーてねー!
次週に向けて『スクランブル!Go!』

《目次》
序章 (デス・プリズン脱出編) >>1 >>2 >>3

【第1章 アタッカー・ジョー】
鉄仮面フレディー編(A・J&ジョシュ登場) >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10

番外編(ミケルソン&ジェシカの話)>>11

デス・フォレスト編 (シューティング・スター&リンクス登場)>>12 >>13 >>14 >>15 >>16

モスマン編Part1(ガンドラゴン登場)>>17 >>18 >>19

はぐれハーピー襲来編(リンクス大暴れ) >>20 >>21 >>22

モスマン編Part2(ゾーン登場〜ガンドラゴン旅立ち)>>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28

人狼編(人狼討伐隊セブンバスターズ(仮)結成)>>29 >>30 >>31 >>32 >>33 >>34

アタッカー・ジョー完 >>35

【第2章 ザ・バトルライン】

パペットマスター・ギル前編(ミフネ&リオ登場)>>36 >>37 >>38 >>39 >>40

パペットマスター・ギル後編(ヨシュア&刀剣姉妹登場) >>41 >>42 >>43 >>44 >>45

砂漠の傭兵王編(ユーイ登場)>>46 >>47 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

【第3章 ナインソルジャーズ】

猫歩きの塔編 (ドンデリオン登場)>>56 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62

魔界突入編(ヴァルキリー登場)>>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70

【最終章 ファイナル・クロニクル】

死霊戦線 >>71 >>72 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80

魔城 >>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>91

魔城:BGM追加 David Garrett / Smooth Criminal
(イメージです、実際に小説上での曲は流れません。YouTube検索)

最終決戦 >>92 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111


新主題歌 [Alexandros ]ワタリドリ

newエンディング曲 [平井 大]Life is Beautiful

※[小説挿絵]イラスト掲示板も、ご覧下さい。

…NEXT

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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.42 )
日時: 2015/12/05 07:59
名前: ワタル (ID: Vy4rdxnQ)

【サムライトルーパー】


上空僅か50M。

低空飛行。

黒塗りの軍用ヘリコプターは、その場に留まりホバリング状態だ…。

特殊なパラシュートは飛び降りた直後、瞬時に開く!

通常パラシュート部隊の場合、高度300M以上必要とされている…。

が!しかし

ここは、零fighter!!山鷹隊!!(さんおうたい)

常識破りの特殊部隊だ!!

袮々『光世姉…度胸あるなぁ〜…ヒックw』

セーフティバーにしがみつきながら、開け放たれたハッチから覗き込む。
風圧を受けながら怖じ気づく"長剣使い"袮々。

タッタッタッ

後ろから走り込む音がする。

小夜『お先!』

バッ!!

黒い塊が飛んだ!

跳び上がり、体育座りの様に丸くなって回転しながら、空に身を委ねる褐色娘!

大の字になってパラシュートを開く…"小太刀二刀流"三女の小夜である!

袮々『うひゃー 怖くないのかね?しかし…あ…苺果は無理でしょw?』

ニヤニヤしながら苺果を見る。

すると

バシュ!

突然機内でパラシュートが開き……空に飛び出したパラシュート!

その先に、怖ばった表情の前髪パッツン娘w

吸い込まれるように、空へと放り出される"抜刀流"苺果!

苺果『袮々上!誤作動ですの〜〜〜!!』

ドシューン!

袮々『ぽいわ〜……ヒックw』

※四女苺果は光世を姉上(あねうえ)、袮々を袮々上(ねねうえ)、と呼び。
何故か小夜を小夜姉(さやねえ)と呼ぶ。

苺果の降下を確認したヨシュアは、四姉妹全員降下完了したものと感違いしてハッチを閉じる。

どん尻(最後尾)は苺果と踏んでいたからである。
恐らく怖じ気づいて躊躇するであろうと読んでいたヨシュア。
意外に速かったな、と感心する。

そのまま降下ポイントを見つけると着陸する。

ヨシュア『だいぶ離れちまったな…館まで…1.5キロってとこか…皆…無事でいてくれ!』

袮々『機長!珈琲が入りましたよwヒックw』

ヨシュア『ああ 悪い フーぅ ずずず…ぶあ!何だこれ!?焼酎じゃねぇか!?』

袮々『そそそ!w旨いっしょ?ホット珈琲割りw』

ヨシュア『オレは酒は得意じゃない!ワインならイケるが…ていうか!なんでお前!まだいんの!?』

それから…

やんややんや。

ピーチクパーチク。

言い訳やら。

言い争いが数分間続きます…。

見下ろす袮々。

見上げるヨシュア。

…。

しかし…ふと、ある異変に気づくヨシュア。

ヨシュアの自動巻高級腕時計の針が通常では考えられない動きをする…。

ヨシュア『…袮々 これを見ろ…これは!?一体!?どいうことだ!?』

袮々『なんね?……ゲゲゲ!?え!?』

そう

およそ2分30秒程で1時間が経過していく!

しかも

リオのSOSが出されたのは、デス・プリズンを出て5日後のこと、デス・フォレストをとうに出ていてもおかしくない。

もしかしたら時間枠が、あちら(現世)とこちら(魔界)では異なるのかも知れない…。




話は戻り戦場では…。

激しい攻防戦!!

パラシュートを刀で切り離し、二刀流を抜き、阿修羅の肩甲骨に狙いを定める!

大典太夫 光世!(おおてんだゆう みつよ)

着地と同時に深々と突き刺す

光世『せい!』

ドス!

ドス!

四股踏みの如くがぶり寄る!

阿修羅の6本の手が嫌がり、それをはたき落さんとする!

寸前で!ヒラリとバク宙でかわす光世!

続く阿修羅の攻撃を右に左に身を交わす!

身体をクルリと反転させて当たらない!

なびくポンチョ!

さながら闘牛士!

光世『アンさんの動き… 止まって見えるでありんす…』

余裕だ!

『おりゃぁーーーーーーぁああ!!!』

続いて登場!

小太刀二刀流!

右京左文字 小夜!(うきょうさもんじ さや)

小夜『奥義!六六輪!!!(ろくろくりん)』

いきなり奥義を放つ!!

空中で斬りつけ、着地するまで阿修羅の身体を、小回りの効く小太刀二刀流で無双斬りする小夜!!

無数の車輪が幾度も描かれる!

まるでネズミ花火!

バチバチと
斬りまくる!


しかし奥義を出し終えると隙が生じる!

この一撃で留めを刺すか?動きを鈍らせねば敵の反撃は必死!

巨体な阿修羅は痒い痒いと言ったところか?
阿修羅の6本の手が動きの止まった小夜を襲う!

と!

その時!

低い声が叫ぶ!

『忍法!不動明王!薔薇の檻!!(ふどうみょうおう いばらのおり)』

カムイ・リオである!!

館に絡みつき密集していた薔薇の茎が意思を持った生き物のように活動する!
一瞬で、そこにいる"動く全ての者"を襲う!!

そう

リオ以外の全て。


阿修羅は勿論。

小夜、光世さえも薔薇の餌食になる!

がんじがらめ!

身動きも取れない!

もがけばもがくほどに、薔薇の鋭利な棘が、鍛えあげた肌に突き刺さる!

光世『…つ!…ちょっとリオはん!わてらは味方どすぇ!…』

両手脚を縛られ大の字の光世。

逆さ吊りで捲れたスカートを抑える小夜。(小太刀を持ちながら)

顔が赤いw

※小夜は短パンを履いていますw条件反射てきな。

手首を締められ刀を落とす、刀剣姉妹最強の我らが大典太夫 光世…。

白い肌が薔薇に締め付けられる!

薔薇はシュルシュルと光世の太腿の付け根まで締めあげ、両腕も脇の下まで絡み、さらに首まで締めあげる!

健康的な中肉体型の光世の身体に薔薇の棘が喰い込み血が滲む!

戦意喪失だ!

ところが小夜は脛当てと手甲のお陰で痛みはない!

素早く小太刀で迫り来る触手の様な薔薇の茎を斬り刻む!

阿修羅観音はやがて大量の薔薇の茎にスッポリと覆われた…まるで蕾のようだ!

阿修羅の動きを封じた!

小夜『姉者!(あねじゃ)』

シュピン!

シュピン!

小太刀で絡みついた薔薇を斬り、
光世を救う小夜。


すると

リオの雰囲気が一転。

殺気が解け意識を失い倒れる…。

刀を拾い駆け寄る光世と小夜。

光世『……先程までとは うって変わってなんとも可愛いらしい お顔どすなぁ…』

小夜『ほんっと!危ない小娘だわ…』

光世『小夜はん?あんたまだ17っでしゃろ?リオはんの方が1コ年上どすぇ…』

小夜『え? イイじゃん別に…』

そう小夜は大概タメ口だ。

※因みに袮々の事も呼び捨てである。
光世を呼ぶときは姉者であるが…。苺果の事はイチゴと呼ぶ。

すると

『ふぇーん ふぇーん』

ワザとらしい泣き声…。

パラシュートが大木に絡まり宙吊りの苺果…。

よく見ると

その足元は地上まで20センチあるかないかの所でぶら下がり助けを求めてる14才の苺果w

光世はリオを負ぶり階段を降りる。

建物は広いわりに部屋数は少なくすぐに表へ出れた。

ミフネとリオが進んだ"絡繰屋敷コース"とは別の住居スペースであった。

途中小夜が見つけたジライヤ人形の入った鳥籠。

残るはミフネを救出すれば、このミッションは遂行される。

ミフネは人形の山に仰向けに倒れていた。

寝息を立ている。

光世『ミフネはん… こんなんトコで寝てもうたら あきまへんて…』

小夜『けったいな人形…気色悪!』

『ふぇーん ふぇーん』

泣き声に一旦振り向く光世と小夜…。

が…

すぐに無視w

何故なら既に重力で僅かに浮いていた脚が地に着くにも関わらず、脚を曲げて浮かせている!

内股で。

小夜『かまちょのイチゴだ ほっとけほっとけ…』無表情。

『ふぇーん…』

ブチブチ

刀を抱き身体を揺さぶる…

やがてパラシュートが破けた。

ドテ

横倒れする苺果。目を閉じている…。

音に振り返る光世を制する小夜。

小夜『見るな見るな!姉者!』

しばらく倒れて様子を伺う苺果。

片目をあけ無反応の2人に観念したのか、立ち上がりたいして汚れてない衣服をポンポンと払った。

そして、トコトコと歩いてくる苺果。

苺果『姉上ったらいつもは助けてくれるのに……酷い酷い酷い酷いですの…小夜姉の馬鹿(ボソ)』

ブツブツ言いながら歩く苺果。

しかし

苺果の背後に迫る恐怖!!

動きを封じられたはずの阿修羅観音…地響きと共に嫌な予感!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………つづく。

次回 【修羅VS修羅】どうぞお楽しみにw






Re: 零fighter山鷹隊 ( No.43 )
日時: 2015/11/30 19:41
名前: ワタル (ID: vstNT7v3)

【修羅VS修羅】


光世『ミフネはん?』

小夜『お頭ぁ〜』


ミフネ『…!?』

ボンヤリとした表情のミフネ…。

ミフネ(…おれは……そうか…あの時…)

____回想シーン…。

目の前にデカイ顔!

阿修羅観音!!

ミフネ『…この化け物が!気安く…俺の間合いに入るんじゃねぇ!』

※ミフネの間合いに入っていいのは、老若女(ろうにゃくにょ)だけである…wミフネ談。


集中!

"紅刃の竹虎"に気が集まる!

ショワショワショワ…

ジリジリと腰を落とし…抜刀の構え!

ゴォォォォ…

ミフネ『…地獄の沙汰も金(カネ)次第!!……奥義!!!…閻魔裁き(えんまさばき)!!!!』

ズバババババン!!!!!

ミフネの出せば必ず相手を抹殺する最大奥義!

炸裂!

一刀両断!!!

パカッ

阿修羅の顔がパカッと割れた!

ミフネ『…ふぅー…成仏せい………』

チン

納刀するミフネ。

しかし!

もがいていたかと思われた阿修羅の開いた顔が閉じる!

すると!

先程までの澄まし顔とは違い、怒りの形相!!

グォオオオオオオオオ!!

阿修羅の右腕から繰り出す、3つの拳がミフネを襲う!

殺気を感じとったミフネ!

振り向き様に"百歩神剣"を放つ!

バシュン!

しかし拳の勢いは止まらず!

距離が近すぎては繰り出された斬撃の衝撃波も効果が薄い!
最初は小さく地鳴りと共に大きな波を起こすのである。

アシュラ・ブローの直撃を受ける!

弾き飛ばされ落下するミフネ!

弧を描き…

落ちる…。

その最中、
ギルの書斎では"九字切刀"を奪還したリオが、ジライヤの入った鳥籠を目前にしていた。

凄まじい衝撃音に、ふと窓の外を見るリオ。
ミフネが落ちるその瞬間を、ギルの書斎の窓から目撃する!

リオ『!?…隊長ぉ!』

とっさに走り込み窓に近ずいた!

その瞬間!

その窓に阿修羅の巨大な指先が掛かる!

そして!

激しい怒号と、地響きと共に天井が剥ぎ取られる!

飛び退くリオ!

やがて天張りは捲り(まくり)壊され、大空が一面に広がる…。

そこには三面六臂の阿修羅観音!

怒り面だ!

しかし試作品の為か?

脚は無い。

その時!
リオの身体に異変が起こる…。

ドクン!

見下ろす阿修羅、獲物を見つけ…

6本手連続パンチ!

ダンダンダン!
ドゴドゴドゴ!
ダダダダダダ!
ズダダダダダダダダ!
ドカドカドカドカドカドカ!!!!……エンドレス!

6本の腕が猛スピードで叩きまくる!やり過ぎくらいに叩きまくる!

狂ったように!

そして!
砂埃が舞う!
煙の立ち込める中、
阿修羅の手が止まると、何かが飛び上がる!

鬼神!

カムイ・リオだ!

リオ『秘技!犬走り!猫走り!』

かけ声と共に小太刀を振るうと、斬撃の衝撃波が無数に放たれる!

ミフネの"百歩神剣"に比べ波動は小さいが、まるで無数のブーメランの様に不規則で予想のつかない動きの斬撃の衝撃波が大量に阿修羅を襲う!

反撃する阿修羅!

激しい攻防戦!

リオ『忍法!九十九毛針!!!(つくもけばり)』

長い髪の毛が、針の如く阿修羅の身体に無数に突き刺さる!!

まさに!

さながら!


修羅VS修羅!

…………。

……………。

光世『ミフネはん?どないしたんどす?』

ミフネ『そうだ! リオは!?阿修羅は!?』

ガバッと起き上がる。

光世『リオはんなら ここにいてます』

穏やかに眠るリオ。

神威の姿は無い。

ミフネ『…無事か でも何故 刀剣姉妹がここに…』

光世『わてらは ミフネはんを救出にきたんよ〜』

小夜『えへへ wそいことw』

そこへ
内股小走りで全然前に進まない巫女風少女w

苺果『ボスボスボスゥ〜』

小夜『来たよ ぶりっ子w』

ミフネ『おう イチゴ 大きくなったなw』

実に再開したのは7年振りである。

※補足:刀剣姉妹とはその昔、同じ天狗山で修行した仲間である。
数ある奥義は全て師である大天狗から伝授された。
今から10年前、当時ミフネは18歳…。山奥の寺小屋で3年間共同生活を共にした。
ミフネは自ら志願し天狗山に脚を踏み入れたが、
光世を含む4人の娘は訳あってソレゾレ別個に大天狗に拾われ育てられていた…。
通常、天狗山で大天狗の姿を見て生きて帰れた者は居ない…。
ミフネは異例である。
因みにこの頃はまだリオやユーイとは出会っていない。
そう…
5年程前、ヨシュアとの再開を機に零fighter山鷹隊に招集され出会ったのだ。
ミフネを隊長に任命し、ヨシュアは情報収集を任される。
ジライヤは、困った時の"お助けキャラ"である。
以来、主にミフネとリオ。単独のユーイがそれぞれ秘密裏に与えられるミッションを完璧にこなしていた。
ただし…デリンジャー将軍確保の際、想定外の側近"スカルフェイス"に遭遇するまでは…。

久々の再開に安心したのも束の間…。

ガタガタ…

グラグラ…

地震か!?

苺果の背後に地面をモコモコと割り、まるで地蜘蛛の様に阿修羅観音が現れた!
リオの忍法で蕾の様に包まれたはずの奴は、地中を潜り襲って来たのだ!

上半身だけのソレはまさに"テケテケ"だ!!

※テケテケとは、怪談話や都市伝説などで登場するアレである…。


苺果『ぎゃぁぁぁ!ですのー!姉上!小夜姉ェェ!』

刀を抱きながら走る苺果!速い!

ミフネ『出たな!阿修羅!』

刀を杖代わりにヨレヨレのミフネ。

ふらふらしながら、立ち上がるミフネを静止たのは小夜!

小夜『お頭ぁ!怪我してんぢゃん!ここは任せて!』

背中に挿した小太刀を抜き構える!

光世『ほな…ミフネはん?リオはんの事…よろしゅう』

腰に挿した刀を抜く!二刀流!色白巨乳!光世!

しかし!その豊満な胸がユサユサ揺れる様は残念ながら"スーパースロー"でも確認出来ない!
何故なら!!!
ポンチョを纏い(まとい)隠されているからである!無念んん!(ナレーション)

その脇を走り抜け、迫り来る阿修羅の"足止め"をするべく立ち向かう褐色娘!小夜!

ダッダッダッ

タン!

クルクルッ!

小夜『でぇい!喰らえ!大車輪!!』

ズバッ!

ズバッ!

小夜『で!でぇーい!!』

ズバッ!

回転しながら斬りつける!

グガァァ!

怒る阿修羅!反撃!

光世『ハッ!ヤッ!勘忍しとくれやす!』

かわしつつ、コンボ斬りである。

光世『やめときおし!!』

ズバッ!

光世『やめときおし!!』

ズバッ!

光世の斬撃のかけ声は独特であるw

ミフネの見守る中、並みの人間では眼にも止まらぬスピードで、激しい攻防戦を繰り広げる!

しかし阿修羅も負けてはいない!

まさに!

カムイの時といい、修羅VS修羅!第2戦である!!……………つづく。

次回 【魔界の渦】どうぞお楽しみにw


Re: 零fighter山鷹隊 ( No.44 )
日時: 2015/11/28 19:22
名前: ワタル (ID: vstNT7v3)

【魔界の渦】

光世が攻撃の最後の一手を、屈み体制で終えると、すかさずその背後から背中合わせに反転しながら回転斬りをする小夜!
斬り終わるや否か、下になっていた光世が小夜を踏み台代わりに飛び上がる!

小夜の肩当てには光世の足型が付いている…過去に幾度となく反復した証しだ!

高くジャンプした光世は再び阿修羅の肩甲骨に二刀を深々と突き刺し!押し込む!!

どうやら阿修羅の急所であろうか?
苦痛にもがき、嫌がる!

次の瞬間!

深く刺しすぎてしまった光世は刀が抜けず、僅かに隙が生じる。
阿修羅の腕に捕まり投げ飛ばされる!

ドフッ!!

光世『う!』

背中を打ち付け、一瞬呼吸が止まる!

痛烈!!

小夜『姉者!』
苺果『姉上ェ!!』

駆けつけようとするミフネ達の前に突如!館から踊る様に無数の湾曲した剣がゆっくりふわふわと、浮遊して飛んでくる!

やがて空中で整列したかと思うと、猛スピードで迫る!6本の刀!
湾曲したソレは、西洋刀"シャムシール"だ!別名三日月刀。

3本が苺果を襲い!
2本が小夜を襲い!
残る1本が光世を狙う!

回転しながら二刀の小太刀で応戦する小夜!
キンキン!
弾き飛ばした!

抜刀せずに"下げ緒"でキツく結ばれた鞘ごと叩く苺果!

ゴイン!
コキン!
カッキーン!

フルスイング!

※下げ緒。とは…鞘を帯に帯刀する際に用いる紐の事である。

そして!
残る1本!

倒れて受け身の取れない光世の首めがけ!
シャムシールの一撃が振り下ろされる!!危ない!!!

ミフネ『百歩神剣!』

シュババッ!!ポゥン!!!

間一髪!

光世『……ミフネはん?…おおきに……(ボソ)』

全身を強くうち、立ち上がれない様子の光世。かすれる声で呟く。

ミフネ『…マズイ………意識が朦朧(もうろう)とする……ん!?アイツは何だ!?』

バタッ

何かを発見したが、気絶するミフネ。

やがて散らばった6本の剣は阿修羅の手の元に吸い寄せられる。

苺飴を頬張り…小走りで人形の山の影に隠れる苺果。

小夜『はぁ…はぁ…こいつ…強すぎる…』

肩で息をする小夜。
両腕が鉛のように重くダラリと垂れ下がる…。

阿修羅は動く物に反応するらしい。

小夜の脇を通過して隠れる苺果を追いかける!!
脚がない為、移動は6本の手!

テケテケだ!

今度はシャムシールを地面に突き刺し、大地をほじくり返しながら迫り来る!!
さながら耕運機!まるで暴走トラクター!

背中には、光世の二刀が刺さったままだ!

小夜『くっ!…させるかぁ!!奥義!六六ッ!!…輪!?…』

小夜が動いた瞬間!
阿修羅は狙いを変えた!連撃の餌食となる!

ギャギャギュイイイン!!!!

鉄と鉄が擦れる様な激しく鈍い金属音!

火花散る!!
小夜『ぐはっ!』
小夜は…上空高く飛ばされ…最高到達点からゆっくりと天地逆さになると…

落下!!

小太刀二刀は回転しながら地面に突き刺さる!
歯こぼれしまくりの小夜の小太刀…これではいくら達人だとて斬れはしない。

小夜は頭から落ちていく…。

震える苺果…。
頭隠して尻隠さず
既に苺飴を頬張り過ぎてハムスター状態だ!

もう駄目だ!涙目苺果!

小夜の激突も免れない!

この高さ!

この速度!

きっとグチャってなる!

苺果以外の全員が…!?

戦闘不能!!

及び!

意識を失っている!!!!

万事休す!!!!!


………GAME OVER……。
___読者の皆さん!これまでご自愛頂き誠にありがとう御座いました!
一部地域にてコレより放送が打ち切りとなります!(ナレーション)






なんつってw

諦めかけた…その先に…幸運は訪れる!


ブオオオオオオン!

キキキキキキー!

バサッ!

隼の如く空中で小夜を受け止め着地!

ニンジャマスター・ヨシュア見参!!

超々長剣使い:切丸蔵袮々(きりまるくらねね)参上!

二人乗りのリバーストライク(3輪逆トライク)"ウォンイット"に乗り込んでの登場!
カラーリングは、マッドブラック。赤いラインを引いたヨシュア仕様だ!

ふてくされ気味に座り、肩に大太刀を構えるのは袮々、はみ出た化物級の長剣!
真打(しんうち)登場!


小夜(だれ…?…暖かい……)薄れる意識の褐色娘。今だけ素直だ。

ドッドッドッドッ

排気音。

やはり阿修羅は盲目だ!
音や気配に過剰に反応する!

阿修羅は、袮々の乗る逆3輪トライク"ウォンイット"に襲いかかる!!

グオオオオオオオオ!!!!

暴走トラクター再び!!

袮々『来た来たぁーーーー!妖怪退治の袮々様ぁたぁ(とは)アチシのコッテイ!!(私の事です)』

ブオン!!

長すぎる長剣の為、普通に抜刀するのは不可能!なにせ刀は2M。
身長が5M近くある者なら話は別だが…。
では、どうやって刀を鞘から抜くか!?

そう!

刀を抜くのでなく鞘を後方に飛ばすのだ!
両手で!
鞘を飛ばし、剥き身になった大太刀を振り上げる!

発光する刃渡り2M超の刃!

この数秒間!光を浴びた全ての者が金縛りに合う!

阿修羅の動きも止まった!!

袮々『百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)!魑魅魍魎(ちみもうりょう)!悪霊退散(あくりょうたいさん)!妖怪懺悔(ようかいざんげ)!悪魔昇天(あくましょうてん)!登下校w(とうげこうわら)……奥義!!!!大神天神獅子落とし(おおがみてんじんししおとし)!!』

カラッカ!!(バチの音)
ドドン!!!!(太鼓の音)

ズン!!!!(斬撃の音)


阿修羅真っ二つ!!

パカッ

ズシン…。
景色が覗く。

※過去に下げ緒で縛ってあるのを忘れて刀を丸ごと後ろに投げ飛ばしてしまい、
妖怪総督ぬらりひょんに負け拉致られるという苦い経験のある袮々。
以来そのような凡ミスは無い。

ヨシュア『やったか!?』
袮々『一丁あがりぃ!』

倒れた仲間たちを見渡し哀れむヨシュア。
すぐに切り替わる表情。
クールな態度…。

ヨシュア『ミフネ…リオ…光世…お前達ともあろう者達が…なんてザマだ!』

ヨシュアは小夜を寝かせ、地面に刺さった小夜の小太刀を抜く。

ヨシュア『こんなボロボロになるまで手入れもせずに…刀のメンテ不足は命取りだというのに…言えば刀の1本や2本手配したのに…くそっ』
苦虫を噛むヨシュア。

すると…
口を開く光世。

光世『…ヨシュアはん?…おおきに…でもな…わての妹達は アンさんに気ぃつこうとるんよ…』

ヨシュア『…何だと!?』

袮々『み…光世姉ぇ!生きてた!』
大太刀を置き、駆け寄る袮々。

すると
倒したはずの、阿修羅がグラグラと動き出し復活する!

ヨシュア『まさか!?』

光世『…一つ言い忘れちょりました…コヤツめは……ケホッ…ケホッ……何度斬りようと復活しよる…何度倒しても蘇るんよ…』

必死に起き上がろうとする光世。

袮々『光世姉ぇ!もう喋らなくていいから!動かないで!死んじゃうよぉ!』

蘇生を始める阿修羅!

ヨシュア『なにぃ!?不死身だとでも言うのか!?……クソ!忍法!火炎乱玉(かえんらんだま)!』

ボン!
ボボン!
ボン!

火の玉が阿修羅を焦がす!

しかし蘇生中の阿修羅には無効化だ。
焦がした側から蘇生する。

ヨシュア『馬鹿な!!』

と、その時、ヨシュアの耳に不意に声が聞こえた気がした。

(阿修羅は盲目 操り人形 …本体は館にいる!)

ヨシュア『ミフネ!?』

ミフネの声に振り返るが、以前気絶したままだ。

館を見るヨシュア!

ヨシュア『忍法!千里眼(せんりがん)!』
まるで望遠鏡!

いた!

館の窓際に隠れるように、司令官風の男!帽子にα(アルファ)のマーク。

ヨシュア『そこか!?忍法!狩猟豹(しゅりょうひょう)!』

ジジジ

ノイズと共に瞬間移動のヨシュア。

次の瞬間!

ジジジ

再びノイズ音。

パペット司令官αの背後に現れるヨシュア。

ドス!

突き刺し貫通!ヨシュアの愛刀"ジャマダハル"だ!

パペット司令官α『貴様!いつの間に!?ガハッ……そんな攻撃かわせる訳が無いダロ?………無敵過ぎるダロ?…ガク…ダロ?』

すると

暗転!!

黒い不気味な渦が上空に現れた!まさに!この世の終わり!………つづく


次回 【蜻蛉(かげろう)四十師団 8番隊隊長!ヨシュア・ザ・サーバイン】
どうぞお楽しみにw

Re: 零fighter山鷹隊 ( No.45 )
日時: 2016/02/12 20:26
名前: ワタル (ID: ejqmpl56)

【蜻蛉(かげろう)四十師団8番隊隊長!ヨシュア・ザ・サーバイン】


突如現れた魔界の渦!

まるでブラックホール!

たちまち砂嵐!

瀕死の光世、ズタボロの小夜、そしてリオが次々とその渦に吸い込まれる!
そして阿修羅のシャムシールが舞う!
まるで竜巻の様だ!

ヨシュア『袮々ェーーー!苺果ァーーーー!!』

目を凝らし叫ぶヨシュア!

館の窓際にしがみつき、吸い込まれまいと耐える。
バサバサ!

上空の渦にパペット司令官αの屍(しかばね)が吸い込まれていく!

パペットの大量の死骸も遥か上空!

舞い上がる!

そんな中、苺果はミフネを助けようと必死だ!

その小さな身体では、177㎝のミフネを運ぶには無理がある。

するとジライヤの入った鳥籠を持って大木にしがみついて隠れていた袮々が、その様子に見かねて飛び出す。

ヨシュア『無茶するな!!早く退避するんだ!』

身を乗り出したヨシュア!

そこへ、復活した阿修羅が竜巻に乗り迫り来る!

捕まるヨシュア!

6本手に羽交い締めだ!!

油断した!!

しかし、ソレ以上の攻撃はして来ず、石のように固まり生気の無い様子だ!
最後の"あがき"だろうか?

阿修羅もろとも魔界の渦に吸い込まれる!

ヨシュアの乗ってきたリバーストライクまでもが浮き上がる!

絶体絶命!!

ヨシュア『ぐああああ…忍法!狩猟豹(しゅりょうひょう)!』

※狩猟豹とは、チーターの事、昔の和名である。

ジジジ…

………。


………。


ジジジ…

バタッ…

瞬間移動したヨシュア…倒れこむ。

そこは館から離れた場所に着陸していた大型軍用ヘリコプター内部。

ヨシュア『……また…1人…生き残ってしまった……あの時と……同じ…』

薄れゆく意識の中…
ヨシュアは…過去にも似た経験をした事を思い出す…。

それは今から10年程前…ヨシュアが18歳の頃。
蜻蛉(かげろう)四十師団にいた頃の話。

それは
1小隊、5人編成。8小隊。
計40名から構成された、忍者、クノイチ、侍からなる一個師団である。
その8番隊隊長に籍を置いていた。

因みに8番隊だけは、皆、未成年であった。

最年長で28歳、1番隊隊長"服部万蔵(はっとりまんぞう)"を"お頭"とする…。
同じく1番隊の、御門(みかど)28歳と、バジリスク28歳。
彼らは三強と呼ばれ部隊の中でも恐れられていた…。

ある任務を遂行する為に結成されたのだが、隊は作戦途中…ほぼ壊滅状態に陥る…ヨシュアは1人無人島にて謎の精鋭部隊によって救助される。

それこそがサイバーポリスとの出会いだった。

そして一命を取り止めたヨシュアは秘密裏の"Dの機関"通称ダラスにて零fighterとして生きる事となる…。

※蜻蛉四十師団の物語は、ヨシュア外伝【オグル島の姫君】にて今後、公開する予定です。
因みにA・Jの【レッドヘル】
切丸蔵袮々の【妖怪絵巻(仮)】刀剣姉妹メインストーリー。
ガンドラゴンの【エルフ王国の聖戦(仮)】カトレア。ホークアイ。イーグルアイ登場。(パラレルワールド)
など続々公開予定。乞うご期待w

____そう
零fighter山鷹隊の誕生である。

当初はヨシュア、ジライヤ、リオの三羽烏であった。

そこへ

女冒険家シラヌイ・ユーイが加わり、最後に人斬り抜刀斎ミフネ・フジオが仲間入りしたのである。

___しばし意識が飛び、再び目覚め朦朧(もうろう)とする中、どれくらいの時間が経ったであろうか?
あの頃とリンクするヨシュア。

すると

何者かがドタバタと浸入してきた!

とっさに身構えるが、すぐに安堵の溜息が漏れる。

そこには

ミフネを負ぶりし息を切らす、超々長剣使い祢々!

そして!

鳥籠をもって必死顏の襦袢(じゅばん)姿の苺果!

お決まりの苺柄の綿パンが透けてチラ見せである。(14歳)
胸はAカップと思いきや意外とある。苺柄のCカップである。

ロリ好きには危なかしくて見せられない姿だ。

※襦袢とは着物のインナーである。透け透けである。

鳥籠の中身は人形姿のジライヤ…ではなく可笑しなお面だけである!?

本体が無いw

普段なら突っ込みどころが満載なのだが…。

生存者がいる事に安心した…。

ヨシュア『生き残りは…これだけか…しかし無事でよかった…』

魔界の渦に飲まれたリオ、光世、小夜、ジライヤ、きっと生きているであろう事を祈るヨシュア達であった。

そして

再び訪れるであろう地を飛び立つ黒塗りのヘリコプター。

魔界エリアから離脱した。

そこへ無線が入る。

謎の声《おはよう!ヨシュア君!…聞こえるか?》

ヨシュア《はい こちらヨシュア…》応答するヨシュア。

Dの機関"ダラス"だ。

ダラス《砂漠の都周辺で現在 内戦が起こっているのは知っているな?》

ヨシュア《ええ シラヌイ・ユーイが調査に飛びました 目的は傭兵王との接触ですが…》

ダラス《うむ よかろう…では その内戦なのだが どうやら裏で遠隔操作をし 対立する群衆を煽り 闘わせている黒幕が判明した…ソレは…デリンジャー将軍だ!…奴の手の平で踊らされている 火と風の民…このままでは双方が消滅する !隣接する魔界から既に領土に支配すべく黒い影が迫っている 奴らは強固な二つの部族が崩壊し勢力が衰えた所を狙い攻めてくるであろう…》

ヨシュア《話の腰を折る様ですみません…我々のチームも今さっきまで魔界の悪魔と闘い仲間を半数失いました…今デス・フォレスト上空です…ここにもいずれ魔界の悪魔が侵攻してくるのではないでしょうか?時間の問題だと思われます…》

ダラス《何!?…ソレは御苦労であった…ただちに我々の誇るガーディアン部隊アテナと 最強の戦士ヴァルキリーを向かわせる!ヨシュア!次のミッションを発令する!火の民に加担し指揮する"ポンティアック・ファイヤーバーグ軍曹"と接触し誤解を解き停戦協定の交渉をするのだ》

ヨシュア《わかりました》

ダラス《部隊の編成はいつも通り 君に任せた! 必要な機材及び武装は直ちに手配する!それではヨシュア君! 幸運を祈る!》

無線は以上だ。

ヨシュア『…やれやれ…全く…人使いの荒い大将だ…』

ミフネはとても出撃できる状態ではない…。

ジライヤがいない今、緊急時に対応させる人員として袮々は出撃させるべきでは無い…。
それに袮々は疲れきったのか眠ってしまった…。

………苺果と目が合う。

苺果『へ?…何ですの?』

ズカズカと歩み寄り、ほぼ下着姿の小娘の腕を取るとフィッティングルームに連れ込む。

苺果『わーのわーの セクハラですのー 心の準備がぁー ですのー』(汗)


ヨシュア『うるさい…これに着替えろ…』

シャッ

…数分後。

迷彩服に着替えた苺果。
オープン。

ドンデン!ドンデン!

デザート仕様だ(砂漠仕様)

プッ(膨れ顔の苺果)

ヨシュア『アッハッハ 似合うじゃねぇか?苺果』

苺果『ううー 可愛くないですの』

ワイルドw

とは言えキャップを少し斜めに被り、お茶目感を出す苺果。

ヨシュアはソレを直すと、『装備は正しく身に付けねば戦場では命取りとなる』と諭す。

それからヨシュアはカラシニコフ2挺とウージーを2挺。
それに手榴弾など、必要とされるであろう武器や装備オーダーした。
勿論、乗り物もだ。

因みに現在、大型軍用ヘリコプターは自動操縦中である。

※カラシニコフ:種別アサルトライフル 装弾数30発。ウージー:種別短機関銃 装弾数20.25.32.40.50発。

ヨシュアは一路、全身打撲のミフネをラボ(軍事病棟)に送り届けた……つづく

次回 【砂漠のコロッセオ(闘技場)】どうぞお楽しみに






Re: 零fighter山鷹隊 ( No.46 )
日時: 2015/12/08 17:48
名前: ワタル (ID: VB7Q11rn)

【砂漠のコロッセオ(闘技場)】

そこは砂漠…

ジリジリと照りつける太陽…

フィールドバック(雑袋)をぶら下げて歩くラクダの姿…
大概は水の入った革袋だ…
フード付きのローブを纏(まと)った女が乗る…。

背中にバックパック。
足元はベージュのタクティカルブーツ。
手綱を握る手には黒いタクティカルグローブを装備。指先はないハーフタイプだ。

首筋に滴る汗…。
白いタンクトップの胸元は汗で滲む…。
黒いサスペンダー付きのベージュのホットパンツの腰から取り付けられたガンホルダー。
その両腿にハンドガンを装備。

2挺拳銃シラヌイ・ユーイだ!!

ユーイ『あちー……てか…ここどこ?』

バルファルディー ゴーグルのサングラス部分を上に開き、辺りを見渡す…。
※2層構造で開閉式のレトロなクラシックデザインのゴーグル。

そう!
ユーイは方向音痴だったw

しかし…
いつも紆余曲折(うよきょくせつ)はするが、最後にミッション遂行してみせる…結果オーライ型だ。

デス・プリズンから持ち出したダートバイクは砂漠の手前の街で売り飛ばし、その金でラクダを購入していた。

揺れる陽炎(かげろう)…灼熱の中…倒れた子供の人影を発見した!

ユーイ『あれは!?』

ラクダを走らせ駆け寄るユーイ。
こんなところで生きていられる訳が無い。
飛び降り抱き起こすユーイ。
しかし…まだ息がある!

が!?

それはモグラ人間だった!

砂漠で倒れたフリで旅人を騙し盗みを働く、盗賊稼業モーグリー族だ!

ブシュ!

モーグリーは毒霧を吐いた!
まともに喰らえば失明は免れない!
幸いにもゴーグルを装備していた!

ユーイ『ブワッつ! え!?何こいつ!?』

困惑して怯むユーイ!
モーグリーはラクダを奪い取ると口笛を吹く!

ピゥーゥイ!

すると
砂に隠れ身を潜めていた2匹のモーグリーが現れラクダに飛び移る!
そのうち1匹はクロスボウを武装している!

逃走!

追うユーイ!

ユーイ『まてぇー!こらぁぁ!』

ダン!

ダン!

ユーイの愛用銃グロック18Cマシンピストルが火を吹く!
※セミオート(単発)、フルオート(連射)切替可能。

モーグリー『プギィ!!』

ドサッ

見事命中!

落ちた丸腰のモーグリーを飛び越え追うユーイ。

だが、砂に足を取られ思うように走れない!

やがて離される。
狙いが定まらない…。

モーグリーが遥か遠く、少し小高い砂丘に差し掛かる頃にはユーイは走る事を諦め歩き始めていた…。

ユーイ『ああーもう!こんな事なら残りの水全部飲んでおけばよかったー!』

落胆した表情で、首から下げた僅かに残った水の入った革袋を握りしめた。

その時!

ドーーーーーーン!

突然!砂柱が上がる!
砂丘に消えたモーグリーが、ラクダと共に舞い上がる!

宙に舞う2匹のモーグリー…1匹が空中で砂柱に喰われた!
ソレは巨大なミミズのような砂漠のモンスター。

サンドワームだ!!

うねりながら捕食する!
丸く開いたデカイ口には無数のノコギリのようなギザギザの歯が連なる。

捕食を免れたラクダが一目散に戻ってくる!
続いて生き残った武装したモーグリーが、チマチマと小走りに短い足で必死に逃げる!

ユーイ『うわ!何あのバケモノ!!…ラクダちゃん!早く逃げてー!こっちおいでー!』

走るラクダとモーグリー。
サンドワームのオマケ付きだ!
モコモコと地中の砂を掘り進みコッチに来る!

ユーイ『ゲ!やっぱ来ないでェェーーー!!!』(汗)

逃げるユーイ!
追いつき追い越そうとするラクダ!
並走して、飛び乗るユーイ!お見事!

振り返るとモーグリーが勇敢にも闘っている!
クロスボウ連射!

が!

すぐに喰われた!

次はユーイの乗るラクダに迫り来る!!

ユーイ『ヤバいってーの!』

しかし、ラクダも流石に生命の危機を感じたか?
今まで見せた事のないスピードで走る!

迫るサンドワーム!

…その様子を何者かが伺う…
双眼鏡を覗き、ハイリフトのカスタムバギーに乗る。

ユーイは迫り来るサンドワームに対して、振り向きフルオートで応戦する。

一部始終を見ていた謎の人物。おもむろに…取り出す兵器。
バズーカ砲に酷似して異なるカールグスタフ無反動砲を構える。

※無反動砲とは、発射薬のガス圧を後方へ抜き、反動による砲身の後退をなくした火砲。歩兵が主として対戦車火器として使用。

スコープを覗きラクダに乗ったユーイを見てから照準をサンドワームに重ねる。
ロックオン!

次の瞬間!

チュ!ドォーンン!!

ユーイを喰らおうと大口を開けたサンドワーム!
呑み込む寸前で砲撃を喰らい!のけ反り沈む!

驚き縮こまるユーイ!
音のする方に振り返ると…
その場を立ち去る謎のカスタムバギーの姿。

タンカラーの迷彩バギーは日の沈む方角に向かい地平線の彼方へ消えていく…。

パチパチパチ…
燃えるサンドワーム…黒焦げだ…。

ユーイ『あれは一体…………だれ?』
ユーイは戸惑いながらも、西へと向かった。
日も暮れかかる頃、ようやく目指す砂漠の都が見えてきた…。

あのバギーの男が、道しるべとなった…。
石造りのローマ王国風のその都は砂漠のオアシス。
夕方だというのに人々で賑わう。

ここは貧富の差が激しい様だ…貴族もいれば乞食もいる。

しかし寒暖差が激しい為、日が沈んだ途端に肌寒い。

野宿は今日はやめておこう。
ユーイはラクダをその辺にある公共の柵に縛ると宿を探した。

ユーイ『えーと…ホテル …ホテル…と…お!あったあったw』

ユーイはホテルにチェックインすると、すぐさま水を浴びるように飲んだ。
ユーイ『ぷはぁー生き還るぅー』

そして、部屋にもバスルームはあるのだが大浴場を利用した。

ところが…
脱衣場こそは別々だったが中へ入ると混浴だ!

タオルを身体に巻いてるのはユーイだけである。
周りの人々は男も女も恥じらう事もなく当然な態度だ。
文化の違いに恥ずかしくなって隠れる様に湯船に潜るユーイ。
自信があるのか?これ見よがしにユーイの側を横行する男の姿。
パオーン(ゾウの鳴き声の音声)
ユーイ『………じー……』ガン見w
すると、
目の前にグラマーな女性が現れた。
胸にスワロウテイルバタフライのタトゥーをいれた筋肉質の女。
ユーイに背中を向け、後ろ向きに湯船に腰掛け半身浴だ。

男達はその女に注目して群がる。取り囲むようにして平然と会話を始める。
スワロウテイルの女も馴れた感じで恥ずかしがる事なく接する。
時折両手を上にあげ、胸を強調する様にして伸びをしてストレッチする…。

ユーイ『…なんなん?この状況……もうあがろかな…』
のぼせたユーイはそそくさと大浴場を後にする。
長い時間、火照った身体をクールダウンさせる為くつろぐ。

その間、スワロウテイルの女は出てこなかった…脱衣場を出る。
すると、
ホテルのあらゆる所にコロッセオのポスター。

闘技場の告知だ。

ユーイ『なに?これってバトルロイヤル?』

自室に戻る通路を歩きながら流し見する…。

と、何かに注目して立ち止まる!

ユーイ『ちょ!コレあたしぢゃん!』

そう!

8人の写真付き表の最後枠には、隠し撮りされたユーイの横顔がエントリー。
デュエル・ネームはユーイの通り名"ファイヤーボール"だ!

ユーイ『はぁ?聞いてないんだけど!てか日付け明日ぢゃん!』

壁に貼られたポスターを剥ぎ取る。
そして、注目株の砂漠の傭兵王"バーサーク"を確認した。

この、バトルロイヤルの覇者を仲間にすることが今回ユーイに与えられたミッションだ。
よもや一戦交えて判断セヨというヨシュアからのメッセージにも捉えられる…。

ユーイ『……そいうことね…面白い…やってやろうぢゃない!』

ポスターを丸め握り締める…。
血の気の多いシラヌイ・ユーイであった。

危険なバトルロイヤルのエントリー。
敵か味方か?謎のカスタムバギー。
様々な想いが交錯する中、自室に戻り再度シャワーを浴びるユーイ。
日焼け跡が残る身体を丁寧に洗い流す…。

………。

………。

バスローブに身を包んだユーイは、ルームサービスで食事を済ませると、来たるべき闘いに備え、旅の疲れを癒し眠りにつく。

翌朝早朝…コロッセオの開催を示す花火の合図が高々と打ち上げられた…つづく

次回 【砂漠の傭兵王】どうぞお楽しみにw











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