コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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零fighter山鷹隊 【完結】
日時: 2018/12/11 03:01
名前: ワタル ◆O4d95KIm6. (ID: q6B8cvef)

零fighter山鷹隊(さんおうたい)……。

歴史の背景にその影ありき……。

悪あるところにその影ありき……。

事件あらばその影ありき……。

果たしてその実態は……、
正義か悪か?希望か?破滅か?……。




____プロローグ

……とある満月の晩の事。

【デス・プリズン】

耳鳴りがするほどに、静か過ぎる真夜中……。

スカルフェイス『サムライ・マスターも年貢の納めどきか〜ん?』

2つの人影が、床に這いつくばった者を、見下ろしている。

侍風の傷だらけの男『……。』

その傷だらけの男の名前は、
サムライ・マスター・ミフネ・フジオ(御舟富士雄)。
※以下ミフネ

全身の力が抜けきったようだ。完膚なき敗北感…と言ったところか。


謎の長身の男『フハハハハハハ』

《ガシャン》

鉄の"分厚い扉"が閉められる。

《ガチャ》

錠をかける音……、日常生活の中であれば何気ない音ですら、ここでは絶望の音に聞こえる。
薄暗く、冷たいコンクリートの床、ここは収容所……?
なのであろうか?

……やがて誰の気配も感じなくなった。

まぶたを閉じる……まさに闇に包まれていくような気がした……。

ミフネ(このまま安住も悪くない)

ここでの安住とは、すなわち終身刑を意味する。
よもや何者とも戦わずに済むであろう……。

____ふと、どこからか柔らかい光を感じた。

全面コンクリートの壁の部屋に、ひとつだけ小さな窓がある。そこにはお決まりの鉄格子…そこから光が差し込んでいる。

ミフネ(今宵は満月か…かぐや姫でも現れて、酌して貰えば絵にもなる…。)

ミフネはボンヤリと、生きる事を諦めたように、虚ろな表情で月を眺める。

しかし、
その僅かに開いたミフネの視界に、闇夜を飛行する3つの影が映りこんできた!

すると、
その瞬間、安堵(あんど)の気持ちに包まれていく。

今まで気を張っていたせいか、ミフネの緊張が緩み、意識が遠のき薄れてゆく。

ミフネ(やれやれ…また忙しくなりそうだ…フッ)

小さく鼻で笑うと、静かに眠りにつくミフネ。
果たして彼の眼には、希望の光が見えたとでも言うのか!?

そして!!!

夜月に浮かぶ !!!

<3つの影>!!!!

その正体とは!?

……つづく。


主題歌
[Alexandros ]Droshky

ending
[Alexandros ]Adventure


挿入歌
[BIGBANG]BANG BANG BANG
※おもに各回(話)のボスクラスの敵の登場シーンに流れますwとくにサビの部分w

戦闘シーン
[UVERworld]激動 (男キャラ用)
[UVERworld]99/100騙しの哲 (女キャラ用)

以上が誠に恐縮では御座いますが、零fighter山鷹隊のイメージBGMですw
これらをふまえてご愛読のほど、最終話まで是非、ご自愛ください。byワタル

次号予告 零fighter山鷹隊 【疾風のジライヤ】どうぞお楽しみにw

全国の女子中高生~女子大生ファンのみんなぁー!まーたみーてねー!
次週に向けて『スクランブル!Go!』

《目次》
序章 (デス・プリズン脱出編) >>1 >>2 >>3

【第1章 アタッカー・ジョー】
鉄仮面フレディー編(A・J&ジョシュ登場) >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10

番外編(ミケルソン&ジェシカの話)>>11

デス・フォレスト編 (シューティング・スター&リンクス登場)>>12 >>13 >>14 >>15 >>16

モスマン編Part1(ガンドラゴン登場)>>17 >>18 >>19

はぐれハーピー襲来編(リンクス大暴れ) >>20 >>21 >>22

モスマン編Part2(ゾーン登場〜ガンドラゴン旅立ち)>>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28

人狼編(人狼討伐隊セブンバスターズ(仮)結成)>>29 >>30 >>31 >>32 >>33 >>34

アタッカー・ジョー完 >>35

【第2章 ザ・バトルライン】

パペットマスター・ギル前編(ミフネ&リオ登場)>>36 >>37 >>38 >>39 >>40

パペットマスター・ギル後編(ヨシュア&刀剣姉妹登場) >>41 >>42 >>43 >>44 >>45

砂漠の傭兵王編(ユーイ登場)>>46 >>47 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

【第3章 ナインソルジャーズ】

猫歩きの塔編 (ドンデリオン登場)>>56 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62

魔界突入編(ヴァルキリー登場)>>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70

【最終章 ファイナル・クロニクル】

死霊戦線 >>71 >>72 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80

魔城 >>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>91

魔城:BGM追加 David Garrett / Smooth Criminal
(イメージです、実際に小説上での曲は流れません。YouTube検索)

最終決戦 >>92 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111


新主題歌 [Alexandros ]ワタリドリ

newエンディング曲 [平井 大]Life is Beautiful

※[小説挿絵]イラスト掲示板も、ご覧下さい。

…NEXT

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Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.67 )
日時: 2016/02/14 00:47
名前: ワタル (ID: WqtRIGcg)

【魔界の防衛線】

ここは、魔界……。

ぶつかる二大勢力。

アテナ軍[100の騎士]vsゴーストマンモス軍[300の魔軍]

アテナ率いるガーディアンズは、魔界の監視官"イービルアイズ"に苦しめられていた……。

イービルアイズとは頭が眼玉。翼の生えた対(つい)なる悪魔。

二体で一つ。

魔界の女王"ゴーストマンモス"の第二の眼である。

ゴーストマンモスはイービルアイズの眼を使い、どこに居ても遠隔攻撃が可能なのだ!

イービルアイズに狙われ、次々と稲妻に撃たれ倒れ逝く戦士達……。

魔界の至る場所、暗雲のはびこる地域であれば、イービルアイズの監視下は全て落雷を自由に降らせる事が可能なのだ……。

アテナの率いる隊は、ほぼ壊滅。

撤退を余儀なくされていた……。

アテナは、イービルアイズの存在と、その仕業に、いち早く気づいた。

アテナ『おのれ!我らの動き敵に読まれていたか!?まさか先に攻めて来るとは!……この雷(いかづち)!あの二匹の悪魔か!?何を見ている!……奴の視界に入るでない!皆の者!!引けェーーーィ!!』

ズドン!

ズドン!

重騎士隊長『重騎士隊!撤収ぅーー!!』

ズドン!

バチバチバチバチ!

戦士『ぎやぁぁぁぁ!』

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

ズドン!

ズドン!


ゴーストマンモスは自身の手下である魔物(ゴブリンやオーガ…etc)にも御構い無しに落雷を落とす………。

アテナ『生きてる者は!引けェェェーー!撤収セヨ!』

重騎士隊長『撤収ぅーーー!』

聖騎士『撤収ぅぅぅぅ!』

戦場に悲痛な叫び声が木霊する………。

………。


………。


一方、魔洞窟では……。

ようやく意識を取り戻したミフネ。

目の前で闘う二強。

双方一瞬たりとも隙が無い。

激しい攻防戦。

ゆっくりと立ち上がり、波動の構えで暗黒騎士を狙い撃つミフネ!!

ミフネ『……不意打ちとは……いけすかねぇ野郎だぜ……ヴァルキリー!!左に避けろ!!』

ヴァルキリー『ミフネ!?』

カムラン『ブシュウウウウウ……』

ミフネ『くらえ!!!百歩神剣!弍式(にしき)!!』

ポゥン!ドフゥッーーーー!!

まるで鮫の背ビレの様な波動の刃が放たれた!

避けるヴァルキリー!

波動の刃は、カムランを軌道にとらえた!!

しかし、片手を突き出し掌(てのひら)で防ぐ!

バシュウン!!

衝撃と共に姿を消すカムラン。

ボトッ

地面に左手首だけが転がり堕ちた。

ミフネ『フーぅ……逃げたか……』

ヴァルキリー『ミフネ……お前……今のは一体……何をした?』

ミフネ『何って?アレだよ……波動拳てきな?はどーけんw』

ヴァルキリー『……覇道?軒?(ラーメン屋か?)……まぁよい……』

ミフネの洒落を聞き流すと、ヴァルキリーは閉じた壁に、光線銃を撃つ。

すると、どうだ?

壁は見る見る溶け始めるではないか!?

まるで氷を溶かす様に穴が開く。

ヴァルキリー『ん?これはどういう訳か?掘れども掘れども壁のままだ……』

やがて貫通する。人1人が匍匐前進(ほふくぜんしん)で進める程の、少し歪(いびつ)な円形の即席通路が、腰の高さの位置に完成する。

覗いて見るも、誰の気配もない……。

穴に上半身を潜らせ覗き、叫ぶヴァルキリー。

ヴァルキリー『ヨシュア!いないのか!?……A・J!皆!無事かーーー!?』

応答がない……。

すると上方から微かに音が聞こえてくる。

ミフネ『……ん?上の方から ギャーギャー騒ぎ声が聞こえるな……この声……ユーイか?』

ヴァルキリー『なに?そうか……上か?……ミフネ!下がっていろ!天井にデカイ風穴を空けてやる!』

ミフネ『お…おう………』


チュドォン!!!!!

ガラガラ……

ミフネ『(ビク!)って!オイ!急だな!』

ヴァルキリー『静かに!何か来るぞ!』

タッタッタッタッ

言い放ち出口に向かい走り出すヴァルキリー。
そこが何かの巣である事を瞬時に感じとったのだ。


シーーーン……。


キィキィ!キィキィ!

バサバサ!

天井にポッカリと穴が開くと、同時に大量のコウモリが流れ込んで来た!

ヴァルキリー『ミフネ!魔界の吸血コウモリだ!噛まれたらウイルス感染で死ぬぞ!気をつけろ!』

ミフネ『マヂでか!?(汗)』

キィキィ!

バサバサバサバサ!!

屈むミフネ。

ヴァルキリー『私はゲートを開けてくる!ミフネ!援護を頼む!』

タッタッタッタッ!

キィキィ!

バサバサバサバサ!!

ミフネ『ブワッぷ!無茶言うな!!おりゃ!無双斬り!!!ぐおおおおおおおおおおおおおお!パペット思い出すぜぇええええ!斬り!』

瞬く間に足元を埋め尽くす吸血コウモリの死骸。

その死骸の山に、切り落とした筈のカムランの手首が蠢(うごめ)き、指先で這う様に移動しながら隠れた。

ミフネは迫り来る吸血コウモリをさばくのに必死で、動くカムランの手首に気付いていない……。

ヴァルキリーの後を追う無数の黒い塊。

その群れは、やがて解き放たれたゲートから外へと、飛び出す。

残りの吸血コウモリも外へと掃き出す様に逃げ出していく。

ミフネ『ゼェゼェ…ハァハァ……やったか?』

そこへ天井で合流していた他のメンバー達がユーイを筆頭に降りてくる。

ユーイ『……よっ!と……お待たせ!ミフネッチやるぅw』

ヨシュア『いやー参ったぜ……』

どうやら皆、無事の様だ。

全員が揃った所で、魔道の出口に向かう。

ゲートを抜けると、一同の前に不気味な世界が広がる……。

そこは小高い丘の上であった。
片膝を地面につけ、首から下げたペンダントを握りしめ祈るヴァルキリーがいた……。

ここから見渡せる限りの空は、全てが分厚い暗雲に覆われている。

そして、遥か彼方にうっすらと見える魔城。

時折、稲妻が光り、雷が鳴り響く。

スター『あれが……魔城……』
リンクス『……のようね……』

ジョシュ『(ゴク)……なんだこの世界……』

A・J『生きて帰れる保証は無さそうだな……』


ヴァルキリー『確かに…生きて帰れる保証はない……だが…魔軍の侵攻を放っておけば ……大陸はいずれ 闇に包まれ やがて滅びの道を辿る……』

憂いだ表情で呟くA・Jとヴァルキリーの背後から、頼もしくも、力強い仲間の声が聞こえてきた!


ペンドラゴン『……その様子を 指を咥えて見てる訳にもいくまい……』

ミフネ『フッ……歯向かわずして軍門に下るな!ってか……』

ユーイ『ふふっ 一矢報(いっしむく)いてやりますか!ってねw』

ヨシュア『やれやれ……今度ばかりは 命が幾つあっても足りなさそうだ……』

ガンドラゴン『……』
(死の女王……ゴーストマンモス!……この手で必ず仕留めて見せる!……)


魔城を見据える選ばれし精鋭達……。
だが……刻々と迫り押し寄せる魔軍の脅威に、誰一人として気付く者はいなかった……。


………。


………。


そして、洞窟内を進む2人組の姿。

ゴォオオオオオオオオオオ!

パチパチパチパチ

『よっしゃーーー!ざまーみろ!害虫は駆除したぞ!ゾーン!!……そっちはどうだ?』

焼け焦げになっているのは、A・J達を苦しめていた[ローパー]だ。

ジャコン!

ドン!

ピギャア!!

ゾーン『こっちも全て駆逐した!チョロいもんだぜ!さあ行こうぜ!マービン!』

マービン『ひゃっほう!こいつはスゲーや!まるで鬼神にでもなった気分だ!』

サイバーポリスの技能を駆使して造られた新型武器を搭載した、改良型Newデンジャラス・ファイヤー・マービン。
そして、レンジャー・リーダーに昇格し、なおかつ、アテナ滞在期間中に短期強化訓練を受け免許皆伝したハイパー・ゾーンだ。

二人は、しばらく進むと行き止まりになる。

というよりは、腰の高さ程の位置に通路穴があるが、重装備のマービンでは進む事が困難だ。

穴に顔を覗きこませ様子を伺うゾーン。

ゾーン『向こうの方に出口が見えるぞ……俺は良いがマービンには無理そうだな……別のルートを探そう……』

と、その時!大きな揺れを感じた!

ゴゴゴゴゴゴ……

マービン『なななな?なんだ!?なんだ!?地震か!?』


ゾーン『まずいぞ先を急ごう!!』


……。


……。


魔道の入り口は、この地震による落石で道を塞がれてしまった。

後に訪れるドンデリオンは、この落石の撤去に思いがけない時間を費やし、大幅に足止めをくらう事となるのであった………つづく


次回 【イービルアイズ】どうぞお楽しみにw


Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.68 )
日時: 2016/02/20 21:21
名前: ワタル (ID: WqtRIGcg)

【イービルアイズ】

イービルアイズの脅威に挫かれ、撤退を余儀なくされたアテナ軍。

アテナと生き残った数十名の騎士達は、簡易的に造られた砦に身を潜めていた。

そして、戦果報告の為に2人の騎士を帰還させるべく、魔洞に向かわせていた……。


その頃、洞窟を抜け出したゾーンとマービン。
遥か遠くの方角は、既に深い霧に包まれていた。
魔城の存在には気付いていない。

マービン『うひゃー!なんだこの世界!?ここが魔界か!?伝説は本当だったんだな!』

ゾーン『だから言っただろう!魔界は存在するって!伊達に俺は警備をサボってた訳じゃない!失われた村を詮索してたのも理由があったんだ……』

マービン『……あそこで何か手掛かりでも掴んだのか?』

口を尖らせ質問するマービン。

ゾーン『……確信はないが……あの村の教会は何処か 別の世界に通じている気がしてならないんだ……あの黒装束の男……奴が何かの秘密を握っている筈だ……』

マービン『そいつなら知ってるぞ!確か名前はガンドラゴン!オレ達を救ってくれた!…悪い奴では無いだろう!……しかしあの刺青(いれずみ)がどうもな……人を遠ざけるというか……なんというか……』

語るマービンを他所に、望遠鏡を覗くゾーン。

何かを発見する。

ゾーン『あれは!?』

マービン『どうした?ゾーン!』

ゾーンは無言で望遠鏡をマービンに手渡した。

マービン『ん?ありゃリンクスにスター!?何故あんな所に!隣にいるのは?A・J!!ガンドラゴンまでいるぞ!!』

ゾーン『なんだって!!?おれが見たのはそっちじゃない!その先にヤバいのが見えるだろう!』

マービン『ん?………ああああ!!』

ガタガタ震えだすマービン。望遠鏡を放り投げ一目散に逃げだした!

魔道に引き返すマービン。

ゾーン『おい!待てマービン!』

ゾーンはもう一度、望遠鏡を覗く。

そこにはA・J達の姿。

そして迫り来る魔物の大群。

双方の進路から、遭遇するのも時間の問題だ。

ゾーンは逃げたマービンを説得しに、後を追いかける。

しかし、逃走を図るマービン。

ポッカリ空いた、天井からぶら下がる簡易梯子に登り逃げた。
因みにこの梯子は、ロープを結びゾーンがこしらえた物である。

ゾーン『おい!マービン!待ちやがれ!……呆れた……なんて逃げ足の速いオッサンだ!』

ゾーンは先回りする為に、腰程に造られた横穴を使い匍匐前進で進んだ。

『たく……世話の焼けるオッサンだぜ……とっ捕まえて修正してやる!』

……。

……。

その頃、魔道の入り口では、
ドンデリオンがセッセと崩れた落石の撤去に追われていた。


そして
ヴァルキリー達は、魔物の巣喰う道をひたすら進む。

たまに見え隠れする魔界の魔物達…。

ヴァルキリー『雑魚は無視しろ……このペンダントの効力の範囲内であれば低級モンスターは近づいては来れない……仮に私の間合いに入れば動きは鈍り戦意喪失する筈だ……腕に自信のない者は私の側に………』

話の途中でヴァルキリーの隣に並ぶジョシュ、ヴァルキリーと目が合う。

ヴァルキリー『来るといい……だが……私といれば強敵と闘う率が高くなるがな……』

嘲笑いジョシュを見下すヴァルキリー。

そそくさと、後ろに戻るジョシュ……最後尾につく。

ミフネ『ん?……待て!何かくるぞ!』

ヨシュア『相変わらず感がいいな……(聞き耳を立てる)確かに聞こえる……2人……だな』

ヴァルキリー『む!よし!あの岩に隠れ様子を見ようぞ!』

ユーイ『へ?2人ぐらい どうてっこと無くない?』

ペンドラゴン『ここは統率を保ち指示に従うべきだ!』

言いながら、先に行く前衛のヴァルキリー達に続くペンドラゴン。

A・J達もそれに続く。

ユーイ『あわわ!置いてかないでよ!(汗)』

大きな岩陰に隠れ身を潜める一同。


ヴァルキリー『しかし おかしい……何故 私のティアラが反応しない……先のカムランとの闘いで壊れたか……それとも魔物ではないのか?』



するとガーディアンズの鎧に身を包んだ2人の騎士が遠くに見えた。

ヴァルキリー『あれは!?アテナの騎士達………』

するとA・Jが何かを発見して叫ぶ!

A・J『なんだ!!鳥か!?いや人だ!空に何か来ます!』

その数30匹前後の影。

ガンドラゴン『ダークエンジェル!!』

ヴァルキリー『ほう……詳しいなドラゴンタトゥー……む!ようやくティアラが反応したようだ……』
※ヴァルキリーはガンドラゴンをドラゴンタトゥーと呼ぶ。

ヴァルキリー『よし!私とドラゴンタトゥーであの悪魔を此処までお引き寄せる!射程距離に入り次第!集中砲火だ!射撃が得意な者は羽根を狙え!弱り地上に落ちた悪魔をミフネとペンドラゴンで駆逐せよ!ヨシュア!騎士達の身柄の確保を頼む!くれぐれも単独行動はするな!』

ヨシュア『了解!……ユーイ!援護してくれるか?』
ユーイ『モチのロンよw』

ヴァルキリーを先頭に4人が飛び出す!

A・J『ジョシュお前はなるべく隠れていろ!無理は禁物だ!出来る事をするんだ!』
ジョシュ『わかってるよ!言われなくても隠れてるよ!』

ペンドラゴン『ミフネ殿……足を引っ張る事になるが宜しくお願いします…なにせ私は武器がない……』

ミフネ『フッ……そのガタイw十分凶器だろ?……それにあの手負いのアテナの騎士の武器を借りればいい……』

ピキューーーン!

ピキューーーン!

スター『始まったわ!皆んな隠れて!頭も出してはダメ!私が合図を出すわ!』

リンクス『スターは射撃の名手よ!皆んな隠れて!』

ミフネ『フーッ……精神統一……』

ペンドラゴン『……私も……フーー……(ぷう!)』

ミフネ『バカ!うわ!ゲホッくっせ!十分ソレで戦えんじゃねーか!』

強烈な刺激臭に、いたたまれず岩陰から飛び出すミフネ。

サク!

サク!

ダークエンジェルの放つ矢が地面に刺さる!

ミフネ『お!っと!わっ!』

ヒュン!

ヒュン!

スター『ちょっとソコ!何やってんの!』

リンクス『おいぃい!……あ!見つかっちゃった……』

ピキューン!

ボシュ!

弓を持つダークエンジェルの頭を、最初に撃ち抜き仕留めたのは……。

アタッカー・ジョー!!

続け様に二匹、三匹と羽根を狙い撃つ!

ヘナヘナと堕ちるダークエンジェルに、岩陰を飛び出し、立ち向かうリンクス!

スター『ちょ!リンクス!』

レーザーガンを置いて突撃していた。

リンクス『ウチはコッチの方が得意やって!でぇーい!』

唸るシルバーブーメラン!

ウオォオオオオオオオオン!

投げたブーメランは風を取り込み不思議な音を出す!

まるで狼の遠吠えだ!

ズババ!

弱ったダークエンジェルにトドメを刺した!

※[マジック・シルバーブーメラン]神々の武器の一つ。投げれば狼の長と同様の遠吠えを発する。近くに狼がいれば、集まり自在に操る事が出来る魔法のブーメランだ。

岩陰からは、A・Jとスターの息のあったコンビネーション。
次々とダークエンジェルの羽根を狙い撃ち落とす!

劣勢のダークエンジェル。
ユーイのマシンピストルが拍車をかけるように火を吹く!

ズババババババ!

流石はファイヤーボール!その"通り名"は伊達じゃない!

同時に、アテナの騎士に降りかかる矢の攻撃を叩き落とし避難させるヨシュア。

混戦に、ミフネやペンドラゴンそしてジョシュまでもが加わり……やがて鎮圧。

第一戦は勝利した。

そして、逃げてきた騎士達の話しに耳を傾ける。
話しを聞き終わり、難しい顔のヴァルキリー。

ヴァルキリー『……なるほど……あのアテナが負けたか……とはいえゴブリンなんぞ私がいれば逃げ出すであろう……だが……オーガは手強いな……それと……一番厄介なのは……その目玉の悪魔か……』

いつになく神妙な面持ちのヴァルキリー。
ガンドラゴンが切り出す。

ガンドラゴン『……イービルアイズ……二体で一つ……一体はダミーで不死身だが……もう一体は傷をつければ血を流す……血が流れると言うことは生死の概念があるということ……必ず倒せるはずだ……それに一体の本物を倒せばもう一体も消滅する……』

ヴァルキリー『ほう……詳しいな……』

ガンドラゴン『その昔…私の祖父がロギアンヌ大陸に迷い込んだイービルアイズを撃退したことがあるんだ……しかし 雷を降らすというのは初耳だな……』

すると、怯えた様に空の一点を見つめて、硬直するアテナの騎士。

騎士『…………』

ヴァルキリー『ん?どうした?何を見ている?』

騎士『…………』

ヴァルキリー『おい!どうしたと聞いている!!』

騎士『…………』

ゴゴゴゴゴゴ……


スター『イ……』

リンクス『イ……』

ジョシュ『 イービルアイズだぁぁぁぁぁぁああああああああああ!』

A・J『まずい!空が!!』



「ウッフフフフフッ……ミーツケタ……」


ピカ!


ドカーーーーーーーーーーンン!!!!

つづく

次回 【激突!オーガバトル!】どうぞお楽しみに

Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.69 )
日時: 2017/03/07 01:46
名前: ワタル (ID: ovjUY/sA)

____暗雲立ち込める魔界の森に、雷が落ちる!


ヴァルキリー『危ない!』

怯えて動けない騎士をつき飛ばし、落雷を回避!

すかさず光線銃を抜き、狙い撃つヴァルキリー!

別の方向から光線銃と、レーザーガンが、クロス状に撃ち込まれた!

ヨシュアとA・Jだ!

皆が、驚き動けない状況でさえ、瞬時に反応する2人!

しかし!

ソレは偽物!

弾道は虚しくすり抜ける!


ガンドラゴン『ダミーだ!恐らく本物は離れた所に隠れてる筈だ!』

スター『どこにもいない!早く探さなきゃ!!』

ユーイ『ちょっと皆!また空が!次が来るわよ!』

ピカ!

ドッカーーーーーーーーーン!

ヴァルキリー『はっ!……何をしている!戦えないのなら隠れていろ!』

腰を抜かしたケインは、二度もヴァルキリーに助けられ、落雷を免れた。

ジョシュ『隠れてていいよね?オレ!隠れてていいよね!?』
そそくさと、岩陰に身を潜めるジョシュ。

すると、既に、魔軍の群れが目の前数百メーターの所で睨みを効かせている!


ミフネ『やっべ!敵が来た!……受け取れ!ペンドラゴン!』

ミフネの隣で怯えて佇む、アテナの甘いマスクの騎士(コスギ)の、引けた腰から剣を抜き、ペンドラゴンに投げ渡す。

ペンドラゴンは、ミフネからその剣を受け取ると、もう一人の、暑苦しい顔をした騎士(ケイン)が、先程の落雷で落とした盾を拾い構える!

そして、
死線ディープブルー発動。
ペンドラゴンの青い瞳が更に蒼くなる!

ジリジリ迫り来る敵を、その視線が捕らえた!
その瞳を、見た魔物の動きが止まり、洗脳された!

ペンドラゴンの視線を浴びた、前衛のゴブリンが振り返り味方を攻撃する!
その瞳を見たものは、ペンドラゴンの思考に操られる!

ミフネは中腰になり抜刀の構え!
気が集まる!

ミフネ『 百本神剣!参式!水平漣斬波!!』(すいへいさざなみざんぱ)

横一線刃のウエーブ!
さざ波の様な波動が飛ぶ!
後方のオーガの群れの首を次々と跳ねた!!

そこへ、
イービルアイズの気を引く様に、ヨシュアが踊り出る!

ヨシュア『ユーイ!ミフネ達の援護を頼む!イービルアイズの視界は俺が引き受けた!』

ユーイ『オッケー!』

スターとA・Jはヴァルキリーの脇を固める。ペンダントの効力範囲内に入った。


そして、
イービルアイズは消えるヨシュアに翻弄された!

「フッフフフッ……ノウリョクシャカ?…… オモシロイ……」

不気味な感情の無い声が、口のないイービルアイズから発せられる。


闘いの火蓋は切って落とされた!
鈍足のオーガに対して、獣のように、すばしっこいゴブリン!



出しゃ張るリンクスはミフネ達より前に出た!
ゴブリンの集団に向かい走り出す!
回転しながら渾身のブーメランを投げつけた!

ワォオオオオオオオオオオオオオンン!!!!

またもや狼の遠吠えの様な風切り音!

1度に連撃を浴びせ手元に戻ると、再び軸足を使い、回転して投げるブーメラン!!
連撃を浴びせる!


そして、いつのまにか、周りを取り囲む無数の光る眼が一同を狙い見ていた!


ジョシュ『へ?……何か獣臭いぞ!……見られてる!獣臭い!見られてる!獣臭い!』


何かの気配に怯えるジョシュであった……。


……。



……。




ピカッ!


ゴロゴロ……



遠く自軍の設営した砦まで、退却を余儀なくされた、アテナ達の目にもソレは映った……。

アテナ『く………イービルアイズか?』

重騎士隊長:ベッカミン『あの方角は……報告の為 帰還させたケインとコスギ……追いつかれたか?……』

聖騎士スカイハイ『万年 雷の正体がイービルアイズとわかれば奴を撃退して空を解放すれば……すぐにでも空挺団を投入できるのだが……クソ……』

アテナ『そうか!その手があったか!』


……魔界の降り注ぐ雷は、空からの他者の浸入の全てを一切拒む。

その為、歩兵師団を編成して、魔界に乗り込んで来たのだ……。

アテナ達は選択を迫られた……。

1:このまま砦に篭(こも)り、ヴァルキリー達の到着を待つ。(こちらの報告が出来ていない為、いつ来るかも、保証は無い。)

2:無防だが魔城に隠密行動で忍び込み[ゴーストマンモス]を暗殺。

3:捨て身でイービルアイズを撃退し、空挺団の投入。


しかし、このチームは[力押し]の白兵戦重視型。

暗殺、隠密等を得意とした[アサシン]はいない。


只でさえ鼻息の荒い重騎士隊長ベッカミン……無論……答えは[3]だ。


しかし、この判断は賢明で、見事、挟み撃ちの元に敵を下す。
単独でフワフワと漂う本物のイービルアイズを、アテナ達が発見し駆逐。

後ろ盾の無いオーガは統率を失い、徐々に劣勢状態。
さらには逃亡。

リンクスはどういう訳か?1000匹(頭?)近い野生の狼を従えていた。
ゴブリンどもは、ほぼリンクス1人と狼だけで駆逐した……。



……。



……。




一方。

洞窟内では、ようやく岩の撤去が終わり先を急ぐドンデリオン。
チョコボックルのジョーも一緒だ!

手綱で引き、ランタンを手に持ち進む。

人口的に造られた灯や、道しるべを頼りに……。

やがて広い道を選び、登り坂を進むと大きな空間に出た。

そこは今までと違い暗い……。

灯と呼べる物は、一つもない……。

何かの巣であろうか?

動物の糞の様な臭いが、立ち込めていた……。


ランタンを照らし注意深く進むドンデリオン。

不意に何かを踏みつけた。

傷だらけの少年だ!

軽い火傷を覆っている!

倒れた少年は、まだ息がある……生きている様だ……。

すると!

ブウシュル!

ブシュル!

と、今まで聞いたことのない吠え方をするチョコボックルのジョー!


ドンデリオン『ドー!ドー!(落ち着け)』

しかし!
それを聞かずに、暗闇に向かい突進するジョー!



交わされた!
地面に開いた穴から、下へと、もがき落ちるジョー!



慌ててランタンを照らすドンデリオン!!!!




そこには!!



顔を不気味な[大きな掌]で覆われた丸坊主の男が行く手を阻んでいた!!!!



つづく


次回 【死霊の街】どうぞお楽しみにw




Re: 零fighter山鷹隊[参照1000超感謝!挿絵もご覧下さい] ( No.70 )
日時: 2016/02/28 18:23
名前: ワタル (ID: WqtRIGcg)

【死霊の街】

ドンデリオンは、目の前の男を[敵]と認識して突撃する!

しかし!火炎放射器のカウンター攻撃だ!

屈みかわすドンデリオン!

敵の反撃にも怯まず、突進のスピードは、失速しない!!!!

そのまま、股の下に滑り込み!通過!

すれ違い様に、2本のダガーナイフで、ふくらはぎを斬りつける!

その敵は、火炎放射器を放出しながら、バランスを崩し、仰け反り崩れ落ちた!

[悪魔の掌]が、憑依した"デビル・マービン"だ!!!


鎮火する火炎放射器!

倒れて頭を、地面に打ちつけて、仰向けになるデビル・マービン!

ドンデリオンは、すかさずタスキ掛けに背中に装備していた、マッチロックを回転させ、正面に構えると、素早くコッキングレバーを引く!

ガチャン!

『待ってくれ!!!!』

その瞬間!

先程まで、倒れていた傷だらけの少年が叫んだ!

『そいつは仲間だ!助けてくれ!』

続けて叫ぶ少年。

『何じゃと!?』

引き金から、指を離すとドンデリオンは、神経針を取り出しデビルマービンの頭に刺した!

『やめろ!』

叫ぶゾーン!仲間思いである……。

『……殺してはいない……仮死状態だ』

説明するドンデリオン。

恐らく、この掌の主である、本体を叩けば、彼を救える筈だ。

デビル・マービンを拘束して、装備を取り上げるドンデリオン。

軽量化され火力のアップした、ロケットバーナー・ランチャー(火炎放射器)を装備した。

マッチロックは、ゾーンに持たせるドンデリオン。

しばしマービンは、放置。

チョコボックルのジョーは、吸血コウモリの死骸がクッションとなり、無傷だった。

洞窟を抜けると、霧は晴れ、再び姿を現せる魔城……。

『……なんだアレは!さっき見た時は見えなかった!』

『アレは魔城であろう……ワシは行くが……少年よ……君はどうする?』

『……もちろん行くさ!』

『ホッホッホ……頼もしい…怖くはないか?』

『……俺に怖いものなんてないさ!』

『ホッホッホ……若さじゃのう……』

ドンデリオンは、少年の澄んだ眼差しに、若かりしき頃の自分を重ね合わせていた。

久しく忘れていた、眠る闘志が呼び起こされ、全身に力がみなぎる想いであった……。

僅かに生じた恐怖と、迷いを捨てるドンデリオン。
天高らかに、声を張り上げる。

『サーーーーー!!』

ジョーにも、その想いが通じたか?
ドンデリオンと、ゾーンを背中に乗せ、力強く走った。

魔城を目指す……。

一方、戦いを勝利したヴァルキリー達。アテナの砦を拠点として、作戦会議を行っていた。
いち早くケインとコスギは、聖騎士スカイハイと共に、空挺団シェラザードの出撃要請の為に、風の谷の王国へと向かっていた。
恐らく先の闘いで、現れた暗黒騎士が再び編成をして迫り来るであろう。
その前に攻め下すのだ。

伝説によると、魔族のソルジャー、ゴブリン達は、魔城にある魔法陣により、召喚されていると聞く。
魔界の住人であるオーガは、知能が低い為、自ら軍を率いて侵攻する事など、まずあり得ない。
魔軍に指導者などが存在し、オーガを洗脳して操ったのであろう……。

オーガは凶暴かつ、残忍であるが、居住区を侵害されない限りは襲って来ない。
稀に食料不足ともなれば、話は別であるが……。

そして、
その"魔法陣の間"と呼ばれる場所を守らされているのが、地獄の管理人ボンバーサイズ(雌)である。
奴を倒し、魔法陣を消さない限りは、悪魔の量産は終わらない。

今、ヴァルキリー達の中で、判明している魔物と言えば……。

魔界最強:北の女王ゴーストマンモス。

地獄の管理人ボンバーサイズ。

暗黒騎士カムラン。

そして……四騎士の生き残り、

パペットマスター・ギル。
鏡のジョニー。

存在するのかさえ謎だと、囁かれている正体不明のDr.メフィスト。
目立つ悪魔は、以上である。

対するヴァルキリー達が魔軍と闘う為に用意した。
最後の手段と言えば……。

預言書に描かれた九人の戦鬼(くにんのせんき)"ナインソルジャーズ"だ!
そこには、A・J達とよく似た似顔絵と、呼び名が記されていた。

1:アシュレイ・ジョーレブン。似顔絵は無い。

2:サーバイン。同じく名前だけで似顔絵はない。

3:勇者アーサー。剣を振りかざした戦士の絵。

4:シュバルツァー。ガンドラゴンによく似たシルエットの絵。

5:二挺拳銃の女豹:ファイヤーボール。こちらの絵はユーイそのものだ。

6:東洋の侍。似顔絵は無い。しかしミフネの持つ刀にそっくりな絵が描かれている。

7:孤高のトップシューター:ダブルエス。こちらも名前だけ。

8:隻眼のリンクス・カーマイン。片目に眼帯をした、リンクスそっくりの絵。

9:砂漠の守り人:ドン・デ・ライオン。ドンデリオンに瓜二つの絵。

ジョシュ『んんー?なんとなく それらしき情報と似顔絵が描かれているけど……微妙だな……第一オレはいないとしてもA・Jの名前すらないじゃんか!?』

ヴァルキリー『……アシュレイ・ジョーレブン……元特殊部隊……上官殺しの罪に追われ失踪…その後 死亡説が流れる……しかし名前を替え賞金稼ぎとして闇稼業に生き今日に至る………確か……そうだったかな?』

A・Jの方を見るヴァルキリー。

ジョシュ『ええーー??まぢかよー!?』

A・J『ああ……その通りだ……隠すつもりはなかったが 今まで話すタイミングがなくて……スマンなジョシュ…』

ユーイ『過去なんてどーでもいいぢゃん?ね?A・Jで行こうw』

重騎士隊長ベッカミン『なんだか"A列車で行こう"みたいに言いますなwユーイ殿w』

ユーイ『はい?』キョトン顏のユーイ。

ペンドラゴン『脇役が気安く私のフィアンセに話しかけるでない(ボソ)』

ユーイ『フィアンセ言うな!……アンタも脇役でしょ?』

ペンドラゴン『そんな?酷い…私は!勇者!アー!サー!ぺn………』

『私の名前も同じだ……』

話しを本題に戻すべく、会話に割って入るガンドラゴン。

ガンドラゴン『本名はシュバルツァー・ヘルシング…祖父のヴァン・ヘルシングが名付け親だ……ガンドラゴンと言う名も私の姿を見た者が勝手につけた呼び名だ……』

リンクス『ウチが隻眼ってどう言う事?ダブルエスはスターの頭文字のS・Sみたいね?』

スター『そのようね……』(確かリンクスを最初に村に連れてきた男の名前もカーマインだったような……)
それは、過去の話。スターと老兵スコットだけが知る事であった。

ヴァルキリー『……それを書いたのは預言者だ 三万年もの間 眠る事もなく予言を続けている 信じがたい話だがな……それとカーマイン!眼の怪我に注意するといい……最後に…話は変わるが ペンドラゴン貴殿に一つクエストを用意してある』

議題に集中せず、ユーイばかり見つめている屈強の戦士に、そう呼びかけた。

ペンドラゴン『……クエスト?』
………。

ペンドラゴンは、付き人に志願したジョシュと、数名の戦士達と共に、深いエルフの森に足を踏み入れた……。

___猶予は、3日。
それ以内に戻らなければ、我々はペンドラゴン亡き者と思い進軍する。
ヴァルキリーは言い放った。
本当に彼が勇者アーサーであれば、エルフの森に眠る聖剣エクスカリバーを、必ず手にして帰還するに違いない……。

ヴァルキリーは、その間にドンデリオンの到着を待つ。
進路に随時見張りを立て、ドンデリオンを砦に誘導セヨと……。
しかし、ここまで、辛くも順調に進めてきた作戦に、誤算が生じてくる。
互いにタイミングが合わず……。
すれ違い、出逢う事は無く、時が過ぎた。

聖騎士スカイハイ達もまた、神のイタズラか?
魔洞窟内でドンデリオンと出逢う事はなかった。
ケインとコスギを含んだ、3人が、狭い通路を匍匐前進していると、ドンデリオンは広いルートを選び、行き違いになっていたのだ……。

ドンデリオンとゾーンは、朽ち果てた死霊の街に、辿り着く……。

やがて……

時は過ぎ……

進軍の時は来た……

空を覆い尽くす空挺団シェラザード。

アテナ駐屯地(砦)には増援の兵士達が続々と集まる。

火の民。

風の民。

更にランブル・フィッシュや、パワーストーム、スネーク隊の姿。

敵に奇襲がバレてしまった以上は、力で押し切る他に術は無い……。

ここに……。

ロギアンヌ大陸の歴史に残る闘いが始まる………。


第三章 ナインソルジャーズ 完。



次回 最終章 【ファイナル・クロニクル】開始。



Re: 零fighter山鷹隊[参照1000超感謝!挿絵もご覧下さい] ( No.71 )
日時: 2016/06/22 02:21
名前: ワタル (ID: DgEDzvxC)


最終章


【ファイナル・クロニクル】



____ここは、

ロギアンヌ大陸、最北の地……デモンズ・ガーデン(悪魔の庭)。


《魔城》


ゴーストマンモス『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!口惜しやぁぁぁぁ!人間共め!よくも私の目を!』

Dr.メフィスト『イシシシシ……もうすぐ治りますよ女王様……』

治療台でオペをするガリガリの医師。
そいつは、まるで線で描かれた、蚊トンボの様な身体をしている。

ボキュウ

ボキュウ

潰されたゴーストマンモスの両目が再生した。

ゴーストマンモス『ぐふぅ……ようやく少しは落ち着いてきたぞ……だが カムランよ……おめおめと逃げ帰って来おって……』

Dr.メフィスト『イシシシシ……女王様 カムランを今より強くして差し上げましょう……このクトゥルフの遺伝子を用いて……イシ!イシ!イシシシシ!』

ゴーストマンモス『ほう……次が最期と思え!さもなくば貴様も戦場に向かわせるぞ……せいぜいうまくやるんだな……』


……。



……。





《女王の間》


そこに、ゴーストマンモスと身体の肥えた雌豚。
というよりはアザラシの様な悪魔がいた。
さらに大きな鏡にはジョニーの姿。



ゴーストマンモス『ジョニーよ人間共を一人残らず始末しろ!』

ジョニー『へっ……いい身分だぜ……ガンドラゴンを葬ったら約束どおりこの鏡の世界から出してくれるんだろうな?』

ゴーストマンモス『貴様は まだ己の立ち位置がどういうものか?理解しておらんようだな……もう一度パンドラの箱に入りたいか!?』

ジョニー『冗談じゃねぇ!それだけは勘弁してくれ!』

ゴーストマンモス『ならばサッサと奴らの首を取って来い!』

ビカーーーーーーーー!!

パリン!

ゴーストマンモスの指先から雷がほとばしる!

ジョニーのいた鏡は粉々に砕け散った!

ゴーストマンモス『ち!すばしこい奴め……ところでギルはどうした?』

ボンバーサイズ『こちらに……』

水晶に映像を映し出す占星術師の様な雌の悪魔。

魔城を守るようにして建てられた神殿が写し出される。

1人全裸で大浴場に入るギル。

大きな阿修羅観音が見える。

神殿の入口には、数人の人影。

侍風の女が2人と忍者が2人……。

中央のリーダー格は、黒いマントに黒いビキニアーマー。
灰色のウエスタンハットを目深に被る……舞踏会を思わせるマスク。

そしてその隣に、褐色の肌に鉄仮面の女。全身、鎖帷子(くさりかたびら)

残る忍者も鎖帷子に身を包む……。2人共に鉄仮面。1人は女でもう一人は謎である。メタボ体系、おそらく男であろうか?


ゴーストマンモス『ほう……完全に洗脳したか ギルめ やりおるわ……しかし あやつは好かん……私をも脅かす…… 注意せねばならん……忠実な下僕とはどうしてこんなにも脆いものか?……のう?(だろう?)ボンバーサイズ?』

ボンバーサイズ『仰せの通りに御座います……女王様』

モスマン、スカルフェイス、デリンジャー、リョーダマンは忠実であった。

しかし途中、スカルフェイスは、己の時代を築こうとしてデリンジャーを殺害。
そのポストを奪う事に成功したが、人徳が低く、はぐれ悪魔となり、討ち死にした。

ゴーストマンモス『ゴブリンの生産が完了次第 カムランに進撃を再開させよ……』

ボンバーサイズ『承知致しました……』

ゴーストマンモスは鳥籠から奇妙な生き物を取り出した。

ゴーストマンモス『今一度オーガを集めて来るのだ!城を固めろ!人間共を返り討ちにするのだ!』

ソレは体長30㎝程のダーク・フェアリー。

キキキと笑い、頷くと、

オーガの角笛(18㎝)を吹きながら飛び立った………。


つづく


次回 『死霊の街の闘い……裏切りのジョニー』どうぞお楽しみにw







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