コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

零fighter山鷹隊 【完結】
日時: 2018/12/11 03:01
名前: ワタル ◆O4d95KIm6. (ID: q6B8cvef)

零fighter山鷹隊(さんおうたい)……。

歴史の背景にその影ありき……。

悪あるところにその影ありき……。

事件あらばその影ありき……。

果たしてその実態は……、
正義か悪か?希望か?破滅か?……。




____プロローグ

……とある満月の晩の事。

【デス・プリズン】

耳鳴りがするほどに、静か過ぎる真夜中……。

スカルフェイス『サムライ・マスターも年貢の納めどきか〜ん?』

2つの人影が、床に這いつくばった者を、見下ろしている。

侍風の傷だらけの男『……。』

その傷だらけの男の名前は、
サムライ・マスター・ミフネ・フジオ(御舟富士雄)。
※以下ミフネ

全身の力が抜けきったようだ。完膚なき敗北感…と言ったところか。


謎の長身の男『フハハハハハハ』

《ガシャン》

鉄の"分厚い扉"が閉められる。

《ガチャ》

錠をかける音……、日常生活の中であれば何気ない音ですら、ここでは絶望の音に聞こえる。
薄暗く、冷たいコンクリートの床、ここは収容所……?
なのであろうか?

……やがて誰の気配も感じなくなった。

まぶたを閉じる……まさに闇に包まれていくような気がした……。

ミフネ(このまま安住も悪くない)

ここでの安住とは、すなわち終身刑を意味する。
よもや何者とも戦わずに済むであろう……。

____ふと、どこからか柔らかい光を感じた。

全面コンクリートの壁の部屋に、ひとつだけ小さな窓がある。そこにはお決まりの鉄格子…そこから光が差し込んでいる。

ミフネ(今宵は満月か…かぐや姫でも現れて、酌して貰えば絵にもなる…。)

ミフネはボンヤリと、生きる事を諦めたように、虚ろな表情で月を眺める。

しかし、
その僅かに開いたミフネの視界に、闇夜を飛行する3つの影が映りこんできた!

すると、
その瞬間、安堵(あんど)の気持ちに包まれていく。

今まで気を張っていたせいか、ミフネの緊張が緩み、意識が遠のき薄れてゆく。

ミフネ(やれやれ…また忙しくなりそうだ…フッ)

小さく鼻で笑うと、静かに眠りにつくミフネ。
果たして彼の眼には、希望の光が見えたとでも言うのか!?

そして!!!

夜月に浮かぶ !!!

<3つの影>!!!!

その正体とは!?

……つづく。


主題歌
[Alexandros ]Droshky

ending
[Alexandros ]Adventure


挿入歌
[BIGBANG]BANG BANG BANG
※おもに各回(話)のボスクラスの敵の登場シーンに流れますwとくにサビの部分w

戦闘シーン
[UVERworld]激動 (男キャラ用)
[UVERworld]99/100騙しの哲 (女キャラ用)

以上が誠に恐縮では御座いますが、零fighter山鷹隊のイメージBGMですw
これらをふまえてご愛読のほど、最終話まで是非、ご自愛ください。byワタル

次号予告 零fighter山鷹隊 【疾風のジライヤ】どうぞお楽しみにw

全国の女子中高生~女子大生ファンのみんなぁー!まーたみーてねー!
次週に向けて『スクランブル!Go!』

《目次》
序章 (デス・プリズン脱出編) >>1 >>2 >>3

【第1章 アタッカー・ジョー】
鉄仮面フレディー編(A・J&ジョシュ登場) >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10

番外編(ミケルソン&ジェシカの話)>>11

デス・フォレスト編 (シューティング・スター&リンクス登場)>>12 >>13 >>14 >>15 >>16

モスマン編Part1(ガンドラゴン登場)>>17 >>18 >>19

はぐれハーピー襲来編(リンクス大暴れ) >>20 >>21 >>22

モスマン編Part2(ゾーン登場〜ガンドラゴン旅立ち)>>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28

人狼編(人狼討伐隊セブンバスターズ(仮)結成)>>29 >>30 >>31 >>32 >>33 >>34

アタッカー・ジョー完 >>35

【第2章 ザ・バトルライン】

パペットマスター・ギル前編(ミフネ&リオ登場)>>36 >>37 >>38 >>39 >>40

パペットマスター・ギル後編(ヨシュア&刀剣姉妹登場) >>41 >>42 >>43 >>44 >>45

砂漠の傭兵王編(ユーイ登場)>>46 >>47 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

【第3章 ナインソルジャーズ】

猫歩きの塔編 (ドンデリオン登場)>>56 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62

魔界突入編(ヴァルキリー登場)>>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70

【最終章 ファイナル・クロニクル】

死霊戦線 >>71 >>72 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80

魔城 >>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>91

魔城:BGM追加 David Garrett / Smooth Criminal
(イメージです、実際に小説上での曲は流れません。YouTube検索)

最終決戦 >>92 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111


新主題歌 [Alexandros ]ワタリドリ

newエンディング曲 [平井 大]Life is Beautiful

※[小説挿絵]イラスト掲示板も、ご覧下さい。

…NEXT

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.102 )
日時: 2017/05/29 23:18
名前: ワタル (ID: 1.72.2.3)

【戦慄の母艦……その2】

リンクスは、泡立てたボディーソープに全身を包んでいた。
ボディブラシで、カーウォッシュの様に泡まみれだ。

リンクス「フンフンフン……」

ふと、視線を感じて上を向くリンクス。

リンクス「……。」
鼻歌も止まる。
天井に点検用の換気口がある。
……何かいる。

僅かに空いた隙間に、気配を感じてシャワーを最大に熱くして熱湯をかけた!!

「あちぃいいいいいいいいいい!」

リンクス「ひ!何ぃ!?誰か居るの!?」

バスタブに、軍人刈りの男が悲鳴をあげながら落ちてきた!

ズコーーーー!!

プロットマンだ!

リンクス「キャーーーーーーーーー!!! 何々!?アンタ何なの!?ブロッケンJr.!?」

プロットマン「はあ、はあ、私の名はプロットマン!此処にいては危険だ!ランブルは、俺がドッグロボに縛り付け脱出させた!向かわせた座標は、アテナ駐屯地!生存者達が落ち合う用にと、作戦当初の指令の場所だっっ!」

リンクス「だから何ぃ!?そんな事!聞いてない!なんでいつまでもここにいんの!?ねぇーーー!?……こっち見んな!!」

リンクスは、プロットマンとは正式な面識がない。
彼等(スネーク隊、ランブル、プロットマン)が合流した際には、気絶していたのだから……。

悲鳴は、A・Jのいる場所まで聞こえた!

A・J「リンクス!!……くそっ……何故、最初におかしい事に気づかなかったんだ!……俺とした事が!」

A・Jは、そう言いながら、
睡眠薬を飲まされたであろう、眠るスターの脚に手を這わせ、ブーツに手をかける。
そこには、
スターが常日頃隠し付けてある、護身用かつ、暗殺用の小型の仕込み銃。
"ワルサーPPK"が収納されていた。

速やかにソレを抜き取り拝借した。

この銃の存在は、スターとA・Jのみが知る。
スターが、愛し身体を許した相手にだけ、万が一に備え、銃の存在を伝えているのだ。
因みにこのブーツのデザイン風のモチーフは、両くるぶし付近に付いている。
見たところ、只の飾りのようにも見える。
まさか、
極小拳銃が仕込まれていようなどとは、誰しも思いもつかないであろう……。

因みに、
スターが催眠薬を飲まされたとして、A・Jが飲んだのは"痺れ薬"である。
リンクスが飲むはずであった珈琲は、一口飲めば死に至る程の劇薬が混入されていたのだ!
しかし、これは悪魔のロシアンルーレット……、誰が劇薬を飲んでいてもおかしくない状況であった……。

恐るべし看護師……ウクレレ。
いや……彼女はもうすでに、彼女であって、彼女ではないのかもしれない……。

A・Jは、壁伝いによろめきながら、片脚を引きずりながら進む。
やはり痺れ薬の影響なのか?左腿の完治したばかりの古傷が痛む……。
そして、
シャワー室手前の〈Water closet〉の辺りを通過しようとした瞬間!
ドアが突然開き、死亡して埋葬されたと聞かされていたはずの、医師ギタレレの屍体が飛び出してきた!
そのまま、A・Jにもたれかかる!まさにホラー!!

A・J「うわぁーーーーーー!」

"血生臭い"匂いの正体はこれだ!!

寄りかかる屍体の重さに耐え切れず、倒れ下敷きになるA・J。

さらに、リンクスの悲鳴が、バスルームから聞こえた!

リンクス「いやぁあああああああああああああああああ!!」


「ぬおおおおおおわぁああああああ!」

続けざまに、図太い男の悲鳴も聞こえてきた!

A・J「どうしたぁーー!? そこで、何が起こっている!?」


リンクス「きゃわぁわぁわぁあああああああ!!」

聞いたこともないリンクスの涙と鼻水混じりの悲鳴!

「ぶぅわぁ!きゅぅうーーーーーーーーーんんっっ!!」

続けざまに!甲高い!多分オッサンの世にも奇妙な悲鳴!!

A・J「リンクス!?……リィイイイイインクスッッッ!!!!」

一体!バスルーム内で何が起きているのであろうか!?
戦慄が走る!!……つづく。



次回 【戦慄の母艦……その3】乞うご期待。

Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.103 )
日時: 2017/06/12 19:36
名前: ワタル (ID: q6B8cvef)

【戦慄の母艦……その3】


A・Jは、覆い被さる医師ギタレレの屍を、
「こんにゃろ!」と、
はね退けると小型銃を構え悲鳴の聞こえるバスルームへ向かった!



A・J「リンクス! 大丈夫か!? 」



A・Jが、バスルームに駆けつけると同時に、
1人の"全身水浸し"の軍人刈りの男が、飛び出してきた!

ネイビーブルーのタイトなコスチューム、プロットマンだ!

ドカッ

慌てふためくプロットマン、A・Jとぶつかり勝手に驚く!

プロットマン「どぉうわぁああああああああ!!!」



A・J「おい! 落ち着け! 気は確かか!?」



プロットマン「ひぃいいいい!君は確かA・Jだったか!? 助かった! 早くアイツを何とかしてくれ! 私は、プロットマン! ヘビの類いは苦手何だよぉお!」


A・J「だから! 落ち着け!何がどうした、説明しろ!?ヘビが何だって?」


そう言ってる間にも、おぞましい醜態が、視界に入り込む!

それは、
ヘビと言うよりは、無数の暴れる触手だ!!

緑色に滑り、ヌルヌルとしている!!


A・J「何なんだコイツは!? リンクスは、無事なのか!?」

それは、
ニュルニュルと伸び、脈打ち迫り来る!!

プロットマン「あわわ! ほら来た! 慌てろ!!」

A・J「チッ!」

パン!

パン!

パン!

謎の生物「ピギャーーーーーーーーー!!」

三発とも同じ箇所に見事命中!

迫り来る太い触手を一本撃ち落とした!

断裂して落ちた触手は、フロアの上で"のたうち"回る!

すると、その他の触手は、シュルシュルとバスルームに逃げて行った!

A・J「待て!」

逃げる触手を追い、バスルームに飛び込むA・J。
対象的にプロットマンは、フロアで未だに蠢く触手に、ビビりまくっていた。
「わぁーーーお!わぁーーーお!」と、少年の様にわめき散らす。

そして、何処から持ってきたのか?
折り畳みスコップで、蠢く触手を執拗に叩くプロットマン!

プロットマン「そら!こうしてやる! てい!てぇえい!」

バシ!ガシ!

ゲシゲシ!(踏んづけ)

そんな中、
警戒しながら、恐る恐る慎重に、
A・Jが中へ入ると、
触手はバスルームの排水口へと消えていった!

そこには、怯えたリンクスが、隅っこの方で小さく丸くなって震えていた!


A・J「クソ! 逃したか!? リンクス大丈夫か!? 排水口には近づくな!」

そう言いながら、出しっ放しのシャワーを左手で止める。
リンクスのたわわなボディーに、気を取られ、
銃を持つ右手を不注意にも濡らした事に、気付いていない。


リンクス「………(ガタブルガタブル)」
無言で小刻みに震えながら、"コクコク"と頷くリンクス。
A・Jは、そう言いながらバスタオルを、リンクスに被せる様に投げ、
思い出した様に、"ハッ"として、その場から走り出す!
ウクレレのいるスリープルームへ、向かった!


だが、行く手を阻む様にして、通路に立ち塞がる者がいる!
それは!
死んだはずの医師ギタレレ!
全裸のまま後ろ姿で立っているではないか!!

A・J「……嘘だろ……。」

恐怖!


戦慄が走るっっ!

振り向き股間も勃っている!爺さんの癖にぃーーーーっっ!
いや、驚くべきはそこじゃない……、屍の癖に!!だ!!

そして襲い来る!

ゾンビギタレレが口を開け、手を伸ばし、A・Jに突進してくる!

やたら速い!その走り!!!

腕の振り加減と、
腿上げの位置が高い!

A・Jは、突然の事に慌てて小型拳銃を構えた!
しかし、濡れた手で滑り、銃を落とした!

A・J「しまった!!」

目前に迫る、フル勃起ゾンビギタレレ!!

ゾンビギタレレ「シャアアアアアーーーー!!」

危ない!!

A・J(やられる!!)

と、その時!

折り畳みスコップを持ったプロットマンが、横からカットイン!!

プロットマン「フンガーーーーッ!!」

ゾンビの攻撃を退けた!

プロットマン「どりゃああああ!行けA・J!
この"短小包茎"のイカレジサゾンビの相手は、私が引き受けたああ!」

※イカレジサゾンビとは、頭がいかれた爺のゾンビ。ジサ(爺)でアール。




A・Jは、落ちた銃を拾い走る!

A.J「プロットマン!?……恩に着る!!」

そして、
スリープルームへ行くと、看護師ウクレレの姿があった!

コチラに対して横向きに、
奇妙なくらいに猫背だ!
髪が垂れ下がり顔が見えない!!

その腕から、いつ怪我したのか?
不自然に血が流れ……滴り落ちる。

A・J「動くな!! その腕……どうした!? お前は、一体! 何者だ!? 」



A・Jの研ぎ澄まされた眼差しと、銃口が標的を狙う……つづく。



次回 【戦慄の母艦……その4】乞うご期待。





Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.104 )
日時: 2017/06/12 22:25
名前: ワタル (ID: jd737JEz)

【戦慄の母艦……その4】


A・J「少しでも動いたら撃つ!! ……いいか!これは、脅しなんかじゃないぞ!!」

ドックン!


ドックン!


ドックン!


緊張から、自身の心臓の音が"リアル"に聴こえる……。

恐怖に拍車をかけるように点滅する照明器具は、頭上のシーリング・ライト……。

足元には、何かのケーブルか?
ホースの様なパイプ類が散乱している様に見えた……。
暗がりで、それが何かは、定かではないのだが……。


ジジッ……!


ジーージジッ……!


ウクレレは、A・Jの呼びかけにも応じず、微動だにしない……。

だが、待て!!

何か、様子がおかしい!!


ウクレレは、まるで!

"ソコに生えている"かのように、ピクリとも動かないではないかっっ!!

さらに!

戦慄が走る!

暗がりで、良く見えてはいなかったが、
その足元を注意深く観察すると……、

まるで樹木の根のように不気味な触手が、辺り一面に埋め尽くされている!

思えば、床にホースが散乱していると錯覚したのは、
ウクレレの下半身から伸びる無数の触手だったのだ!!

部屋中を埋め尽くし、天井までビッシリだ!!


A・J「しまった!!罠か!!」


そこへ、ギタレレゾンビを瞬殺で駆逐したプロットマンが駆けつける!

プロットマン「ゾンビ・ジサは、殺ったぜ! こっちはどうだい!?……ゲェ!」

A・J「来るな!プロットマン! 触手の餌食になるぞ!!」

プロットマン「しゃらくせぇぇい!!ヘビじゃあ、なけりゃ!こんなモノォウッ!」

プロットマンは、折り畳みスコップで応戦するも、ものの数秒で触手に奪われた!
さらに、手脚の自由も奪われて拘束される!

そして、
プロレス技の"ロメロスペシャル"をかけられた様なポーズで締め上げられた!!

プロットマン「うおーーー! NO〜! NO〜!」

A・Jもまた、油断した隙に銃を奪われ、触手にプロレス技をかけられた!
コチラは、実際には不可能であろうと、噂される架空のアニメ技"パロスペシャル"だ!!

A・J「やめろ!!ぐはっっ!!クソッタレが!」

抵抗するA・J!!
触手の技のかかりは甘く、
まだ完全にキマっていない!


だが、
締め上げられるプロットマンの方は、既に泡を吹き失禁していた!!
股間のシミの形は、まるで母国の国旗だ!!


そんな中、
武器庫の鋼鉄の箱の中に隠れ潜む、擦り傷だらけの男がいた……。

シュボッ

「フーーーッ」

タバコに火をつける。

バン!

勢いよく鋼鉄の蓋が開いた!

中から出てきたのは、傷だらけのスネーク隊長だ!!

そう、
あの時、武器庫に逃げ込み、
そこで豹変したウクレレの触手に、
飲み込まれ、押しつぶされ、圧迫されて、
死にかけたハズのスネーク隊長。

死に際に、
最期の一服と思い、
胸ポケットから出したタバコに火をつける為、
使用したジッポーの僅かな炎が、
運良く、あの忌まわしい触手を退けたのだ!!


スネーク「ナイス!スモーキング!俺!」※回想シーン


(シュルシュルと触手は縮み、その隙に鋼鉄の箱に隠れるスネーク、その試着室程のデカさの箱には、マシンスーツが収容されていたのだ!)

その後、ウクレレは、武器庫から逃亡。
スネークは、しばし身を潜め、1人かくれんぼ状態であったのだ。


敵の弱点は、炎。
僅かな灯火でさえ嫌う。

まさに!ナメクジにかける塩の如し!効果てきめんなのだ!!


スネーク「読者諸君! そろそろ、私の出番だ!!」

バン!
扉(鋼鉄の箱)を開け放し登場!

ドン!!(ジョジョ立ちで決めポーズ。頭リーゼント)

プシューーッ!

特殊なアンドロイド・マシンスーツを着用。
右手はまるで、ロックマンか?
はたまた、コブラのサイコガン!

それらを連想させるファイヤーウエポン!

特撮映画に出てきそうな、着衣式ロボコン仕様だ!(胴長短足なフォルム。)
葉巻を咥え、悪ブル中年の勇姿!!

コズミック・サイコスネークの誕生である!……つづく。


次回 【戦慄の母艦……完。】どうぞお楽しみにw





Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.105 )
日時: 2017/06/27 00:35
名前: ワタル (ID: q6B8cvef)

【戦慄の母艦……完】


戦慄の母艦。

スリープルームは、触手で埋め尽くされ"SF映画"さながらだ!


触手にさらなる技をかけられる、瀕死のプロットマン!

キャメルクラッチで、海老反りに折りたたまれた!
さらに、仰け反る身体を曲げ続ける!
まるで人形の様に、いとも簡単に真っ二つだ!


即死!


戦慄が走る!!


A・J「………プ、プロットマン!」


恐怖に青ざめる!

大量に返り血を浴びて、百戦錬磨のA・Jですら、気が動転しそうだ!

触手は死んだプロットマンをゴミの様に投げ捨てた!
そして、狙いをA・Jに切り替える!!


首を締められ、手脚を拘束される!


A・J「……くそ、俺の人生も、これまでか……」


圧倒的な力の差に、絶望した。

なす術もなく、死を覚悟するA・J。


と、その時!


凄まじい熱風と共に、身体が自由になる!


コズミック・サイコスネーク登場!!※以下スネーク改


スネーク改「汚物は消毒だぁあああああ!!」


ゴオオオオオオオオオオ……



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ……



ゴオオオオオオオオオオオオオ……



それから、A・Jは、しばらく記憶がない。

だが、どうやら戦いに勝利したようだ……。

戦慄の母艦で、生き残ったのは、

A・J、スター、リンクス、そしてスネーク改。

彼らは、装備を整え、再び魔城を目指す。

やはり、倒れた円柱を探索すると、中央付近に隠し通路を発見した。

進軍を試みる……。


……。


……。


一方、シャーク将軍と対戦していたミフネは、吊り橋を警戒しながら渡りきり、
ヨシュアの愛刀"ジャマダハル"を、回収。
さらに、
行き止まりの窪みには、頭上へと続くハシゴが伸びていた。
その、ハシゴを登り始めるミフネ。

ミフネ「こんな所で、死ねるかってんだ! ……待ってろ皆! あの馬鹿(悪魔)共は、このオレが裁くっっ!!」


……。


……。


その頃、目覚めたゾーンは、魔城に浸入していた……。

激しいスコールを、避ける為、壁伝いに、魔城の中庭を進む。

すると、
飛行する小型の"鳥の様な生き物"を目撃した!
羽ばたき、その足に何かを掴み運んでいる!

ゾーン「出たな! 悪魔の化身め! これでもくらえ!!」

ズドン!!

外した!?

その鳥の様な生き物は、良く見ると銀のフクロウ。

銃撃に驚き、運んでいた物を落とした!
狙った弾丸は、空を裂く。

銀のフクロウは、上昇してゾーンの射程距離外に移動しようと、
退避行動を取る!

ゾーンもまた、追い撃ちをかける様に銃を構えるが、
激しいスコールで眼も開けられない!

ゾーン「くそ! 逃したか!? 運の良い奴め! このスコールされなければ!お前なんぞ!……ん?何か落としていったぞ?」



ザーーーーーーーー。


ザーーーーーーーー。


ゾーンは、
激しいスコールの中、銀のフクロウの落としていった、
メッセンジャーバックを手に取る。


ゾーン「こ、これは!?」

それは……、


紛れもなく!


ゾーンが、臨死体験をした際に、見たクリスタル!


あの!


2対のクリスタルのうちの一つであった!!


ゾーン「何だ!?この燃えるように紅く! 輝く! 眩い!クリスタルは!?」


ゾーンが、その炎のクリスタルを、手にした瞬間!

身体の奥底で、何かが変わった!



その輝きこそ……、燃ゆる秘めた闘志……。

よもや……、

しばらくの間、遠のき、古い過去に置き忘れていた、あの熱き想い……。

何者も恐れる事を知らずにいた、若き眠れる無敵の魂!!


今こそ、呼び覚まし、蘇る!!

荒ぶる鼓動!!!!


ゾーンの脳裏に、電光石火の如く、煌めく閃光が走る!!!!

再び、その眼差しに、活きた瞳を取り戻す!!……つづく。



次回 【全てが変わる時。】乞うご期待。

Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.106 )
日時: 2017/06/29 23:21
名前: ワタル (ID: vlOajkQO)


【全てが変わる時。】


ゾーンは、メッセンジャーバッグを、投げ捨て、クリスタルを握りしめ走った!

頭上を見上げると、一箇所だけ氷の氷壁に包まれた部屋が見えた。

ゾーン「あそこだけ、何で氷ついているんだ?」

ゾーンは、胸騒ぎと共に、向かうべき目的地を確信した!

足元は、まるでアイスリンク、滑って転ばぬように、壁伝いに器用に走る!


内部に入ると、天井は高く何処までも吹き抜けが続く。

そして、
三方に、階段が見える。

中央は、地下へと続く階段。

残りは、左右に登り階段が見える。

どうやら敵の気配はない。

ゾーンは、目指す氷壁の部屋に向かうべく右手の階段を選んだ。


息を弾ませ、階段をひた走る。
城の内部には氷の床はない。
だが、冷たい雰囲気を醸し出している。

やがて目的の階に辿り着く。

そこに黒い塊が、横たわる。

慌てて、身を潜め銃を構えるが、どうやらソレは、何かの屍の様だ。

ゾーン「フーーッ 脅かせやがる……。」

まるで人型のネコ科の動物。
黒豹の様な風貌。
眼には細かい毒矢が刺さる。
すでに、その屍の目の周りはただれ、毒に侵されていた。
さらに、
腹部には、ボウリングの球程の大きな風穴が空いていた。

そして、
目の前には、開け放たれた扉がある。

覗いてみると、見事に緻密な氷の造形が立ち並ぶ。

三体の人型の、鬼気迫る氷の彫刻。

まるで本物の人間が、恐怖に慄いた末に、氷つかされたようにも見える……。

ゾーン「これは……、この形相……、これは彫刻なんかじゃない!紛れもなく人間だ! !」

驚き、

後ずさり……、つまづき転び、尻餅をつくゾーン。


ゾーン「こ、こ、こんな事って……、一体彼らは、どんな攻撃を受けたと言うんだ!……。」

ボーイッシュな、女性の手には、何かが握られていたような形跡がある……。

だが、今は、
その手には何もない。


ピシャーーン


ピシャーーン


すると、何かを弾く様な、微かな音がする。


ゾーン「……おや?なんの音だ?」


別の部屋からか?
しなり弾く様な音が聞こえてきた……。

ゾーンは、神妙な顔で、
クリスタルを懐にしまうと、素早く、リボルバー銃を二挺抜き、
音の正体を確かめるべく、慎重に進む……。

その音を頼りに、歩くと、
鍵のかかった無骨な扉の、部屋に辿りついた。

その扉に、耳を当て聞き耳を立てる……。

ピシャーーン!!

「ぐわぁ!」

「さあ!さっさと吐いて楽におなり!! コレの使い道はなんだ!?」

ピシャーーーン!!

「ぐはぉ!……知らない……、私は……何も、
知らさ(パシン!!※ビンタ)くふぅう……、知らされてなんか……、
いないのだ……ハァハァ……ハッ!(ピュフッ!)」

……。

どうやら、中で誰かが何者かに尋問を受けているらしい……。

ゾーンは、ソーッと中腰になると、鍵穴の隙間から中を覗いてみた。

確かに人の気配はあるのだが、
テーブルの上に大事そうに置かれた、大きな水晶が邪魔をして、肝心な部分を遮っている。

ゾーン(くそ!あの丸い置物のせいで、何も見えないじゃないか!?)

すると、その水晶に何かが浮かび上がる……。

ボヤッとした人影が映る……。

やがて色鮮やかに鮮明に映る……。

対峙して、睨み合う2人の女性……。

ゾーン(何だ?アレは!水晶玉か? 何か浮かび上がって来たぞ!こ、これは!?)


ゾーンが、眼にした姿は、女将校ヴァルキリー……。

そして、
対峙するのは、氷の女王ゴーストマンモス!!


水晶の中の映像で、双方が同時に攻撃を仕掛ける!!

ぶつかり合い火花を散らす!

次の瞬間!!

水晶にヒビが入り、木っ端微塵に砕け散った!


すると、見るも悍ましい醜態の豚の様な化け物と、目を覆いたくなるくらいに痛めつけられた男が眼に入る!
化け物の手には、もう一つのクリスタルが握られていた。

どうやら、クリスタルの使い道について尋問を受けているらしい!

と、その時、
懐にしまっていたクリスタルが、スルリと抜け落ちる感覚がした!

クリスタルを落とすまいと、
慌てて受け止めるゾーン。

ガタッ!

思わず物音を立ててしまった!

化け物は、物音がしたコチラに振り向いた!!

「そこに居るのは誰だ!!」

ゾーン(まずい!見つかった!)

……つづく。


次回 【命運を賭ける最期の瞬間】乞うご期待。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



この掲示板は過去ログ化されています。