ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——怪盗R・B—— なんやこんやで復活
日時: 2010/04/22 11:04
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 9qYqZOsB)

どうも、こんにちは。
作者の空雲 海です。
えっと、第一作目がそろそろ完結するんで、二作目、連載したいと思います。
パクリとか言わんといてぇー!
それでは、どうぞお楽しみください。

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Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.35 )
日時: 2010/03/06 09:39
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)

どうです? 感想を聞かせてください。

Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.36 )
日時: 2010/03/06 09:40
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)

 秀有が特殊探偵に入団させられている、同時刻——。
 水無月は、大学の広い教室内に居た。水無月は最高前列から三番目。端の方に座っていた。
 水無月は、忙しくシャーペンを動かす。
 教室内には、人が多く座っており、シャーペンの走る音と、教授の響く声だけが支配していた。
 その刹那——
「大変ですっ!」
 水無月の眼鏡から情報屋の声が大音量で聞こえた。

 水無月は迷惑そうな顔をする。
「おい、情報屋。私が眼鏡で連絡を取っているのを知らないのか? 耳の近くなんだぞ、耳の近く」
 奥歯に潜む小型送信機で言う。
「それくらい物凄い重要だという事なんですっ! またまた厄介なモンが出てきましたよ……」
 深刻そうな声で言う情報屋。

「厄介なモン?」
 水無月は手を止めるが、また再開させる。
「特殊探偵とマフィア『ムーン・ナイト』が動き始めました」
「はぁ?」
「特殊探偵とマフィアですよっ!」
「特殊探偵ってなんだよ」
「特殊探偵というのは——」
 情報屋がすべての事を水無月に話す。

「なるほどな……。それで、マフィアっていうのは?」
「マフィア『ムーン・サルト』というのは、ヨーロッパすべてを仕切っている闇の帝王です。最近は、日本にも領域を広げているようで、もうほとんどの地がムーン・ナイトの支配下です」
「地域居るヤクザは?」

「歯が立ちませんよ。なんせ、彼らは拳銃の使い手と恐れられる集団なんですから」
「へぇー。そんなに言ってるんだったら、並み程度じゃないわけ?」
水無月の手はクレープを作るために手を止めていない。
「はい、そうですね。特に、ナイトを仕切るボス『ムーン』は結構の腕前です。まだ二十代と若い男性ですね」
「そいつの画像を送ってくれ」
「了解」

 情報屋が返事をすると、すぐさま送られてくる全身の画像、顔のアップ。
「彼の名前はムーン。本名相生 氷雨(あいおい ひさめ)。小さいころから殺し屋の親の背中を見て育ったせいか、殺しの英才教育はすさまじかったものですね。イケメンですよ」
「私はイケメンには興味ないんだ」
 眉を微量動かす。
 次のページに移る水無月。

「そうでしたね。あなたは男には興味というものが——」
「いいから速く続けろ、情報屋」
 水無月が急かす。
「はいはい」
 軽くため息交じりで言った情報屋。

「あとそれと、特殊探偵に新たな人物が入団して来ました」
「誰だ?」
「秀有 望です。あの私立探偵の」
「なんだって!?」
 あまりの驚きに、シャーペンを落してしまう水無月。
 何食わぬ顔で拾い上げる。
 情報屋がそのまま話を続ける。

「秀有 望は、最高幹部に目をつけられて第四倉庫街に、召集を掛けさせられ、そこに居ますよ」
「第十班のメンバーもそこに?」
「はい。先にあいさつ代わりでも、行くんですか?」
「いや、そんなことはしないね。私は本番で顔を合わせる方が好きだ。じゃなきゃ、相手がどんな風に戦うのか考えるのがおもしろくない」
「あなたらしいですね、まったく」
「それは褒め言葉として預かっておくよ」

「どうぞ、どうぞ。どんな形でも預かってください」
「ところで、あいつはなぜ召集されたんだ? あいつに能力なんて——」
「それはわたしにもわからないんですよ」
「お前がわからないなんて、珍しいじゃないか」

「最高幹部は、徹底的に秀有 望の情報をかき集めてそこで留めていますね」
「最高幹部がねぇ〜……。あいつに特殊な能力なんてあったかな」
「データ不足。回答不能です」
「…………」
 水無月が会話を止める。
「R・B?」
「ああ。何でもない。まぁ、後でわかることさ。それじゃぁ、当日よろしく。情報屋」
「はい、わかりました。R・B」
 そして、二人の通信は終わった。

Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.37 )
日時: 2010/03/06 10:59
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)

 水無月と情報屋が連絡を取った数日後——。
「あ……。あああ……」
 男が冷や汗を額から垂らしながら、意味不明な言葉を漏らした。
 田辺だ。田辺の綺麗に撫でつけられた自慢の白髪のオールバックが汗で乱れている。
 田辺は初老で、顔全体にシミ・そばかすが広がっている。

 目は一重の細め、口はかわいており、顔が角ばっていて、口元と目じりには無数のシワが出来ている。
「ついに……。ついに、怪盗R・Bが来てしまったか……」
 時間がゆっくり流れるように言葉を口から漏らし、そのまま崩れていった……。



 彼は、自分の代で大手企業にまでに発展させた、人物である。
 ずっと中小企業だって会社は、爆発的な商品のヒットにより、会社は右肩上がりで業績が上がって行った。そして終には、有名な大手企業とも肩を並べられるようになり、注目を集めていった。
 その為、彼は社員からも熱い信頼を寄せられており、絵にかいたような理想像だった。
 そんな彼には、ある誰にも知られてはいない、誰にも知らしてはいけない秘密があった。

 彼は久しぶりに居酒屋に飲みに行こうと思った時、隣に居たのが、中学生時代の先輩だった。
 彼は感極まって、昔の思い出話に、花を咲かせた。
 そんな時、話題がふと絵画についてになり、家にいらない絵画があるから引き取ってくれと先輩からお願いがあった。彼は、元々絵画には少し興味があったので、それを難なく承諾することにした。
 数日後に届いた絵画は、人の目を一瞬で引くような力を持っていた。

 それはあまりにも美しく、あまりにも恐ろしかった。
 彼は、その絵画の魅力に取りつかれた。そんな絵画が先輩の家には数えきれないほどあるかもしれないと思うと、いてもたってもいられなくなり、先輩の家に電話すると、「闇市」という存在を知ったのだった。
 彼は、危険な香りを放っていた場所に、すこし戸惑いを感じたが、絵画の魅力には勝てず、どうしても買いたい美術品があったら、高値でも買い取り、犯罪スレスレの危ない交渉をしたりと、闇市の世界に引きづり込まれていったのである。

 彼の屋敷の地下には、闇市で買った美術品が数多く展示され、着々とコレクションを集めていった。
 そんな時に、怪盗R・Bが現れたのである。
 彼の頭の中に、浮かんだ最初の事は、地下室に溜めてあった美術品だった。
 彼は、いつかは狙われるかもしれないという恐怖感を抱いていたが、そんな事はないと思い、自分に言い聞かせていたのだ。

 しかし、今——。
 彼の手に握られているのは怪盗R・Bの予告状。
 R・Bのこの予告状が、彼の心の中に封じ込めていた現実が、再現されたくない現実が解き放たれてしまったのである。

Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.38 )
日時: 2010/03/06 14:00
名前: 冬宮準 (ID: uB4no500)

お久しぶりです!!
あ、面白いじゃないですか!!
これからもよろしくお願いします^^

Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.39 )
日時: 2010/03/06 14:00
名前: 冬宮準 (ID: uB4no500)

あ、すみません、名前を変えますのでご報告いたしますー。

理郷(りさと)

になります、よろしくお願いします^^


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