ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ——怪盗R・B—— なんやこんやで復活
- 日時: 2010/04/22 11:04
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 9qYqZOsB)
どうも、こんにちは。
作者の空雲 海です。
えっと、第一作目がそろそろ完結するんで、二作目、連載したいと思います。
パクリとか言わんといてぇー!
それでは、どうぞお楽しみください。
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- Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.25 )
- 日時: 2010/03/13 18:08
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)
倉庫の中——。
明かりは、あちらこちらにある窓から降り注ぐ光だけ。
ドラム缶やほこりなどが、転がっている。
第四番街倉庫——ここは、一般人の出入りがないが、暴走族の出入りが激しい。
小学校の体育館分の広さで小さいスペースながらも、二階がある。
そこからすべてを見渡せるようになっている。
窓と言っても、ガラスがない。天井はとても高かった。
そんな空間に、一人の女が地面に気絶していた。
「う……うん……」
女が起き上がる。
「ここ、どこやねん……。ってか、きたなっ!」
秀有だ。目をこすりながら言う秀有。
刹那——。
「さっさと立て」
秀有は流暢な日本語で後ろを振り返る。
ドラム缶に座っている銀髪の少年。
目も銀色で肌が白い。立っている髪と目じりが上がっていて、口元は白い印象から、やんちゃ少年を思い浮かばせる。
十歳ぐらいの背丈に、黒い背広を着ている。
「なんでちびっ子に命令系で言われなあかんねん。てか、お前誰やねん」
秀有は、言われながらも立っている。
「俺はちびっ子じゃねぇーっ! 十五歳の大人だっ!」
「十五なんてまだまだ子供やっ! それに、お前十五やのにそんなに背ぇー小さいんか?」
額の青筋が目立つ。
「うるせぇー!」
彼の怒りの火山、噴火の言葉は「背が小さい」のようだ。
「やめなさい、ヴァン」
ヴァンと言われた少年の後ろに、陽炎のように立つ女。
赤髪の短髪に、少年と同じ黒い背広を着ている為、女とは思えない。
目じりが少々上がっており、鼻は高く、口元は緩やかで、美人と言えるだろう。
少年と対照的に背が高い。
- Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.26 )
- 日時: 2010/03/02 17:11
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)
「秀有様に失礼でしょ、ヴァン」
「こんな奴が、これからのチームメイトかよ……」
ヴァンは踵を返し、違うドラム缶に腰を下ろす。
「申し訳ありませんね、秀有様」
「お前も誰やねん。あと——」
秀有が後ろを振り返る。
目の前には、背の高い男が立っていた。
「うちのずっと後ろにおるお前も、誰やねん」
「十分に気配を消していたつもりなんだが——」
「アホ。うちかて、そない身近で気、出し取ったらわかるわ」
「申し訳ない、秀有様」
そう言って、男は女の横に立つ。
ここでも身長差は明白だった。百八十代と思われる女の背丈をはるかに超えている。
男はとても堀が深く、まるでオオカミのような目をしている。
口を広げれば犬歯が出てきそうだった。
褐色はあまりよくなく、細いせいか、もっと背が高く見える。
秀有が気配を探る。
「これで、この中におる全員出てきたな。それじゃぁ、一人ずつ自己紹介してもらいましょうか」
「それは私から致しましょう」
その時、二階からゆっくりと顔を出した。
声のする方へ顔を上げる四人。
ヴァンが声を荒げる。
「おっそいんだよ、ホワイト様はっ」
「ごめんなさいね、会議が長引いちゃって」
ホワイト様と呼ばれた人物は、金髪だった。
年齢がつかめないような顔立ち。六十歳代にも見えるが、十歳代と言われれば納得してしまう。
目じりは柔らかく、口元も赤く緩い。肌が白く、白人だった。
性別もはっきり掴めない。顔立ちから見れば、女の人だが、体を見ると男の人のようにも見える。
身長は高い。赤髪の女と同じくらいに思える。
秀有を、交えず他三人の服装は黒に対し、白い背広を着ていた。
「これですべての登場人物は揃いましたね」
男が二階から木の葉が落ちるように下りる。
「それでは自己紹介を始めましょう——」
- Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.27 )
- 日時: 2010/03/13 18:06
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)
特殊探偵——。
正式名は「国際刑事警察機構配属『特殊探偵』」。
特殊探偵の役職は、普通ではない。
訳ありな難事件や、普通の警察機構で受け付けられないような犯罪を処理している。
特殊探偵は、三つの部からなり、一番上から最高幹部、上層部、行動部に分けられている。
特殊探偵の最高裁判所でもあり、最高責任を問われる大将が最高幹部。
最高幹部の命令は絶対であり、逆らった例はない。
最高幹部から出された命令は上層部に伝えられ、命令を行動部に出される。
行動部は、その犯罪を行動し処理するのが役割。
全部で十三班から成っており、全国各地を飛び回っている。
班は五〜六人から形成されており、頭脳派と武闘派に分けられており、頭脳派と武闘派がペアになって犯罪を処理する。あるいは、ペアにならない事もあるが、確実に一人は頭脳派を入れなければならない。
班にはリーダーが居て、そのリーダーは武闘派でも頭脳派でもどちらでも構わないが、リーダーの言う事は絶対的である。
「——その一つの班が我々、十班なのです」
男の長い説明を聞いていた秀有は、耐えられずドラム缶に座る。
「それでは、我々の自己紹介を——」
男が立ち上がる。
「私はホワイト。この班のリーダーを受け持つ者です。よろしくお願いいたします」
ホワイトは秀有に向かって優雅に礼をする。
その時、突然英語に切り替わるホワイト。
「My best regards because the common language here is English,Ms SYUUYUU.(ここでの共通語は英語ですので、よろしくお願いします。Ms秀有)」
「OK」
英語で答える秀有。
赤髪の女が立つ。
「ソノリテです。これからよろしくお願いします、秀有様」
無表情で言うと、笑みを漏らす。
しかし、その笑みは口元は笑っているが、目は笑っていなかった。
「俺の名前は、ズィヴァーン。呼びにくいからヴァンでいい」
銀髪が揺れる。背広のポケットに手を突っ込みながら素っ気なく言った。
「ヴァン、話すときは人の目を見ながらとちゃうんか?」
秀有がからかうと、睨みつけるバーン。
何かを言おうとした瞬間に、口を手で押さえる長身の男。
この光景はまさに、人間に捕えられた宇宙人のようだった。
「私の名前はアルジャンだ。以後、よろしく」
優雅に礼をするアルジャン。そして、一歩下がった。
ホワイトが秀有に言った。
「これで全員の自己紹介は終わりましたね。それでは——」
「ちょっと待ちっ! うちの自己紹介は?」
手でストップを掛ける秀有。
「ああ。大丈夫ですよ、あなたの事はすべて知っていますから」
淡々と笑顔で答えるホワイト。
「はぁ?」
眉と口がゆがみ、怪訝な顔をする。
「秀有 望。M大学犯罪心理学学科で平成のアガサ・クリスティという異名を持つ大学生。身長は百七十五センチ、体重四十三キロ。視力右目、1・3、左目、1・2。家族構成は父、母、あなた。父親は警部で母親は私立探偵。好きな食べ物はシチュー。嫌いな食べ物はなし。格闘技をかじっていて、逃げ出そうとした大男の犯罪者をなぎ倒したほど。怪盗R・Bを直で見ている少ない人物——どうですか? 特殊探偵が調べたデータに間違いはありませんか?」
何も資料も見ずに言いのけたホワイト。
秀有は呆気にとらわれ、茫然としている。
「そんなに情報って漏れるモンなんか?」
「ええ。結構情報って漏れるんですよ」
ホワイトが笑顔で答える。
深いため息をつく秀有。
「わかった。そっちの事も、うちの事もわかった事なんやし、ちょっと聞きたい事が山のようにあるわ。まず、なんでうちがこんな所に連れて来られて、変な特殊探偵なんかに突きまわされなアカンのよ。こんな面子、見たこともないわ。気が付いたらこんな薄汚い所で、眠らされ取ったんやしな。変な薬の臭い、鼻に押しつけられて……。あれ絶対クロロホルムやろ」
驚いた顔と笑顔が入り混じったような顔をして言うホワイト。
「よくわかりましたね、Ms秀有。ちょっとアルジャンに手伝ってもらったんですけど」
「ほら、そうやろ。大体家出た瞬間やったからな。しかも、あん時、講義に遅れる思て、急いで飛び出して気ー抜いたところやったのに」
「申し訳ありません、Ms秀有。許して下さい」
ホワイトが全然申し訳なさそうに言った。
またまた深いため息。
「ふんで、そんな特殊探偵っちゅー変な集団に、なんでうちが連れて来られたんや?」
「あなたが特殊探偵にふさわしい人物だと、最高幹部が決めたからですよ」
「うちが?」
「ええ、そうですよ」
笑顔を最後に残すホワイト。
- Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.28 )
- 日時: 2010/03/02 20:01
- 名前: 牙 ◆CJat/Z2hH6 (ID: NWU2GU14)
こんばんわ<(_ _)>
今日も読みました!
すごいです!!
ハマってしまいました!
また来ます!!
- Re: 怪盗R・B 読者、お待ちしております! ( No.29 )
- 日時: 2010/03/02 20:26
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)
おお! ありがとうございます!
感謝です! これからも、どうぞごひーきに!
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