ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ただそこに
日時: 2010/08/23 16:47
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

どうも。神無月です。

文才が果てしなくないため、意味のわからないものになると思いますが・・・(汗

生温かい目で見守って下さい!

《お客様》
    アキラ様 ユエ様 白蝶様 Nekopanchi様
    
    @遮犬@様 月兎様 白兎様 故草@。様

    スサノオ様


《イメージソング》

日比野陸 >>140
日比野沙羅 >>141
郡上巽 >>142
東雲晃孝 >>143

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Re: ただそこに ( No.74 )
日時: 2010/07/17 10:52
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


アキラさん かっこいいですか!?ありがとうございます!!
       二つ名はもう、自己満足の世界だったので・・・。
       12年前で、ちょっと書き方かえて
       みました!(分かりにくい

Re: ただそこに ( No.75 )
日時: 2010/07/17 11:59
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


「おい、お前どうして泣いてるんだ?」

突然声をかけられたことに驚いたのか、子供は目を見開いて俺を見た。

はっきりと見えた顔に思わず息をのむ。

色素の薄い茶色の髪に、それと同色の瞳。

ぱっちりとした目は泣いて赤くなっていたものの、綺麗な澄んだ瞳だった。

肌は抜けるように白く、全体的にどこか儚さのある少女だった。

「・・・だれ?」

まだ舌足らずな言葉で尋ねる少女に、ぼーっとしていた意識を呼びもどして答える。

「俺は・・・東雲晃孝」

「しののめ あきたか・・・?」

「そうだ。お前は?」

「わたしは、ひびのさら」

「日比野沙羅、か。よろしく、沙羅」

差し出された手を不思議そうに眺めていた沙羅は、しばらくしておずおずとその手を握りしめた。

「うん。よろしく、あきたかさん」

その呼び方に思わず噴き出してしまった。

「あ、あきたかさん!?ぷっ、あはははは!!」

腹をかかえて笑い転げる俺を、沙羅はびっくりしたような顔で見ていた。

「え、え。ダメなの?」

「いや、ダメじゃないけど・・・ぷっ」

口元を押さえて必死で笑いをこらえる俺を、沙羅は少し不満そうな顔で見てくる。

「ははっ、ごめんって。ん〜そうだな。晃孝さんは止めて、晃孝お兄ちゃんとかどう?」

「あきたかおにいちゃん・・・?」

「そうそう、おにいちゃん」

目をぱちぱちとさせていた沙羅は、「おにいちゃん」と呟いて、頬をゆるめた。

「あきたかおにいちゃん!!」

嬉しそうに言う沙羅はすごくかわいらしい。そんな沙羅につられて俺も笑った。






これが、『愚かなる善人』と、『純白の罪人』の出会い。


哀れな善人は、美しい罪人によって物語の中心へといざなわれる。


そのことを、まだ哀れな善人は知らない。





_ 罪人よ 儚くあれ

      善人よ 愚かであれ


  それこそが運命(さだめ)

      それこそが終わり _



  胸に咲いたのは 何の華?







  


 

Re: ただそこに ( No.76 )
日時: 2010/07/17 14:45
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

沙羅ってあの沙羅!?
うおー、テンションあがった。

Re: ただそこに ( No.77 )
日時: 2010/07/19 10:11
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


アキラさん 沙羅ってあの沙羅ですねw
       あまり意外性はありませんが(汗
       どんどん知り合い(?)が出てくるはずです!!←

Re: ただそこに ( No.78 )
日時: 2010/07/19 18:46
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


辺りはいつの間にか暗くなっていた。

「なあ、帰らなくていいのか?」

ブランコでゆらゆらと揺れていた沙羅に声をかける。すると彼女はぴたりと動きを止めて俯いた。

その姿に泣かしてしまったかと不安になる。

「おい・・・?」

「・・・・にいちゃんが」

「え?」

かすれる声で呟かれた言葉は上手く聞き取れず、思わず訊き返していた。

すると沙羅はバッと顔をあげ、俺をすがるような目で見てきた。

「おにいちゃんが・・・!!」

「・・・お兄ちゃん?」

この場合の“お兄ちゃん”とはどれを指すのであろうか。俺のこと?いやでも、今俺は目の前にいるんだから俺のことを言うのはおかしい。

そうなると、

「沙羅、お前、兄貴がいるのか?」

俺の問いに沙羅は小さく頷いた。


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