ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ただそこに
日時: 2010/08/23 16:47
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

どうも。神無月です。

文才が果てしなくないため、意味のわからないものになると思いますが・・・(汗

生温かい目で見守って下さい!

《お客様》
    アキラ様 ユエ様 白蝶様 Nekopanchi様
    
    @遮犬@様 月兎様 白兎様 故草@。様

    スサノオ様


《イメージソング》

日比野陸 >>140
日比野沙羅 >>141
郡上巽 >>142
東雲晃孝 >>143

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Re: ただそこに ( No.59 )
日時: 2010/06/25 23:44
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


アキラさん そうですねw たいていの童話などは
       子供向けに優しいものにしてありますしb
       カチカチ山も殺しちゃったりしますよねww
       私はどちらかといえばバッド・エンド
       のほうが好きです☆←

Re: ただそこに ( No.60 )
日時: 2010/07/02 20:58
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


_昔話は残酷だね

これは、誰の言葉だったか・・・・。



「・・・・ぅ」
「沙羅!?」

目を開けると、白い天井が見えた。驚き、大きく肩を揺らしてしまった。

「・・・沙羅?」

聞こえた声は、今度はちゃんと誰だか分かった。それは、此処が“あそこ”ではないことを意味していて。

「っ・・・・・・」

沙羅は心の底から安堵した。視線を天上から外す。

白いものは嫌い

誰にも_陸以外には言わないこと。だから、武は知らない。

・・・悟らせては、いけない。

過去は、あまりにも、重いから。それを背負うのは自分たちだけでいいのだ。

「沙羅」

心配そうな声に、微笑みながら返事を返す。安心したように息を吐きだした武。笑って返事を返す自分。


此処に、あの人がいないことを理解したくなくて。


彼女は、笑顔の裏に自分を隠した。


物語は、昔話のように残酷でもなければ、優しい童話のように幸せにもなれない。

知ってるよ・・・

彼女は、ゆっくりと目を閉じた。

だってそこに、君はもういないから。

Re: ただそこに ( No.61 )
日時: 2010/07/02 22:22
名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)

沙羅ちゃん、儚げで可愛いです。
なんか全体的に詩みたいだなー。

Re: ただそこに ( No.62 )
日時: 2010/07/04 19:57
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


アキラさん 沙羅かわいry
       すみません、書くと何故か詩みたい
       になってしまって・・・(汗
       文才を鍛えます・・・!!

Re: ただそこに ( No.63 )
日時: 2010/07/04 20:08
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


「そういえば、誰が私をここに運んだの?」

寝かされていたのは保健室のベッド。確か、校門前にいたはずだと沙羅は思い返す。

「ああ、俺が運んだんだよ」

武がそう答えた。そのまま言葉を続ける。

「あの時・・・沙羅が気を失って、倒れたのを支えたんだ。その後前を見たら、もう・・・あいつはいなかった。消えてたんだ。黒い車も何もかも。

まるで・・・初めから何もなかったみたいに」

その言葉に、沙羅は忘れようとしていたことを否応なしに思い出させられた。



“お前たちは、存在しない人間なんだ”



違う、違う!!私は・・・私たちは・・・!!


「沙羅?」

ハッとすると、目の前に心配そうな顔をした武がいた。

「どうした?気分でも悪いのか?」

沙羅はゆっくりと深呼吸をする。

気づかれては、いけないんだ。

けれど、その思いはすぐに崩される。

あの、あたたかい、言葉に。


ガラッと、盛大な音を立てて保健室の扉が開かれた。そこから勢いよく駆け込んできたのは、

「大丈夫か!?」

「林田先生・・・・」

そう、陸と武の担任、林田力也だ。


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