ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ただそこに
日時: 2010/08/23 16:47
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

どうも。神無月です。

文才が果てしなくないため、意味のわからないものになると思いますが・・・(汗

生温かい目で見守って下さい!

《お客様》
    アキラ様 ユエ様 白蝶様 Nekopanchi様
    
    @遮犬@様 月兎様 白兎様 故草@。様

    スサノオ様


《イメージソング》

日比野陸 >>140
日比野沙羅 >>141
郡上巽 >>142
東雲晃孝 >>143

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Re: ただそこに ( No.64 )
日時: 2010/07/05 15:53
名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)

きた! 林田ッ!

Re: ただそこに ( No.65 )
日時: 2010/07/06 19:52
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


アキラさん はいw来ましたね、林田ww
       

Re: ただそこに ( No.66 )
日時: 2010/07/06 19:53
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


おおお、200突破ー☆
少ないかもしれませんが私にとっては十分なんです!!めっちゃ嬉しいです!!

今後ともごひいきにー。相変わらず更新は遅いというか皆無ですが。←

Re: ただそこに ( No.67 )
日時: 2010/07/11 16:33
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


・・・はい。
只今キャンプから帰ってまいりました。

いや〜更新全くしてない!!
頑張ります・・・・。

Re: ただそこに ( No.68 )
日時: 2010/07/15 18:07
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

「おー りっちゃん」

走ってきたのか、息を切らしてゼーハー言っている力也に武が軽く声をかけた。

その声に伏せていた顔をあげた力也は、ギンッと武を睨みつけた。

「ぅおっ、りっちゃん怖っ」

「お〜ま〜え〜な〜〜〜!!!!」

どすどすと足をふみならしながらベッドへと近づいてきた力也は、武の胸倉をつかみ上げた。

「急に意味分からんことを言うんじゃない!!なんだ、『倒れた!いなくなったし!!保健室来て!!』って!!

誰が倒れたのかも誰がいなくなったのかも何も分からなかったじゃないか!!

それでも急いで来たっていうのに。

なぁにが「おー りっちゃん」だ!!

俺へのいたわりの言葉と謝罪は!?えぇ!?」

胸倉をつかんだままぶんぶんと勢いよく振る力也を、武が目を回しながら必死で止めようとする。

「ちょっ、りっちゃっ、まっ、ごめんっごめんって!!ちょっ・・・・・きもちわる・・・」

顔色がだんだんと悪くなっていく武を見て、力也がやっと手をはなした。

「・・・ったく」

そして、上体を起こしている沙羅に目を向けた。

「大丈夫か?」

心配そうな声に、今まで呆然と二人のやりとりを見ていた沙羅はハッとして返事を返した。

「あっ、大丈夫です」

それを聞いて、力也がほっとしたように肩をおとした。

「そうか・・・。で、何があったんだ?」

ぐっと、言葉につまる。

言えない。言えるわけがない。

知りたくないのだ。いや、気づきたくないのだ。

何も言わない沙羅に代わって、武が口を開く。

「陸が連れてかれた」

「・・・あ?」

訝しげな表情をする力也に、武は相変わらずひょうひょうとした声で言う。

「連れてかれたんだよ。黒い車に乗せられて。
連れてったのは、すっげぇ綺麗なおっさん。
陸と沙羅は、知り合いみたいだったけど。

なんだっけ、郡上だっけ?」

その名前に、沙羅が反応した。俯いたまま震える沙羅に、力也が声をかけた。

「話してくれるか?何があったのか。そいつとの関係も、なにもかも」

“何があったのか”それが、先ほどのことを指しているのか・・・それとも、過去を指しているのか。

おそらく両方であろう。


_ねえ、貴方は、許してくれますか?


何も言わない沙羅に、力也が一言だけ、ぽつりと独り言のように言った。


「逃げてもいいんだ」

「・・・・え?」

「逃げても、いいんだよ。誰だって何かを抱えてて、誰にだって話したくないことくらいあるだろう。

逃げは、悪いことではないと俺は思うんだ。

でもな、何もせずに後悔するくらいなら、正面からぶつかってみてもいいんじゃないか?

それが・・・・晃孝の望みだったはずだ」

「・・・!?」

晃孝(あきたか)。それは、彼女たちの過去の登場人物である、愚かなる善人。その名を、何故、力也が知っているのか・・・?

「晃孝はな、俺の・・・従兄だったんだ」

「!!!」

あの人の、従兄・・・・。

それを聞いて、沙羅は肩から力が抜けるのを感じた。

なら、話してもいい。

_貴方もきっと、許してくれますよね


「・・・分かりました」


何もかもを巻き込んで、物語は進む。

終わりに見えるのはなに?

壊れた世界で、歯車がきしむ。

聞こえた泣き声は、誰のもの?

さあ、宴を始めましょう。

終焉という名の、楽しい、舞台の上で。


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