ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ただそこに
- 日時: 2010/08/23 16:47
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
どうも。神無月です。
文才が果てしなくないため、意味のわからないものになると思いますが・・・(汗
生温かい目で見守って下さい!
《お客様》
アキラ様 ユエ様 白蝶様 Nekopanchi様
@遮犬@様 月兎様 白兎様 故草@。様
スサノオ様
《イメージソング》
日比野陸 >>140
日比野沙羅 >>141
郡上巽 >>142
東雲晃孝 >>143
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
- Re: ただそこに ( No.4 )
- 日時: 2010/05/30 09:47
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
アキラさん コメありがとうございます。
いえいえ、アキラさんのに比べると
私のなんて・・・駄作でしかない(泣
好きって言ってくれてありがとうございます☆更新はめちゃくちゃ遅くなります
が、がんばります!
- Re: ただそこに ( No.5 )
- 日時: 2010/05/30 09:59
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
だから、ゆっくり手を伸ばして・・・
「・・・!・・・陸!」
耳に届いた声に、ハッとしてのりだしていた体をひっこめた。誰かが階段を駆け上がってくる音がして、すぐに部屋のドアが音をたてて勢いよく開けられた。
「陸!もう朝よ・・・って、なんだ、起きてたの?」
部屋の中に入ってきたのは、一人の女だった。
「沙羅(さら)・・・」
そいつは、俺と全く同じ顔で頬を膨らませた。
- Re: ただそこに ( No.6 )
- 日時: 2010/05/30 15:54
- 名前: ユエ (ID: jCCh2JPd)
こんにちは^^
わたしの小説にコメ、ありがとうございましたっ!!
なんだか面白そうですね……(-ω☆)
続き、楽しみにしてます!!!
また来ます^^笑
- Re: ただそこに ( No.7 )
- 日時: 2010/05/30 17:43
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
ユエさん コメありがとうございます。
面白そうだなんて・・・(感激
あれ・・・?目から汗が・・・。
更新はめちゃくちゃ遅いです。
その広い心で許して下さいね。
- Re: ただそこに ( No.8 )
- 日時: 2010/05/30 18:23
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
___沙羅と俺は、男女の一卵性双生児として生まれた。一卵性は、染色体からまるっきり同じで、性別が異なるのは不可能とされてきた。
_いや、”不可能”なのだ。
この世界で、俺たち以外に男女の一卵性双生児はいない。珍しい、などというレベルではない。”異常”なのだ。
生まれながらにして”異常”だとされた俺たちは、しかし研究者たちにとっては最高の被験者(モルモット)だった。
今でも鮮明に思い出せる。あの、悪夢のような日々を。
いっそのこと、悪夢であってほしかった。悪夢なら、いずれ覚める。瞳を開ければ、いつもと変わらない世界を見ることができる。だからこそ、夢であってほしかった。あの日々は、俺たちにとってはあまりにも、あまりにも・・・辛すぎた。
そう考えて、陸は無意識のうちに拳をかたく握りしめていた。
夢であったなら。今ではもう、叶わぬ願いではあるけれど。それでも、思う。
___だって、夢だったなら、沙羅はあんなにも・・・
「・・・陸!」
耳元で叫ばれた声に、一瞬で現実へと引き戻された。
「もう、陸 聞いてるの?」
さっきよりも不機嫌さを増した沙羅が、眉間に皺を寄せて俺の顔を覗きこんできた。
「あぁ・・・聞いてなかった」
そう正直に答えると、一瞬眉間の皺を深くして、しかしすぐに笑った。
「まったく、もういいわ。ほら、着替えて準備して。遅刻しちゃう」
そう言って俺の背中を押した沙羅は、先にご飯食べてるから、と言い残して部屋から出ていった。
「・・・・・ふぅ」
静かになった部屋で、小さく息をついた。窓から入り込む風が、カーテンを揺らした。
「沙羅・・・・・」
それは、何よりも大切な人の名。
「・・・頑張らなくたって、いいんだ」
吐息ほどに呟かれた声は、風の音に消えた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
この掲示板は過去ログ化されています。