ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 日常+@ 完結しました
- 日時: 2010/12/23 10:11
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=l1Ryaz_fK6c
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題名の読みは 「にちじょう ぷらす あるふぁ」 です。
そのままですね。
重たくて暗い内容になると思いますが、ご了承ください。
登場人物 >>2
イメソンは参照にあります。
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- Re: 日常+@ ( No.86 )
- 日時: 2010/12/08 17:27
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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わたし、御子柴南里(20)が制服を好きな理由。
それは青春を謳歌しているから。
今時青春青春言ってるのもわたしくらいかもしれないけれど。
そもそも、自殺未遂して高校中退したときから、わたしの青春は終わってた。 あたりまえか。
「……………いつまでここにいるのかなぁ」
夏休みが終わって、二週間が経っていた。
時期は9月。 窓の外を見ると、小学生が帰宅しているのがチラホラ見える。
……うん、返事がないからもう一回聞こうか。
「いつまでここにいるのかなぁ」
本来、わたしが座るべきソファの上には、お兄さんが倒れていた。
別に怪我をしてとか、そういうんじゃない。 合鍵を使って無断でここに侵入し、ゴロリと寝てしまった。
そろそろ千影くんが本気でキレそうで怖い。
「聞いてますかー」 「……うっせぇ」
この人には似合わず、か細い声が聞こえてきた。
「死んだ虫みたい。 潰したいですなぁ」
「生きてる死人みてぇなお前が言うな」
この人がこんなへたってるには訳がある。
水色ちゃんが行方不明なのだ。 三週間前から。
「ねえ、なんで警察にいわないの」
「いろいろマズいんだよ。 いっぺん世話になってっから」
「男の子暴行未遂で?」
のそりと。
水色ちゃんによく似た大きなつり目で、こちらを睨んできた。
「……………………」 「なに」 「……なんか言い返そうかと思ったけど、その気にもならなかった」
その気にもならなかったのは、本当にやったからなんでしょうかね。
色々聞き出して警察に連れて行ってやりたいけど、我慢する。
「早く帰ってよ、真夜」
30分ほど久しく、千影くんが口を開く。 かなりキレてるみたいで、どよりとオーラが見える気がした。
いや、もともとそういう人なんだろうけど。
「慰めてもくれねぇの。 そんなに女が大事か」
「なに拗ねてんの。 黙ってよ。 水色そんなに好きなら、あんな苛めるなよ。 家出だと思うけど」
千影くんにしては、長く喋ったと思う。
「ばっかお前……水色もお前も、苛められてる時の顔が好きなんだよオレは」
「………………あ、そう」
千影くんもいろいろ諦めたのか、途中で会話を中断してしまった。 あきらめ意外に早いからなぁ。 あきらめたくなるのもわかるけど。
「いなくなってから三週間って、かなり危ないと思うんですよにゃー、わたし的には」
「キキとトーマが捜してんだけど、さすがにヤバいよな」
「トーマ? トーマって誰さん?」
「オレの男♪」 無視。
「捜索届けだした方がいいと思われますなぁ」
水色ちゃん、ねぇ。
あの子がそう簡単に家出するとも思えない。 意外に世間知らずな所あるし。 家出するんなら、もっと早くからしてるはずだし。
「………………もしかしたらさ」
千影くんが、口を開く。
「殺されてるかもよ」
義理の妹が行方不明にも関わらず、あっさりと。
わたしの頭にも、連続通り魔殺人の文字が浮かんでる。 まっさかねー。
だけど不気味だ。
「ああ、そうかもな」
あっさりとそれを認めてしまっているお兄さんも。
- Re: 日常+@ ( No.87 )
- 日時: 2010/12/08 22:08
- 名前: yuri ◆F3yWwB7rk6 (ID: DOGZrvXb)
- 参照: Σ( `@А@´)<たかだか参照100突破で喜んでいる俺がいるよ・・・
千影兄弟の神経がパネエぞおい……。
水色だろ? 妹だろ? 第三嫁候補だろ?
もうアキラさんの作る女性キャラは姫斗正妻としてその他は妾と決めています。ふはははははは(ry
しかし水色が何故いなくなったのでしょう。
水色ルートの話も「目の前が真っ暗になった」でそれ以来のシーンがありませんからねえ。
連続通り魔殺人‥‥‥。そいつが水色を連れ去ったのならば全勢力をかけて嫁を取り戻さんとねえ…(黒笑
- Re: 日常+@ ( No.88 )
- 日時: 2010/12/10 16:46
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
もうそろそろこのお話も終わりだなーと思いつつも!
そうですね、千影兄弟は変わっていると思います。
水色ちゃんだけは、まともな人です。…ですよね!
よかったよかった(^<^)
- Re: 日常+@ ( No.89 )
- 日時: 2010/12/10 17:31
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
「少し、意外だった」
千影くんの好きなビールを持っていく。 童顔で忘れがちだけど、この子もわたしも二十歳なのだよ。
お酒は、千影くんメチャクチャ弱いけど。
「なにが?」 「お兄さん、すんなり認めたね。 シスコンでもあるから、死んだでしょう発言に怒ると思ってた」
だけど、あの人はあっさりと淡白に、水色ちゃん死亡の可能性を認めた。
「あの人は、死に疎いから」
「そうなんだ。 死って分かると簡単に諦めちゃう人なんだねぇ」
「よくわかってるね、真夜のこと」
冷蔵庫を閉めて、リビングの方へ目を向ける。
千影くんが、死んだような目でこちらを見ていた。 かなり不気味だ。
「千影くんのことのほうが、よくわかるよー」
「…………うん、ありがとう」
嬉しい、のかな?
お手軽なのかそうじゃないのか、よくわからない千影くんでした。
ビールを持っていくと、遠慮も容赦もなしにぐいぐいいく。 一気飲みもいいところ。
「お酒弱いのに、よく一気飲みできるねぇ。 感心、感心」
「南里は、飲まないの?」
「飲めないのだよ。 お酒は好きくない」
お酒を飲んで暴れ回ったおとーさんとかいう人に額をかち割られて意識を失った事があるのです、はい。
「…………水色、寒くないかな」
「まだ9月だし、寒くないよ」
「おなか、すかせてないかな」
「心配なんだ。 けっきょくは」
なんだかんだ、兄なんだ。 千影くんも。
少し赤くなっている目じり。 酔っているとすぐわかる。
「水色が心配なわけじゃない」
「……………誰が心配なの」
「おかーさん」
千影くんの口から、意外な言葉が出てきた。
おかーさんてことは、千影三兄弟の生みの親でもあり。
「あの人、水色のこと好きだったから」
「ん? 千影くんは好かれてなかったの?」
「いや、そうでもなけど。 ……水色の父親が、あの人の一番好きだった人だから」
お兄さんは言っていた。
千影くんのお父さんの戸籍に入っているから、千影という名字なんだって。 凄く凄く複雑な家庭模様。
「じゃあ、水色ちゃん死んじゃダメだね。 おかーさん哀しむから」
「うん」
羨ましいね。
わたしの母親は、暴力男一途に生きてきた人だから。
- Re: 日常+@ ( No.90 )
- 日時: 2010/12/10 19:17
- 名前: 未兎。 (ID: pVoFPF2t)
…………神ですか
ちょ、まって下さい千影ヤンデレですか^q^
萌えーです
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