ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 日常+@ 完結しました
- 日時: 2010/12/23 10:11
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=l1Ryaz_fK6c
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題名の読みは 「にちじょう ぷらす あるふぁ」 です。
そのままですね。
重たくて暗い内容になると思いますが、ご了承ください。
登場人物 >>2
イメソンは参照にあります。
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- Re: 日常+@ ( No.1 )
- 日時: 2010/11/15 16:34
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
新しい小説っすか
がんばってっちょ
応援してるぜぃ
- Re: 日常+@ ( No.2 )
- 日時: 2010/11/28 13:11
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://yaplog.jp/akirahayate/
登場人物
ミコシバ ナンリ
御子柴 南里
20歳 高校を中退しており、制服が大好き。
この物語の語り手でもある。
チカゲ ヤオト
千影 夜音
20歳 南里の彼氏 日光嫌いのため肌が白い。
無表情で片言で喋るが、南里だとお喋りになる。
チカゲ ミズイロ
千影 水色
12歳 夜音の父親違いの妹 暴力的で毒舌家。
学校でも問題児で登校拒否している。
チカゲ シンヤ
千影 真夜
26歳 千影家の長男で三人とも父親が違う。 しかし顔はよく似ている。
鬼畜Sで男色家。 弟たちを溺愛しているが、少々歪んでいる。
ヨイジマ ツキコ
宵島 月子
20歳 南里たちと小中同じだった。
独特な喋り方をし、シュールな考え方をする。
- Re: 日常+@ ( No.3 )
- 日時: 2010/11/15 16:38
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://yaplog.jp/akirahayate/
ありがとうございます(^<^)
>時雨さん
- Re: 日常+@ ( No.4 )
- 日時: 2010/11/15 16:46
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://yaplog.jp/akirahayate/
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1章
『あなたでいて、あなたがいて』
☆
寝ている間に刺されるんじゃないかって、怖かった。
夜はいつも真っ暗で、高い所よりも大嫌い。
死の足音が近づいてきて、わたしを追い抜きそうで、いつも一人、震えてた。
「ぼく、きみの事好きだな」
そう言ってくれる理由を聞いていない。
わたしは、自分の事を好きだと言ってくれる彼に一瞬で恋をした。
その感情が本当に 「恋」 なのか、よく確かめもしないまま───。
- Re: 日常+@ ( No.5 )
- 日時: 2010/11/15 17:08
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://yaplog.jp/akirahayate/
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「やっと見つけた。 こんな日光ガンガンの中、一時間も待っていて良かった。 ずっと捜してたんだけど、なかなか見つからなくて」
…………………。
……………えーと。
これは古い形式のナンパなのか、それともただの不審者なのか。
どちらにしても、わたしに声をかけてきたその男の人をじっと見る。 パーカーすっぽり被ってるから、顔がよく見えないな。
「どちらさん?」
夏の、真昼の公園で。 わたしは今日も白いセーラー服を着ていた。 今年で20歳。 お酒が飲める年である。 ふむふむ。
「ぼくの事、忘れた?」
「えーっと…………中島くん?」
某国民的アニメ一家の長男の友達である名前をあげてみた。 はずれだったらしく、その男は詰め寄ってくる。
「千影って言ったらわかる?」
「千影…………ああ、うん。 小中一緒だったね。 あの人がどうかしたのかい? お友達?」
「ぼく、千影なんだけど」
パーカーをゆっくりと取り、顔が見えた。
ふむふむ、なかなかのイケてる面、略してイケ面と見た。 おおーう、思い出した思い出した。
千影夜音くん。
わたしと小中学校ずっと同じクラスだった、男の子。
顔はいいくせに性格が微妙だったから浮いていた子だねぇ。 いや、他人の事言えないけど。
「久しぶりだねぇ、千影くん。 いやはや5年ぶりの再会か〜。 背、わたしより大きくなったね」
「6年ぶりの再会ね」
「ほうほう、そうでしたなぁ。 それで? 一時間もわたしを待ってどういうつもりですか? なんか用ですかな?」
昔、友達と呼べるかどうかは微妙だったけど、クラスメイトの子に 「質問が多い」 と言われた事がる。
仕方がない。
本当に分からない事だけを聞いているのだから。
「好きなんだけど」 「なんですと?」 「アイラブユーなんだけど」 「千影くんが?」 「ぼくが」 「制服コスプレ女を?」 「うん」
否定されなかった!
まあ、それは置いといて。
千影くんに告白されたのは、実はこれが初めてじゃない。
小学生のとき、初対面で言われたのが 「好き」 だった。 わたしはその時………なんて返事したかな。
「───驚かないんだ」
「いや、前に一回言われてるじゃん」
「そうじゃなくて。 5年ぶりに突然再会した男に告白されたのに、妙に冷静だなーと」
ああ、そういう事ね。
うん、実はですね。 ここ数年色々ありまして。 感情のほとんどの成分を全てどこかに捨ててきたわけなのだよ。
だから、公園でプラプラしていて突然千影くんが現れて好きだよなんだよと喚いても───、
なにも感じないのだよ。
「うぬ、素直に嬉しいぞ。 千影くん」
「………返事は?」
「ていうか、千影くんの性格上絶対にイエスって答えないとダメでしょ」
「うん」
だよねー。 でなかったら殺されるもんねぇ。
色々と独占欲とか依存性が高いお人なのだ。 昔わたしがちょっと男子と話しただけで、そいつを半殺しにしたほどなんだよねぇ。
そしてわたしは、そこまでわたしを愛してくれる人がいなかったから嬉しくて。
千影くんにベタ惚れだったわけでして。
現在も断る理由がまったくないので。
「保留にしといてあげましょか!」
しばらくお預けということで。
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