ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 日常+@ 完結しました
- 日時: 2010/12/23 10:11
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=l1Ryaz_fK6c
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題名の読みは 「にちじょう ぷらす あるふぁ」 です。
そのままですね。
重たくて暗い内容になると思いますが、ご了承ください。
登場人物 >>2
イメソンは参照にあります。
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- Re: 日常+@ ( No.31 )
- 日時: 2010/11/21 14:09
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
43歳のお母さんなら
兄生んだの17ですな。
若いっていいなー。
- Re: 日常+@ ( No.32 )
- 日時: 2010/11/22 15:53
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
千影は手伝いませんな笑
ひ弱そうな感じバリバリなので\(^o^)/
千影くんにとっては南里は全てなので!
>出雲さん
千影が行ったら、ノロノロしそうです。
設定上、千影は太陽とかの光が嫌いという事になっています。 昼にはいつもパーカー被ってます!
>水妖さん
そうです、ちゃんと計算しました!!
若いっていいですね
>時雨さん
- Re: 日常+@ ( No.33 )
- 日時: 2010/11/22 16:02
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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2章
『君が描いた世界と、僕がいる世界』
☆
ごめんなさい、と枕を濡らして謝っても許してくれなかった。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい──。
トイレで何度も吐いて、穢れた身体をゴシゴシと擦っても、消えなかった。
いつも、真っ暗で。
見えていたのは、薄笑いを浮かべている男。
大嫌いで、醜悪で、気味が悪い。
だけど、一番化け物だったのは、わたしだった。
- Re: 日常+@ ( No.34 )
- 日時: 2010/11/22 16:28
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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千影くんのマンションに帰って、荷物を置いて、ソファに腰を下ろす。 やっとゆっくりできた。 おじいちゃんが今日中にアパートの契約を解体してくれるっぽい。
「南里、ジュースいる?」
「おおう、ちょうだいな。 何があるんかな」
「なんでもあるよ」
千影くんが言った通り、なんでもあった。
一人暮らしの割には大きすぎる冷蔵庫の中には、ジュースだけでも6種類ある。
「千影くんて意外と大食漢なのかなー」
「? あんま食べない。 ……でも、妹とかが置いていくから」
「よく来るんだ」
意外と仲が良いのかも知れない。
……と、思ったところで。 千影くんが、少し微妙な位置に座っていることに気づいた。
わたしの右隣、人一人分くらい空けて座っている。
「………………」
黙ってわたしが右に寄ると、
「え、な、なに」
「なにって……変にスペース開いてたし」
「急に寄ってくるから、驚いた」
表情上では別にそういった変化は見られないけど。
ほほーう、わたしを 「女」 として意識はしていてくれるのですかな?
なら首とか絞めんなや。
「千影くんでもドキドキするのかぁ」
「──人をなんだと思ってんの」
「あんましない人だと思ってたぞ」
「……南里だけだし」
サラリとそう言われた。 ふむ、嬉しいわ〜。
こういうの、純粋に好意と捕らえていいのかなぁ。 どうなんだろう、謎である。
テレビを見て、時々千影くんを弄りながら数時間が経ったころ。
「バカ兄貴!」
玄関の方から物凄い声がして、ズカズカと女の子が入ってきた。
チャイムも押さず。 不法侵入ってやつだよね。
大きい目を細め、ジロリと千影くんを睨む。 わたしの存在は眼中に入っていないらしい。
「水色。 なんで来たの」
「来て悪いか、バカ兄貴」
…………………うん、千影くんの妹ですな。
千影くんの8つ下の妹、水色ちゃん。
12歳の中学一年生で、千影くんとは父親が違うらしい。
千影くんに似てキレイな黒髪だけど、軽く天然パーマがかかっている。 顔も、うん。 悪くない。
あと、口がメチャクチャ悪いことがわかった。
「いつもチャイム押してから入れって言ってるのに……。 驚くから」
「うっさい、死ね。 アタシの勝手だろ」
そこでようやく、水色ちゃんの目がわたしに向く。
なんだか化け物を見たような目で見られましたけども。 うーん、傷つかないなぁ。
「なにこれ」 「御子柴南里です」 「バカ兄貴のカノジョ?」 「マイラバーズなのだよ」
ふざけ半分で返事すると、水色ちゃんが信じられないという表情で後ずさる。
いろいろ反応が面白い子だな。
「うっっっっそっっっっ!! バカじゃないの? アホ兄貴に怒られるよっ? 信じられないっ!」
アホ兄貴……ああ、千影くんのお兄さんか。 三人愛妹だと聞いていたっけ。
千影くんは突然の妹の登場が不満らしく、親指の爪を噛み始める。 小学生のころからの癖、なのです。
「なんとか言え、バカ兄貴!」
「……うざい」
ボソリと。
千影くんが不満を吐き出す。
水色ちゃんは聞こえなかったのか、千影くんを変な目で見て、 「カノジョ」 わたしを呼んだ。 ……わたし呼ばれたよね?
「なんですかな」
「バカ兄貴、バカだから」
「………そうでも、ない、よ?」
フォローするのが大変だね(笑)。
「だから、殺されそうになったら殺しなよ」
「………………」
忠告おせーわ。
千影くんが面倒くさそうに立ちあがり、水色ちゃんの背中を押す。 「帰れ」 「だだだだだだ」 こうして見ると、兄妹よりかは親子のように見えるなぁ。
「バカ兄貴、アホ兄貴もバカ兄貴に会いにくるかもって!」
「来なくていいよ」
「カノジョいるから、包丁もってくるかもよ。 もう耳たぶ貫かれただけじゃすまないかもよ」
何やら物騒な事を言ってますなぁ。
「そのときは、そのとき。 だからもう帰れ」
「アタシに命令すんな、きっしょい!」
ギャアギャアギャアギャアギャアと。
怒鳴り声が止んで、玄関の扉が閉まる音がして。
水色ちゃん、10分で退場してしまった。 うーぬ。
- Re: 日常+@ ( No.35 )
- 日時: 2010/11/22 17:14
- 名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: EUGuRcEV)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
水色…、こわいなぁ、中学生なのに物騒だなぁ…
包丁よりあなたはナタがお似合いよ、
お兄ちゃんはナタじゃなくて斧がお似合いよ
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