二次創作小説(紙ほか)
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- 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
- 日時: 2017/03/19 10:06
- 名前: マリア (ID: CCab1VcE)
はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。
〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.247 )
- 日時: 2016/03/23 18:42
- 名前: マリア (ID: CCab1VcE)
「うぅん…」
眠れる少女は目を覚ました。
「ここ、どこ?」
「あ、やっと起きたー」
そう言って電気をつけたのは、赤羽カルマ。
「赤羽さん!」
「クレハ、無理しすぎだろ。あんなとこで倒れて。みんな心配してたよ」
「ごめんなさい」
熱のせいでほんのり赤い頬をさらに赤く染めながら、紅葉は小さな声で言った。
「もうちょっと寝てなよ。食べるもの持ってくる」
カルマはそう言って出ていった。
「風見さん、大丈夫?」
しばらくして、渚と茅野が入って来た。
「潮田さん、茅野さん。心配させてごめんなさい」
「いいのいいの。それより、ほら。お粥持ってきたよ」
茅野が湯気の立った椀を紅葉に渡す。
「もうみんな起きてるから。それ食べたら熱はかって、元気なら出て来いって、殺せんせーが」
「わかりました。そうだ、あのあと…どうなったんですか?」
「鷹岡先生なら、渚が倒したよ」
へぇ…と、紅葉が渚を見た。
「でも、ロヴロさんに教わったとおりにやっただけだから…」
渚が照れたように言った。
「ロヴロ…ああ、“殺し屋屋”ロヴロですか」
「知ってるの?」
「有名な方ですから。昔は凄腕殺し屋として有名で、引退してからは主に殺し屋の育成と仲介をしているんでしたね」
なんて会話をしていると、
ドォン…!
爆音が轟き、身体が揺れた。
「何ですか!?」
紅葉が驚いて言った。
「烏間先生が、ダメ元で殺せんせーを閉じ込めてみるって言ってたから、多分それ」
「今の音じゃ、ダメだったみたいだね」
三人は窓の外を見た。
「行ってみますか!」
紅葉が明るく言い、三人は外に出た。
「うわぁ…あれはダメでしょうね」
紅葉が、大きな穴の開いたコンテナを見て言った。
「ヌルフフフフ…せんせーの不甲斐無さから、苦労をかけてしましました。ですがみなさん。敵と戦い、ウイルスと戦い、本当によく頑張りました」
「おはようございます、殺せんせー」
渚がにっこりと言った。
「やっぱせんせーは触手がなくっちゃね」
「そうですね。ボールみたいなマヌケな姿も滑稽でしたが」
紅葉の言葉に、殺せんせーは少なからず傷ついたらしい。
「マヌケとはなんですか…」
と、小さくつぶやいた。
「では、旅行の続きを楽しみましょうか」
「ったって、明日の朝には帰るだろ?」
杉野が言うと、殺せんせーはたくさんのグッズを掲げた。
「何言ってるんですか!せんせーはほとんど完全防御形態だったから、遊び足りませんよ!」
「元気だな…」
「せっかくの生徒たちとの合宿!この夏は一度きりのもの!一秒だって無駄にできませんよ!!」
あっちでスイカ割り、こっちでサンドアート作りと、黄色い分身たちが砂浜を走り回る。
が、突如せんせーの顔が歪んだ。
「何するんですか!?」
「一秒でも無駄にしなって言ったよね?」
カルマが銃を構えて言った。
「ヌルフフフフ…さすがはカルマ君。相手が油断している隙に——あっー!」
寺坂たちグループが銃を乱射する。
「今なら殺せると思ったんだけどねー」
「さ、さすが赤羽さん…」
紅葉が呆れ顔で言った。
「そうね。時間いっぱい楽しまないと!」
「わーい!大賛成〜!」
女子たちが水着姿ではしゃいだ声をあげた。
「せっかく元気になったから」
ぱしゃぱしゃと水浴びを楽しむ女子を見、ふふっと笑った紅葉に、寺坂が近づいた。
「風見。テメーに言いたいことがある」
「はい?」
「テメーは!無茶しやがって!」
こうして、こちらでは寺坂によるお説教タイムが始まったのだった。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.248 )
- 日時: 2016/05/06 17:12
- 名前: マリア (ID: CCab1VcE)
カルマside
寺坂「まったく、テメーは!ウイルスにやられてたんなら、なんでついて来んだよ!」
クレハが寺坂に怒られている。
紅葉「ごめんなさ〜い!…寺坂さんだって来たじゃないですかぁ」
弱々しい声で言い返すと、
寺坂「アホか!俺はテメーと違って倒れてねーよ!心配させやがって!」
とさらに怒鳴られる。
紅葉「心配してくれてたんですか?それはどうも」
寺坂「うるせぇ、誰だってガキが目の前で倒れたら、ちょっとは心配すんだろーが」
狭間「寺坂が一番心配してたわよねぇ。自分も熱出してたくせに、こっちに運んできてからも『あいつは?』って」
狭間さんが口を挟むと、寺坂は逆切れした。
寺坂「狭間、黙ってろ!」
紅葉「へぇ〜、お優しいんですね、寺坂さん」
寺坂は赤くなり、語気を荒らげた。
寺坂「それもこれも、全部テメーのせいだろうが!無茶しやがって!」
紅葉「だから、ごめんなさ〜い!」
びくっと目を閉じて謝る。
寺坂「だいたい、テメーは無謀なんだよ!殺し屋だかなんだか知らねーが、チビが一人で何が出来るってんだ!ウイルスに感染したことも隠してよ」
紅葉「なら、寺坂さんが気付いてくれればよかったじゃないですか。私が感染するのなんて、よく考えれば必然的なことですし」
寺坂「ああ?」
紅葉「だって、そうでしょう?向こうに私の情報は無かったのだから、いわば私は“未知数”。しかも、私の背が低いことは、毒を盛りに来た殺し屋さんなら気付いたはず。背の低い男女を要求すれば私が行く可能性は十分にありましたし、全員で乗り込むにしたって。でしょう?」
“未知数”の動きを封じようとするのは、当然でしょう?と、クレハはにっこり。
寺坂「気付かれなかったらいいと思ってんのか!?それで倒れちゃ世話ねーだろうが!!」
紅葉「うぅ…反省してますっ。許してください?」
両手をパチンと合わせて、上目遣いに寺坂の顔を覗き込む。寺坂は舌打ちし、真っ赤になって顔を背けた。
話は終わり、と、クレハはこっちに来た。
カルマ「なんかすっごい怒られてたねー」
紅葉「寺坂さん、怖かったです」
カルマ「でも、今回はクレハが悪いよ?」
クレハはちょっと顔を赤らめた。
紅葉「わかっています。先生にも注意されましたし、烏間さんにも怒られました」
カルマ「だろうねぇ」
紅葉「もうしませんったら」
私も泳ごうかな、なんて言いながら、クレハはジャージを脱いだ。
カルマ「あ、その水着」
紅葉「はい、そうです。前に買い物に行ったとき買いました」
クレハの水着は落ち着いたマロンブラウンで、ホルターネックみたいな形をしていた。
紅葉「似合いますかね…」
カルマ「似合う似合う。」
紅葉「そうですか…?なら、いいですけど。あっ、そうだ、赤羽さん。夏休み後半の予定、決まりましたから!」
クレハはニコッと笑って言った。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.249 )
- 日時: 2016/03/24 09:54
- 名前: マリア (ID: I69Bg0jY)
一週間後
暗殺教室の一行は、都心に程近い大きなプールリゾートに来ていた。
「ホントにいいんすか?」
「烏間先生ありがと〜!」
生徒たちは大はしゃぎで、水着でプールサイドを駆けて行く。
「ああ。好きなだけ遊んでくれてかまわない」
烏間はそう言ったが、生徒たちと距離が出来ると小さな声で恨めしそうにつぶやいた。
「まったく、俺の財布を食いつぶす気か…」
「烏間先生♪」
トンッと肩を叩いたのは、マロン色の水着の少女。彼女——紅葉は、その顔いっぱいにいたずらっぽい笑みを浮かべて、言った。
「あたりまえの中学生活を保障するんでしょう?」
「せっかく勝ち取った南の島を、暗殺と鷹岡の件でほとんど棒に振った俺らに、せめてものお詫びなんでしょ?」
紅葉のあとに、カルマも言い添えた。
二人の言葉に何も言い返せず肩をすくめる。
ほかの生徒たちのもとへ向かった二人の後ろ姿を見ながら、つい一週間前のことを思い出していた。
・・・・・・
「一体、何を考えている!?ウイルスに侵された身体で、敵のところに乗り込むなど…」
普久間島でのこと。ホテルでの一件の後始末を終え、熱のさがった紅葉を、烏間は叱責していた。
「もし敵を目の前にした状態で倒れていたら、命はなかったぞ!」
「ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした。今後、このような行動は慎みます」
紅葉はしおらしく言った。あくまで事務的な謝罪だが、素直に頭を下げる紅葉にこれ以上言えず、
「とにかく、神楽さんへは報告しておく」
とだけ言って話を終えようとすると。
「——ったく…」
紅葉が押し殺したような低く小さな声でつぶやいた。
「彼は私の保護者か何かですか」
紅葉の言葉に、烏間は答えざるを得なかった。
「どんな些細なことでも報告するようにとうるさくてな」
「ふぅん。政府の人間は、彼の言いなりというわけですか」
「後任暗殺者の動きは、常にチェックしておきたいそうだ。こちら側の都合でああなったのだから、仕方あるまい」
烏間の顔に、苦々しいものが広がった。
「後任暗殺者?」
紅葉はせせら笑った。
「政府にとって、私はただの捨て駒でしょう?天涯孤独の中学生…存在が消えたって誰にも影響がない。そして、新しいおもちゃを用意して、わがままなお坊ちゃんのご機嫌取りというわけだ。なんと都合のよい人間もいたものか!」
わざとらしく、皮肉たっぷりな物言いに、烏間も思わず眉をひそめた。
「今日はやけにつっかかって来るじゃないか、風見さん」
「別に——ああ、そうです。貴重な夏休みをつぶされた腹癒せ、ですよ」
フフンと笑い、烏間を見る。
「学生にとって、夏休みは、勉強を忘れて遊び呆けていられる、至福の時間だというのに…」
芝居がかった大袈裟な口調でそう言い、思い出したように冗談めかしてつけたした。
「これは、賠償責任、ですね!」
「賠償責任?」
拍子抜けした声で繰り返すと、紅葉はうなずいた。
「はい。昨夜、みなさんからきいたのですが、彼——鷹岡といいましたっけ——は、一時期E組の教官で、生徒に対して暴力を振るっていたとか」
「ああ」
なぜ今そのことを出すのか、と疑問に思いながら、烏間は先をうながした。
「そのとき、確かこうおっしゃったそうですね。『地球を救う暗殺任務を依頼した側として、君たちとはプロ同士だと思っている。プロとして君たちに支払うべき最低限の報酬は、あたりまえの中学生活を保障することだと思っている』とかなんとか…。」
「そうだが…?」
「その“あたりまえの中学生活”、果たしてちゃんと彼らに提供出来ているのでしょうか?殺し屋にウイルスを盛られて、崖を登ってホテルへ潜入して、本当にこれが“あたりまえの中学生活”なのでしょうか?」
また、苦い思いが広がる。
「前に鷹岡先生が学校を去ったあとは臨時報酬として甘い物を奢ったらしいですね」
烏間は、紅葉の笑顔に少しばかり嫌な予感はしたが、うなずいた。
「では、今回はないのですか?臨時報酬…いえ、今回は賠償、ですね」
にっこりと笑顔で、紅葉は言った。
・・・・・・
そんなこんなで、普久間島での一件の“賠償”として、クラス全員でプールに来たわけだが。
(まったく、教官の財布を食う生徒がどこにいる…!すべて正論なのが辛いところだ)
烏間は、心の中でこれ以上なく大きなため息をついたのだった。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.250 )
- 日時: 2016/03/24 12:38
- 名前: ヤミ (ID: 10J78vWC)
烏間先生ドンマイ…
まぁ仕方がない…………かな?これは
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.251 )
- 日時: 2016/03/24 16:14
- 名前: マリア (ID: CCab1VcE)
紅葉side
紅葉「失礼します」
いつものように部屋に入ると、
神楽「倒れたんだって?」
…第一声はこれだった。
紅葉「はい。殺し屋さんのウイルスにやられて」
知ってるだろうけど、とりあえず説明した。
神楽「大変だったね。心配したよ?」
紅葉「それはどうも」
神楽「相変わらず素っ気ないなぁ」
いつものようなデジャヴ的会話。
紅葉「あの…今日は失礼します。今日、夏祭りがあるらしくって。誘われているんです」
神楽「あ、待って。これ」
神楽さんが、書類の束を差し出した。
紅葉「なんですか、これ?」
言いながら、一枚ぺらっとめくってみる。
神楽「二学期から送り込まれる殺し屋の資料」
そこには、二人の人物の顔写真と情報が書かれていた。
紅葉「睦月葵…睦月雫…ふぅん、双子の暗殺者ですか」
今までの仕事のことなんかを見ても、そこそこ腕が立つらしいってことはわかる。
神楽「そう。しかも、片方は椚ヶ丘の卒業生だ」
つまり、椚ヶ丘との関係を持ち出して校内に入れるわけだ。
紅葉「なるほど。けれど…彼らを送ったところで、暗殺状況が進展するとは思えませんが」
神楽「二人とも、君を殺せるほどの実力者だよ?」
紅葉「面白いですね。やってみます?」
神楽「やめておこう。どちらが勝っても大きな損失だ」
神楽さんは肩をすくめた。
紅葉「私は負けませんけどね」
神楽「まぁ、当分君は彼らのサポートに回ってくれ」
紅葉「…わかりました。」
神楽「不服そうだね?」
わかっているくせに。
紅葉「なんでもありません。失礼します」
新たな刺客の情報は、私の胸を波立たせた。
あ〜あ、嫌な予感しかしない…
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