二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
日時: 2017/03/19 10:06
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。

〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.102 )
日時: 2016/01/26 15:59
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

渚side

ピーンポーン♪

 夏休み初日。僕とカルマ君、茅野、それから磯貝君と片岡さんの五人は、風見さんの家に来ていた。

 チャイムを鳴らしても誰かが出て来る気配はない。

磯貝「おかしいな〜、昨日、行くって言っておいたはずなんだけど…出掛けてるのかな?」

 磯貝君が困ったように、言った。

茅野「お庭とかにいるかも。ね、探してみない?」

 茅野は庭を見てみたいって気持ちで言ってるのがバレバレだけど、まぁ、探せばいるかもしれない。

渚「どうする?」

片岡「う〜ん、勝手に入るのって、不法侵入にあたるんじゃ…」

 片岡さんの言うとおりだ。

カルマ「大丈夫でしょ。クレハなら固いこと言わないって」

 カルマ君は軽く言うけど、風見さんって結構真面目だと思うな…

茅野「うん、そうだよ!お庭を見せてもらうだけ!」

渚「ちょっと、茅野!一人でどこ行くの!」

磯貝「じゃあ、俺と片岡はここで待ってるわ。ちょっと出てるだけなら、帰ってくるかもしれないし」

カルマ「OK〜」

 ちょっと、カルマ君まで!もう!

渚「待ってよ〜」

 そんなこんなで、前回は素通りしたバラのアーチをくぐり、ガーデンチェアのわきを通って少し開けた場所へ出ると、思わず目を見張った。それほどに、その庭は美しかったからだ。

 初夏の花である何色ものバラをはじめ、濃い紫色のキキョウや綺麗な水色をしたベゴニア、向こうの白いのはマーガレット…

茅野「すっご〜い!綺麗!」

渚「でも、風見さんいないね」

 家にいないのかな?

カルマ「待って。音が聞こえる」

渚「音?」

 耳を澄ませると、確かに音が聞こえた。

茅野「ってことはいるんだね、風見さん!わたし、向こう探してくるよ」

渚「じゃあ、僕はあっち」

 僕は、二人と別れて花壇の間を通る細い石畳の道に入った。その道は、そのまま続いて家の裏に出た。

 裏庭——といっても隔離校舎の中よりずっと広いけど——は、雰囲気が正面の庭とは少し違っていた。キョロキョロと辺りを見回すと、庭の隅にかがんでいる人影を発見。

渚「風見さん?」

紅葉「潮田さん、なにか御用ですか?」

 風見さんはスッと立ち上がった。

 さわやかなミントグリーンのTシャツに、洗いざらしのジーンズ。アップにした髪型。一筋残った後れ毛が首にかかっているのに、なぜか少しドキッとした。

渚「庭の手入れ?こんなに暑いのに」

 風見さんの手に土がついているのを見て、慌てて話題をそっちに移した。

紅葉「はい。前の家の植物を、庭に植え替えていたんです」

 言われて見ると、風見さんの足元には、空の植木鉢がたくさん置いてあった。

渚「そっか。この家の庭には、いっぱい植物があるよね」

紅葉「ええ。今植え替えが終了したのは、ペパーミントというハーブです。潮田さんの足元にあるのは、キャットニップ。そっちにはセージやタイムも」

渚「聞いたことのある名前ばっかりだね」

紅葉「そうですか?潮田さん、結構植物にお詳しいんですね」

 風見さんは感心したように言った。

渚「これはラベンダーだよね?」

紅葉「はい。その隣の細い枝は、ローズマリー。薄紫の小さくてかわいい花をつけます。そこの苗木はカモミール。白い花弁が可憐で」

渚「ハーブばっかり?」

紅葉「裏庭はすべてハーブです。正面の庭は花が多いですし」

渚「そうだね。あっ、向こうでみんな待ってるんだ。約束してたって」

 僕は用件を思い出し、告げた。

紅葉「わかりました」

・・・・・・

紅葉「片岡さん、磯貝さん、お待たせしてしまって、ごめんなさい。みなさんどうぞ」

 僕らは、前と同じ応接室に通された。

紅葉「どうぞ。今日は磯貝さんたちが来るということで、タルトを焼いて待っていたんですよ。前回は急だったので、お茶菓子もなくてごめんなさい」

磯貝「ありがとう」

 ティーカップとタルトの皿をローテーブルに置いた。

茅野「おいしそうなアップルタルト!」

 茅野が声をあげた。

紅葉「そう言ってもらえると嬉しいです」

 笑いながら、ポットからきれいな紅色をした紅茶を注いだ。

片岡「いい香り」

 片岡さんがカップを傾けて言った。

紅葉「そうですか?このごろのお気に入りなんです。ヒースとハイビスカスとローズヒップのお茶。ビタミンCが豊富で美容にもいいんです」

 ニッコリと言う風見さんは、普通の女の子って感じで。とても殺し屋には見えなかった。

カルマ「クレハは変わってるねー。一人暮らしで、こんな大きい家に住んでて、しかも庭で育てたハーブでハーブティー?」

紅葉「ハーブ栽培だって立派な趣味です。赤羽さんだって、趣味くらいないんですか?」

 ムッとした様に言い返しすと、カルマ君はニヤッと笑った。

カルマ「今の趣味は、やっぱり暗殺かな。趣味って言うのはちょっとおかしいけど」

紅葉「暗殺のほうが、よっぽど普通じゃないですよ」

カルマ「クレハだって暗殺してるじゃん」

 プンとそっぽを向いて、風見さんは話を変えた。

紅葉「それで、磯貝さん。今日はどういった用で?」

磯貝「ああ。夏休みの島暗殺のこと」

片岡「わたしたち、夏休みに島に合宿に行くんだけど、そこで、殺せんせーを暗殺するの」

 ああ、そのことで来たのか。

紅葉「合宿?ってことは学校行事ですか?椚ヶ丘中学校の?」

茅野「うん!毎年夏休みに行われる、夏休み強化合宿だよ」

 茅野がアップルタルトを頬張りながら言った。

紅葉「へぇ、そういえば、学校案内に書いてありましたっけ。成績優秀者のA組が行くのでしょう?そんな行事に、E組も参加出来るのですか?」

茅野「賭けで勝ち取ったの!」

紅葉「賭け?」

 A組との賭けのことを説明すると、風見さんは少しだけ呆れたように言った。

紅葉「定期考査の順位で賭けとは、幼いことを…売り言葉に買い言葉というのは、まさにこのことですね。まぁ、結果的に暗殺に役立つならいいですが——」

渚「アハハ…」

紅葉「それで?海に囲まれたフィールドを整えたところで、あの先生が素直に殺されてくれるとは思えませんが」

 なにか策があるんですね?と。風見さんはすでになにもかもお見通しなんだろうか。

 磯貝君が、鋭いな、風見は。と笑いながら殺せんせーとの約束のことも説明する。

紅葉「なるほど、触手破壊ですか。けれど、どうして七本?五教科首位なら、最高でも触手五本なのでは?」

片岡「それは、寺坂君たちが…」

紅葉「…ぶれませんね、寺坂さんたちは」

 呆れ半分、感心半分といった様子で言う。

紅葉「海の真ん中に浮かぶチャペル、同時に七本の触手破壊というペナルティ——殺れる可能性は今までより数段上がると思います。…精神攻撃というのはよくわからないですが」

渚「まぁ、それは色々…」

紅葉「へぇ。そのことをわざわざ説明に来てくださったんですね?ありがとうございました」

片岡「じゃあ、わたしたちは帰るね」

 片岡さんが立ち上がった。

紅葉「はい」

 玄関に出たとき、茅野が風見さんに近づいた。

茅野「明日、時間ある?あのね…」

 耳元に口を寄せ、内緒話。

紅葉「わかりました。では、茅野さん、また明日。みなさんもさようなら」

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.103 )
日時: 2016/01/26 19:14
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

茅野side

茅野「さぁさぁ!」

紅葉「ええ」

 わたしが拳を突き上げると、風見さんがクスッと笑った。

茅野「レッツショッピングー!」

 わたしたちは、近場のショッピングモールに来ていた。

 目的は…島で着る水着選び!!

紅葉「私まで一緒に、よかったのですか?」

 そう、わたしたち二人だけじゃなかった。

矢田「いいじゃん、みんなで選んだほうが楽しいし」

速水「ええ」

 一緒に来たのは、矢田さんと速水さん。

茅野「他のみんなは来れなくて残念だったね〜」

 そう。ほかにも何人かの女子に声をかけたんだけど、みんな予定があったりとかで来れなかった。

茅野「じゃ、かわいいの選ぶぞ〜!!」

・・・・・・

茅野「どれもかわいい〜」

矢田「わたしこれかな」

 矢田さんが選んだのは、鮮やかな赤色のビキニ。フリルのスカートみたいになっていて、とてもかわいい。

紅葉「似合いますよ。矢田さんはスタイルがいいですから」

矢田「そう?じゃあ、これにしようかな」

 いいな〜、スタイルのいい人は。

紅葉「茅野さんはこれとか、似合いそうです」

 そう言って風見さんが差し出したのは、薄ピンクの水着。チラッとだけ見てすぐに首を振った。

茅野「わたしはビキニはやめとく。あ〜あ、ラインを隠せる水着ないかな」

紅葉「あら、似合うと思いますよ?」

茅野「無理無理、わたし貧乳だもん」

 ちょっと自暴自棄になって言うと、風見さんは笑った。

紅葉「別に貧乳なんかじゃないですよ。それに、胸元のフリルは胸が大きく見えます」

 風見さんが、持っていた水着を広げて見せた。

 確かに、その水着の上は何枚も布が重なってふんわりとしたフリルだった。スカートは少し長め。

茅野「ホント?じゃあそれにしようかな〜」

 フリルは胸が大きく見える、なんて、お得情報もGET!

紅葉「速水さんはどれにするのですか?」

速水「これかこれ」

 速水さんが持っているのは、片方は水色、もうひとつは黒。

紅葉「どちらも似合いそうですね。黒の方もスタイリッシュなデザインで素敵ですが、せっかくですから夏らしい色にしちゃいましょう!」

 風見さんは、速水さんが左手に持っていた水着を指した。

 淡い水色に白の縁取りがついた、形もシンプルなビキニ。

紅葉「さわやかな色合いが夏にぴったりですし、シンプルなデザインは速水さん自身の魅力を引き立ててくれますから」

 もちろん、華美なデザインも着ている人をパッと華やかに見せてくれますが。なんて言って、風見さんは笑った。服とかを見るの、好きなのかな。

 速水さんもうなずいて、黒いのを棚に戻した。

茅野「風見さんは?どれにするの?あっ、これとか!」

 目についたのは、オレンジ色の水着。明るいオレンジがかわいいし、風見さん脚長かったから似合うと思うんだよね〜。あいにく今日は丈の長いスカートだから、脚はあんまり見えないんだけど。

紅葉「私は、ビキニはちょと…」

茅野「なんで?風見さん、わたしよりスタイルいいじゃん」

紅葉「いえ、私は、胸が少しでも見えるものは…。すいません」

 風見さんはきっぱりと言った。

紅葉「私、こういうのはあんまり…」

 ラックに掛かった布面積の少ない水着の数々をつつく。

 と、そこに

?「茅野?」

?「クレハもいんじゃん。なにしてるのー?」

茅野「あ、渚!」

紅葉「赤羽さんも」

 渚とカルマ君。

渚「みんなで買い物?」

速水「水着、買いに来たの」

カルマ「俺らは遊びに」

 そう言われて見てみれば、二人の手にはドリンクのカップが。カルマ君は菓子パンっぽいものも持ってる。

 それを目敏く見つけた風見さんが、二人に注意した。

紅葉「赤羽さん?歩きながらものを食べるのは、お行儀が悪い…ムグッ!?」

カルマ「これでクレハも共犯☆」

 カルマ君が、風見さんの口に菓子パンをくわえさせた。

サクッ…

紅葉「おいしい…。なんですか、これ?」

カルマ「シナモンデニッシュ。このショッピングセンターの中にあるパン屋さんのやつ。ほら、どーぞ」

 カルマ君がカップを差し出した。

紅葉「ありがとうございます。あっ、これ、カフェオレですね。おいしいです」

 風見さんはドリンクを一口飲み、カルマ君に返してこっちに振り向いた。

紅葉「私たちもお茶にしませんか?」

矢田「いいね!水着も決まったし、一息つこう」

速水「賛成」

 あ、そうだ、渚たちも一緒にどう?

渚「いいの?」

 もちろんだよ!

カルマ「で、どこ行くの?クレハ、ゴミ捨てるから」

 カルマ君がストローをくわえながら言った。中身はすでにほとんどなかったらしく、すぐに飲み終えると、風見さんから受け取った菓子パンのゴミと一緒にカップをゴミ箱に放った。

紅葉「ありがとうございます、赤羽さん。それで、どこか行きたいところなどありませんか?私、この町に来てまだ日が浅いので、よく知らなくって」

茅野「はいはーい!それなら、ここからすぐのところに、いいお店知ってるよ!」

紅葉「近くですか?」

茅野「うん、歩いて五分くらい。最近オープンしたばっかりなんだけどね、そこのバニラプリンがおいしいんだ〜」

矢田「じゃあそこ行こうよ」

 そういうことに決定して、わたしたちはレジに水着を持って行く。風見さんもラックから一着の水着を選びだすと、すぐに紙袋を提げて店から出てきた。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.104 )
日時: 2016/01/26 19:16
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

・・・・・・

茅野「ここだよ」

 そう言ってドアを開けると、

店員「いらっしゃいませー」

 とレジにいた店員さんがにこやかに言った。

店員「ご注文は?」

茅野「ストロベリーミルクキャラメルスムージーとバニラプリンください!」

 お気に入りの組み合わせ。ホントおいしいんだよね〜、ここのプリン。 

矢田「わたしはミルクセーキ。あと、モカドーナツ」

速水「アイスティー」

カルマ「おっ、いちご煮オレあるじゃん。俺、これで」

渚「僕はアイスコーヒー」

 みんなも注文する中、風見さんだけがメニューを見て黙っていた。

渚「風見さんは?」

 渚が促すと、風見さんは少し考えてからこう言った。

紅葉「この、季節のハーブティーって、どんなハーブ使ってるんですか?」

店員「えっと…」

 店員さんが困った顔してる。そりゃあそうだよ。普通、こんなこときく人いないもん。

紅葉「いえ、いいです。…ホットチョコレートとベリーワッフル」

店員「は、はい。では、お好きな席へどうぞ」

 お金を払って、店員さんから番号札を受け取って、奥のほうの六人席に座った。

カルマ「それにしても、クレハ。普通、こういう店で、ハーブティーに使ってるハーブの種類とか、きく?」

 カルマ君がからかうように言った。

渚「うん、僕もびっくりしたよ」

矢田「だよねー」

紅葉「だって、気になるじゃないですか。おいしいハーブティーのブレンドは家でも試してみたいですし」

 なるほど。風見さんは、お家でハーブ育ててるもんね。

速水「こだわりね」

紅葉「そうなんです、速水さん!私のこだわりなんです!」

 わかるよ、風見さん!わたしも、ここのプリンはどうしてほかのところより口どけがなめらかなんだろう、って思うもん!

渚「茅野、それ、多分違うと思う…」

 ん??なんでみんな、そんな呆れた顔で見てるの?

紅葉「ま、まぁ、人それぞれ色んなこだわりがあるってことで…」

ピピピ…

 レジで渡された機械から音が鳴りだした。

茅野「あっ、鳴ったね」

紅葉「私、取りに行って来ます。誰かもう一人、手伝ってくれませんか?」

速水「わたしが行く」

 風見さんと速水さんが立ち上がった。

 二人が見えなくなると、渚が口を開いた。

渚「あ、あのさ、カルマ君。風見さんって、どんな人?」

カルマ「どんな、って?」

渚「あの…カルマ君、風見さんと仲いいから」

 わたしも気になってたんだよね。渚がきいてくれてラッキー。

カルマ「ああ、そういこと?特に仲がいいわけじゃないけど」

 と、前置きして、カルマ君は考えながら話始めた。

カルマ「別に渚君たちのことを避けてるとかじゃないと思うけど、なんか、色々隠してたりするみたいでさ〜。何回か、話してみればって言ってるんだけど、やっぱり言いにくいらしくって。」

渚「そうなんだ…。カルマ君はなにか知ってるの?」

カルマ「ん?」

渚「えっと…ほら、風見さんがプールで本物の銃を使ったときのこと。カルマ君、一人だけあんまり驚いてなかったっていうか…」

カルマ「あのとき?俺もびっくりしたよ。まさか実弾使うなんて」

渚「いや、そういうのじゃなくて…」

紅葉「本人のいない間に、私の噂話ですかぁ?」

  殺気。

 振り返ると、わたしと渚の間から、風見さんが身を乗り出していた。

渚「か、風見さん…」

紅葉「そんなに私のことが知りたいのなら、いくらでも教えてさしあげますが?」

 渚を見る風見さんの目は鋭く光っていて。冗談を装った声も、わずかに怒気をはらんでいた。

紅葉「赤羽さんも、余計なことを言わないでください」

カルマ「アハハ…まだ何も言ってないって…」

 カルマ君も、思わず苦笑いで答えた。

紅葉「だといいんですけどね」

 半ば投げやり気味に言って、トレイを机に置いた。

矢田「ありがと、風見さん。ほら、お茶にしよ。ホットチョコレート冷めちゃう」

 矢田さんが助け舟を出した。

渚「そ、そうだね」

 助かった、と顔に出てる渚に厳しい視線を送ってから、風見さんも席に着いた。

紅葉「赤羽さん、本当にやめてくださいよ?後々面倒なことになるんですから」

 風見さんがカルマ君を軽く睨んだ。

カルマ「わかってるって。言わないってば」

 カルマ君が指先で風見さんの口元に触れた。

カルマ「アハハ、本気で怒ってんの?かっわいいねぇ」

 笑いながら頬をつまむ。

紅葉「赤羽さん…!やめてください…っ」

 顔を赤らめてホットチョコレートのカップに口をつけた。そんな風見さんの様子を、カルマ君はクスクス笑いながら見ている。

 このごろカルマ君は楽しそうだな。風見さんをからかって。

 風見さんは真っ直ぐで、なにしても真面目なリアクションだから、からかいがいがあるんだろうな〜。

紅葉「あっ、このワッフルおいしいです!熱々サクサクのワッフルとベリーソースの酸味が凄く合う!」

 焼きたてのワッフルにベリーソースをかけて、ブルーベリー、ラズベリー、生クリームを添えた一品。このお店でも人気のスイーツ。

矢田「モカドーナツもおいしいよ」

 モチモチのドーナツ生地にコーヒークリームを練りこんで、上からもコーヒークリームかけて…う〜ん、おいしそう!

茅野「バニラプリンもサイコーだよ!すっごく濃厚で!」

紅葉「速水さんも食べてみますか?ベリーワッフル」

速水「ありがとう。うん、おいしい!」

紅葉「ですよね!」

 女子たちがスイーツについて語っているそばで、渚とカルマ君は暗殺の話をしていた。

カルマ「で?あのタコをゆするネタって、どんなのがあるの?」

渚「いくつかは確保してあるけど…」

カルマ「うっわ、俺があいつならもう学校来れないわ」

渚「うん。殺せんせー、きっと大ダメージだろうね」

 まったくー、せっかくのおしゃれな雰囲気が台無しじゃん!

紅葉「…そろそろ出ましょうか。人も増えてきましたし」

 今は3時30分。午後のお茶にしようと店に訪れる人が多く、風見さんの言う通り、すでにほとんど満席状態だ。

矢田「そうだね」

紅葉「じゃあ、私は帰ります。このあとちょっと用があるので」

 店を出ると、風見さんが言った。

茅野「そっか。バイバイ」

紅葉「ええ」


紅葉side

 用があるので。そう言ってみなさんとわかれた。

 赤羽さんにつままれた頬が、まだ熱を持っている気がする。

 こんなことじゃいけないな。

紅葉「時間もできたし、寄って行こうかな。…気は進まないけど」

 一人つぶやくと、“施設”へと向かった。


字数制限に引っかかったせいで、あと一話で島だって言っていたのに予定が狂いました…。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.105 )
日時: 2016/01/26 19:38
名前: ヤミ (ID: Oh9/3OA.)

アスナやっほ〜……と元気に言いたいよ……………。
今日 部活に行こうと思ったんだけど行けなくてごめんね(´×`”)

それで…聞きたいんだけど部活って次いつある?

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.106 )
日時: 2016/01/26 19:41
名前: ヤミ (ID: Oh9/3OA.)

マリアごめんマリアと打とうと思ったらアスナになった……ごめん!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。