二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
日時: 2017/03/19 10:06
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。

〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.262 )
日時: 2016/03/29 14:05
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

紅葉side

 結局私は、上からの命令どおり彼らのサポートをすることになった。

 木の上で、ライフルのスコープ越しに先生を見張る。

 …スナイパーライフルはほとんど使わないから、自信ないんだけどなぁ。

葵「おっ、来た来た。殺せんせー!」

殺せんせー「はい、葵君。おや、雫さんはいないのですか」

 睦月先輩なら、隣の木の低い位置で待機してるけどね。

葵「まあ、すぐ来るよ。言っておかなきゃならないことがあってさ…」

 狙うのは、先生が先輩に背中を向けた瞬間——今だ!

パァン!

 ライフルから弾が飛び出し、先生の帽子を撃ち落とした。

 ミッション完了。あとは先輩方のお手並み拝見ってところか。

殺せんせー「にゅやっ!」

葵「おー、やるじゃん、風見」

 先生が驚いた声をあげたのと、睦月さんがぼそっとつぶやいたのとは同時だった。そして、睦月先輩が銃を手に飛び降りたのも。

バンッバンッ!

 先輩が、両手の銃を続けて撃った。

 間一髪で弾を避けた先生の視線は、睦月先輩に向いて。

 一瞬自分への注意が逸れた隙に、睦月さんが先生に触れた。

葵「タッチ、殺せんせー♪ちなみに、対せんせーグローブだから」

 対物質繊維の手袋で触られた先生の触手は、ドロリと溶けた。

雫「わたしたちは、軍から送られた殺し屋です…!」

 睦月先輩も、銃で触手を一本破壊した。

 二本の触手を失った先生は、すぐに二人から距離を取って、荒い息をしながら先輩たちを見た。

殺せんせー「君たちが、暗殺者…!?」

バシュッ…!

 先生の触手をライフルで撃った。

紅葉「新たに現れた二人の刺客——その二人が目の前に出揃ったからって、油断しすぎじゃないですかぁ?」

 枝から飛び降りて、先生のそばまで歩いて行く。

葵「ふん。軍からの命令だからって渋々サポートを買って出たくせに、おこぼれを狙ってやがったか」

紅葉「当然です。…二人がかりで触手二本。まぁ、及第点といったところですね」

葵「お前、何様なんだよ…」

殺せんせー「か、風見さん!?風見さんは知ってたんですか!!?」

 殺せんせーは少なからず混乱している。

紅葉「知らないと思います?」

 にっこりと言うと、睦月さんが呆れたように私を見た。

葵「俺お前の笑顔が怖くなってきたわ…」

雫「とにかく。明日からは、わたしたちも殺せんせーの命を狙います」

葵「よろしく〜」

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.263 )
日時: 2016/03/29 18:09
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

紅葉side

雫「風見さんの作戦、上手くいったね」

 睦月先輩が微笑んだ。

紅葉「触手二本ですけどね」

葵「何が言いたいんだ?」

紅葉「私は、初日に三本破壊しましたよ?」

 二人がかりでようやく二本とは…
 
葵「百歩譲ってお前の作戦勝ちだとしても、俺が負けたわけじゃないだろ」

 睦月さんは、ふん、とそっぽを向いた。

・・・・・・

 ほんの十分ほど前。紅葉たちは作戦会議をしていた。
「…というわけで、風見さんにはここから狙撃をしてもらいたいの」
 雫が、グラウンドの側の木を指さしていった。
「殺せんせーの注意が風見さんに向いた隙に、わたしと葵で殺すから」
「大体の作戦はわかりましたが…多分、私の狙撃で隙を作るのは難しいです」
 そう言った紅葉に、葵がニヤッと笑って言った。
「へ〜、出来ないんだ」
 イラァッ 効果音が聞こえてきそうなほどの怒気と殺気が、一瞬紅葉を包んだ。
「刺しますよ?」
「ごめんなさい。」
 その本気な声に、思わず葵も謝る。
(ああ、つい…。殺し屋相手に脅しなんて通じないよ)
 紅葉はそう思っていたが。
「そ、それで?じゃあ…風見さんならどんな風に仕掛ける?」
「そうですね
——先生は、動体視力や殺気の察知能力において私たちよりも圧倒的に優れています。だから、そこを逆手にとって、わざと狙撃の瞬間私の気配に気づかせます。
  そこを、お二人のどちらかが背後から銃などで襲い、一瞬警戒がそちらに向いたところで、正面からもう一人が攻撃を仕掛ける——
そうすれば、多分、触手一本は破壊可能です。あとはお二人の腕次第。触手を破壊され動きの鈍ったターゲットを、なるべく両方向から攻撃してください。初期スピードはせいぜい時速5〜600km。再生直後はスピードが落ちることからも考えて、余裕であと二本はいけるはずです」
(時速600kmの触手を余裕で破壊しろって?)
(この子も十分怪物な気がする…)
 二人にそんな風に思われているとは露知らず、紅葉は説明を続けた。
「私の狙撃のタイミングに合わせて、どちらか——先輩のほうがいいですかね——が、先生を撃ってください。殺そうとしなくても大丈夫です」

・・・・・・

葵「実行したのは俺らだからな」

紅葉「はいはい、わかってますって。E組生徒なら無理だったでしょうね」

 この人、プライドが高いなぁ。

 人の弱音にすぐ反応するところとか、変なところだけ神楽さんに似てる。

紅葉「でも、よかったんですか?二人が殺し屋だって明かして」

雫「いいの。勘付かれて妙に警戒されるより、早めに叩いておこうと思ったから」

紅葉「なるほど」

 雫さんはよく考えて行動するタイプか。でも、詰めが甘いな。お人好しだからかな。

葵「じゃ、俺ら帰るわ。ガキもとっとと家に帰れよ」

 ポンポンと私の頭を軽く叩いた睦月さんの手を、払って言った。。

紅葉「子供扱いしないでください!わざわざ夕方に呼んだのは誰ですか!」

雫「気を付けてね。じゃあ、また明日」

 あんなところまで神楽さんと同じ…!

紅葉「もうっ、なんで私、こんな人にばっかり縁があるのかなぁ。今度お祓い行こ」

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.264 )
日時: 2016/03/30 11:49
名前: アスナ (ID: sicBJpKD)

クレハちゃんめちゃくちゃ可愛い♪

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.265 )
日時: 2016/03/30 12:41
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

カルマside

 先輩たちが来た次の日は、水曜日だった。その六時間目。

殺せんせー「では、二学期最初の小テストですね」

紅葉「もう前回みたいなテスト嫌ですからね」

 クレハが言った。

雫「なに?みんな問題が違うの?」

紅葉「そうなんです。で、これが私の前のテストです」

 クレハがうんざりした顔で差し出したテスト用紙を見て、葵が笑い出した。

葵「フハッ…なにこれ…!」

雫「えっと…風見さんは、勉強、苦手なのかな…?」

 なに、そんなに悪かったの?

紅葉「違います」

 気を遣ってちょっと遠まわしに言った先輩の言葉に、クレハはバッサリと言った。

紅葉「あと、変に言葉を選んだりしないでください。むしろ惨めになります」

雫「あ…ごめんね。それで、このテストは?」

紅葉「さぁ?先生の考えてることは、私には理解出来ません」

 一体どんなテストだったんだろ?なんて考えていると、

紅葉「私には、馬鹿にしてるとしか思えないです」

 テストを渡してきた。

カルマ「フッ…!」

紅葉「赤羽さんまで!」

 思わず笑ってしまう。クレハがむっとした顔で言った。

カルマ「ごめんごめん。でも、これは笑うでしょ。満点だけど」

 テスト用紙に並んだ問題は、一年の確認と二、三年の基礎ばかり。

紅葉「これくらい満点取れなくて、中三に来てないですよ。先生、ホント、馬鹿にしてるんですか?」

殺せんせー「にゅやっ!?そんなことないですよ!ただ、風見さんは一年の後半と二、三年は授業を受けずに自分で勉強したらしいので、どれくらい理解できているのかを…」

 あ〜、なるほどね。

紅葉「それなら、今日確認テストしますか?みなさんが小テストをやっている時間で、一〜三年の単元全部」

殺せんせー「それなら放課後に…」

紅葉「馬鹿にしてるんですね。単元別確認テストでしょう?二年半分くらい、一時間かかりません」

殺せんせー「そ、そうですか?」

 と、そこで、先輩が声を上げた。

雫「えっ?風見さん、二年半も授業受けてないの?それって、いわゆる不良…」

紅葉「そんなわけないでしょう!受けてなくて当然です。私、まだ12歳——中一ですから」

葵「へっ?」

雫「えぇ〜っ!?」

 なんか今更な反応だけど…

紅葉「知らなかったんですか?聞いてませんでした?」

雫「し、知らなかった…。あっ、ごめんなさい、授業邪魔しちゃって」

殺せんせー「いえいえ、大丈夫ですよ。では、小テストを始めましょう」

・・・・・・

杉野「すげぇ…ホントに三十分ちょっとで終わらせた…」

 杉野が驚いてクレハを見た。みんなびっくりしてる。それは俺も、殺せんせーや先輩たちも同じで。

殺せんせー「ぜ、全部満点、です」

 早速採点していた殺せんせーが言うと、また、みんながクレハを見た。

紅葉「言ったでしょう?勉強し・て・ま・し・た!」

 心外とばかりにむっとした顔を作って、クレハが言った。

紅葉「今度からは普通の小テストにしてくださいよ」

殺せんせー「はい、わかりました」

カルマ「凄いねー、クレハ」

 俺が言うと、クレハは

紅葉「へへっ、馬鹿にされたくなくて、頑張っちゃいました」

 と、照れたように笑った。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.266 )
日時: 2016/03/31 22:15
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

雫side

 今日もわたしたち三人は、放課後を一緒に過ごしていた。

 でも…

紅葉「…」

葵「…」

雫「…——」

 会話がない。

雫「そ、そういえばさ、風見さんってまだ一年生だったんだね!知らなかったよ〜」

葵「確かにチビだとは思ってたけどな」

 ちょっと、葵…

紅葉「そういう貴方こそ小さいですよねぇ、器が。中学生相手にそういう悪口、虚しくなりません?」

葵「うっざ。」

紅葉「貴方も相当うざいですよ?高校生って、所詮そんなレベルってことですか?」

 はぁ…たった二日で、何回二人の言い合いを聞いたことか…

葵「さすがにそれは言い過ぎだろ…」

紅葉「すいません、確かに言い過ぎました」

葵「おっ、珍しく素直」

紅葉「貴方以外の全国の高校生に失礼でしたね。では、“どこかの高校生暗殺者”と、慎んで訂正します」

葵「どこ慎んだつもりだよ、それ…」

 風見さんは確かに(葵に対しては)結構辛口だけど、葵も葵で、なんか風見さん相手だとすぐ言い返すんだよなあ…

雫「ふふっ」

葵「なに?」

雫「ううん。なんだかんだで二人、仲良いんだなって思って」

 喧嘩するほど仲が良い、って言うしね。

葵「俺が、こいつと?」

紅葉「彼と仲が良いなら、私、地球中の全人類と仲良くなれそうです」

 ん?仲良いんだよね??

葵「なんで世界規模の話になってんだ」

紅葉「私と睦月さんが仲が良いなら、インドとパキスタンも最高に仲良しですね」

葵「話を国同士の友好関係に持ってくな。余計こじれるだろ」

紅葉「じゃあ日本と中国にしときます?」

葵「身近な国とかの問題じゃねーよ」

紅葉「自分たちの国なら、まだ話が通じやすいかなと。『知っている人の名前や、行ったことのある土地の名前が出てくると、思わず話に引き込まれる』と池○彰さんの文章でもありましたし」

葵「そういう問題じゃねーって」

 言葉の攻防戦が続いてる…

葵「つかなんでそんなとこまで知識ジャンルが豊富なんだお前は」

紅葉「前に行ってた中学校と小学校の図書室、住んでいた市の図書館の小説棚は制覇しましたから。読むものがなくなってからはエッセイ本や古典の原本、あげくに辞典まで読み物にしてました」

葵「マジか…。お前、もしかしてぼっちだった?」

紅葉「だったもなにも、現在進行形でぼっちですけど?」

葵「あれ、赤羽とかとよく喋ってない?」

紅葉「仲良くしてもらってますが、友達ではありません」

葵「お前の“友達”と定義がわかんねー」

紅葉「理解していただけなくて結構です」

雫「あ、あのさ…、そろそろ行こうよ…?」

 普通に下校中とかならいいんだけど、わたしたちがいるのは軍の施設の裏で。

 これから、風見さんの上司(?)に報告に行くんだけど…風見さんは気乗りしないみたいだし、葵は露骨に嫌そうだし、施設の目の前うろうろしてるのも怪しいからって裏に回って来た。

葵「あ〜あ、行きたくねぇな〜」

紅葉「同じく…」

雫「まあまあ、二人とも。さっさと行けば、すぐに終わるって」

 二人を促して、わたしたちはようやく施設に入って行った。


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