二次創作小説(紙ほか)
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- 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
- 日時: 2017/03/19 10:06
- 名前: マリア (ID: CCab1VcE)
はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。
〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.82 )
- 日時: 2015/12/24 10:22
- 名前: マリア (ID: I69Bg0jY)
カルマside
次の日、クレハは休みだった。
殺せんせー「せんせーは今日、風見さんの家に家庭訪問に行きますので」
六時間目のあと、タコが言った。
カルマ「俺も行く!」
思わず声をあげる。
渚「カルマ君!?…ぼ、僕も!」
茅野「わたしも!」
渚君と茅野ちゃんも手を挙げた。
磯貝「俺達も行きます」
磯貝と片岡さんまで。
殺せんせー「…わかりました」
紅葉side
溺れていく。深く、深く…
苦しい。誰か、助けて…!
紅葉「!?」
ハッと飛び起きた。見覚えのある部屋。ベッドの上に寝転んでいた。
紅葉「夢…?」
自分の声が、部屋の中に広がった。
嫌な夢だ。
昨日のことが思い出された。
——自分が、自分でなくなるような感覚。
考える間もなく体が動く——いや、思考が停止しているわけではない。薄い意識。目の前で過ぎる時間さえ、次の瞬間には覚えていない。
そんなとき、私の体を動かしているのは…私じゃない、誰かだ。
記憶に残らないひと時。気がついたとき、私に向けられているのは、いつも——驚き、戸惑い、怯え。そして…憎悪。
「私じゃないの!」心の中で叫ぶ。その声が外に届くことはないのに。
普段は、理性の仮面の奥に仕舞い込んでいる“力”。怒りや失望、そんな感情が、扉を激しく叩く。扉が開き、飛び出してきた“力”は、私の中を駆け巡り、支配する。
「思わず」なんて言葉じゃ片付かない。
紅葉「もう、嫌だよ…」
つぶやいた。涙が頬を伝う。
そのとき、
ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴った。
カルマside
ピンポーン♪
殺せんせーがチャイムを押した。
茅野「大きい家だね〜」
茅野ちゃんが言った。
白い門を抜けて入った庭は、隔離校舎のグラウンドと同じぐらいの広さがあり、花壇には色とりどりの花が咲き乱れている。門から続くバラのアーチの先に、白いガーデンチェアが見えた。
家自体も、かなり大きい。
ガチャ…
紅葉「はい…?」
クレハがドアを開けた。
俺たちの顔を見て、クレハの頬が微かに赤く染まる。
クレハが着ているのは、白いワンピース。ノースリーブでひざ上丈の、飾り気のないゆるいワンピース。裸足。外出用というより…部屋着?
紅葉「何ですか?」
殺せんせー「家庭訪問です。風見さん。色々と話を聞きたいので」
紅葉「…どうぞ」
クレハは俺たちを中へ招き入れた。
通されたのは、廊下を少し行った右手の部屋。座り心地のよさそうな白いソファが向かい合って置かれている。応接室だ。
紅葉「お掛けください」
クレハがソファを示す。
俺たちも、殺せんせーの隣に並んで座った。
紅葉「どうして、赤羽さん達まで?」
言いながらクレハは、二つのソファの間にあるガラス製のローテーブルに、人数分のティーカップを置いた。
殺せんせー「ありがとうございます」
頭を下げて、クレハが座るのを待つ。
クレハが殺せんせーの向かいに腰を下ろすと、殺せんせーは一口紅茶をすすってから切り出した。
殺せんせー「風見さん、あなたは、殺し屋なのですか?」
クレハは答えない。
磯貝「風見…」
磯貝がクレハを見つめた。片岡さんも、茅野ちゃんも。
紅葉「…はい」
殺せんせー「そうですか…」
片岡「どうして、隠していたの?」
片岡さんがズバリきいた。
紅葉「軍の意向で。それに…下手にばらすと、警戒されて殺りにくくなるから、です」
磯貝「黙っていないで、教えてほしかった。俺たちを信用してほしかった」
磯貝の言葉に、クレハは俺のほうを見た。
紅葉「赤羽さんにも、言われました。みなさんのこと、信じてもいいと…」
茅野ちゃんがうなずく。
茅野「カルマ君の言うとおりだよ。言ってくれたらよかったのに」
紅葉「まだ、明かさないつもりでした。けれど…もう、こうなっては、仕方がないですよね」
苦しそうに笑う。
殺せんせー「そうですか。では、体調は大丈夫ですか?」
殺せんせーは話題を変えた。
家庭訪問の表向きの理由だ。
紅葉「ええ。問題ないです。明日は学校に行きます」
クレハは言った。
体調不良は、嘘。
殺せんせー「わかりました」
殺せんせーが立ち上がった。
玄関の扉を開けてから、殺せんせーは家の中を振り返った。
殺せんせー「保護者の方に、挨拶だけでも…」
その言葉に、クレハは寂しそうな笑みを浮かべた。
紅葉「必要ありません。…いませんから」
殺せんせー「そうでしたか。すいません」
紅葉「いえ、気にしないでください。先に言っておくべきでしたね」
殺せんせー「では、失礼します」
殺せんせーは門のほうに向かった。
渚君が立ち止まる。
渚「あの…風見さん。前の学校で、何かあったの?」
紅葉「え?」
渚「えっと…、なんで転入して来たのかな、って思って。やっぱり…殺し屋だから?」
クレハは目を伏せた。
紅葉「何もなかった、と言えば嘘になります。でも…言えません。ごめんなさい」
渚「そっか…。ごめん」
磯貝「いつか、話す気になったら、教えてくれよ」
磯貝が笑いかけた。
片岡「いつでも聞くよ。私達でよければね」
紅葉「ええ…。ありがとうございます」
クレハも笑った。少し無理してるような笑顔だけど。
カルマ「じゃーね、クレハ」
紅葉「はい、赤羽さん。みなさんも。また明日」
俺達はクレハの家を後にした。
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.83 )
- 日時: 2015/12/24 12:54
- 名前: ヤミ (ID: Yv1mgiz3)
クレハちゃんの過去かなり気になる!!!
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.84 )
- 日時: 2015/12/24 22:08
- 名前: 亜守奈 (ID: u26piNha)
わ〜ぉっ!!
気になる!!そして私も頑張って小説書かなきゃ!!
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.85 )
- 日時: 2016/07/04 16:04
- 名前: マリア (ID: I69Bg0jY)
カルマside
翌朝俺が登校すると、やっぱりクレハは本を読んでいた。
カルマ「おはよう、クレハ。何読んでるの?」
紅葉「おはようございます、赤羽さん」
クレハは顔をあげ、少しホッとした様に笑った。
まぁ、今日もクレハには色々な視線が向けられていたから、不安なのも当然だと思う。
紅葉「今日は『レ・ミゼラブル』です」
そう言ってクレハが見せてくれた本のタイトルは、どう見たって日本語じゃなかった。
カルマ「それ、もしかして、フランス語?」
フランス語を読めるわけじゃないけど、確か『レ・ミゼラブル』ってフランス文学だったな〜、とか思ってきいてみた。
紅葉「はい。フランス語です」
カルマ「クレハ、フランス語読めるの?」
紅葉「ええ、多少は」
カルマ「凄いね」
紅葉「いえ、せっかくなので、著者の地の文を読んでみたいと思いまして。翻訳されたものだと、表現が変わってきたりするじゃないですか?」
カルマ「へぇ。でも、前読んでいたアガサ・クリスティーは日本語版だったでしょ?」
紅葉「はい。アガサ・クリスティーの作品は、一通り英字で読み終えました」
…クレハは日本人じゃない気がしてきた。
紅葉「今日は、英語と体育がありますよね。その二つは、別の先生が担当なのでしょう?私、楽しみにしてたんです」
クレハが少しはしゃいだ声で言った。
カルマ「英語のビッチ先生は、この前見たでしょ?体育の先生は…怖いよ?」
脅かす様に言うとクレハは、望むところです!と冗談めかして笑った。
・・・・・・
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴って、ビッチ先生が教室に入って来た。
イリーナ「授業の前に…転入生、自己紹介をしてくれる?」
ビッチ先生に言われて、クレハが立ち上がった。
紅葉「I'm Kazami Kureha, 12 years old. I'm an amateur dispatched by the military. Nice to meet you.」
英語で自己紹介。
「Nice to meet you」は、元は「お会い出来て光栄です」とかって意味で、日本語では「よろしく」って簡単に訳されることが多い。「I'm〜」「〜years old」も習ったけど、その次の一文がわからない。
イリーナ「I'm Irina, Professional killer. Nice to meet you, too.」
こっちは、「Professional」は日本語でもプロフェッショナル、つまり「プロ」、「killer」は直訳すると「殺人者」になるから、「プロの殺し屋」ってところだろう。
イリーナ「Will you teach a hobby and a special ability?」
紅葉「Yes. A hobby is to read a book. The special ability, well…」
クレハは少し考えてから、にっこりと笑った。
紅葉「Assassination!」
ビッチ先生の表情が変わった。探る様な目つき。
クレハがクスッと笑った。
紅葉「Oh, it's a joke! Don't take it seriously. I only joked a little.」
それから、取り繕うように言った。
紅葉「I'm good at cooking.」
イリーナ「OK, thank you. Splendid.」
ビッチ先生がうなずくと、クレハは座った。
カルマ「凄かったね、クレハ」
紅葉「ありがとうございます、赤羽さん」
クレハは少し恥ずかしそうに言った。
イリーナ「明日は終業式だから、今日は夏休みの宿題を言うわ。英語で日記を書いてきなさい」
ビッチ先生が真面目に宿題を出してる。
「ええ〜」
「日記なんて面倒だよ」
数人が声をあげた。
イリーナ「別に、難しい作文をして来いってわけじゃないわ。原稿用紙に、いつ、何をしたか、その中で何が印象に残ったか、を書いてくるだけよ。四文以上ね」
日記とか、夏休みの宿題の恒例だよね。
イリーナ「それから、英語以外の外国語のあいさつを調べて来て。こっちは椚ヶ丘の全クラス共通の夏休み課題なの。まぁ、E組は本校舎に提出するわけじゃないから、二、三個でいいわ」
磯貝「外国語のあいさつって書くだけなんですか?」
イリーナ「いいえ、読めるようにしておきなさい」
「英語だけでも難しいのに、無理だよー」
紅葉「そんなことはありませんよ」
クレハが声をあげた。遠慮がちではあったけど、一昨日のこととさっきの英語の自己紹介で注意をむけられていたから、みんながいっせいにクレハを見た。
茅野「うそー!難しいよ、絶対!」
茅野ちゃんの言葉に、ほとんどの人がうなずく。
紅葉「確かに、自分たちの普段使っているのと違う言語を短期間で理解するのは、かなり難易度の高い課題だと思います。けれど、今回は理解する必要はないでしょう?」
杉野「どういうことだよ、風見?」
紅葉「杉野さん、でしたね。今回の宿題は、英語以外の言葉を“習得する”ことでしたか?」
クレハは杉野のほうを向いた。
杉野「い、いや…あいさつを覚えてくるってだけだ」
杉野は、いきなり名指しされて少しつっかえながら答える。
紅葉「そうです——まぁ、この機会に話せる言語を増やすに越したことはないないですが——『音』を一時的に覚えるだけでのですから、難しくはありません」
杉野「そっか、なるほどな」
杉野もみんなも、納得したようだった。
倉橋「凄いな〜、風見さん」
イリーナ「あなた、他にも何ヶ国語か話せるの?」
フランス語は話せるみたいだけどね。
紅葉「はい…ドイツ語とフランス語を。あと、イタリア語とポルトガル語を少し。それから中国語も」
本気で凄いと思う。どうやったらそんなに言葉を覚えられるんだろう。
イリーナ「そう。たいしたものね」
ビッチ先生に褒められたクレハは、はにかんだように笑った。
紅葉「いえ、私はべつに。それよりも、イリーナ先生は十ヶ国語を自在に操るハニートラップの達人だと聞いていますよ。その話術と美貌でどんな標的にも接近し、殺すことが出来るとか」
褒められたビッチ先生はまんざらでもなさそうだ。
そこで、クレハは何かに気づいたようにビッチ先生を見た。
紅葉「あっ、あの、ファミリーネームを教えていただけませんか?ファーストネームで呼ぶのはやっぱり失礼では…」
イリーナ「あら、気軽にファーストネームでかまわないわよ」
中村「ビッチ先生ー!」
中村さんがわざとらしく呼んだ。
紅葉「ビッチ?」
クレハが首をかしげる。
前原「そうだよ。やっぱりビッチ先生だぜ」
倉橋「ビッチ先生〜」
みんなも口々に呼びだした。
イリーナ「うるさい、ガキども!」
ビッチ先生は俺らに怒鳴ってからクレハに言った。
イリーナ「生徒たちが勝手に呼んでいるだけよ。イリーナ・イェラヴィッチっていうの!」
紅葉「じゃあ、発音が違うじゃないですか。『Jelavic』なら、Vic——Vのはずでしょう?『bitch』ではなく」
イリーナ「そうよ。まぁ、ファーストネームで呼んで頂戴」
紅葉「わかりました」
イリーナ「じゃ、授業始めるわよ」
授業が始まると、クレハは真剣な表情で板書を始めた。
やっとイリーナ先生との絡みが書けました!次は烏間先生です!
- Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.86 )
- 日時: 2016/01/18 17:52
- 名前: ヤミ (ID: Oh9/3OA.)
烏間先生の楽しみだね♪
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