二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
日時: 2017/03/19 10:06
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。

〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.12 )
日時: 2015/09/16 15:25
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

あ、今は、一学期の期末テスト後という設定です。


紅葉side

?「ねえ、君さー」

 席に着くなり、となりの席の赤髪の男の方が、話しかけてきた。

紅葉「はい?」

?「暗殺に興味がないって、どういうこと?」

 彼に聞かれて、言葉に困る。

?「だって、事前に、このクラスが暗殺教室だって、教えられてたはずでしょ?断ればよかったじゃん」

 彼の質問は的を射ている。

 誤魔化しは通用しないかもしれない。
 
 …正直に答えたほうがいいのかな?

紅葉「私は…」

 ギリギリまで、言おうか迷った。

 出した結論は…

紅葉「私は…、軍から直接、ここへ送られました」

 私が出した結論は、『偽らない』ことだった。

?「へぇ。やっぱり」

 彼は、まったく驚いていなかった。

紅葉「やっぱり…って?」

?「だと思ったよ」

紅葉「どうしてですか?どうして、私が?ある朝、いきなり書類が届いて…。わけもわからぬまま、転校して…。どうして、私なんですか?」

 言い終わってから、ハッとなる。

 こんなこと、彼に言っても仕方がないのに。

 案の定、彼は意外そうな顔で私を見ていた。

?「え、気づいてないの?」

 え?

紅葉「気づく?何にですか?」

 私が問うても、彼はニヤリとしたまま答えない。

 仕方なく、話題を変えた。

紅葉「貴方は、なぜ暗殺を?」

?「ん、俺?俺は、停学あけたらE組に落とされてて、そのE組に、あのタコがいたんだー」

 彼は、あごで先生を示した。

紅葉「停学?」

?「そ。いじめられてた先輩助けたら、その人E組の生徒だったんだ。で、相手はA組だった。A組に怪我させてさ」

 …この学校の、ここまでのE組差別ってなんなの?
 
 つい、口に出したら、彼は肩をすくめてみせた。

?「ここの理事長の教育方針だよ。成績優秀者はA組で、成績下位や素行不良の生徒はE組に落とされる」

 ばかげてるよね、と、彼は笑った。

紅葉「えっと…貴方の名前は?」

カルマ「赤羽業」

紅葉「よろしくお願いします、赤羽さん。私、風見紅葉です。紅葉、と呼んでください」

カルマ「OK。よろしくね、クレハ」

 赤羽さんは、そう言って私に笑いかけた。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.13 )
日時: 2015/09/16 15:33
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

紅葉side

紅葉「…」

 …なんか、見られてる。

 授業が始まって、まだ二分ぐらいしかたっていないのに、私は早くも、居心地の悪さを感じていた。

 みなさんチラチラとこちらを見ていて、授業を聴いてもらえない先生は、いじけて軟い触手で壁パン中。

カルマ「みんな、クレハのことが気になってるんだよ」

 赤羽さんが、ボソッと言った。

紅葉「転校生ですから」

 私が答えると、赤羽さんは首を振った。

カルマ「そうだけど、そうじゃない」

紅葉「?」

カルマ「だって、クレハ、一年でしょ?」

紅葉「それはそうですが…。でも、私、きちんと勉強してきましたよ」

カルマ「そうだろうけど、みんなは、手違いでいきなり三年に来たと思ってる」

 そういうことか。

 つまり、みなさんは私が授業についてこられるかが気になっているんだ。

紅葉「なるほど」

カルマ「ホントのこと、言ったら?」

 赤羽さんは、小声になった。

紅葉「あっ、そのことは…」

 言いかけると、赤羽さんはクスリと笑う。

カルマ「わかってる。秘密なんでしょ?言わないよ」

 そのとき、

殺せんせー「そこ!授業中に関係ない話はしない!」

 先生が、こちらを見ていた。

 やばい、と思ったら、赤羽さんが立ち上がる。

カルマ「なーに?殺せんせー」

殺せんせー「なーに、じゃ、ありませんよ!今は授業中です!」

 やっぱり、怒ってる。

カルマ「授業中?せんせー、授業してないじゃん。ぶにょぶにょ壁パンしたりして、せんせーが一番うるさかったでしょ?」

殺せんせー「にゅやっ!それは、みなさんが授業を聴いてくれないから…」

カルマ「壁パンは関係ないと思うけどなー。それに、俺たち、授業始まったらちゃんと聴くつもりだったんだけど?せんせーが授業をしなくてヒマだったから、しゃべってたんだよ」

殺せんせー「うっ…」

 先生、あっさり負けました。

 ここは、私も赤羽さんを援護したほうがいいのかも。

 そう思って、立ち上がる。

紅葉「私、赤羽さんに色々教えてもらってたんです!先生が授業をしてくださらないから…」

 赤羽さんがこちらを見た。

 私は合図のウインクを送ってから続ける。

紅葉「私は、一年生ですから、みなさん以上に勉強しないと、成績もとても悪くなってしまいますから」

殺せんせー「にゅやや…」

カルマ「わかればいいんだよ、殺せんせー」

 赤羽さんは、ニヤニヤしながら座った。

 私も座る。

紅葉「先生、早く授業を始めてください」

 私が言うと、先生は救われたようにうなずき、授業を始めた。

・・・・・・

 やっと、一日目が終わった…

 授業中、先生が私を一度もあてないでくれたおかげで、みなさんの私にたいする視線は少しましになった。

紅葉「先生のおかげですね」

カルマ「いやーそれはちがうでしょ。」

 小さくつぶやくと、赤羽さんが言った。

紅葉「どうしてですか?」

 私がたずねると、赤羽さんは肩をすくめた。

カルマ「あのタコにかぎって、ありえないよ。どうせ、クレハは一年だから無理だと思ってただけだよ」

紅葉「ふふふっ。そうかもしれませんね」

 私が笑うと、赤羽さんも笑った。

カルマ「じゃーね、クレハ」

紅葉「はい!また明日!」

 赤羽さんは、二人の女子生徒に呼ばれて、教室を出て行った。

 私は、先生に呼ばれているから、教員室に向かった。


ちなみに、二人の女子生徒って、渚と茅野ちゃんのことです。紅葉には、渚が女子に見えたんですね。制服、ちゃんと着てないし。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.14 )
日時: 2015/09/18 16:26
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

紅葉side

紅葉「うわぁ、なんかすごい…」

 教員室の扉を開けて、私は思わず、小さな声でつぶやいた。

 今、ここには二人の大人がいる。

 その一人、金髪の女性は、ケータイで、外国語で話してる。

?「Irgendwie ist diese Krake schnell. Deshalb können Sie kein Ziel leicht unterdrücken.」

 多分、ドイツ語かな。

 だいぶ物騒な単語が出てる… 

 もう一人の、見るからに強そうな男性は、黙ってパソコンに向かってる。

紅葉「あは…。ちょっと怖いかな…」

 と、そこに…

殺せんせー「お待たせしました、風見さん」

 先生が来た。

紅葉「いえ、私も今来たところですから」

 私が答えると、先生は教員室を出て教室に向かった。

 先生は椅子に腰かけ、向かい合った椅子を指す。

殺せんせー「では、面談を始めましょう」

紅葉「はい」

 私がうなずくと、先生はファイルとペンを取り出した。

殺せんせー「このクラスには、馴染めそうですか?」

紅葉「…まだ、わかりません。今日が初日でしたから」

 私の答えを聞いて、先生はうなずいた。

殺せんせー「では、今の時点で不安などはありますか?」

紅葉「もちろん、色々と不安です。いきなり三年生のクラスに来て、しかも、落ちこぼれクラスで差別される。その上、黄色い超生物の暗殺。不安しかありません」

殺せんせー「そうでしょうねぇ…」

 先生は、少し困ったようにうつむいた。

殺せんせー「…では次。勉強には、ついてこられそうですか?」

紅葉「うーん、どうでしょう。まだ、なんとも言えませんね」

・・・・・・

殺せんせー「では、最後の質問です」

 先生は、さっきまで色々と書き込んでいたファイルを仕舞うと、私を見た。

殺せんせー「風見さん、あなたは、何者ですか?」

紅葉「え?」

 つい、声に出た。

 やばい、ばれたかも…

殺せんせー「いえ、送られてきたあなたの書類に、不自然な箇所がありまして…」

 不自然な書類って、確実に、軍部が作ったやつだよね…

 どうしよう。

紅葉「不自然な箇所とは?」

 内心すごく焦りながらも、平静を装ってたずねる。

殺せんせー「ここです。この、小学校の内申なんかを書くところなのですが…」

・・・・・・

紅葉「はぁ…」

 家に帰って、ホッとしてため息をつく。

 『不自然な箇所』は、ミスだと説明した。

紅葉「信じられないよ。これから毎日、あんな視線を浴び続けて生活するのかぁ…」

 授業中にこちらに集まった視線を思い出し、苦笑いをする。

紅葉「明日も暗殺かぁ。早く寝よう」

 部屋の電気を消して、ベッドに寝転がる。

紅葉「おやすみなさい…」

 誰にともなくそう言うと、枕に顔をうずめた。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.15 )
日時: 2015/09/24 16:36
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

カルマside

渚「おはよう、カルマ君」

茅野「おはよー!」

 駅の改札を抜けたところで、渚君と茅野ちゃんが話しかけてきた。

カルマ「おはよ、渚君、茅野ちゃん」

茅野「昨日の転校生…えっと、風見さん、だっけ?すごかったよねー」

 茅野ちゃんは、いきなりクレハの話題をだした。

 まぁ、無理ないけど。

渚「昨日の朝の暗殺でしょ?初日に触手破壊なんて」

 そう言って、渚君は俺を見た。

 俺は肩をすくめて見せる。

カルマ「なに?俺と同じだって言いたいの?向こうのほうがすごいよ。三本破壊だもん」

茅野「そうそう。でも、カルマ君と同じ殺り方だったよね」

カルマ「偶然でしょ」

・・・・・・

 しばらくそのままクレハの暗殺の話が続いて、茅野ちゃんがふいに言い出した。

茅野「そういえば、風見さんって、猫みたいじゃない?ほら、ちょっと猫目だし…」

カルマ「猫?」

 問い返すと、渚君もうなずいた。

渚「まあ、確かに…」

茅野「うん!暗殺の技術とか、あの動きとか!猫そっくり!」

渚「そっくりかはわからないけど、似てるかな?雰囲気とか」

カルマ「猫、ねぇ…。じゃ、あの変な武器は、猫の爪?」

茅野「確かにー!」

・・・・・・

 教室に入ると、クレハが本を読んでいた。

カルマ「クレハ、おはよう」

 俺が声をかけると、クレハは顔をあげた。

紅葉「おはようございます、赤羽さん」

カルマ「なに読んでるの?」

紅葉「『オリエント急行の殺人』です。アガサ・クリスティの」

 そう言って、クレハは本の表紙を見せてくれた。

カルマ「ミステリーだね」

紅葉「はい。赤羽さんも読んだことが?」

カルマ「ううん、ない。面白い?」

紅葉「はい。読んだことがないのなら、今度お貸ししましょうか?」

カルマ「いいの?」

紅葉「もちろんです。同じアガサ・クリスティの作品なら、『ABC殺人事件』や『そして誰もいなくなった』も有名ですよね。そちらも読んでみますか?」

カルマ「全部もってるの?アガサ・クリスティの小説、好きなの?」

紅葉「はい。彼女の作品では、エルキュール・ポアロのシリーズが好きです。私、小説は大好きですから」

 本のことを話しているクレハは、なんだか楽しそうだ。

カルマ「へぇ、そうなんだ」

キーンコーンカーンコーン…

紅葉「あ、チャイム。確か、朝のホームルームはクラス一斉射撃でしたよね?」

カルマ「うん」

紅葉「毎朝、大変ですね」

 クレハが言ったとき、殺せんせーが教室に入ってきた。

殺せんせー「おはようございます、みなさん。日直の人、号令を」

神埼「起立、気をつけ…」

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.16 )
日時: 2015/10/02 16:52
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

紅葉side

神埼「礼!」

ドパパパ…

紅葉「きゃっ」

 神埼さんの号令で、クラスのみなさんが一斉に先生を狙撃する。

 クラス中に充満する銃声に、私は思わず銃を取り落とし、耳をふさいだ。

カルマ「大丈夫?クレハ」

 赤羽さんが、銃口を先生に向けたままこちらを見た。

紅葉「あっ、はい。大丈夫です。ただ、少し驚いてしまって…。すいません」

 私が頭を下げると、赤羽さんは私の銃を拾って私のほうに差し出した。

カルマ「ほら。大丈夫なんだったら、暗殺しなよ」

紅葉「はい。ありがとうございます」

 私が銃を受け取ると、赤羽さんは先生に向きなおって狙撃を再開した。

 私も、先生に銃を向け、引き金に指をかけた。

バンッ…!

 耳元でひときわ大きな銃声が響き、銃口からピンク色のBB弾が飛び出す。

 先生はそれをすんなりかわすと、バインダーを開いた。

殺せんせー「それでは、出欠をとります。カルマ君」

・・・・・・

殺せんせー「風見さん」

紅葉「はい!」

 私が返事をした瞬間、銃声がピタリと止んだ。

殺せんせー「はい、遅刻なしですね。すばらしい」

 そう言った先生の顔が、朱色の丸印になる。

 クラス一斉射撃でも、命中弾はゼロ。

 みなさん銃を机の上に置いて、掃除用具入れからほうきを出し、床に散らばったBB弾を片付け始める。

カルマ「大丈夫だった?クレハ。びっくりしたでしょ」

 赤羽さんが話しかけてきた。

紅葉「そうですね」

 答えながら、赤羽さんにほうきを手渡す。

紅葉「あの…」

カルマ「ん?」

紅葉「えっと…。昨日から気になっていたのですが、あの箱はいったい?」

 私は、教室のすみに置いてある、黒い大きな箱を指差してたずねる。

カルマ「ああ、律のこと?」

紅葉「律?」

 私が聞き返すと、赤羽さんはうなずいて、その箱の前に立った。

 私もその横に立って、箱を眺める。

カルマ「律」

 赤羽さんが箱に向かって話しかけると、箱の面の上のほうの画面がビビッと一瞬またたき、薄紫の髪の女の子が映し出された。

紅葉「わっ!」

 私が驚いていると、赤羽さんがクスクス笑って説明した。

紅葉「自律思考固定砲台?」

カルマ「そう。自律思考固定砲台」

紅葉「つまり、人工知能を搭載した箱型砲台、ということですか?」

 たずねると、箱の表面に映し出された女の子がうなずいた。

律「はい!律とお呼びください」

紅葉「律…さん?よろしくお願いします」

律「よろしくお願いします、風見さん。呼び捨てで…律でかまいませんよ?」

紅葉「じゃあ…。よろしく、律!私も、紅葉って呼んでね」

律「はい、紅葉さん」

カルマ「ってかさー、なんで律、昨日電源切ってたの?」

 赤羽さんが律を見た。

 律は答える。

律「殺せんせーに言われたのです。風見さんが驚くだろうから、紹介するまでは電源を落としておいてほしい、と」

カルマ「なるほどー」

殺せんせー「おや、風見さん。もう律さんと話したのですか?」

 先生が言った。

紅葉「はい」

殺せんせー「そうですか。では、一時間目は自己紹介としましょう」


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