二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪
日時: 2017/03/19 10:06
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

はじめまして、マリアといいます。小説初心者ですが、頑張ります!
登場人物紹介は、原作のほうは省きます。オリキャラは、小説が進んでから、わかってきたことを追加していきます。読んでくれている人にドキドキしてもらえるように、あえてオリキャラの全貌は明かさないでおきます。

〜オリキャラ〜
名前 風見 紅葉(カザミ クレハ)
年齢 12
容姿 ダークブラウンの長髪ストレート。猫目。
性格 E組の誰にでも、常に敬語で話す。少し天然。時折冷徹な一面も見せる。
勉強 頭はかなり良い。
その他 中学1年生。殺せんせー暗殺のために、軍から派遣されたらしい。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.257 )
日時: 2016/03/29 18:10
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

紅葉side

pipipi…

紅葉「ん…おはようございます…」

 アラームを止めて、誰にともなく挨拶をする。

 ベッドから降りると、柔らかい絨毯の感触が足の裏を撫でた。窓に向かい、カーテンを開けると、今日を出迎えるような朝日が私を包んだ。

紅葉「気持ちいい…」

 窓を開くと、微かな夏の匂いを含んだ風が、レースのカーテンを揺らした。


 身支度を整えたら、読書の時間だ。

窓辺に置いた椅子に座って本を読むひと時が、私は大好き。

 本のページをめくる音と風の音が耳に届く。けれど今日は、それとは違う音が家の中に響いた。

ピンポーン♪

紅葉「こんな時間に…誰だろう?」

 扉を開けると、制服姿の赤羽さんが立っていた。

紅葉「あ、赤羽さん!?」

カルマ「おはよー」

紅葉「おはようございます。——じゃなくて!」

 どうして赤羽さんがいるんですか!

カルマ「そりゃ、こんなメールが来たらね」

 メール?

 赤羽さんのケータイに、メールの文面が表示されている。

 送り主は烏間先生。教育実習がどうとかって内容だった。

≪PS.
  詳しいことは彼女が知ってる。教えてもらうといいよ。ついでに、ぼっちの彼女と一緒に登校してあげて
        by K≫

紅葉「なんです、これ…?」

カルマ「今日、教育実習生が来るんでしょ?烏間先生からメールがあった」

 神楽さんか…。まったく、あの人は…!!

紅葉「私、別にぼっちじゃありませんから!」

 そうは言ったものの、脳裏に小学生高学年の私の姿が浮かんできた。

紅葉「…それなりにぼっちだったかもしれません」

カルマ「友達いなかったの?」

紅葉「いえ、一応いましたが。ただ…第三者的視点で見ると、ひとりでいることが多かったです」

 なんか、ずっと教室で本を読んでたような気がするな〜。学年によっては教室にいにくかったから、図書室に入り浸ってたり…

紅葉「もういいです。なんか思い出して惨めになってきました…」

カルマ「でも、今はぼっちじゃないでしょ?まぁ、音速タコを暗殺するクラスでひとりでじっとしてられないしね」

紅葉「確かにそうですね」

 友達は相変わらずいませんが。

紅葉「あっ、ちょっと待っててください。鞄取ってきます」

カルマ「ん〜」

 鞄を取りに一人家の中に戻りながら、はぁっとため息をついた。

紅葉「まったく、神楽さんは!一体何を考えているんです…!」

 あの人のちょっとした行動でここまで動揺している自分が悲しくなってくる。

紅葉「お待たせしました」

 しばらくは無言のまま、駅まで向かう。

 最寄駅まで徒歩五分。+通勤ラッシュの満員電車で二十分。無言の二十五分が過ぎて、赤羽さんがふいに口を開いた。

カルマ「それで?教育実習生のこと、教えて。…どんな殺し屋?」

 はぁ…やっぱりわかりますよね。殺し屋だってことぐらい。
                 ..
紅葉「私からは何も言えません。彼らの情報は機密事項ですから」

カルマ「“彼ら”?教育実習生って、一人じゃないの?」

紅葉「はい。二人来るそうです」

 これぐらい、会えばわかることだし。少しぐらいヒントを出してもいいよね?

カルマ「ふぅん」

紅葉「これ以上は言えません。私に聞けばわかる、なんて、神楽さんの嘘ですよ」

カルマ「神楽?」

紅葉「私の上司、です…?」

 軽く疑問形になったのは華麗にスルーして、赤羽さんは『上司』という部分に食いついてきた。

カルマ「ふ〜ん、クレハの上司?上司なんているんだ」

紅葉「まぁ、これでも直接軍から指示を受けている立場ですし…一応、上司——というべきかはわかりませんが——はいます。」

カルマ「どんな人?」

紅葉「…S」

カルマ「え?」

 ああっ、つい…言っちゃった…

紅葉「ええっと、その…少々、性格に問題がある方といいますか…」

 もう、フォローのしようがない…

 そんな私の予想に反して、赤羽さんは笑い出した。

カルマ「ハハッ…この頃クレハ、遠慮なくなってきた?」

紅葉「あ〜…リミッター(制御装置)が壊れかけているような気がします」

カルマ「何、それ?機械か何かの話?」

 なんて話していたら、学校についた。

 校舎のそばで一組の男女とすれ違った。睦月葵、雫の兄妹…

 赤羽さんは気付いていないので、軽く会釈だけして教室に入った。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.258 )
日時: 2016/03/28 09:19
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

カルマside

殺せんせー「おはようございます、みなさん。今日は、教育実習生が来ています」

 殺せんせーが言うと、二人の人物が入ってきた。

 男子と女子がひとりずつ。というか、なんか見覚えがあるような…?

?「えっと…睦月雫です。はじめましてより、久しぶり、かな。みんなとまた会えて嬉しい♪」

?「雫の双子の兄、睦月葵です。よろしく」

渚「雫先輩!?」

 ああ、思い出した。この人(女のほう)、ここの卒業生じゃん。

雫「あ、何人か知らない子もいるね。わたし、去年までここの学校に通ってたの」

 睦月先輩が微笑みかけたのは、前のほうの席に座っていた茅野ちゃん。

茅野「茅野カエデです。よろしくお願いします。渚たちと顔見知りってことは…先輩、E組だったんですか?」

雫「ううん、一応A組。でも、みんな可愛い後輩だったし」

葵「雫は頭いいからね」

 にこやかに、もうひとり——葵が言った。

雫「そっちの子は?はじめましてだよね?」

紅葉「風見紅葉といいます。よろしくおねがいします、睦月さん」

 クレハは、葵を見ないようにしながら淡々と言った。

葵「ちょっ、俺は!?」

風見「二人とも苗字が睦月なので、呼びにくいな、と思いまして」

 ちょっと、クレハ…

葵「いやいや…じゃあ、一生俺の名前呼ばないつもり?」

紅葉「問題ありますか?どうせ、貴方に話しかけることもないと思いますが」

葵「うわ、愛想ねー!」

紅葉「貴方も愛想よくしなくて結構ですよ?」

葵「可愛くねー奴…」

紅葉「可愛いとか思われたくないです。気持ち悪いですから」

 なんで、クレハ、初対面からこんな反応なんだろ?

雫「まぁまぁ、二人とも」

 睦月先輩が仲裁に入った。

雫「葵も、むきにならないの」

紅葉「わかりました。では、睦月さんのことを、みなさんに習って先輩と呼ぶことにします。貴方に話しかけることがあれば、そのときは睦月さんと呼びますから」

 仕方ない、とばかりに、クレハはため息をついた。

葵「え、なにその『仕方ないから』みたいな態度」

紅葉「そんなことより、お二人のことを教えてほしいです」

 そんなこと、って…

葵「知ってるだろ、お前」

 そんな葵の小声のつっこみを、クレハも先輩もスルーした。

雫「そうだね。じゃあ、簡潔に言います——わたしたち二人は、殺し屋です」

「先輩が、殺し屋!?」
「うそだろ?」

 ざわめく生徒たちを、葵とクレハは涼しい顔で、睦月先輩は笑顔を絶やさずに眺めていた。

片岡「じゃあ…殺せんせーを殺しに?」

葵「うん。そのために来た」

雫「教育実習っていうのも、そのための表向きの理由だけなんだ」

 せんせーがいない(あのタコは、ホームルームを実習生に任せておやつを調達に行った)からって、こんな話をしてていいのかな。

雫「せんせーもいないし、雑談タイムかな。質問とか」

 そこに、前原が近づいた。

前原「先輩、今日、放課後時間ありますか?」

 何?性懲りもなくデートでも誘ってるの?

 そのとき、

葵「何?ナンパ?」

 葵の声が響いた。今までとは明らかに違う、殺意のこもった声が。

 ナイフを握り、今にも前原に振りかぶりそうになる。が…その動きが、急にとまった。

葵「どういうつもりだ?——風見」

 葵をとめたのは、クレハだった。左手首をつかみ、後ろ手に捩じ上げている。

紅葉「それはこちらの台詞です。一体どういうおつもりですか?」

 丁寧な口調とは裏腹に、その小さな手に信じられないほどの力がこめられているであろうことは、葵の表情から見てとれた。

葵「…離せ」

紅葉「力ずくでほどけばいいじゃないですか。潜入早々問題を起こして施設に強制送還されたいのなら、どうぞ、お好きに?」

葵「チッ…」

 葵は舌を打ち、ナイフを持った手を開いた。

 手から滑り落ちたナイフが、床に転がって音を立てる。

 クレハは葵の足元のナイフを遠くに蹴って、葵をつかんだ手を離した。

紅葉「生徒に危害を加えない」

 ナイフを素早く拾い上げて言った。

紅葉「雇用条件に含まれていませんでしたか?」

 葵に向けて、ナイフを投げた。

雫「そうだよ、葵——おっと」

 睦月先輩がナイフをキャッチしながら、諭す様に葵を見る。

葵「ん」

 葵も仕方なく従った。

葵「だが、雫に手を出せば殺す」

((このシスコン男が!!))

 おそらく、クラスの全員がそう思っただろう。

 不安でたまらない一ヶ月の実習期間がまだ始まったばかりだということに、ため息をついた。

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.259 )
日時: 2016/03/28 11:11
名前: ヤミ (ID: 10J78vWC)

前原どんま〜い♪♪
クレハちゃん…最初から葵とこの調子じゃ今後どうなるんだか

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.260 )
日時: 2016/03/28 19:26
名前: マリア (ID: CCab1VcE)

二人は相性悪いねー。でも、紅葉は葵たちのサポートしなきゃだから…

Re: 暗殺教室 オリキャラ転校生在りです♪ ( No.261 )
日時: 2016/03/29 09:19
名前: マリア (ID: I69Bg0jY)

 放課後。紅葉は、木の枝に腰を下ろして、殺せんせーに近づく雫と葵を眺めていた。
「ねぇ、殺せんせー。今日、五時にグラウンドに来てください」
 雫が言った。
「はい、わかりました」
「待ってるよ〜♪」
 葵もにやりとした笑みを忍ばせて、殺せんせーに笑いかけた。
 二人は殺し屋なのだから、当然、暗殺のための呼び出しだろう。
「いきなり暗殺を仕掛けるつもりですか?」
 紅葉が枝から降りて、二人に話しかける。 
「聞いてたのかよ——どうしようと俺らの勝手だろ?」
「勝手、ですかねぇ?お二人の雇用条件は詳しく知りませんが…しばらくは様子見じゃないですか?」
「チッ…お前、全部知ってるだろ」
「全部じゃないですよ?」
 アニメなんかでよくある、対立する二人の間に火花が飛ぶ表現がそのまま使えそうな、典型的な睨み合い。
「もうっ、なんで二人はそんなに仲悪いかな〜!」
「可愛くないから だ」
「うざいから です」
 二人の声が見事に重なる。
「誰がうざいって?」
「貴方です。ほかに誰がいます?」
「ほんっと、可愛くねーガキ。絶対仲良くとかなれねー。なる気もわかないわ」
「ありがとうございますー。金輪際関わらないでくださればより一層嬉しいですが」
「俺だって近づきたくねーよ」
「同意見です。その胡散臭い顔を見て一ヶ月過ごすのも苦痛ですので、一秒でも早く立ち去ってほしいです」
 また、バチバチと火花が飛んだ。
「ハハ…相性が悪いってことはわかった」
(大丈夫かな、この二人…)雫は確かにそう思った。


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