社会問題小説・評論板
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- わたしはウイルスじゃない
- 日時: 2008/10/17 21:19
- 名前: クッキー (ID: l7TEAs0Q)
前書いたのが消えたみたいなのでまた似たようなものを書きます。応援してください。
- Re: わたしはウイルスじゃない ( No.151 )
- 日時: 2009/01/17 23:29
- 名前: 夏猫 (ID: Sr9hf76V)
頑張って!
クッキーさんも、キャストの人も。。
皆、頑張れ!
(きっと勝つ♪=キットカットw)
- Re: わたしはウイルスじゃない ( No.152 )
- 日時: 2009/01/18 14:33
- 名前: 三月 ◆Msb9KSor$k (ID: DZWfhZUD)
>>151
あ、それ、ニュースで
やってた!!
- Re: わたしはウイルスじゃない ( No.153 )
- 日時: 2009/01/23 20:59
- 名前: クッキー ◆7.uwki1uEg (ID: z8PRc4TM)
〜30話〜
勇樹 「おはよ〜!」
美紗 「勇樹!」
拓也 「大丈夫なのかよ?」
勇樹 「もう完全復活!」
夏海 「ちょっと、聞くけどえりなが勇樹くん刺したんでしょ?大丈夫?」
勇樹 「あぁ、大丈夫だけど・・・」
由紀 「よく平気でここに来れるわよね」
えりな 「何するのよ!」
夏海 「勇樹くんを刺したくせに反省もしてないわけ?」
由紀 「カッター持ち歩いてるなんて怖〜い」
えりな 「勇樹に謝ればいいんでしょ!」
夏海 「それだけで済むとでも思ってるの?」
えりな 「えっ?」
夏海 「これからは貴方があたしたちの遊び道具よ。」
えりな 「そんな・・・」
夏海 「来なさい。」
えりな 「ちょっと!離して!」
夏海 「勇樹くんに謝るって言ったわよね?」
夏海はえりなの頭を床に押さえつけて土下座させた。
えりな 「やめて!」
美紗 「そこまでしなくても・・・」
勇樹 「俺は許さない。」
美紗 「勇樹?」
勇樹 「今まで散々美紗を傷つけてきたくせによくも許してもらおうなんて思うよな。」
拓也 「別に許してやってもいいんじゃない?」
勇樹 「お前もいじめる側でいじめられたことがなかったからな。」
拓也 「・・・」
美紗 「わたしは気にしてないから許してあげて」
勇樹 「えりなには謝る気もなさそうだし、これからは夏海たちの遊び道具になってればいいじゃないか!」
えりな 「・・・ごめんね」
勇樹 「お前なんかもう知らないから!」
バシンッ!
美紗が勇樹の頬を叩いた。
勇樹 「美紗?」
美紗 「勇樹がそんな人だと思わなかった!それじゃあ、いじめをする人と同じじゃない!わたしだって勇樹なんか知らないから!」
勇樹 「美紗・・・ごめんな」
美紗 「勇樹なんて・・・勇樹なんて大嫌い!」
勇樹 「おい、待てよ!」
美紗 「ついてこないで!」
勇樹 「・・・」
美紗は美術室にいた。
ドンドン!
勇樹 「美紗! 美紗!」
美紗 「・・・」
勇樹と拓也は美紗が出てくるまでずっと待っていた。授業に出ないで放課後まで・・・
ガラガラ・・・
勇樹&拓也 「美紗!」
勇樹 「俺が悪かった。許してくれ・・・ゴホッ!ゴホッ!」
美紗 「俺は許さない・・・さっきそう言ってたよね?えりなに」
勇樹 「・・・言ったよ」
美紗 「それなのに自分ばっかり許してもらおうなんて考えてるんだ。えりなには謝らないの?」
勇樹 「そうだよな・・・」
勇樹 「えりな・・・」
えりな 「どうしたの?」
勇樹 「さっきは・・・悪かった。ごめん・・・」
えりな 「あたしが悪いのよ。ごめんね・・・」
勇樹 「許してくれるか?」
えりな 「勇樹が許してくれるなら・・・」
勇樹は手を出し、えりなはそれを握り返した。
勇樹 「また明日な」
えりな 「じゃあね。」
拓也 「勇樹は、本当に美紗のことが好きなんだよ。お前がなかなか返事してくれなくてものどがかれるまでずっと声をかけてただろ?」
美紗 「・・・」
拓也 「あんなに彼女のことを気にかけてくれる彼氏はそうはいないよ。美紗のことを思う気持ちが強すぎただけだから許してやってくれ。」
勇樹 「美紗・・・」
美紗 「勇樹、ごめんね。それと・・・ありがとう。」
勇樹 「ごめんな。ゴホッ!本当にごめん。ゴホッ!ゴホッ!」
美紗 「のど、大丈夫?」
勇樹 「うるさくて悪いな。ゴホッ!」
美紗 「2人とも授業に出ないでわたしのこと待っててくれたの?」
拓也 「俺は居ただけだけどな。」
美紗 「ごめんね、迷惑かけちゃって。帰る支度してきてもいい?」
勇樹 「俺もついてくよ。」
美紗 「2人でここで待っててくれればいいから」
勇樹 「分かった。」
勇樹&拓也 「・・・」
勇樹 「拓也にはまだ、謝ってなかったな・・・」
拓也 「別に本当のことだし・・・謝るのは俺のほうだ・・・ごめん・・・」
勇樹 「でも、お前がいなかったら美紗と仲直りできなかった。ゴホッ!」
拓也 「聞いてたのかよ!」
勇樹 「これで普通に戻ることができたって感じだよな。」
拓也 「でも、俺がお前をいじめたことには変わり無いからな・・・俺を殴ってくれ・・・」
勇樹 「そんなこと言っちゃっていいのかな?」
拓也 「あぁ、好きなだけ殴ってくれ。お前を今までいじめてたのに俺は何の痛みも苦しみも感じていない・・・」
勇樹 「それなら美紗に1発やってもらえば?あのビンタは本当に痛かった。怒ると鬼だな。」
拓也 「確かに、怖かったな。」
美紗 「なんかわたしのこと話してたでしょ・・・」
勇樹 「いや、美紗はやっぱりかわいいなぁって!」
拓也 「そ、そうそう。」
美紗 「・・・」
勇樹&拓也 「や、やめてください!!!」
勇樹 「いって〜・・・これで分かっただろ?」
拓也 「もう、十分。美紗って今までそんなに強かったっけ?」
美紗 「何か言いましたか?」
拓也 「なんでもないです・・・」
勇樹 (やっぱり美紗は怖い・・・)
- Re: わたしはウイルスじゃない ( No.154 )
- 日時: 2009/01/23 21:55
- 名前: 三月 ◆PRm7XJzG$u (ID: WIggsYMd)
美紗・・・
怒るとお母さんみたい・・・
っていうか、怖ぇー!!
- Re: わたしはウイルスじゃない ( No.155 )
- 日時: 2009/01/26 20:24
- 名前: クッキー ◆7.uwki1uEg (ID: Ac14GSO0)
〜31話〜
えりなは夏海にいじめられていた。
美紗 「えりな、大丈夫?」
えりな 「貴方なんかに心配されたくない!放っておいて!」
美紗 「本当は寂しいくせに。この前なんて教室で泣いてたじゃん。」
えりな 「泣いてないわよ」
美紗 「勇樹も心配してたよ。」
えりな 「もうあたしに関わらないで!」
勇樹 「昨日とは全く違うな・・・」
拓也 「えりなにはやさしいな」
勇樹 「あんなにいじめられてたのになんでだろうな」
美紗 「だって、また、えりなと一緒に遊んだり笑ったりしたいから・・・」
拓也 「いつのまに・・・」
勇樹 「その気持ち、俺も分かるよ。前に、また拓也と楽しくできたらなぁって思ったし・・・」
拓也 「悪かったな・・・」
勇樹 「だから、仕返しをしてやろうとは思わなかった。」
美紗 「わたしもそう思ってる。」
勇樹 「えりなにもその気持ちが伝わるといいな。」
美紗 「うん・・・」
放課後・・・
勇樹 「いいなぁ・・・美紗と拓也は2人で帰っちゃってさ。どうせ俺はバカですよ!」
勇樹は数学の居残り勉強をさせられていたのだ。
夏海 「早く行こう。」
果奈 「うん。」
えりな 「誰か・・・助けて・・・」
勇樹 「ん?」
えりなは今にも落ちてしまいそうな状態で助けを求めていた。
下は流れの速い川だ。
勇樹 「えりな!?」
えりな 「もう、無理・・・」
えりなは川に落ちてしまった。
勇樹 「おいおい・・・」
勇樹はえりなを助けるため、川に飛び込んだ。
えりな 「寒い・・・」
勇樹 「大丈夫か?」
えりな 「うん・・・はっくしょん!」
髪の毛から水がぽたぽたと落ちてくる。
勇樹 「これじゃあ風邪引くな・・・でも、タオルも濡れちゃったからな」
えりな 「ごめんね。あたしのせいで勇樹までこんなことになっちゃって・・・」
2人とも全身びっしょりと濡れていた。
勇樹 「でも、どうしてあんなところに居たんだよ?」
えりな 「夏海にいじめられて・・・」
勇樹 「困ったときは助けてやるからな。美紗もお前のこと心配してたし・・・」
えりな 「どうせ、美紗があたしのことを嫌っていれば今あたしのこと放っておいたでしょ?」
勇樹 「そんなことしないって。俺も拓也にいじめられてたから、いじめられる側の気持ちは分かるよ。そんな人を放っておけない。美紗もえりなと前のように仲良くしたいって言ってたよ。えりなには優しいだろ?」
えりな 「・・・明日、美紗に謝らなきゃ。」
勇樹 「家まで送ってくよ。」
えりな 「いいよ。勇樹も早く帰って着替えたほうが・・・」
勇樹 「別に俺は平気だから。」
えりな 「あのね、あたし・・・勇樹のことが・・・好き・・・」
勇樹の足が止まった。
勇樹 「・・・」
えりな 「分かってるわ。勇樹が美紗のことを好きなことくらい・・・」
勇樹 「・・・ごめん」
えりな 「美紗は誰にでも優しいからね。ごめんね。美紗と勇樹の関係を引き裂くようなことをして・・・」
勇樹 「そういうのは、もういいから。」
えりな 「いつも仲良くしてるところ見て悔しくてしょうがなかった。今、考えるとバカだったなぁって。それにあたしにはいいところが何も無い・・・」
勇樹 「えりなは頭いいじゃないか。」
えりな 「今回のテストで美紗にも拓也にも抜かされちゃったし・・・こんなあたしだけど、これからも友達でいてくれる?」
勇樹 「うん。よろしくな。」
えりな 「よろしく。今日はありがとう。助けてもらったうえに送ってもらっちゃって。」
勇樹 「風邪引くなよ。」
えりな 「うん。じゃあね。」
勇樹 「またな。」
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