二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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イナズマイレブン〜試練の戦い〜
日時: 2014/03/26 11:37
名前: しずく ◆UaO7kZlnMA (ID: 9kyB.qC3)

皆様、初めまして…の方がほとんどだと思われるしずくと申すものです。実は某大作RPGの二次もやってますが…
 今回、再びイナズマ熱が蘇って来ました。
 そこで、二年程前に挫折してしまった〜試練の戦い〜をきちんと完結させようと思い、再びスレッドを立てさせて頂きました!

*注意事項
:二年前の〜試練の戦い〜のリメイク版(当時のオリキャラは削除しています。すみません)
:時代遅れなエイリア学園編の二次創作
:オリキャラあり。男主人公です。
キャラ崩壊、設定捏造の類いがあります。
:荒し、誹謗中傷はお断りです。

長くなりましたが、よろしくお願い致します!

本編

序章
>>1

一章「それが、全ての始まり。」
>>4->>11

二章「全ては予定通りに。」
>>12->>13,>>17->>18,>>23->>27,>>30

三章「その風は嵐? それとも?」
>>31->>35,>>37->>39,>>41->>72

四章「その出会いは幸せか」
>>74->>83

おまけ
夜の出来事(蓮と風介。宗谷岬にて)>>73

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Re: イナズマイレブン〜試練の戦い〜 ( No.144 )
日時: 2014/07/13 22:23
名前: しずく ◆UaO7kZlnMA (ID: wW0E9trr)  

「サッカー?」
「誰が教えた訳でもないのに、サッカーだけは出来たんですよ。多分、どこかでやっていたんだと思います」

自分が日常生活に必要な知識以外で唯一覚えていたのは、サッカーだけ。養父母に言わせると、ある日ボールを見た瞬間に勝手にやりはじめ、綺麗なリフティングを決めたそうだ。記憶を無くしても、身体が覚えていたらしい。

「そう……」

瞳子は目線を下げる。それを見た蓮は、穏やかな表情を浮かべた。

「監督、僕、サッカーやってると不思議と心が落ち着くんですよ。どんなに落ち込んだ時でも、ボールを蹴っていれば元気になれるんです。すごく大好き。だから、サッカーから離れたくありません。それに……」
「それに?」
「僕、エイリア学園との戦いを通じて少しずつですが昔のことを思い出しているんです」
「…………」

瞳子は難しい顔で蓮を見つめる。

「このままいけば、全てが分かるような、そんな気がします。だから、この戦いを続けたい。自分が何者なのか、知りたいんです」

蓮は強い意思を宿した瞳で瞳子を居抜き、まだ旅を続けさせて欲しいと頭を下げる。

「……パンドラの箱」

ぼそ、と呟いた瞳子の言葉。蓮は意図が分からず瞬きした。

「え?」
「あなた、記憶を無くした理由を考えたことがある?」
「それはきっと事故で……」
「そうかもしれないわね。けれど、その記憶は本当に取り戻すべきなのかしら? 失ったことに何か理由があるとしたら?」
畳み掛けるように質問をする瞳子に、蓮は何も言えない。反論しようと口は動くが、言葉にならないのだ。
何故か頭の中でかつて、アツヤに言われた言葉が再生される。

(その瞳の奥に幾重の黒を……これは、僕自身が記憶を押さえ付けている比喩だったのかな?)
「自身で記憶に蓋をしたのなら、それは忘れたい程辛い記憶なはず。あなたにとって都合の悪い記憶。——開けてはならない禁断の記憶。きっと、パンドラの箱だと。私はそう思うわ」

瞳子の意見も一理ある。世の中には知らない方がいいこともある、と言う言葉があるくらいなのだから。幼かった自分にとって強いショックだったであろう記憶かもしれない。しかし、

「それでも知りたいんです」

自分は愚かだ、と蓮は自虐的な笑みを作る。パンドラが好奇心から箱を開けたように、自身も好奇心から自身で閉ざした箱を開けようとしている。一度知りたい、と言う欲求は止まらない。

「…………」

瞳子は、感情を感じさせない瞳を静かに蓮へ向ける。

「はっきりさせないといけないんです。僕は何者なのか」
「思い出して自身が不幸になってもよいと?」
「監督、パンドラの箱は最後に希望が残るんですよ。不幸になるかなんて分かりません」

蓮が負けじと見つめると、瞳子も見返す。二人は微動だにせず、見つめあった。それが長い間続き、ため息が漏れる。とうとう観念したのだろう。瞳子は、疲れきった表情で呆れたようなため息をついた。

「その瞳だと、私が何を言おうとイナズマキャラバンから降りるつもりはなさそうね」
「はい」

何度聞かれても答えは変わらない。瞳子がはい、と言うまで食い付くだけ。

「……いいわ。あなたがそこまで言うなら、この話は撤回しましょう」

喜びのあまり、つい腕を振り上げようとした蓮。鈍い痛みが両腕に走り、思わず呻いた。
瞳子はそれを冷ややかに眺めながら、ただしと付け加える。

「怪我が長引くようなら、入院してもらうわよ。あなたの身体の方が大事だから」
「それは勿論です」

早く治るよう、リハビリも頑張らなければ。蓮は固い決意をし、ぼんやりと外を眺めた。
そしてふっと思い出す。
(そういえば、あの時、晴矢と風介がいた気が。……気のせいか)

意識が朦朧としていたため幻覚を見たのかな、と蓮は苦笑いを浮かべた。
〜つづく〜
もうじき真帝国。

Re: イナズマイレブン〜試練の戦い〜 ( No.145 )
日時: 2014/07/13 22:24
名前: しずく ◆UaO7kZlnMA (ID: BpgOJEIu)  

>>あいさん
コメントありがとうございます!
お褒め頂きありがとうございます。自信になります。

Re: イナズマイレブン〜試練の戦い〜 ( No.146 )
日時: 2014/07/17 21:04
名前: ふぁいん (ID: 9kyB.qC3)

蓮君、、雷門に戻れてよかった!!!

Re: イナズマイレブン〜試練の戦 ( No.147 )
日時: 2014/07/27 19:58
名前: アリス (ID: 3iqcZzcT)

イナイレなつい

Re: イナズマイレブン〜試練の戦 ( No.148 )
日時: 2014/08/25 22:05
名前: アリス (ID: wUEUf8c.)

あげ。


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