二次創作小説(新・総合)

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ゆうきとμ's+@の日常。【久々新作ミステリースタート!】
日時: 2024/08/18 00:01
名前: ゆうき ◆qJgLsDnlMc (ID: vkkVQEZj)

どうも、ゆうきです。

ここでは、
しゅんぽこさんや広尾さんがやられている
日記の様な物をやっていきます。

ヘキサさんが始めたのを見て、
自分もやる決心をしました。(大袈裟)

他の方よりつまらないかもしれませんが、
温かい目で見守ってください。

タイトル通り、
ラブライブ関連のキャラが出てきます。
主にことりちゃんが。

恐らく毎日は更新できないです。
マイペースにやっていきます。

それでは。


☆企画☆


アンケート>>80(終了しました!)

ゆうきの好きなμ'sの曲大発表!
>>114>>119-121>>123>>126-128
>>133>>143>>205>>217

今までゆうきゲームに出たキャラの総数は?>>279
補足>>287(終了しました!)

新企画に関する案の募集について>>366

ゆうきとことりのイチャイチャ茶番集
>>144(バレンタイン2018)
>>265(クリスマス2018)
>>274(バレンタイン2019)
>>313(ホワイトデー2019)
>>322(エイプリルフール2019)
>>331(メイドの日2019)
>>340(七夕2019)
>>343-344(ゆうきの誕生日~復讐ドッキリ~(前後編))
>>385-387(ことりちゃん、史上最悪の誕生日!?(前中後編))
>>389(ハロウィン2019)
>>390(ポッキーの日2019)
>>393(ゆうことX'mas2019)
>>397-400>>401-404>>407-408>>421-425
(ミステリー「悪夢の夏合宿」)

コメント大歓迎です!(荒らしはご法度)

ゆうこと〜"カワイイ"来訪者〜(前編) ( No.535 )
日時: 2022/07/18 23:28
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: iWD.qGKU)

ことり
「えへへ・・・来ちゃった♪」

こんにちは、ことりです♪
今日は練習がお休みの日で、久し振りにゆうき君とお出掛けする予定なんです♪

こういうのって久し振りだから、すっごく嬉しいなぁ♪

それで、待ち切れなくてゆうき君の家まで来ちゃいました♪
えっ?ゆうき君は愛知に住んでる?細かい事は気にしちゃめっ!ですよ〜

ことり
「(ゆうき君、驚くかなぁ〜?)」ピーンポーン



「はーい!今行きまーす!」パタパタ



ことり
「・・・・・・あれ?」

ことり
「今の声、ゆうき君じゃない・・・」

ことり
「それどころか・・・女の子の声・・・?」






ガチャ

???
「えーっと・・・どちら様ですか?」

ことり
「(ことりの台詞なんだけど…)」

ことり
「(それにしても、この子誰だろう……すっごく可愛いけど…)」

???
「・・・あっ!もしかしてお兄ちゃんのお友達ですか?」

ことり
「お兄ちゃん!?」

???
「ごめんなさいっ。お兄ちゃんはまだ寝てるの。今から起こしてきますね!」

ことり
「あっ、ちょっと・・・!」









???
「お兄ちゃん、起きて!お友達が来たよ!」

ことり
「あ、あの……大丈夫なので……」



???
「起きてくれないと〜・・・キスしちゃうぞ〜?」ズイッ

ことり
「きゃぁ〜〜〜〜〜!!」キャー!!



???
「・・・なんちゃって。いくらお兄ちゃんでも、簡単にはしてあげないよっ♪」

ことり
「(条件次第ではするの…?)」


ゆうき
「んっ・・・」

???
「あっ!お兄ちゃん起きた!」

ことり
「あっ…」


ゆうき
「うぅん…」

???
「お兄ちゃん、おはよう♪」

ゆうき
「っ…!?」ビクッ

???
「わっ…!」

ことり
「ひゃっ…!」



ゆうき
「びっくりした・・・・・・何でいるの!?カレンちゃん!」

???→カレンチャン(以下カレン)
「もう〜、お兄ちゃんったら!今日はトレーニングお休みだから、
カレンのお出掛けに付き合ってくれるって約束したのに…」

カレンチャン(ウマ娘プリティーダービー)

ゆうき
「あー、それ今日だっけ・・・いや、そうだとしても何で俺の家に居る?」

カレン
「お寝坊さんなお兄ちゃんの為に、カレンが起こしに来たんだよ♪それに…」

ゆうき
「それに…?・・・んっ、この匂いは…」

カレン
「うん!お兄ちゃんの為にご飯も作っちゃった♪」

ゆうき
「流石カレンちゃん……宇宙一カワイイ……」

カレン
「ありがとう、お兄ちゃん♪」

ゆうき
「よし、じゃあ早速頂こうかな。」

カレン
「それじゃあ、もうすぐ出来るから待っててね。いっぱい食べてね、お兄ちゃん♪」

ゆうき
「カワイイカレンチャン」





ことり
「・・・・・・ゆうき君」

ゆうき
「・・・あっ、ことりちゃんも居たんだ。」

ことり
「ずっと居たのに気付いてくれないんだもん…」

カレン
「お兄ちゃん、お兄ちゃんのお友達?」

ゆうき
「まあそんなところかな。取り敢えずご飯ご飯。顔洗ってこよっと。」ガタッ

カレン
「あ、カレンも台所の様子見なくちゃ!」ガタッ

ことり
「・・・・・・」







ゆうき
「ふぅ〜・・・ご馳走様でした。」

カレン
「どうだった?お兄ちゃん。」

ゆうき
「美味しかったよ。流石カレンちゃん。」

カレン
「良かった!お兄ちゃんに喜んで貰えてカレンも嬉しい♪」

ことり
「・・・・・・」

ゆうき
「それじゃ、ちょっと休んだら出掛けよっか。」

カレン
「うんっ!…お兄ちゃん、何処に行くか覚えてる?」

ゆうき
「勿論だよ。チケット取るの大変だったんだならな?」スッ

カレン
「そうそう!これこれ!本当にありがとうね、お兄ちゃん!
お兄ちゃんも忙しいのにわざわざ予約してくれて!」

ゆうき
「カレンちゃんの為ならお易い御用だよ。
…さて、時間的にもそろそろ行こっか。」

カレン
「うん!行こう行こう♪」

ことり
「・・・・・・ゆうき君。」

ゆうき
「・・・んっ?あれれ〜〜〜?(棒)」

カレン
「お兄ちゃん?どうしたの?」

ことり
「?」

ゆうき
「おっかしいなぁ〜〜〜・・・チケットは俺とカレンちゃんので2枚にしたハズなのに、
手元には3枚あるぞ〜〜〜?(棒)」

カレン
「えぇっ!?お兄ちゃん、枚数間違えちゃったの!?」

ことり
「・・・・・・!(もしかしてゆうき君、ことりとの予定と被ってるのに気付いて、ワザと…!)」

ゆうき
「仕方無いなぁ〜…ことりちゃんも来る?」

ことり
「・・・・・・良いの…?(ゆうき君…!)」

ゆうき
「いい?カレンちゃん。」

カレン
「えっ?カレン?……カレンは、お兄ちゃんと一緒なら別に良いけど…」

ゆうき
「だってよ、ことりちゃん。」ニコッ

ことり
「ゆうき君…!」ギューッ

ゆうき
「おっと………はい、今日もありがとう←」

カレン
「………お兄ちゃん。」

ゆうき
「おっと、早く行かないとだった。じゃあ出発ー!」

カレン・ことり
「「おーーー!!」」








カレン
「〜♪」トコトコ

ゆうき
「テンション高いな。」

カレン
「勿論だよ!カレン、今日を楽しみにしてたんだもん♪」

ゆうき
「嬉しいな、俺もだよ。」

カレン
「やった〜!お兄ちゃんと一緒♪」

ゆうき
「うん、一緒。」

ことり
「……ねぇ、ゆうき君。」

ゆうき
「何?ことりちゃん。」

ことり
「・・・どうして、カレンちゃんが真ん中なの…?」

ゆうき
「だってほら、カレンちゃん可愛いから?
車に轢かれたりとか攫われたりとかしたら大変だし?」

↑ ちなみに車道側

ことり
「それは……ことりもそうだと思うんだけど…」ボソッ

↑ 一番内側

カレン
「お兄ちゃん、カレンの事を一番に考えてくれてるんだね!嬉しい♪」

ことり
「」ムーッ

ゆうき
「(嫉妬してんな…)・・・あっ、見えてきたよ。」

ことり
「あれって・・・」

ゆうき
「映画館だよ。取るのが大変だったのは人気の映画だから。」

カレン
「お兄ちゃん、本当にありがとうね♪」

ゆうき
「カレンチャンの為なら♪……早速中に入ろうか?」

カレン
「あっ、待って待って!その前にウマスタ用に一枚撮ろうよ!お兄ちゃん達も一緒に!」

ことり
「達って・・・ことりも良いの?」

カレン
「勿論だよ!……デートって思われたらお兄ちゃんが大変だし。」

ことり
「(そういう理由なの!?)」

カレン
「それじゃあいくよ〜!はい、チーズ☆」パシャッ

ゆうき
「綺麗に取れた?」

カレン
「うん!バッチリだよ!えーっと…
『#今日は映画を見るよ#カレンのトレーナーさんも一緒
#トレーナーさんのお友達も一緒#楽しみ#カワイイカレンチャン』…っと。」

ゆうき
「送信し終わったなら中入るよ〜」

カレン
「お兄ちゃん!は〜い!」

ことり
「あっ!待って!」








ことり
「ゆうき君?どうしてこの順番にしたの?」

ゆうき
「・・・・・・何が?(汗)」

※向かって左からことり、カレン、ゆうきの順

カレン
「お兄ちゃん達!カレンを挟んで喧嘩しちゃダメ!」

ゆうき
「あっ、ごめん……そうだ、さっきの投稿は?」

カレン
「いっぱい反応貰ってるよ!ほら!見てみて!」

ことり
「わっ、凄い!ハートもコメントもいっぱい!」

ゆうき
「カレンちゃんは超人気ウマスタグラマー、
いわゆるインフルエンサーだからね。」

カレン
「カレンはカワイイから、皆がカレンの事を好きになってくれるの♪」

ことり
「へぇ〜……どんなコメントが来てるの?」

カレン
「勿論、「カレンちゃんカワイイ」ってリプライがいっぱい!」


>Curren、今日もカワイイ!
>映画見るんだ!楽しんでね!
>カワイイカレンチャン!
>カワイイカレンチャン!
>カワイイ!
>カレンチャンカワイイ!
>休日でもカワイイカレンチャン!
>カレンチャンどんな映画見るの?
>トレーナーさんと一緒なんだ!仲良しだね!
>トレーナーさんが羨ましい!
>トレーナーさんも男性だけど結構カワイイ顔してるよね!
>映画に連れてってくれるトレーナーは絶対優しい人
>カレンちゃんは勿論、トレーナーさんにも会いたい笑

ことり
「結構ゆうき君へのコメントも多いんだね。」

ゆうき
「何故か一部で人気なんだよね……カレンちゃんのトレーナーだからか……」

カレン
「でもお兄ちゃんはカレンのお兄ちゃんだもん♪」

ことり
「」ムーッ

ゆうき
「あっ、ことりちゃんへのコメントもあるじゃん。」

ことり
「えっ?」

>トレーナーさんのお友達もカワイイ!
>カレンチャン、トレーナーさんのお友達の名前分かる?
>カレンチャンもだけどトレーナーさんのお友達の子、カワイくね?笑
>カレンチャンといい勝負
>下手したらカレンチャン以上の逸材では…でもカワイイカレンチャン!
>何だこのカワイイスリーショット
>カレンチャンもだけど左の子もめっちゃカワイイ
>左の子めっちゃカワイイw
>カレンチャンはお友達までカワイイのか…

ゆうき
「すげーじゃん、みんなことりちゃん可愛いって言ってる。」

ことり
「そんな、ことりなんてそんな大した事・・・」

カレン
「・・・・・・」スッ

ゆうき
「あっ、もうちょいリプライ見たかった…」

カレン
「もう映画始まるよ、お兄ちゃん。」

ゆうき
「あっ、うん。(なんかご機嫌ナナメ?)」

ことり
「・・・?」








(映画鑑賞後)

カレン
「面白かったね、お兄ちゃん!」

ゆうき
「うん、ずっとドキドキしてた……怖かったからかもだけど…」

カレン
「カレンだって怖かったけど、それ以上に面白かったよ♪」

ゆうき
「まぁ、そうだね。」



ことり
「ゆ、ゆうき君〜・・・」

ゆうき
「ことりちゃん・・・そんな泣く程怖かった?」

ことり
「怖かったよ〜…あんなホラー映画…
ゆうき君はともかく、どうしてカレンちゃんは平気なの!?」

カレン
「えっ?だって面白かったよ?」

ことり
「!?…絶対おかしいよ〜…」

カレン
「???」

↑ 実はホラー映画好きらしい


ゆうき
「さて、時間も良い感じだしご飯でも食べようか。」

カレン
「えっ!?お兄ちゃんが奢ってくれるの!?」

ゆうき
「えっ」

ことり
「えっ!?ゆうき君が奢ってくれるの!?」

ゆうき
「お前は自分で払え」

ことり
「あー!!ひどーい!!」

ゆうき
「冗談だよ。俺が払うって。でもあんま高いのは勘弁だよ?」

ことり
「ゆうき君…!」

カレン
「お兄ちゃん…!」

ゆうき
「さて、何食べる?」

カレン
「うーん・・・あっ!アレとかどうかな?」








店員
「お待ちどおさま!熱いから気を付けな!」

ゆうき
「ありがとうございます!」

カレン
「美味しそう〜!」

ことり
「・・・何でお好み焼きなの?」

カレン
「カレンがパッと目に入った中で、一番ウマスタ映えしそうだなって思ったの!
そんな訳で撮影しま〜す♪」パシャ

ゆうき
「抜け目ない…」

カレン
「それから・・・はい、お兄ちゃん!あーんってして♪」

ゆうき
「はい!?」

ことり
「ゆうき君、めっ!」

カレン
「お兄ちゃんに「あーん」して貰ってる写真、撮りたいなぁ〜?」

ゆうき
「仕方ないなぁ…」

↑ 甘い

ことり
「ゆうき君、ダメなのっ!!(涙目)」

ゆうき
「何で泣きそうなんだよ」

カレン
「ことりさんもすれば良いのに。」

ことり
「ちゅん!?……え、えっとぉ……それはちょっと、恥ずかしいなぁって…」

ゆうき
「(今更?)はいカレンチャン、あーん。」

カレン
「あーん♪」パクッ

(スマホはスタンドで建てて撮影してます)

ゆうき
「どう?」

カレン
「ばっちりだよ♪はい、ことりさんも!」

ことり
「う、うんっ…(恥ずかしい…)」

カレン
「早く早く!」

↑ 口開けて待機中(?)

ことり
「あ、あれっ?」

カレン
「はやくー!冷めちゃうよー!」

ことり
「待って、ことりがあーんする側なの?」

カレン
「そうだよ?ことりさんもやりたいんでしょ?」

ことり
「(なんか勝手に勘違いしたみたいになっちゃった……恥ずかしい……///)」

カレン
「ことりさん、早く!」

ことり
「う、うん・・・・・・あ、あーん。」

カレン
「あーん♡」パクッ

カレン
「美味しい〜♪早速写真はウマスタに上げよっと♪」

ゆうき
「仕事が早い・・・」

カレン
「えーっと…『#お好み焼き#カレンのトレーナーさんの奢り#あーんもしてもらっちゃった
#トレーナーさんのお友達にもしてもらったよ#美味しいよ#カワイイカレンチャン』…っと。」

ゆうき
「食べつつコメントチェックしよっか。」

カレン
「うん!いただきまーす♪」








>カワイイカレンチャン
>おいしそう!
>やけどしないようにね
>あーんしてもらうカレンちゃんも可愛い!
>あーんしてくれるトレーナーさんも優しい!
>口に付いてるソースを拭いてあげたい…
>カワイイカレンチャン!
>カワイイカレンチャン!
>トレーナーさんもだけど、お友達も優しいよね
>本気でカレンチャン越えの逸材説
>もっとお友達の写真載せて
>トレーナーさんとお友達はどういう関係なんだ…
>付き合ってるんじゃね?笑


ゆうき
「いっぱいリプライ来てるね〜」トコトコ

※食べ終わって帰り中

カレン
「カレン的にはことりさんがカワイイってリプが多いのが納得いかないけど…」

ゆうき
「ねっ。ことりちゃんだって可愛いのは間違い無いけど、
絶対カレンちゃんのがカワイイのに…」

カレン
「そうだよね!お兄ちゃんはそう思うよね!」

ゆうき
「勿論。」

カレン
「えへへ……お兄ちゃん大好き♪」

ゆうき
「俺も。」

ことり
「・・・」ムーッ

ゆうき
「あっ、公園だ。ちょっと休憩しない?」

カレン
「いいよ!カワイイお花とか見つかるかも!」

ことり
「ことりはゆうき君と一緒なら何処へでも♪」

ゆうき
「・・・悪りぃ。俺実は眠くてさ……ちょっとベンチで寝てて良い?」

カレン
「良いよ♪カレンはカワイイを探しに公園探検するから♪」

ゆうき
「あんまり遠く行くなよ〜」

ことり
「大丈夫だよ!ことりも着いて行くから♪」

ゆうき
「・・・・・・えっ?」


(文字数オーバーにより分割。続く)

ゆうこと〜"カワイイ"来訪者〜(後編) ( No.536 )
日時: 2022/07/18 23:30
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: iWD.qGKU)

ゆうき
「Zzz…」クカー

カレン
「お兄ちゃん、本当に寝ちゃった。」

ことり
「可愛い♪」クスッ

カレン
「うん♪・・・起こしちゃわないように、あっち行こう。」

ことり
「あっ、待って!」タッタッ

カレン
「見てみて!アジサイ咲いてるよ!撮っちゃお♪」パシャ

ことり
「青色が綺麗♪」

カレン
「えーっと…『#公園#で#アジサイ#見つけたよ#カワイイカレンチャン』…っと。」

ことり
「・・・」

カレン
「あっ、もうリプライいっぱい来てる。
『アジサイカワイイ!けどカレンチャンはもっとカワイイ!』だって。えへへっ♪」

ことり
「・・・」クスッ

カレン
「・・・でも、このままじゃ全然ダメ。もっともっとカワイイを極めなくちゃ。」

ことり
「えっ!?だって、カレンちゃんこんなに可愛いのに…」

カレン
「うん。カレンはカワイイよ。生まれた時からずっとカワイイの。
…でも、今日のウマスタに上げた呟きのリプライ、見たでしょ?」

カレン
「みんなカレンの事をカワイイって言ってくれて、カレンのフォロワーさんになってくれて。
そんな人ばっかりなのに、ことりさんの事をカレンに負けないくらいカワイイって、そう言う人が多くて。」

カレン
「そんなリプライを見てたら、カレン、カワイイの自信無くしちゃった。
こんな弱い心のままじゃ全然カワイクない。
だからカレンはもっと心を強くして、もっとカワイイを極めなきゃいけないの。」

ことり
「(そっか…それでリプライを見るなり不機嫌に…)」

ことり
「・・・カレンちゃんは、凄いね。」

カレン
「えっ・・・?」

ことり
「そこまで本気で誰よりもカワイクあろうって気持ちが、意志が凄いなって。
ことりは優柔不断なところあるから、そういう真っ直ぐなところ、凄く尊敬するな。
きっとカレンちゃんのフォロワーさんも、そういう所も含めてカワイイって言ってくれてるんだろうね。」

カレン
「そんな……カレンはことりさんの方が凄いと思います!
前々からお兄ちゃんから話は聞いてたんです。
『ことりちゃんはすっごくカワイクて、優しくて、気配りが出来る子で、ちょっと天然なところもあるけどそこがまたカワイクて。
μ'sのメンバーの中でも人気が高くて、ファンも多いって。』」

ことり
「そんな……ことりなんて誰かについて行ってばかりで何も出来ないし、カワイクなんてないし…
皆はカワイイって言ってくれるけど全然そんな事無いし…少なくともことりの方がカワイイって事は絶対に無いと思うの!」

カレン
「・・・・・・」








カレン
「・・・・・・ぷっ!」

ことり
「えっ?」

カレン
「あははははっ!そうだよね!カレン、何にも分かってなかった!」

ことり
「えっと〜・・・何が?」

カレン
「だって人だろうとウマ娘だろうと、一人一人違うでしょ?好みだって人それぞれだよね?」

ことり
「あっ…」

カレン
「それと同じ。どんなモノや、どんな人をカワイイって思うかも人それぞれなんじゃないかな?」

ことり
「カレンちゃん・・・」

カレン
「だから比べたりとかは必要無いし、リプライの内容でカレンのカワイイが変わるわけでもない。
カワイイは人それぞれなんだよ!カレンはカワイイし、ことりさんだってカワイイ!それで良いんじゃないかな?」

ことり
「・・・・・・そうだね。ことりだってカワイイからカワイイって言われるんだもんね。」

カレン
「そうだよ!そこに順番なんてなくって、カレンは一番カワイイし、ことりさんだって一番カワイイ。
あるのはそう思ってくれる人の数の差だけ。カワイイそのものに差は無いんだよ!」

ことり
「・・・カレンちゃん、凄い。」

カレン
「凄くないよ。こんな事にも気付けなくてことりさんに嫉妬してたんだもん。
カレンのフォロワーさんがカレンよりことりさんの方がカワイイって言ってる…って。」

ことり
「ことりだって。ゆうき君がカレンちゃんの事カワイイカワイイってずっと言ってたから嫉妬してた。」

カレン
「でもカレンのフォロワーさんはカレンがカワイクないなんて言ってないし、
お兄ちゃんもことりさんが可愛くないなんて言ってない。」

ことり
「両方カワイイって事だよね。」

カレン
「うん!・・・えへへ、カワイイが分かったところで、カワイイツーショットを撮ろうよ!」

ことり
「良いよ♪カワイク撮ってね♪」

カレン
「任せて!はい、チーズ♪」パシャ

カレン
「えーっと…『#トレーナーさんのお友達#と#ツーショット#仲良くなったよ#カワイイ2人#カワイイカレンチャン』…っと。」

ことり
「わっ!すぐにハートとリプライがいっぱい!」

>カワイイカレンチャン!
>カレンチャンカワイイ!
>トレーナーさんのお友達もカワイイ!
>仲良くなれて良かったね!
>2人ともカワイイ!
>なんだこの天使のツーショット
>ここが天国か…
>何だこのカワイ過ぎる2人…
>カワイイが渋滞してる
>カワイ過ぎる!
>カワイイ!!!

カレン
「えへへ……みんな2人ともカワイイ、だって♪」

ことり
「良かったね♪」

カレン
「うんっ!」








ことり
「それじゃあ、カレンちゃんとも仲良くなれたし、そろそろゆうき君の所に戻ろうか?」

カレン
「そうだね!お兄ちゃんもう起きて待ってるかもだし………あっ!」ズルッ

ことり
「カレンちゃん!?大丈夫!?」

カレン
「だ、大丈夫!あはは……ちょっとウマスタ見過ぎちゃった……
・・・はっ!スマホは……良かった、壊れてない。」

ことり
「あっ!膝擦りむいてるよ!」

カレン
「えっ?…あっ!本当だ!カワイク無いことしちゃった……」ガクッ

ことり
「カレンちゃん、ことりに任せて!」

カレン
「・・・えっ?」








ことり
「ちょっと染みるかもよ〜」ジャー

カレン
「あぅ〜…」

ことり
「(カワイイ)じゃあ消毒液付けるよ。また染みるかもだからごめんね〜」シュッ

カレン
「ひゃっ…」

ことり
「(ゆうき君がメロメロなのも分かるかも…)
じゃあハンカチで軽く叩くようにして拭いて〜」ポンポンッ

カレン
「(あっ、優しい…)」

ことり
「最後にこのカワイイ絆創膏を貼れば〜…はいっ♪出来たよ♪」

カレン
「わぁ〜!ありがとう、お姉ちゃん!
でも、絆創膏はまだしも消毒液なんてよく持ってましたね。」

ことり
「えへへ……ことりは保健委員なので♪」

カレン
「へぇ〜!そうなんですね♪」






ことり
「・・・って待って!カレンちゃん今、お姉ちゃんって…」

カレン
「あっ・・・!///」カアァ

カレン
「ご、ごめんなさい!ことりさん!ことりさんの優しさに感動して、つい…!///」

ことり
「お姉ちゃんでも良いよ。」

カレン
「!!」

ことり
「カレンちゃんがそう呼びたいなら、ことりはお姉ちゃんでも良いよ♪」

カレン
「良いの…?・・・じゃあ、お姉ちゃん!」

ことり
「うんっ♪カレンちゃん♪」

カレン
「今日、お姉ちゃんに会えて良かった!これからもよろしくね、お姉ちゃん♪」

ことり
「こちらこそよろしくね、カレンちゃん!」




ことり
「・・・って忘れてた!ゆうき君の所に戻るんだった…!」

カレン
「あっ…!お兄ちゃん遅いから怒ってるかも…」









ことり・カレン
「「・・・・・・」」ポカーン


ゆうき
「Zzz…」グガー

カレン
「お兄ちゃん……まだ寝てた……」

ことり
「結構近く(水道)で騒いでたのに……」


カレン
「………!」ムフフ

カレン
「お寝坊なお兄ちゃんは〜…寝顔を撮っちゃうもんね♪」パシャ

ことり
「あっ!ずるーい!!ことりもゆうき君の寝顔欲しい〜!!」

カレン
「あっ、お姉ちゃん!そんなに騒いだら…!!」



ゆうき
「う、うーん・・・」パチッ

ことり
「あっ……起きちゃった……」

ゆうき
「ごめん、俺待ちだった?」

カレン
「ううん、今さっき戻ってきたところだよ、お兄ちゃん。」

ゆうき
「そう?なら良かった。じゃあ帰ろっか。寮まで送っていくよ。」

カレン
「・・・・・・やだ。」

ゆうき
「えっ?」

カレン
「カレン、もっとお姉ちゃんと一緒に居たいな♪」ギューッ

ことり
「わっ…!カレンちゃん…!///」

ゆうき
「お姉ちゃん!?…ってかめっちゃ仲良くなってない!?俺が寝てる間に何があった!?」

ことり・カレン
「「内緒♪」」

ゆうき
「ちょい!!俺だけ除け者かよ!!」

カレン
「女の子の秘密だよー♪」

ゆうき
「もう・・・で?今日はどうするの?」

カレン
「お兄ちゃんの家にお泊まりしたいな♪」ギューッ

ことり
「あっ!ことりもことりも!」モギュッ

ゆうき
「分かったから2人して抱き着くな。昇天する。」

ことり・カレン
「「あははははっ!!」」

ゆうき
「たっく・・・ほら、日が暮れる前に帰るよ。」

ことり・カレン
「「はーーーーーい!!」」







ことり
「・・・それでカレンちゃん?ゆうき君の寝顔写真は?」ヒソヒソ

カレン
「…後でこっそり・・・SNSで渡すね♪」ヒソヒソ

ことり
「・・・うんっ♪」ヒソヒソ



ゆうき
「(マジで何でこんな仲良くなってんだ?)」


ゆうこと〜"カワイイ"来訪者〜・完

ロストメモリー・その1 ( No.537 )
日時: 2022/09/10 00:55
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Qz56zXDk)

〜ある日の夕方〜


ことり
「ゆうき君、今日もありがとう♪デート出来てすっごく楽しかったよ♡」ギューッ

ゆうき
「俺も楽しかったよ。本当、ありがとう。俺なんかの事を好きになってくれて。」ヨシヨシ

ことり
「ゆうき君、「俺なんか」なんて言わないで。
ゆうき君の良いところ、ことりはいっぱい知ってるよ!だからこそゆうき君の事が好きになったんだもん♪」

ゆうき
「ことりちゃん・・・」

ことり
「えへへ…それじゃあことり、今日はそろそろ帰るね。また明日会おうね、ゆうき君♪」

ゆうき
「うん。また明日。」

ことり
「ばいばーい!!」フリフリ



ゆうき
「はぁ、今日もかわいかったなぁ……♡」

ことりの姿が見えなくなってからも、余韻に浸りたくてその場に立ち尽くすゆうき。

ゆうき
「本当、ことりちゃんなんて俺には勿体無いくらいの最高の女の子だよ…」

誰に言うとでもなくそう呟く。

ゆうき
「・・・何だろう、この感覚は…」

実はゆうきが家に入ろうとしないのは、余韻に浸りたいからだけではない。
何故か言いようのない不安感に襲われたのだ。
大切な、大好きな、愛する人が。
南ことりが何処か遠くに行ってしまうような、そんな不安に・・・




ことり
「はぁ〜♡今日も楽しかった♪」

一方、満足そうな笑顔を浮かべながら、家への帰り道を歩くことり。

ことり
「明日はμ'sの練習があるから、その後でゆうき君とご飯に行っちゃおうっと♪」

明日の計画を口に出してルンルン気分だ。

ことり
「…あっ、横断歩道だ。最近この辺り事故が多いらしいし、さっと渡らなくちゃ。」

スクールアイドルの自分の大事な体を傷付けるワケにはいかない。
しっかり左右を確認し、小走りで横断歩道を掛け出す。




その時だった。


ブウォン!



ことり
「えっーーーーー」

角から猛スピードで飛び出し、そのまま突っ込んでくる一台の車。

ドオォォォォン!!

悲鳴を上げる間もなく、ことりの体が宙を舞う。
そのまま地面に叩きつけられると同時に、ことりの視界はブラックアウトした。

ゆうきと別れて僅か数分後の事だった。




\ドオォォォォン!!/

ゆうき
「えっ・・・?」

その激しい轟音は、たまたままだ外にいたゆうきの耳にも届いていた。

ゆうき
「っ・・・!」ダッ

まさか・・・!
一抹の不安を抱えつつ、つい先程ことりが歩いていった道を猛スピードで駆けていく。




ゆうき
「はぁ、はぁ・・・」ダッダッダ・・・



ゆうき
「!!」

そして数分後、ゆうきが目にしたのは地面に血を流してぐったりと倒れ込むことりの姿だった・・・

ゆうき
「こ・・・ことりちゃん!?」





ゆうき
「・・・・・・」

そこから、何をしてたのかよく覚えていない。
自分は今病院にいるので、ことりを助けるべく救急車を呼んだのは間違いなさそうだが・・・





穂乃果
「ゆうき君!」タッタ

海未
「ゆうきさん!」タッタ

ゆうき
「穂乃果、海未ちゃん・・・」

穂乃果
「ことりちゃんが車に轢かれたって本当なの!?」

海未
「一体何があったのですか!?」

ゆうき
「俺も実際現場を見たワケじゃないけど…
目撃者の話によると、車が猛スピードで突っ込んできたって…」

海未
「飲酒運転、もしくは居眠り運転の可能性がありますね…」

穂乃果
「それで犯人は!?捕まったの!?」

ゆうき
「特にことりちゃんを助けるでもなく、猛スピードで逃げたって。
目撃者がナンバーを覚えてたから捕まるのは時間の問題だろうけど。」

穂乃果
「許せないよ…!」

海未
「それで、ことりの容態は?」

ゆうき
「さぁ…今は中で治療中だけど…」






真姫
「もう!どうなってるのよ…!」ガチャ

ゆうき
「あっ、真姫ちゃん。」

真姫
「あぁ、ゆうきさん。すぐに連絡くれてありがとう。お陰ですぐに処置が出来たみたいよ。」

ゆうき
「それで、ことりちゃんは?」

真姫
「お陰様で命に別状は無いわよ。取り敢えずの治療も終わったみたいだし、中に入って大丈夫よ。」

穂乃果
「本当!?」

海未
「大事に至らなくて良かったですね!」

真姫
「・・・そうね。」

ゆうき
「真姫ちゃん?なんか元気無くない?ことりちゃん無事なんでしょ?」

真姫
「・・・ごめん。ちょっと外の空気吸ってくるわ。」ダッ

穂乃果
「えっ!?真姫ちゃん?」

海未
「どうしたのでしょうか…」

ゆうき
「取り敢えずことりちゃんの様子見ようよ。ことりちゃん、入るよ〜。」ガチャ





ことり
「・・・・・・」

穂乃果
「うわっ、痛そう〜…頭とか包帯巻いてて…」

海未
「少しでも処置が遅れてたら大変な事になってたかもしれませんね。」

ゆうき
「たっく……折角の可愛い出で立ちが台無しだ。轢き逃げ犯め……」



ことり
「・・・・・・」

ゆうき
「ことりちゃん、災難だったね。でも命が無事で良かったよ。」

ことり
「・・・・・・?」

穂乃果
「あれ?無反応?」

海未
「事故に遭ったショックで混乱してるのかもしれませんね。」

ゆうき
「ごめん。俺がついていながら……まさか分かれて数分でこんな事になるなんて……」

ことり
「・・・・・・」

穂乃果
「・・・ことりちゃん?」




ことり
「・・・れ・・・か・・・?」

ゆうき
「えっ?ことりちゃん?」

海未
「ことり、今何と…」








ことり
「誰・・・ですか・・・?」


ゆうき・穂乃果・海未
「「!?!!?!!???」」



ことり
「あなた達・・・誰ですか・・・?
さっきの赤髪の女の子も言ってたけど、ことりって一体・・・?」


ゆうき
「えっ、ちょっ・・・」

穂乃果
「待って待って待って!誰って穂乃果だよ!変な事言わないでよ〜!」

海未
「・・・いえ、穂乃果。これは・・・」




真姫
「・・・まぁ、嫌でも気付いちゃうわよね。」

ゆうき
「あっ、真姫ちゃん・・・」



真姫
「どうやらことり・・・事故で頭を強く打った影響で、記憶喪失になったみたいなの。」


ゆうき
「!!!!!」


穂乃果
「きっ、記憶喪失〜!?」

真姫
「えぇ。今のことりは自分が誰なのかも分かってないわ。」

海未
「そんな事が・・・」

穂乃果
「嘘だよ!ことりちゃんが穂乃果や海未ちゃんの事を忘れるなんて!!!」

海未
「穂乃果!」

穂乃果
「・・・・・・ごめん。」

ゆうき
「受け入れ難いのは分かるけど・・・紛れもない事実だよ。」

穂乃果
「そうだよね・・・ごめん。ゆうき君だって辛いのに・・・」

ゆうき
「・・・いや、まぁ・・・」

海未
「しかし記憶喪失だなんて、我々はどうすれば・・・」

真姫
「そうね・・・私も初めての経験だしどうすれば良いやら・・・」






ガチャ!


4人
「「!!!!!」」


花陽
「あっ!ゆうき君!みんな!」

ゆうき
「かよちん・・・」


「ことりちゃんのお見舞いに来たにゃ!」

にこ
「轢き逃げされたって、昭和じゃないんだから…」


「にこっち。現在でも交通事故は毎日のように世界のどこかで起きてるんよ。」

にこ
「わ、分かってるわよ・・・」

絵里
「それで?ことりは話せる状態なのよね?」


穂乃果
「・・・あ、あのね、みんな。その事なんだけど・・・」

5人
「「えっ?」」








花陽
「きっ・・・ききき記憶喪失ゥ!?」


「それって凛達のこと、ぜーんぶ忘れちゃったって事!?」

にこ
「だから、いちいち展開が昭和なのよ」


「にこっち…?」わしわしの構え

にこ
「うっ……に、にっこにっこにー!(汗)」

絵里
「……こほん。それで、ことりは今自分が誰かも分からない状態と。」

穂乃果
「どうすれば良いのかな……何とか記憶を取り戻して欲しいけど……」

海未
「そうですね…」

真姫
「ことりにことりの事を色々教えてみるとか?
何かが切っ掛けで失われた記憶が目覚めるかもしれないわよ。」

にこ
「まあ、まだベッドから動かせないでしょうし、現状出来るのはそれくらいしか無いわよね。」


「ほな、ちょっとやってみよか。全員で喋っても訳が分からないと思うし、誰か1人が代表で。」

絵里
「出来るだけことりとより仲の良い人が良いんじゃないかしら?」

穂乃果
「穂乃果はちょっと……喋りだしたら止まらなさそうだし……」


「海未ちゃんは怖がられそうだにゃー」

海未
「凛・・・?」ゴゴゴ…


「にゃっ!?記憶の無いことりちゃんは敬語で喋る海未ちゃんは怖がりそうって言っただけだにゃー!!」

海未
「・・・・・・一理ありますね。」


「ほっ・・・」

真姫
「2年生組が駄目ってなると、1年生と3年生でことりと一番仲が良いのは・・・」チラッ

にこ・凛・希・絵里
「「・・・・・・」」ジーッ

花陽
「・・・えっ?は、花陽・・・?」








花陽
「・・・・・・あ、あのっ!」

ことり
「・・・・・・?誰ですか・・・?」

花陽
「っ……!・・・え、えーっと、私は小泉花陽っていいます。
ことりちゃんは覚えてないかもしれないけど、花陽はことりちゃんの後輩なんですよ。」

ことり
「・・・・・・小泉・・・さん・・・?」

花陽
「うん。小泉花陽。・・・あっ、その前に・・・
ことりちゃんっていうのはあなたの名前なんですよ。
覚えてないかもしれないけど、南ことりちゃんってとっても可愛い名前なんですっ。」

ことり
「南・・・ことり・・・?」

花陽
「うん。ピンと来ないかもしれないけど、ことりちゃんって名前なんですよ。」






「かよちん、頑張るにゃー」コソコソ

真姫
「しっ!」




ことり
「えーっと…小泉さんは、私の後輩、なんですよね?」

花陽
「そうですよ。音ノ木坂学院っていう高校の先輩後輩です。」

ことり
「音ノ木坂・・・?」

花陽
「うん。ことりちゃんは覚えてないかもしれないけど、
ことりちゃんはそこの理事長さんの娘さんなんですよ。」

ことり
「音ノ木坂の・・・?」

花陽
「うん。それから・・・」


それからも花陽は、ゆっくり、じっくり、
ことりちゃんにことりちゃんにまつわる色んなお話をしました。

アイドル研究部のこと。
μ'sのこと。
幼馴染みの穂乃果ちゃんと海未ちゃんのこと。
花陽や凛ちゃん、μ'sの仲間達のこと。
衣装作りのこと。
お菓子作りのこと。
ミナリンスキーのこと。

そして、何よりも大好きなゆうき君のこと。

どれもことりちゃんはピンときてないみたいだけど、嫌がる事無く、じっくりと聞いてくれました。



花陽
「どうかな?ことりちゃんのお話いっぱいしてきたけど・・・何か思い出さない?」

ことり
「・・・・・・ごめんなさい。何にも…」

花陽
「……そうだよね。あはは……」

ことり
「でも…」

花陽
「!」

ことり
「お話を聞いてて思いました。私はきっと、毎日がすっごく楽しかったんだろうなって。
何も覚えてないけど、お話を聞くだけで何だか温かくて・・・」

花陽
「うん。本当に毎日が楽しそうだったよ。
特に、ゆうき君と出会ってからは…」

ことり
「えっと、私の彼氏さんの事、ですよね?」

花陽
「うん。ゆうき君は普段はちょっと頼りなくて、
何故か結構女の子に好かれるから他の女の子とも仲良くしがちで、
ちょっといたずら好きで意地悪で。」



ゆうき
「(俺ボロクソ言われてね?)」←病室の外にいる



花陽
「でも」


花陽
「いざとなると、好きな人の為なら全力で、捨て身で。強くて、とってもカッコ良くて。
本当は誰よりもことりちゃんの事を想ってる。
ゆうき君はそういう人で、そういうところが好き。」



ゆうき
「っ!?」ドキッ



花陽
「・・・って、ことりちゃんはいっつも話してくれてたんですよ♪」

ことり
「・・・・・・」

花陽
「(あれれ?反応無しみたい?)」

ことり
「・・・・・・うふふ。」

花陽
「!」

ことり
「よく覚えてないけど、素敵な人なんですね。
きっと私は、そんな人と付き合えてすっごく幸せだったんだろうな・・・」

花陽
「うん。本当に毎日幸せそうで・・・羨ましいくらい。」

ことり
「小泉さんも、ゆうきさんって人の事が好きなんですか?」

花陽
「〜〜〜〜っ!?///」ボンッ



ゆうき
「(おいおい・・・)」



花陽
「・・・・・・好きだよ。初めて会った時から、ずーっと大好き。」



ゆうき
「(かよちん・・・)」



花陽
「好きにならないわけないよ。こんな花陽に優しくしてくれて、カッコ良くて・・・」

花陽
「一時期はことりちゃんから奪おうともして。
まあ、2人が相思相愛なのは分かりきってるし、すぐに諦めたんだけど…」

花陽
「でも別にゆうき君を好きになったこと、後悔なんてしてないんだよ。
お陰で花陽にも素敵な出会いがあったし、今ではゆうき君はお兄ちゃんみたいな存在で…」

花陽
「…花陽は、そんなお兄ちゃんみたいな人が、大好きだよ。」

ことり
「へぇ〜・・・」




ゆうき
「ごめん、ちょっと目頭が熱く…」ダッ

真姫
「ゆうきさん逃げたわよ」

にこ
「てか何よ、このゆうき得でしかないくだりは」


「まあ、これ書いてるのゆうきさんやし」

海未
「希、メタ発言はやめてください;」









ゆうき
「まさかこんな形でかよちんの胸の内を聞けるとは・・・」

ゆうき
「・・・ってそれは良いけど、肝心の問題が何も解決してないんだよなぁ…
ことりちゃんに纏わるワードのどれかが引っ掛かってくれればって思ったけど、そんな上手い話無いか…」











「・・・あれ?お兄ちゃん!?」


ゆうき
「えっ・・・」


▽誰だ・・・?(棒)


(続く)

ロストメモリー・その2 ( No.538 )
日時: 2022/09/11 00:11
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Qz56zXDk)

「・・・あれ?お兄ちゃん!?」


ゆうき
「えっ・・・」
































カレン
「やっぱり!お兄ちゃん!どうして病院に居るの!?まさか身体に悪いところが…」

ゆうき
「カレンちゃん!?いや、別に俺はどこも…カレンちゃんこそどうして…」

※前回に引き続き登場!カレンチャン!(出典:ウマ娘プリティーダービー)

カレン
「カレンはただの付き添いだよ。同室のアヤベさんが軽い怪我しちゃったみたいで。」

アヤベさん…アドマイヤベガのこと

ゆうき
「へぇ……アヤベさんなら断りそうなものだけど。」

カレン
「うん。3回くらい断られたけど、必死に頼んだらOKしてくれたんだ♪」

ゆうき
「ははは・・・まぁ、俺なら一発で堕ちるけどね。」

カレン
「お兄ちゃん、自慢するところじゃないと思うよ……それで?どうしてお兄ちゃんは病院にいるの?」

ゆうき
「…それが・・・」



カレン
「・・・・・・えっ…?」

カレン
「記憶喪失……?お姉ちゃんが……?」

ゆうき
「うん。信じられない話だけど、確かに全ての記憶を忘れてる。俺の事もμ'sの事も、何もかもね。」

カレン
「・・・・・・っ」

ゆうき
「・・・ごめん。いきなりこんな話しても受け入れられないよね。」

カレン
「ううん、信じるよ。お兄ちゃんは優しいから嘘なんて付かないもん。」

ゆうき
「カレンちゃん…」

カレン
「ねぇお兄ちゃん。お姉ちゃんの病室に連れて行ってくれる?」

ゆうき
「カレンちゃんの事も絶対覚えてないよ。」

カレン
「分かってるよ。でも、「これ」で何とかならないかなって。」グッ

ゆうき
「えっ・・・・・・?」








ゆうき
「ここだよ。」ガチャ

カレン
「お姉ちゃん!」タッタ


穂乃果
「あっ、ゆうき君!・・・その子、誰?」

ゆうき
「説明は後で。」

にこ
「可愛いわね。まあにこ程じゃないけど?」


「にこっちよりエエ身体してるなぁ〜」

にこ
「………そこのセクハラ女。」


「どうしたんにこっち?別にうち胸の話なんしてしてないんよ?」

にこ
「希ィ…!アンタ…」




ゴチン☆

絵里
「2人とも、病院ではお静かに。」

真姫
「みっともない…」

にこ
「くぅ…」


「ちょっといつもの調子でふざけ過ぎたわ・・・」


「(ちょっと…?)」





カレン
「お姉ちゃん!カレンの事分かる?」

ことり
「・・・・・・」ジーッ

カレン
「・・・・・・」

ことり
「・・・・・・ごめんなさい…。」

カレン
「そうだよね……大丈夫。お兄ちゃんから聞いて全部知ってるから。大変だったね、お姉ちゃん。」



穂乃果
「(お兄ちゃん!?お姉ちゃん!?)」

花陽
「(あれ…?花陽の立場が……ひょっとしてピンチですか…?)」

↑ 元祖ゆうき作品妹枠・かよちん



ことり
「えーっと……妹、なのかな……?」

カレン
「違うよ。最初は間違えてそう呼んじゃっただけなんだけど、そう呼んで良いってお姉ちゃんが行ってくれたから…
違和感あるだろうけど、カレンはお姉ちゃんって呼び続けるからね。」

ことり
「…う、うん・・・」

カレン
「やったー!……あ、ごめんね。お姉ちゃんは記憶が無いんだから、まずはカレンが自己紹介しなくちゃだった。」

カレン
「カレンはカレンチャンっていうの。「チャン」までが名前なんだよ。可愛いでしょ?」

ことり
「そうかな・・・?」

カレン
「えー!反応わるーい!……それでね、カレン達はお兄ちゃんの家で初めて会って、
その日一緒に過ごして、それで仲良くなったんだよ。」

カレン
「今のお姉ちゃんは覚えてないかもしれないけど、カレンにとっては大切な思い出だよ♪」

ことり
「・・・・・・」

カレン
「それでね、お姉ちゃんが何か思い出さないかなって思って……ほら、これ見て!」

ことり
「・・・・・・?」

カレン
「カレンとお姉ちゃんが仲良くなった時に、一緒に撮った写真だよ♪どう?何か思い出さない?」

ことり
「・・・・・・」


『お姉ちゃんでも良いよ。』


ことり
「・・・・・・!?」ピクッ

ゆうき
「!」

カレン
「何か思い出した?」

ことり
「………詳しくは分からないけど、何故か凄く懐かしい感じがする、かな…
一瞬、何かを思い出したような…」

カレン
「うん、いい感じ♪他にもあの日の写真はあるから、見てみよっか!」

ことり
「・・・・・・うん。」

ゆうき
「すげぇ…!流石はカワイイカレンチャン!」

カレン
「えへへ♪写真なんてまさに記憶を保存した「もの」だもんね。
これを見たら何か思い出さないかなって思ったんだ。カレン、大正解!」エヘッ

ゆうき
「偉いぞカレンちゃん!宇宙一カワイイ!」

カレン
「ありがとう、お兄ちゃん♪」

にこ
「宇宙一の称号はにこのものよ!!!」

カレン
「!?」ビクッ

絵里
「や・ざ・わ・さ・ん?」ゴゴゴ…

にこ
「に、にっこにっこにー!(汗)」

真姫
「次騒いだらつまみ出すわよ」

にこ
「にごぉ…」



カレン
「お兄ちゃん、あの人怖い……全然カワイくない!」ウルウル

ゆうき
「仕方無いね、アイドルの皮被った芸人だからね。」ヨシヨシ

にこ
「(後で覚えてなさいよ…!)」イラッ



花陽
「それでゆうき君、結局その子って誰なの?」

ゆうき
「あぁ、カレンちゃん?俺の担当ウマ娘。宇宙一カワイイ、ウマスタの女神だよ。」

カレン
「μ'sの皆さんですよね?初めまして!カレンチャンです♪」ニコッ


「可愛いにゃあ〜」

花陽
「り、凛ちゃん…」

真姫
「にこちゃんより良い子そうね。」


「にこっちと違って「ちゃんと」頭が切れるみたいやしね。」

にこ
「……どういう意味よ。」

海未
「……まぁ、ことり程では無いですね。」

穂乃果
「海未ちゃん、ことりちゃんで張り合わないでよ…」

海未
「すいません、つい…」

ゆうき
「このことキチめ…」

絵里
「ゆうきさんは一番人の事言えないわよね…?」



ともかく、ゆうき達はカレンちゃんの行動に従い、
色んな写真を見せてことりの記憶を呼び覚まそうと画策するのでした。

しかし、ときおり「一瞬何か思い出したような…」と反応は見せるものの、
一向に記憶が戻る気配は無く・・・




そして、気付けば事故から一週間が経過していました。



ゆうき
「ことりちゃん、今日も来たよ。」ガチャ


ことり
「・・・・・・ゆうきさん?」

ゆうき
「うん。ゆうきだよ。どう?何か思い出した?」

ことり
「・・・・・・」フリフリ

ゆうき
「そっか〜・・・写真作戦では何かいけそうな感じがしたんだけどなぁ…」

ことり
「・・・・・・ごめんなさい。」

ゆうき
「謝らないで。あくまで切っ掛けは不幸な事故だったんだから。ことりちゃんは何も悪くないよ。」

ことり
「……でも私、恋人だっていう貴方の事も何にも思い出せなくて…」

ゆうき
「それは仕方無いよ。ゆっくりで良いから思い出していこう。」

ゆうき
「・・・・・・それかさ。」

ことり
「?」

ゆうき
「今から、改めて俺の事を好きになるとか…
不謹慎だけど、いつ記憶が戻るかも分からないんだしいっそ…」

ことり
「・・・・・・嫌いじゃ、ないですよ。」

ゆうき
「えっ・・・・・・///」

ことり
「だって、ゆうきさんは優しいから。
記憶の無い私にも、こうしていっぱい話し掛けてくれて…」

ゆうき
「・・・・・・ふふっ。」

ことり
「えっ?私、変な事言っちゃいました…?」

ゆうき
「いや、違うよ。記憶が無くても、ことりちゃんはことりちゃんだなって。
この状況でも俺の事を好きって言ってくれるなんて…」

ことり
「す………!?き、嫌いじゃないだけで、別に好きだなんて…」

プルルルル…

ゆうき
「……っと。ごめん、電話が。ちょっと出てくるね。」ガタッ

ことり
「あっ、はい。」

ガチャ…バタバタ…



ことり
「あっ・・・」

ことり
「・・・・・・?今のは…?」

ことり
「私、今…行かないで欲しいって、寂しいって…」

ことり
「この気持ちって…」









ゆうき
「何だ、カレンちゃんか。折角ことりちゃんといい感じの雰囲気になってたのに…」

カレン
『お兄ちゃん……お姉ちゃんはまだ記憶が戻ってないんだよ?』

ゆうき
「分かってるよ……それで?要件は?」

ーーーーー

カレン
「あのね、カレン気になってて。」

ゆうき
『気になってる?』

カレン
「うん。お姉ちゃんの事故、犯人は轢き逃げしてそのまま逃亡したって聞いたよ。
目撃者がナンバーを覚えてたから捕まるのは時間の問題とも聞いたよ。」

ゆうき
『進捗が気になるの?』

カレン
「うん。もう犯人は捕まったのかなって。」



ーーーーー



ゆうき
「いや、何か進捗があったら俺に連絡が来るようになってるから、何も無いのを考えると…」

カレン
『どうして?犯人の車のナンバーは分かってるんでしょ?』

ゆうき
「……盗難車だったとか、偽装ナンバーだったとかで行き詰まってるとか?
そうじゃなくてもこの世の中、車なんてそこら中に溢れ返ってるわけで…
いくらナンバーが分かっても、そう簡単には見つからないんだろう。
事故車なんて犯人は当然隠すだろうし。」

カレン
『そっか…』


ーーーーー


カレン
「でもそれにしても、犯人の特定が遅過ぎないかな?もう一週間も経つんだよ?」

ゆうき
『そういうもんだろ。警察だって、つきっきりでことりちゃんの事故の捜査にあたってる訳じゃないだろうし…』

カレン
「でも、現場は街中だったんでしょ?
それなら周辺の監視カメラに事故の瞬間とか映ってたと思うし、一週間も掛かるような事じゃ無い気がするんだけど…」

ゆうき
『どうだろうね。監視カメラはドラマと違って、警察だからってすぐ見られるものでもないし…』

ーーーーー

カレン
『うーん……やっぱり何か引っ掛かるなぁ〜…』

ゆうき
「引っ掛かるって…」

カレン
『何だかすっごく嫌な予感がするの。…お兄ちゃん。
お兄ちゃんは今お姉ちゃんのいる病院にいるんだよね?』

ゆうき
「そうだよ。」

カレン
『実はカレンももう近くまで来てて……あっ!お兄ちゃん〜!』

ゆうき
「カレンちゃん。」ピッ

カレン
「どう思う?お兄ちゃん。今度の事故、やっぱり何かおかしい気がするんだ。
もう一度状況を洗い直してみようよ。」

ゆうき
「……分かった。取り敢えずことりちゃんを待たせてるから、一旦病室に戻りたい。」

カレン
「分かった。じゃあ病室で話そう。」







カレン
「なんか今日は混んでるね。」

ゆうき
「今日は土曜日だろ。明日は休診日だから今日のうちに来る人が多いんだよ。」

カレン
「あっ、そっか!この一週間目まぐるしくて、曜日の事なんてカレンすっかり忘れてた。」

ゆうき
「(曜日……そういえば今日って何日だっけか……)」






白衣の人物
「………」ガラガラ

ゆうき
「(………んっ?リネン?あれってタオルとか運ぶ奴だよな?パッと見そんなもの見えなかったけど…)」

カレン
「お兄ちゃん?お姉ちゃんの病室着いたよ?」

ゆうき
「あっ、ごめん。」

カレン
「カレンが開けるね。(ガラッ)失礼しまーーーーー」

ゆうき
「カレンちゃん?どうしーーーーー!?」



そこで俺たちは信じ難い光景を見た。


ことりちゃんがいるハズのベッドの中。


そこはーーーーー






ゆうき
「なんで・・・・・・!」

カレン
「・・・居ない!お姉ちゃんが居ないよ!?」


ーーーーーそこは、もぬけの殻だった・・・



▽大事件発生・・・!?


(続く)

ロストメモリー・その3 ( No.539 )
日時: 2022/09/12 00:44
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Qz56zXDk)

カレン
「カレンが開けるね。(ガラッ)失礼しまーーーーー」

ゆうき
「カレンちゃん?どうしーーーーー!?」



そこで俺たちは信じ難い光景を見た。


ことりちゃんがいるハズのベッドの中。


そこはーーーーー




ゆうき
「なんで・・・・・・!」

カレン
「・・・居ない!お姉ちゃんが居ないよ!?」


ーーーーーそこは、もぬけの殻だった・・・


ゆうき
「・・・・・・」

カレン
「お、お兄ちゃん!どうしよう!お姉ちゃんは何処に・・・」

ゆうき
「……一週間経ってるとはいえ酷い怪我を負ったんだ。1人でどっかいったとは思えないけど……」





ゆうき
「!!!!!」ハッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

白衣の人物
『………』ガラガラ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゆうき
「さっきのリネンか!!」ダッ!

カレン
「えっ!?お兄ちゃん待って!!」ダッ!



ゆうき
「くそっ!」ダッダッダ・・・

カレン
「お兄ちゃん、リネンって・・・あっ!」ダッダッダ・・・




白衣の人物
「………」ガラガラ


ウィーン…



カレン
「正面から外に出たよ!?」ダッダッダ・・・

ゆうき
「本当に病院の人なら、リネン持って正面から外出るかよ…!」ダッダッダ・・・



ゆうき
「くそっ、何処に行った・・・!」

カレン
「!!………お兄ちゃん!あそこ!!」

ゆうき
「!!」



白衣の人物
「………」ガラガラ

ガコン!

スッ…


ことり
「………」スヤスヤ



カレン
「お姉ちゃん!!」

ゆうき
「くそっ!待ちやがれ!!」ダッ!




白衣の人物
「………」スッ…

バタン!



ゆうき
「あっ!」



白衣の人物
「………」

ブロロロロ…



ゆうき
「くそっ、逃げられる!!」

カレン
「お兄ちゃん!取り敢えず病院の人と警察にこの事を…!」

ゆうき
「カレンちゃんは!?」

カレン
「車を追い掛けるよ!!」ダッ!

ゆうき
「!?……いくらなんでも無茶だよ…!」

カレン
「大丈夫…!カレンの脚なら逃がさないよ!絶対に!!」ダッダッダ・・・




ゆうき
「・・・・・・」

ゆうき
「・・・ありがとう、カレンちゃん。」

ゆうき
「正直カレンちゃんに任せるのは不安だけど、俺は今出来る事をやるしかない!!」








白衣の人物の車
「」ブオォン


カレン
「待てーーー!!」ダッダッダ・・・

カレン
「(うぅ……正直無茶しちゃってるかも……体力はあんまり自信無いし……)」ダッダッダ・・・

カレン
「(ううん、弱音を吐いてる場合じゃない。そんなの全然カワイくないし…)」ダッダッダ・・・

カレン
「(それに、これはお姉ちゃんの為…!お姉ちゃんの無事は、カレンに掛かってるんだから…!)」ダッダッダ・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゆうき
「よし、病院の人と警察には事態を伝えた。」

ゆうき
「後は出来たらカレンちゃんを追いたいところだけど……流石に無理だよな……」

ゆうき
「!!・・・待てよ・・・!」スッ…

ゆうき
「やっぱり…!カレンちゃん、交差点ごとに居場所をウマスタに投稿してる!」

ゆうき
「フォロワーは何かの暗号だと思ってるみたいだけど、深い意味は無い。地名を辿るだけだ…!」

ゆうき
「とはいえ、俺の足じゃとても…」




真姫
「話は聞かせてもらったわ。」

ゆうき
「真姫ちゃん…!」

真姫
「うちの病院で犯罪なんて許さないんだから…!助太刀するわ、ゆうきさん。」

ゆうき
「ありがとう…!」

ゆうき
「(よし…!待ってろよ、ことりちゃん!
カレンちゃんも頑張ってくれ…!)」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


白衣の人物の車
「」ブオォン


カレン
「はぁ、はぁ・・・」ダッダッダ・・・

カレン
「(流石に、ウマスタで場所を伝えつつは無茶だったかな…)」ダッダッダ・・・

カレン
「(でも、カレンがバテちゃう事を考えると、これが最善策だから…!)」ダッダッダ・・・

カレン
「・・・・・・あっ…!」




白衣の人物の車
「」ガタン

カレン
「(車が止まった…!)」

カレン
「(大丈夫。見失わない程度に距離はとってたし、カレンが追ってたのは気付いてないハズ…)」





ガチャ…

白衣の人物
「………」スッ…

ことり
「………」スヤスヤ



カレン
「(お姉ちゃん…!)」





白衣の人物
「………」スタスタ




カレン
「(お姉ちゃんを抱えて倉庫に入っていく…
どうしよう、お兄ちゃんが来るまで待った方が良いのかな?)」

カレン
「(・・・でも、その間にお姉ちゃんに何かあったら…)」

カレン
「(・・・いくしかない、よね。)

カレン
「(・・・大丈夫。いざとなったらカレンには合気道があるから…!)」

↑ 実は、合気道の有段者


カレン
「(お姉ちゃん……今助けるからね……!)」ザッ











真姫
「ここね、最後のメッセージの場所は。」

ゆうき
「うん・・・」

ゆうき
「(最後の投稿から10分くらい更新無し…カレンちゃん……大丈夫か……?)」

真姫
「じゃあゆうきさん、ごめんけど…」

ゆうき
「うん。真姫ちゃんを巻き込んだら大変な事になるからね。…ここまで連れて来てくれてありがとう。」

真姫
「…お礼はことりを助けてからにしなさいよ。」

ゆうき
「…そうだね。」

真姫
「……くれぐれも、気を付けなさいよ。…別に心配してるわけじゃないけど。」

ゆうき
「はははっ……本当にありがとう。さて……」ザッ





ゆうき
「ことりちゃん……!」バァン!


ゆうき
「!?」ハッ





























男A
「くそっ、暴れるもんだから拘束に時間掛かっちまった…」

男B
「2人がかりでやったのにくたびれちまったよ…」

カレン
「う〜ん!ロープキツい〜!拘束するなら、もっと優しくしてくださいよ!」

白衣の人物
「全く……生身でここまで追ってきただけあって元気なお嬢ちゃんだ。」



そこには白衣の人物含め、男が3人。
そしてことりちゃんの他に、腕をロープでぐるぐる巻きにされたカレンちゃんの姿もあった・・・



ゆうき
「カレンちゃん!!!」

カレン
「お兄ちゃん!……ごめん。捕まっちゃった……」

男A
「ちっ、次から次へと…」

男B
「このメスガキが暴れるからよ…!」

白衣の人物
「おいおい…まだ手を出すなよ?」


ゆうき
「お前が、一週間前の事故から始まる今回の計画の首謀者ってワケか…」

白衣の人物
「ほう…?よく分かったな。」

ゆうき
「アンタらの車のバンパーの辺りが凹んでたよ。事故による損傷だろ?」

白衣の人物
「やれやれ…あの車は思ったより大破しなかったのでそのまま走らせたが……やはり甘かったか。
最初から計画が狂いっぱなしだ・・・」

ゆうき
「・・・・・・」

白衣の人物
「だが最初の計画が事故でお流れになって良かったよ。
お陰で楽に獲物を捕まえられたし、オマケまで付いてきたしな。」

カレン
「オマケってカレンの事……!?」

白衣の人物
「流石に乗り込んできた時は少し焦ったがな。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(過去回想)

白衣の人物
「さて、獲物を連れて来たぞ…」




カレン
「お姉ちゃんを離して!!」ザッ!


白衣の人物
「!?・・・お前は…!」


カレン
「出来るだけ手荒な真似はしたくありません。大人しくお姉ちゃんを返してください。」


白衣の人物
「これは驚いた……病院からここまで追ってきたというのか……」


カレン
「話が聞こえませんでしたか?お姉ちゃんを……」


ガシッ!!


カレン
「えっ……」



白衣の人物
「ここまで追ってきた、その勇気は称えよう。」パチパチ

白衣の人物
「だがそれは「無謀」というものだ。残念ながら、私は1人ではないものでね。」



男B
「油断したな!メスガキが!!」グググ…

カレン
「くっ……離して……!」

男B
「おっと。」グイッ!

カレン
「うあっ!?痛い…!」

男B
「危険な手の構えをしやがる。だが残念ながら、俺も武術の心得があるんでね。」

カレン
「うぅ…」

男B
「おい、手伝え!俺1人じゃ反撃を喰らいかねない!」

男A
「おう。…済まないな、お嬢ちゃん。抵抗出来ないように腕は縛らせて貰うぜ。」

カレン
「くっ…(そんな…!3人も居たなんて…!)」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


白衣の人物
「威勢だけは良かったが、私と「お姉ちゃん」に気を取られすぎたなぁ?」ニヤニヤ

カレン
「うぅ…」






























ゆうき
「言いたい事はそれだけか?」ゴゴゴ…

カレン
「お兄ちゃん…!」


白衣の人物
「はっ!我々に挑もうというのか?無謀だな。1VS3で適うとでも?」

ゆうき
「うるせぇ・・・!ことりちゃんを拉致った上にカレンちゃんまで拘束し、
その上カレンちゃんに言いたい放題しやがって……覚悟は出来てるんだろうな…?」

白衣の人物
「覚悟するのは君の方では無いかね?」

男B
「全くだなァ…!」

男A
「俺達に喧嘩売って、後悔するなよ?」



ゆうき
「うるせーんだよ……お前らだけは絶対許さねぇ!!!」ダッ


白衣の人物
「・・・やれ。」



ゆうき
「うおらぁ!!」ブンッ


男B
「ふんっ!!!」ガシッ

ゆうき
「なっ……」

男B
「オラッ!!!」グイッ

ゆうき
「うがっ…!!」べシッ

白衣の人物
「・・・弱いな。」ドカッ

ゆうき
「ガハッ…!」



カレン
「お兄ちゃん…!」


ことり
「……う、う〜ん・・・!?」ハッ

カレン
「あっ、お姉ちゃん・・・」

ことり
「カレン……チャン……?」



ゆうき
「ぐふっ…」ドサッ

カレン
「!!」


白衣の人物
「全く……どいつもこいつも威勢だけだな。」

男B
「大した事無かったな!」

男A
「物足りないくらいだ。」

ゆうき
「ゔっ・・・」

カレン
「お兄ちゃん!しっかりして!!」

ことり
「・・・・・・」




白衣の人物
「さて、今度こそ邪魔も居なくなったし、お楽しみを……」







ゆうき
「待てよ……」


白衣の人物
「!………ふん。まだやるつもりか?もう勝敗は決しているだろう?」

ゆうき
「勝ちも負けもねーよ……俺の意地と、プライドの問題だ……!」ザッ


白衣の人物
「おいお前ら、コイツはまだ痛めつけられたいらしいぞ。」


男A
「仕方無いなぁ…」


男B
「それなら心ゆくまで痛めつけてやるよ…」



ゆうき
「・・・・・・くっ…」フラフラ


カレン
「お兄ちゃんやめて!!これ以上やったらお兄ちゃんが死んじゃう!!」


ゆうき
「・・・・・・」



























ことり
「負けないで…!」

カレン
「!!」

ゆうき
「ことりちゃん…?」

ことり
「負けないで………ゆうき『君』…!」

カレン
「!?」

ゆうき
「えっ………」

ことり
「あれ……?今何で………」




ゆうき
「・・・・・・分かったよ。」ゴオォ…


カレン
「お兄ちゃん……!」


ゆうき
「絶対負けねぇ・・・!」ギュンッ!


男B
「なっーーーーー」ドカッ!

男B
「ガハッ!」ズザァ…!


男A
「お、おい・・・」


白衣の人物
「馬鹿な……何処からそんな力が……!」




カレン
「愛の力ですよ。」

白衣の人物
「愛だと・・・!?」

カレン
「愛の力って・・・とってもカワイくって、とっても強いんです。
・・・お兄ちゃん、そろそろ良い?」

ゆうき
「OKだよ。ことりちゃんのお陰で気力ならあるからね。」

男A
「お、おい。そろそろって・・・」





カレン
「はーーーい!・・・・・・えいっ!!」ブチブチブチッ!!


男A
「なっ!?ロープをいとも容易く・・・」

カレン
「一つ良いことを教えてあげますね。
ウマ娘って……普通の人間より力が強いんですよ♪」ニコニコ


男A
「まさか、今までわざと…!?くそっ!」ダッ

カレン
「えいっ!」スルッ

男A
「なっーーーーー」

カレン
「からの〜・・・えいっ!」ビシッ!

男A
「グハッ!」ドサッ


ゆうき
「決まったね!躱してからの返し技!」

カレン
「えへっ♪カワイイからって、油断しちゃダメですよっ☆」



白衣の人物
「なっ………なっ………!」


ゆうき
「さて、形勢逆転だな。」

カレン
「降参するなら今のうちですよ。…まぁ、もう謝ってもカレン許さないけどっ!」





白衣の人物
「・・・・・・くそっ!!」ダッ!


カレン
「あっ…!」

ゆうき
「逃げ・・・!」









「今ですっ・・・!!」


ゆうき&カレン
「「!!!!!」」











































警察
「止まって手を挙げなさい!」ジャキッ

警察
「この倉庫は完全に包囲した!大人しく投降しなさい!!」



白衣の人物
「まさか……!サツが来るワケなど……!!」


ゆうき
「その反応……やっぱりお前達は、この辺の地域の警察関係の人間だったんだな。」

カレン
「それで一週間経っても事故の捜査に何の進展も無かったんだね。」

ゆうき
「実は捜査する側の人間が犯人だったんだから、進展もへったくれも無かったワケだ。」


白衣の人物
「くっ………何故だ…!この辺の警察は全て私が掌握しているハズなのに…!」










「甘いです。甘過ぎますよ。」


白衣の人物
「!?・・・誰だ!」



























ダイヤ
「警察組織というものを甘く見過ぎています。
一地域の警察を意のままに操れたとしても、日本中の警察を抑え込めたワケでは無いのですよ?」



ゆうき
「ダイヤちゃん!来てくれたんだね…!」

カレン
「サトノさん!」

※このスレでは初登場!(だよね?)サトノダイヤモンドちゃん!(出典:ウマ娘プリティーダービー)


ダイヤ
「トレーナーさん、遅くなって申し訳ありません。出動タイミングを伺っていたもので…」

ゆうき
「いやいや。あんな無茶振り聞いてくれて、来てくれただけ有難いよ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(過去回想)


ダイヤ
「えぇっ!?警視庁の上層部の方に掛け合って、警察を呼んで欲しいってどういう事ですか!?」

ゆうき
『時間が無いんだ!頼むよ!!』

ダイヤ
「…あの、トレーナーさん。何があったのかは存じ上げませんが、110番通報をされれば良いのではないでしょうか…?」

ゆうき
『それじゃダメなんだ!今、俺達が巻き込まれてる事件の犯人は、恐らくこの辺りの地域の警察関係者なんだ!
110番通報じゃ来ちゃくれないよ!』

ダイヤ
「!!………それで、私を……」

ダイヤ
「……分かりました、トレーナーさん。サトノの名にかけて、必ずしや警察の方をお連れするとお約束致します!」

ゆうき
『ありがとう、ダイヤちゃん!それで場所なんだけど…』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ダイヤ
「うふふっ…お世話になっているトレーナーさんの為ですから♪」

ゆうき
「本当、恩に着るよ。」

カレン
「それでもよく警察を動かせましたよね。
警察って警察の不祥事は揉み消したがるイメージがあるので…」

ダイヤ
「流石にダイヤ1人では無理があったので、
お父様と電話を繋げたりと色々な方に協力して頂いたんです。」










真姫
「そういう事よ。」ザッ


ゆうき
「真姫ちゃん!」

カレン
「もしかして、西木野さんもサトノさんに協力を?」


真姫
「えぇ。西木野家とサトノ家、2つの巨大事業主に頼まれたら流石に…って感じだったわ。」

ダイヤ
「真姫さん!ご協力ありがとうございました♪」

真姫
「こちらこそよ、ダイヤ。……にしても、知り合いに別のダイヤがいるからやりにくいわね…」

※黒澤ダイヤさんのこと

ダイヤ
「真姫さん?」

真姫
「あぁ、何でもないわ。こっちの話。」

ダイヤ
「?」



警察
「さて、署の方でじっくり話を聞かせて貰いましょうか。」

白衣の人物
「く、くそっ・・・!」

男A・男B
「「くっ……………」」

警察
「あなた達も早くパトカーに乗りなさい。」



ゆうき
「あぁそうだ、忘れてた。ことりちゃん、縄解くよ。」スルスル

ことり
「ゆうきさん………」

ぎゅーっ。

ゆうき
「ことりちゃん…?///」

ことり
「怖かった、です…」ギューッ

ゆうき
「うん……よく頑張ったね。」ナデナデ


カレン
「でもお兄ちゃんも凄かったよね!事件の真相に気付いちゃって、確実に勝てる作戦まで考えちゃうんだもん!」



▽中途半端ですが文字数の都合上ここまで!←

ゆうきの考えた作戦や、まだ説明しきれてない謎、そしてオチは次回!


(続く)


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