二次創作小説(新・総合)

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ゆうきとμ's+@の日常。【久々新作ミステリースタート!】
日時: 2024/08/18 00:01
名前: ゆうき ◆qJgLsDnlMc (ID: vkkVQEZj)

どうも、ゆうきです。

ここでは、
しゅんぽこさんや広尾さんがやられている
日記の様な物をやっていきます。

ヘキサさんが始めたのを見て、
自分もやる決心をしました。(大袈裟)

他の方よりつまらないかもしれませんが、
温かい目で見守ってください。

タイトル通り、
ラブライブ関連のキャラが出てきます。
主にことりちゃんが。

恐らく毎日は更新できないです。
マイペースにやっていきます。

それでは。


☆企画☆


アンケート>>80(終了しました!)

ゆうきの好きなμ'sの曲大発表!
>>114>>119-121>>123>>126-128
>>133>>143>>205>>217

今までゆうきゲームに出たキャラの総数は?>>279
補足>>287(終了しました!)

新企画に関する案の募集について>>366

ゆうきとことりのイチャイチャ茶番集
>>144(バレンタイン2018)
>>265(クリスマス2018)
>>274(バレンタイン2019)
>>313(ホワイトデー2019)
>>322(エイプリルフール2019)
>>331(メイドの日2019)
>>340(七夕2019)
>>343-344(ゆうきの誕生日~復讐ドッキリ~(前後編))
>>385-387(ことりちゃん、史上最悪の誕生日!?(前中後編))
>>389(ハロウィン2019)
>>390(ポッキーの日2019)
>>393(ゆうことX'mas2019)
>>397-400>>401-404>>407-408>>421-425
(ミステリー「悪夢の夏合宿」)

コメント大歓迎です!(荒らしはご法度)

Re: ゆうきとμ's+@の日常。【Aqoursのミステリー開幕!】 ( No.475 )
日時: 2020/07/07 22:41
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: cASJvb5A)

To 天竜さん

梨子の部屋に見えたモノ。
皆は首を吊っているらしき梨子の足だと言いますが…?

今回最初の被害者は梨子でした。果たして彼女を殺害したのは…?

それでは!

内浦亡霊伝説殺人事件 第6章 ( No.476 )
日時: 2020/07/07 23:02
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: cASJvb5A)

~第6章「1人、2人と連れていかれた」~


ここまでのあらすじ

Aqoursメンバー・渡辺曜から「内浦の亡霊」の噂を聞いた俺・ゆうきと南ことりちゃん。
内浦を訪れた俺達は、翌日から亡霊の捜査を開始する予定だった・・・

しかし翌日の朝、Aqoursメンバーの1人である桜内梨子が首を吊っているらしき現場を目撃。
慌てて現場に駆け付けるもそこはもぬけの殻だった。

部屋の状況から梨子は学校に行ったのではと推理した俺達は、浦の星女学院へと向かったのだが・・・


そこで俺達を待ち受けていたのは、凄惨な光景だった・・・



梨子
「」ギィ…ギィ…


ポタッ…ポタッ…


桜内梨子は、首を吊られた上に足を斬り落とされた、凄惨な遺体となって姿を現したのだ・・・


果南
「り、梨子・・・!何これ、酷い有り様だよ・・・」


ダイヤ
「ルビィ、花丸さん。見てはいけませんわよ。」


ゆうき
「ことりちゃんもね・・・」


ことり・ルビィ・花丸
「「・・・・・・」」


善子
「リトルデーモンリリー・・・あなたに何があったのよ・・・」



「こんなの見ちゃったら、そりゃ腰も抜けちゃうよね、千歌ちゃん。」


千歌
「ご、ごめん・・・この光景が信じられなくて・・・恐ろしくて・・・
怖くて動けなくて・・・」


ゆうき
「謝るなって。こんなの見たら誰でもそうなるよ。
それよりダイヤさん、警察を呼んで貰えませんか?
足が斬り取られてるとなると、これは明らかな殺人事件だからね。」


ダイヤ
「・・・えぇ、そうですわね。すぐにお呼び致しますわ。」ピッ





~数分後~


???
「いやー、こんな田舎の女子高で殺人事件だなんて世も末ですねぇ・・・」


???
「しかし、こんな惨たらしい殺し方をするなんて・・・
もしかしてもしかして・・・」


???→山村
「彼女が殺された原因はイジメがあったからだったりしちゃってくれちゃったりして~?」


特別出演
刑事 山村ミサオ(出典:名探偵コナン)


一同
「「・・・・・・」」


ゆうき
「(見るからにポンコツそうな刑事来た・・・)」


ことり
「(しっ!ゆうき君。聞こえるよ。)」


ダイヤ
「(少しだけ原作を見たことがあるのですが、あの方は群馬県警では・・・?)」


ゆうき
「(細かい事は気にしたら負けだよ)」


ことり
「(あはは・・・)」


山村
「それじゃあ早速話を聞かせてもらっちゃったりしちゃいましょうか~?
最近皆さんの間で何かあったりしちゃったりしてくれてませんか~?」


ゆうき
「何かあったとしても話しちゃくれませんよ。
それに、これは動機から犯人が分かる程の単純な事件じゃないですよ。」


山村
「はぁ?君は一体何が言いたいんですかぁ~?」


ゆうき
「分からないんですか?これは立派な不可能犯罪ですよ?」


山村
「はぁ?不可能犯罪?」


ゆうき
「えぇ。実は俺達1度首を吊っているらしき彼女を目撃してまして・・・」


山村
「へぇ?何故すぐに我々警察に連絡してくれなかったんですかねぇ?」


ゆうき
「消えてしまったからですよ。
俺達が大急ぎで首を吊っているであろう部屋に入った時は、既に誰も居なかったんです。」


ゆうき
「それで、制服が無くなってるから学校に行ったんじゃって思って来てみたらこの様ですよ。」


山村
「なるほど・・・で、どの辺りが不可能なんですか?」


ゆうき
「分からないんですか!?
俺達が梨子が首を吊ってるであろう場面を目撃してから
この学校に到着するまで、俺達はずっと一緒にいたんですよ!?
それなのに目撃時点で死んでいたであろう梨子を、
どうやってここまで連れてきたっていうんですか!?」


山村
「見たと思ったら消えてたんでしょう?
つまりそれは幻だったんですよ。
皆さん昨日はしゃぎすぎて疲れてたんじゃないですか?」


ゆうき
「(駄目だ、話にならねぇ・・・)」


ことり
「(あ、あはは・・・)」


果南
「ねえゆうき君。厳密にはずっと一緒では無かった人がいるよね?」


ゆうき
「えっ?」


果南
「首吊ってるらしき梨子を目撃してから真っ先に飛び出して、
そのまま1分くらい姿が見えなかった人がいるじゃん。ねえ千歌?」


千歌
「えっ!?わ、私!?」


ゆうき
「いや、1分そこらじゃ何かしらの仕掛けを施すとかは無理だろう。
それに、その後俺とことりちゃん、後善子以外がバラバラに梨子を探しにいくまで
千歌も俺達とずっと一緒にいたし・・・
千歌にも犯行は不可能だと思う。勿論、他のみんなにもね。」


善子
「確かに、千歌にも他の皆にも犯行は無理そうね・・・後、ヨハネよ。」


千歌
「そ、そうだよ!チカは何もしてないって!」



「うーん・・・だとしたら誰が・・・」


ゆうき
「そういえば、あの時この部室に向かったのは千歌だったよな?
戻ってくるまでの数分どうしてたんだ?」


千歌
「えっと~・・・通り道の部屋に居ないかチェックしながら部室に向かって・・・
それで部室で梨子ちゃんの死体を見つけて腰が抜けちゃって・・・
それで何とか頑張ってみんなのところまで戻ってきたんだよ・・・」


ゆうき
「・・・なるほどね。しかし、突然あんなのが目に入って悲鳴とか上げなかったのか?」


千歌
「勿論出そうになったけど、あんまり騒ぐのは良くないかなって思ってグッと抑えたんだよ。
だから小さく「ひっ!」くらいは言ったと思うけど・・・」


ゆうき
「なるほどね・・・どうやらAqoursの誰にも梨子を殺すことは不可能そうだな・・・」


山村
「出来るんじゃないですか?高海さんなら急げば。」


ゆうき
「じゃあ梨子の部屋から消えた死体は何だったんですか?」


山村
「ですからあれは幻で・・・」


ゆうき
「10人で同じ幻を見たって言うんですか!?」


山村
「・・・それも妙ですね・・・」


ゆうき
「(言われるまで気付かなかったのかよ)」


山村
「あっ!もしかしてもしかして・・・
幽霊の仕業だったりしちゃってくれちゃったりして・・・!」


一同
「「・・・・・・!!」」ハッ


山村
「・・・えっ?どうしたんですか?」


ゆうき
「・・・いえ、何でも。(言ったら面倒な事になるだろうし)
それより、皆が梨子を探すんで向かった場所、順番に教えてくれない?何かの参考になるかもしれないし・・・」


千歌
「チカはさっきも言ったけど、この部室だよ。
もっと早く行けてれば、梨子ちゃん・・・」



「それは言っても仕方無いでしょ、千歌ちゃん。
私がいったのは教室だよ。私達2年生のクラスの教室。」


ルビィ
「ルビィは音楽室だよ!梨子ちゃんといえばピアノだし、音楽室にいるかもって思って・・・」


花丸
「おらは図書室に行ったずら。パッと思い付いたのが図書室だっただけだけどね。」


果南
「私はいつも練習してる屋上に行ったんだよ。
考えてみれば外から見えるし、居るハズもなかったんだけど。」


ダイヤ
「わたくしは生徒会室に行きましたわ。
まあ、居るとは期待していませんでしたし、実際いませんでしたが・・・」


ゆうき
「ダイヤさんは生徒会室っと・・・
で、善子は俺達と一緒に居たから、後は鞠莉・・・」


善子
「だから、ヨハネって言ってるでしょ?
・・・ってか、鞠莉は居ないけど?」


ダイヤ
「・・・そういえば、ずっと戻ってきておりませんわね・・・」


山村
「えっ?もしかして容疑者が1人いない感じですか?」


果南
「はい、小原鞠莉って人が・・・鞠莉、何やってるんだか・・・」


























「きゃああああああ!!」


一同
「「!!?」」


千歌
「い、今のは・・・?」


ダイヤ
「向こうからですわ!ちょっとわたくし行って参りますわ!」ダッ


ゆうき
「俺も行く!」ダッ


ルビィ
「お姉ちゃん!」


ことり
「ゆうき君!」


ダッダッダ・・・


女生徒
「あ・・・あ・・・」ガクガク


ダイヤ
「あそこですわね!どうかされましたか!?」ダッダッダ・・・


女生徒
「あっ、生徒会長・・・あ、あそこに・・・」ブルブル


ダイヤ
「お手洗いがどうかされたのですか?」ヒョイッ


ゆうき
「?(サッ)・・・なっ・・・・・・!」






そのお手洗いの中には・・・


鞠莉
「」


梨子同様足を切断された、小原鞠莉の変わり果てた姿があったーーーーー


ダイヤ
「・・・ま・・・鞠莉・・・さん・・・」


ゆうき
「・・・・・・!!」


ゆうき
「(くそっ・・・!)」






「ええっ!?鞠莉ちゃんも殺されたの!?」


山村
「えぇ・・・桜内さん同様右足の膝から下が切断されていたので、同一犯の仕業とみて間違いありませんよ。
いわゆる連続殺人ってやつですね~!」


ことり
「ゆうき君・・・」


ゆうき
「・・・・・・」


山村
「ですが、そちらの彼が指摘した通り現状あなた達には犯行不可能。
よって、取りあえずは家に帰ってもらいましょうか?」


花丸
「そうずらね。ここにいても仕方無いし・・・」


ルビィ
「じゃあ帰ろうか・・・といっても、荷物は十千万に置いてあるけど・・・」


千歌
「じゃあ、十千万に戻ろうか・・・」


ゆうき
「・・・あ、1つだけ。鞠莉の死因って何だったんですか?」


山村
「えーっと、毒殺ですね。彼女の握っていた財布に毒針が仕込まれていましてね。」


花丸
「毒・・・」


果南
「そういえば鞠莉、昨日財布無くしたって・・・」


善子
「昨日の時点で事件は始まってたのね・・・」


山村
「さあ、後は我々警察に任せてください!
すぐにお友達を殺した犯人を突き止めますからね!」


ゆうき
「(あんたにゃ無理だよ・・・)」


ことり
「(あはは・・・)」




~旅館十千万~


ことり
「大変な事になっちゃったね、ゆうき君。」


ゆうき
「うん・・・」



「ごめんね、折角来てくれたのにこんなことになって・・・」


ことり
「曜ちゃんのせいじゃないよ・・・
それに、事件の謎ならゆうき君が解いてくれるから♪ねっ?」


ゆうき
「えっ?・・・まぁ、うん・・・」



「どうしたの?ボーッとしてたみたいだけど。」


ことり
「多分、頭をフル回転させてて上の空になってただけだよ。
まさか亡霊さんが殺人をするなんて思わなかっただろうし・・・ねっ?」


ゆうき
「亡霊・・・」


ことり
「・・・ゆうき君?」


ゆうき
「なるほどね・・・そういうことだったか・・・」


ことり・曜
「「えっ!?」」



「まっ、まさか!もう犯人の正体が分かったの!?」


ゆうき
「あぁ。犯人が使ったトリックもね。」


ことり
「すごいすごい!流石ゆうき君!じゃあみんなを集めて・・・」


ゆうき
「あっ、それはちょっと待って。」


ことり
「えっ?」


ゆうき
「まだ証拠がなくて・・・といっても、ずっと俺達と一緒にいた犯人に回収する暇は無かっただろうし、現場周辺に残ってるハズだけどね。」



「まさか、いまから取りに行くつもりじゃ・・・」


ゆうき
「普通ならもう学校は閉まってるだろうけど、事件があって刑事が捜査中となればまだ開いてるハズさ。
・・・そんなわけで、ちょっと行ってくるよ。」


ことり
「えぇ~・・・大丈夫かなぁ~・・・」


ゆうき
「大丈夫だよ。一時間もすれば戻ってくるからさ。」



「気を付けてよ?亡霊に連れていかれないように・・・」


ゆうき
「大丈夫だよ。俺は内浦の人間じゃないし・・・
そもそも亡霊なんていやしないから。
それじゃ・・・」ザッ


ことり
「!!・・・・・・ゆうき君!」


ゆうき
「えっ・・・?」


ことり
「あっ・・・」


ゆうき
「・・・まだ、何かあるの?」


ことり
「・・・ううん。気を付けてね?」


ゆうき
「ありがとう。それじゃあ行ってくるよ。」ガラッ


ことり
「・・・・・・」



「ことりちゃん?大丈夫?」


ことり
「・・・・・・」



「ことりちゃん?」


ことり
「・・・・・・」


この時ーーーーー

ことりは、言い様のない不安感に襲われました。

このまま、ゆうき君がどこか遠くに行ってしまうような、そんな予感に・・・



そして、その不安は的中してしまうのです・・・






ゆうき
「ふぅ・・・」ザッザッ


ゆうき
「流石に慣れない夜道を1人っていうのはちょっと怖いな・・・早朝にするべきだったかな?」ザッザッ


ゆうき
「いや、そしたら犯人に先手を打たれて証拠を回収されちまう。
これが最善の策なんだ。」ザッザッ


ザッ


ゆうき
「!!誰だ!?」バッ


・・・・・・


ゆうき
「・・・・・・気のせいか・・・」クルッ


「・・・・・・」スッ


ゆうき
「今確かに、誰かが居た気がしたんだけど・・・」


「・・・・・・」ザッ


ブンッ・・・

Re: ゆうきとμ's+@の日常。【Aqoursのミステリー開幕!】 ( No.477 )
日時: 2020/07/08 06:32
名前: 天竜 (ID: ZQ/BM/dz)

天竜です。

犯人がAqoursにいるならば怪しいのは3人

梨子の部屋のことは全く解りませんが……まさかそういうことか

続き楽しみにしてます

Re: ゆうきとμ's+@の日常。【Aqoursのミステリー開幕!】 ( No.478 )
日時: 2020/07/08 23:10
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: cASJvb5A)

To 天竜さん

勿論犯人はAqoursの中にいると思われます。
怪しい3人とは・・・?

梨子の部屋に見えたモノは勿論幻ではありません。
一体何なのでしょうか・・・

それでは!


P.S 閲覧20000突破ありがとうございます!

内浦亡霊伝説殺人事件~第7章「ハバタキノトキ」~ ( No.479 )
日時: 2020/07/08 23:16
名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: cASJvb5A)

ここまでのあらすじ

Aqoursメンバー・渡辺曜から「内浦の亡霊」の噂を聞いた俺・ゆうきと南ことりちゃん。
内浦を訪れた俺達は、翌日から亡霊の捜査を開始する予定だった・・・

しかし翌日、桜内梨子と小原鞠莉が立て続けに殺害されてしまう。
果たして、これは内浦の亡霊の仕業なのか、それとも・・・

真相を突き止め、証拠を回収に向かった俺だったが、その間にも亡霊の魔手は次なる生け贄を求めていた・・・


ザッ


ゆうき
「!!誰だ!?」バッ


・・・・・・


ゆうき
「・・・・・・気のせいか・・・」クルッ


「・・・・・・」スッ


ゆうき
「今確かに、誰かが居た気がしたんだけど・・・」


「・・・・・・」ザッ


ブンッ・・・


ドカァッ!!


ゆうき
「!?・・・ぐあっ・・・!」ドサッ


「・・・・・・」ハァハァ


ゆうき
「くっ・・・(しまった・・・犯人につけられてたのか・・・!)」


「・・・・・・」スッ


ゆうき
「(アレは・・・・・・ナイフ!?)」


「・・・・・・」グッ


ゆうき
「(まさかコイツ・・・アレで俺の足を・・・?)」


「・・・・・・」シュッ


ゆうき
「(や、やめろ!それだけは・・・!)」 


ゆうき
「(こんな夜道で足切られた日にゃ、誰にも見つけて貰えずに出血多量で死んじまう・・・!)」


「・・・・・・」ザッ


ゆうき
「(や、やめろ!誰か・・・!)」


ゆうき
「(ことりちゃん・・・!)」











ことり
「・・・・・・?」キョロキョロ



「?・・・どうしたのことりちゃん。キョロキョロして・・・」


ことり
「・・・えっ?・・・ううん、何でもないの。」



「えっ?そう?・・・変なの。」


ことり
「ごめんね。あはは・・・」


ことり
「(ううん、何でもなくないよ・・・)」


ことり
「(だって今、誰かに呼ばれたような・・・)」


ことり
「・・・・・・」


ゆうき
『ありがとう。それじゃあ行ってくるよ。』


ことり
「(まさか・・・ゆうき君・・・?)」


ことり
「(・・・ううん。ゆうき君が出ていってから20分くらいしか経ってないし、違うよね・・・
多分、ことりの気のせいだよね・・・?)」


ことり
「・・・・・・」


ことり
「(・・・でも、一応・・・念のため・・・)」ピッ


電話

[ゆうき君]


プルルルル・・・


ことり
「・・・・・・」


プルルルル・・・ プルルルル・・・


ことり
「(・・・・・・出ない・・・)」



「ことりちゃん?誰に電話掛けてるの?」


ことり
「ゆうき君だよ。まだかなーって。」



「あっはは!まだゆうき君が出てから30分経ってないし、流石にまだだよ!
本当に大好きなんだね、ゆうき君の事。」


ことり
「えへへ・・・ゆうき君は、ことりにとって王子様みたいな存在だから・・・♪」



「王子様か~・・・言うね~!」


ことり
「えへへ・・・♪」


ことり
「(一応、LI○Eも送ってみよう・・・)」


LI○E ゆうき君


<おーい

<ゆうき君ー?

<さびしいよー!早く帰ってきてー!


ことり
「・・・・・・」


ことり
「(既読すらつかない・・・今まですぐに返信が来ない事は何度かあったけど、既読がつかない事なんて無かったのに・・・)」


ことり
「(まさか・・・ゆうき君に何かあったんじゃ・・・!)」



「おーい!ことりちゃんー?」


ことり
「ひゃんっ!?・・・な、なに?」



「いや、なんか凄く思い詰めたような顔してたから・・・何かあったのかなって。
もしかして、ゆうき君が居ないのがそんなに寂しかったり?」


ことり
「ち、違うの!・・・あ、確かにゆうき君がいないのは寂しいけど・・・」



「いや、どっち!?」


ことり
「その、さっきからゆうき君と連絡が取れなくて・・・」



「えっ!?・・・・・・事件の事に集中し過ぎて気付いてないとか?」


ことり
「うーん・・・そうだったら良いんだけど、心配で・・・」



「そっか~・・・じゃあ、一緒に様子見に行く?」


ことり
「えっ?」



「2人を内浦ここに連れてきたのは私だもん。放っておけないよ。」


ことり
「曜ちゃん・・・ありがとう。」



「いいって。じゃ、早速行こう。行くなら早い方が良いでしょ?」


ことり
「うん。」











十千万 入口


ドタドタ…ガラッ!


千歌
「うわぁ!・・・なんだ、曜ちゃんとことりちゃんか。びっくりした~・・・」


ことり
「千歌ちゃん!」



「びっくりしたはこっちの台詞だよ!」


千歌
「ごめんごめん・・・で、こんな時間にどこ行くの?」



「うん。ことりちゃんが学校に調査に行ったゆうき君が心配って言うから、様子を見に行こうって話になって。
千歌ちゃんこそ外で何してたの?」


千歌
「えっ?チカは外回りの掃除を・・・
あ、外は暗いしライトあった方が良いんじゃない?はいこれ。」



「あっ、千歌ちゃんありがとう!じゃあ私達行くから。ことりちゃん、行こう。こっちだよ。」タッ


ことり
「うん!じゃあね、千歌ちゃん。」タッ


千歌
「う、うん・・・」


タッタッタ・・・




千歌
「・・・・・・」











タッタッタ・・・



「えーっと、この道はこっちか。暗いとやっぱり雰囲気違うね~」


ことり
「ちょっと怖いな~・・・遅い時間に外に出る事ってあんまりないから・・・」



「そうだね。遅くても7時頃には家帰ってるし・・・
・・・というか、もう9時になるんだね。」


ことり
「そうだね。相変わらずゆうき君からの連絡は無いし、心配だな~・・・」



「あっはは。本当に優しいんだね、ことりちゃんは。
私は多分心配のし過ぎだと思うんだけどな~・・・・・・んっ?」


ことり
「?・・・どうしたの、曜ちゃん。」



「なんか、向こうに大きな物体があるような・・・」パッ


そう言いつつライトでその方向を照らす曜。


ことり・曜
「「!!???」」ハッ







ゆうき
「」


そこには、頭と右脚から血を流して倒れているゆうきがいた・・・


ことり
「ゆ・・・ゆうき君!?」ダッ



「ことりちゃん!」ダッ


ダッダッダ・・・


ことり
「ゆうき君~!」ダッダッダ・・・


ゆうき
「」



「ことりちゃん・・・」


ことり
「ゆうき君・・・嘘だよね・・・?」ブルブル


ゆうき
「」


ことり
「どうして・・・どうしてこんなこと・・・」



「っ・・・・・・」


ことり
「ゆうき君!しっかりして!!ゆうき君~~~~~!!!」











病院


ことり
「・・・・・・」ウツムキ



「ことりちゃん・・・」


ことり
「・・・ゆうき君・・・ゆうき君・・・」ブツブツ



「・・・・・・」






千歌
「おーい!よーちゃーん!」バタバタ



「千歌ちゃん・・・皆も。」


ルビィ
「ゆうきさんが襲われたって本当なの!?」



「うん。道端に血だらけで倒れてて・・・
足を切りつけられてたから、梨子ちゃんや鞠莉ちゃんを殺した犯人と同一人物の仕業だと思うよ。」


花丸
「うっ…酷いことするずらね・・・」


善子
「まさに本物の悪魔ってやつね・・・」


果南
「それで?ゆうきさんの容体はどうなの?」


善子
「スルー!?」


ダイヤ
「善子さん!皆さんも!ゆうきさんが心配なのは分かりますが、病院ではお静かに・・・」




ガチャ!


一同
「!」


医者
「おや…人数が増えたようですね。」



「あ、先生・・・ゆうき君はどうですか?」


医者
「あぁ…その事なんだけど、思ったより出血が多くてね。
輸血が必要になりそうだから彼の血液型を訊いておきたいんだが・・・」



「だってよ。ことりちゃん、知ってる?」


ことり
「・・・・・・」



「ことりちゃん?」


ことり
「!・・・あ、ごめん・・・何だっけ?」



「ゆうき君の血液型。ことりちゃんなら知ってるでしょ?」


ことり
「う、うん。ゆうき君はB型だよ。」


果南
「B型となると・・・私達の中では千歌だけだね。」


花丸
「マルと善子ちゃんと果南ちゃんがO型で、ルビィちゃんとダイヤさんはA型、曜ちゃんはAB型だもんね。」


千歌
「うん。千歌の血で良かったらいくらでも使ってください。」


医者
「助かります。それでは中に・・・」


千歌
「はい。・・・それじゃあみんな、ちょっと行ってくる・・・」


ことり
「待って!ことりに行かせて!」


千歌
「えっ?」


ルビィ
「あれ?ことりさんってB型だったっけ?」


ことり
「ことりはO型だよ!O型の血ってどの血液型にも輸血出来るんだよね?だから・・・!」


ダイヤ
「ことりさん。何か焦っておりませんか?」


ことり
「!」


善子
「そうね。リトルデーモンゆうきが気になるのは分かるけど、焦っても良いことないわよ。
ヨハネなんて焦ったら毎度不幸に見舞われるんだから・・・」


花丸
「それは善子ちゃんの運が悪いだけずら。」


善子
「う、うるさい!後ヨハネよ!・・・と、とにかく!一度頭冷やして落ち着くべきよ。」


ことり
「・・・ご、ごめん。でも今は何もしたくなくて・・・せめてゆうき君の側に・・・」


果南
「ことりちゃん。千歌が行ってくれるって言うんだから任せようよ。」


ことり
「でも・・・!」


看護師
「先生!急いだ方が宜しいのでは?」


医者
「あぁ、そうだな。お嬢さん、こちらに。」


千歌
「あ、はい!」


パタン…


ことり
「・・・あっ・・・・・・」


善子
「ほーら、焦っても良いこと無いでしょ?」


ことり
「・・・・・・ごめんなさい・・・」ストン



「・・・で?ことりちゃん、これからどうするの?」


ことり
「・・・・・・」



「・・・ことりちゃん?」


ことりは、何も考えられなかった。

ゆうきが襲われた事、死にかけている事がショック過ぎて、ただただ落ち込むばかりだった・・・


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