二次創作小説(新・総合)
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- ゆうきとμ's+@の日常。【久々新作ミステリースタート!】
- 日時: 2024/08/18 00:01
- 名前: ゆうき ◆qJgLsDnlMc (ID: vkkVQEZj)
どうも、ゆうきです。
ここでは、
しゅんぽこさんや広尾さんがやられている
日記の様な物をやっていきます。
ヘキサさんが始めたのを見て、
自分もやる決心をしました。(大袈裟)
他の方よりつまらないかもしれませんが、
温かい目で見守ってください。
タイトル通り、
ラブライブ関連のキャラが出てきます。
主にことりちゃんが。
恐らく毎日は更新できないです。
マイペースにやっていきます。
それでは。
☆企画☆
アンケート>>80(終了しました!)
ゆうきの好きなμ'sの曲大発表!
>>114>>119-121>>123>>126-128
>>133>>143>>205>>217
今までゆうきゲームに出たキャラの総数は?>>279
補足>>287(終了しました!)
新企画に関する案の募集について>>366
ゆうきとことりのイチャイチャ茶番集
>>144(バレンタイン2018)
>>265(クリスマス2018)
>>274(バレンタイン2019)
>>313(ホワイトデー2019)
>>322(エイプリルフール2019)
>>331(メイドの日2019)
>>340(七夕2019)
>>343-344(ゆうきの誕生日~復讐ドッキリ~(前後編))
>>385-387(ことりちゃん、史上最悪の誕生日!?(前中後編))
>>389(ハロウィン2019)
>>390(ポッキーの日2019)
>>393(ゆうことX'mas2019)
>>397-400、>>401-404、>>407-408、>>421-425
(ミステリー「悪夢の夏合宿」)
コメント大歓迎です!(荒らしはご法度)
- 第12章 愛と哀しみの推理ショー ( No.560 )
- 日時: 2023/01/11 21:30
- 名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Zn8srJeM)
ゆうき
「・・・・・・もう一度言うよ。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「・・・・・・自首してくれ。」
ことり
「っ・・・・・・!」
ことり
「・・・・・・」
ことり
「・・・・・・も、もう〜!ゆうき君ったら、変な事言わないでよ〜!」ニコッ
ゆうき
「・・・・・・」
ことり
「どうしてことりが犯人になっちゃうの?そんなのおかしいよ!」
ことり
「そんなヘロヘロな文字だけでことりが犯人だなんて、そんなの酷過ぎるよぉ〜!」
ゆうき
「・・・じゃあ、この璃奈ちゃんの部屋に何しに来た?」
ことり
「えっ?き、決まってるじゃん!璃奈ちゃんを守りに来たんだよ!
璃奈ちゃんにまで何かあったら、きっとゆうき君が壊れちゃうと思って・・・」
ゆうき
「・・・・・・そんなもの、そんな持ち方してか?」
ことり
「っ・・・・・・!」つ包丁
ことり
「こっ、これは・・・その・・・」サッ
ことり
「・・・そうだ!護身用だよ!護身用!
ことり、弱いけど、何も無いよりはマシでしょ?だから・・・」
ゆうき
「苦しい言い訳だな・・・」
ことり
「っ・・・・・・!」
ことり
「く、苦しいのはゆうき君の方だよ!こんな文字だけでことりを殺人犯扱いして…!」
ことり
「そんなにことりが犯人だって言うなら、あのせつ菜ちゃんのメッセージはどうなの?」
ことり
「あの時、せつ菜ちゃんはゆうき君が「誰にやられたんだ」って聞いたら、ゆうき君を指差したよね?」
ことり
「それがなんでことりが犯人なんて事になっちゃうの?」
ゆうき
「あのメッセージかい?アレは偽装されてた愛さんのメッセージなんかより、もっと単純だよ。」
ことり
「えっ・・・・・・?」
ゆうき
「・・・・・・俺の『勘違い』だったんだよ。」
ことり
「・・・・・・!?」
ゆうき
「あの時、第一の事件・第二の事件と何となく俺が疑われる流れが出来てたから・・・
だからせつ菜ちゃんが指差した時、咄嗟に俺が指差されたものだと思ったんだけど・・・」
ゆうき
「・・・違ったんだよ。せつ菜ちゃんが指差してたのは俺じゃない。」
ゆうき
「・・・俺の横にいた、ことりちゃん。君だったんだよ。」
ことり
「・・・・・・!!」ハッ!
ことり
「っ・・・・・・そ、そんな!そんなのこじつけだよ!そこまでしてことりを犯人にしたいの!?」
ゆうき
「こじつけなんかじゃないさ。現に俺を指差したと思ったのは俺自身がそう思ったって話で、
あの場に一緒にいたことりちゃんや璃奈ちゃんにどう思うかなんて聞いちゃいない。」
ゆうき
「だからあの時せつ菜ちゃんが俺を指差したなんて、俺の思い込みでしかなかったんだよ。」
ことり
「そ、そうだとしても!だからといって、ことりを指差してたなんて証拠は無いんだよ?」
ゆうき
「でも、指差してない証拠もない。」
ことり
「っ・・・!そ、そんなの・・・」
ゆうき
「それからもう1つ。何処までせつ菜ちゃんが考えてたか分からないけど、
あの指差しにはこういう意味もあったんじゃないかって俺の推測。」
ことり
「・・・・・・?」
ゆうき
「あのしずくちゃんの撮った、愛さんのダイイングメッセージの写真。
実はせつ菜ちゃんもしずくちゃんから貰ってたんじゃないのかな?」
ゆうき
「そしてせつ菜ちゃんは、あの写真を眺めてるうちにそこにある違和感に気付いた。」
ゆうき
「それが俺がさっき指摘した「手の位置」だよ。」
ことり
「あっ・・・!」
ゆうき
「気付いたかい?きっとあの時、せつ菜ちゃんが指差したのは・・・」
ゆうき
「実は指差す相手なんて関係無くて、愛さんの写真の指という名の違和感に気付いて欲しいって、そういう意味だったんじゃないかな…?」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「まぁ、それでも俺が愛さんのダイイングメッセージを解く事で間接的に犯人を伝える事になるし・・・」
ゆうき
「何より、俺がショックを受けるし信じてくれないかもしれないって事で、敢えてぼかしたヒントに留めたのかもしれないな。」
ゆうき
「・・・まぁ、当人が死んだ今となっちゃ分からないけど・・・」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「・・・あっ、そうだ、ことりちゃん。あのせつ菜ちゃんの事件の流れでなんだけど…
実は凄く不用意な発言してるって、気付いてる?」
ことり
「えっ・・・・・・?」
ことり
「っ・・・!な、何の事か分からないけど、ことりの動揺を誘おうなんてしても…」
ゆうき
「別にそんなつもりは無いんだ。本当におかしな発言をしててね。」
ことり
「そ、そんなこと・・・!」
ゆうき
「じゃあ思い出してみようか。あの事件の流れ。」
ゆうき
「まず、気分転換にアイドル衣装に着替えたいってせつ菜ちゃん、そしてことりちゃんが俺の部屋から出ていった。」
ことり
「うん。」
ゆうき
「ことりちゃんは知らないだろうけど、その後「お手洗いに行きたい」って璃奈ちゃんも部屋から出る。」
ことり
「・・・」
ゆうき
「それから少しして、犯人に襲われて瀕死のせつ菜ちゃんから俺に電話が掛かってくる。」
ゆうき
「電話してて異常を察した俺は、電話を切り上げ部屋を飛び出した。」
ことり
「うん。」
ゆうき
「で、そこで丁度ことりちゃんと鉢合わせした。」
ことり
「うん、そうだけど・・・」
ゆうき
「そこでことりちゃん、何て言ったか覚えてるかい?」
ことり
「えっ?えっと〜・・・確か・・・」
ことり
『わっ!びっくりした〜…』
ゆうき
『ことりちゃん!』
ことり
『どうしたの?電話してたみたいなのに急に飛び出して来て……』
ことり
「・・・・・・って…。それの何がおかしいの?」
ゆうき
「まだ気付かないのか?」
ゆうき
「この館は全室防音だ。俺が電話してたなんて分かるワケ無いんだよ!!」
ことり
「・・・・・・!!」ハッ!
ゆうき
「だが、俺が電話してた事を知り得た人物はいる。」
ゆうき
「俺の電話の相手・・・せつ菜ちゃんを襲った犯人だよ!」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「恐らく、愛さんにダイイングメッセージを残された、その反省を踏まえて、
襲った後も暫くせつ菜ちゃんの様子を見てたんだろう。」
ゆうき
「だからこそせつ菜ちゃんが電話してたのを知る事が出来た。」
ゆうき
「勿論、これだけじゃ相手が俺って事は分からないけど…
直前に『何かあったら電話したら助けに来てくれますか?』なんて会話をしてたし、
電話するなら相手が俺だって事はまあ推測出来ただろう。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「この事を踏まえて、君はアリバイを作ろうとした。」
ゆうき
「なるべく早く俺と合流出来れば、襲われた直後のせつ菜と電話してた俺の証言により、
それだけ容疑から遠ざかる事が出来る。」
ゆうき
「実際、俺は血相を変えて部屋から飛び出してきた。」
ゆうき
「部屋の前で俺が出てくるのを待っていたことりちゃんは、電話の相手が俺だったと確信した事だろう。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「だが、油断したな。その事を確かめる意味も込めて「電話してたみたい」なんて言って、
仮に違っても「勘違いだった」で済ませようと思ったんだろうけど・・・」
ゆうき
「ことりちゃんが本当に俺の隣の使ってる部屋で着替えてたなら、俺が電話してたなんて分かるハズが無いんだよ。」
ゆうき
「何故なら、分厚い防音壁に遮られて、俺の声は隣の部屋には届かないんだからね。」
ことり
「っ・・・・・・!」
ゆうき
「実際、逆隣のお手洗いにいた璃奈ちゃんも、俺が部屋から出てるって事しか指摘しなかった。」
ゆうき
「それは実際そうだし、ごく普通の反応だ。」
ゆうき
「でも君は「電話してた」なんて言った事で、アリバイを作るどころか・・・
自分の首を絞める結果になっちまったみたいだな。」
ことり
「・・・・・・」
ことり
「・・・・・・せつ菜ちゃんの事件の事は分かったよ。
じゃあ、最初の事件は?かすみちゃんの事件はどうなの?」
ゆうき
「・・・・・・」
ことり
「かすみちゃんはお風呂から出た直後に殺されて、その後でゆうき君の部屋に入れられたんでしょ?」
ことり
「でも、そんなのことりには無理だよ!」
ことり
「だってことりは、あの夜、お風呂から上がった後はずっとゆうき君を待ってたんだよ!?」
ことり
「その様子は断続的にだけど、皆に見られてるんだよ?
誰がいつ上がってくるかも分からないのに、ことりにかすみちゃんを殺しに行くなんて不可能だよ!」
ことり
「そもそも、あの夜にはゆうき君の部屋にかすみちゃんの死体なんて無かったんだよね?」
ことり
「その後ゆうき君が鍵を閉めたっていうなら、ことりには中に入ってかすみちゃんの死体を放置するなんて出来ないよ!」
ことり
「ううん、ことりだけじゃない!ゆうき君にしかそんな事出来ないよ!」
ゆうき
「出来るんだよ!!」
ことり
「!!」ビクッ
ゆうき
「トリックだ!」
ゆうき
「ことりちゃんはあるトリックを使って、不可能を可能に変えたんだよ・・・!」
ことり
「っ・・・・・・!」
- Re: ゆうきとμ's+@の日常。 ( No.561 )
- 日時: 2023/01/12 20:50
- 名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Zn8srJeM)
ゆうき
「ことりちゃん!君はあるトリックを使って、かすみ殺害という不可能を可能に変えたんだよ!!」
ことり
「っ・・・・・・!」
ことり
「む、無理だよ!時間帯とかそんなのは関係無くて、ことりはゆうき君の部屋に入る事が出来ないんだもん!
ゆうき君の部屋にかすみちゃんの死体が…なんて状況、ことりには作れないんだよ?
勿論、かすみちゃんを殺す事だって……!」
ゆうき
「出来るんだよなぁ……それが。」
ことり
「っ・・・・・・!」
ことり
「じゃあ説明してよ!ことりにも分かるように!!」
ゆうき
「いいだろう・・・じゃあ説明してやるよ。あの日君がやった事、全部ね。」
ゆうき
「まずあの日、君はかすみちゃんと同タイミングでお風呂から上がったワケだけど…」
ことり
「まさかそこで襲いましたなんて言わないよね?
その後で歩夢ちゃんとしずくちゃんとあってるんだよ?」
ゆうき
「勿論その時じゃない。談笑を終えて、かすみが部屋に戻るのを見届けた後、君はある場所に向かったんだ。」
ことり
「それでかすみちゃんをってこと?それは不可能じゃないだろうけど、リスクが高過ぎるんじゃないかな?
用も無い2階に行って戻ってくるのを見られたら、怪しまれるのは避けられないよ?」
ゆうき
「勿論、君はそのタイミングでは2階に行っちゃいない。」
ゆうき
「3階の俺の部屋の近く……恐らくはあのすぐ隣にあるトイレで、かすみが来るのを待ってたんじゃないか?」
ことり
「えぇっ?待ってよゆうき君!どうしてかすみちゃんがゆうき君の部屋に行くの?適当な事言わないでよ〜!」
ゆうき
「どうしてか?」
ゆうき
「まんまと君の仕掛けたトリックで誘導されてしまったからさ。」
ことり
「っ・・・・・・!」
ことり
「そ、そんな事無理だよ!かすみちゃんをゆうき君の部屋まで誘導するなんてこと!」
ゆうき
「出来るんだなぁ……これが。」
ゆうき
「この館の『特徴』を最大限利用すればね。」
ことり
「っ・・・・・・!?」ビクッ
ことり
「・・・な、何の事か分からないけど無理だよ!人1人を意のままに操るなんて……!」
ゆうき
「まぁまぁ、俺の話を聞いてくれよ。
この館・・・虹色館の一番の特徴っていったら何だ?」
ことり
「・・・・・・それは……」
ゆうき
「・・・そう。『色とりどりの部屋』だよな。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「俺達がそれぞれ鍵を貰って泊まってる部屋は、それぞれある特定の色一色の部屋になっている。」
ゆうき
「例えば俺の部屋なら白、しずくちゃんの部屋は水色、この璃奈ちゃんの部屋はグレーといった具合にね。」
ゆうき
「そしてこの館の個室には特に部屋番号とかはついてない。」
ゆうき
「個室の区別は色で行われてるんだ。」
ゆうき
「例えばこの鍵についてるキーホルダーだってそうだし・・・」チャラッ…
ゆうき
「・・・ならば、もし部屋の色が変わってたらどう思う?」
ことり
「っ・・・・・・!!」ギクッ
ゆうき
「……そう。他に部屋を区別する方法が無い以上、多少違和感を感じたとしても「部屋を間違えた」って考えるしか無いよな?」
ゆうき
「あの夜のかすみもまさにそうだったんだ。」
ことり
「……ま、待ってよ!簡単に部屋の色が変わってたら…なんて言ってるけど……」
ことり
「そんなの無理だよ!!いくらなんでも部屋の色を変えちゃうなんて!!」
ゆうき
「出来るんだよなぁ……それも一瞬でね。」
ことり
「そ、そんなこと・・・!」
ゆうき
「まぁ、流石に壁中塗ったくるとかそんな事は出来ないけど……」
ゆうき
「つまり原理は、こういう事なんだよ。」スタスタ…
ことり
「・・・・・・?」
ゆうき
「・・・これだよ。」パチッ
フッ…
ことり
「!!!」ビクッ
ゆうき
「電灯を消したら部屋が真っ暗に・・・つまり黒に見える。」
ゆうき
「だが電気を付けたら、元通りグレーの部屋・・・」パチッ
パッ!
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「これだと普通に白い電灯だから、特に何の変化も無いんだけど・・・」
ゆうき
「・・・もし、この電灯にセロファンでも貼り付けられてたらどうなる?」
ことり
「・・・・・・!!」ギクッ
ゆうき
「そう。光がセロファンを通して、別の色に見えてしまう。こうする事で簡単に部屋の色を変える事が出来るんだよ。」
ことり
「・・・・・・」
ことり
「……ちょっと待ってよ、ゆうき君!」
ことり
「かすみちゃんの部屋は元々黄色一色なんだよ?」
ことり
「かすみちゃんをゆうき君の部屋に誘導するって事は、白い部屋に見せかけたってことなんだよね?」
ことり
「でも、黄色を白に変えるなんて、ちょっと無理があるんじゃないかな?」
ことり
「それに、ゆうき君の部屋だけじゃない。ことりはかすみちゃんの部屋にも入れないんだよ?」
ことり
「そんな仕掛け思い付いたところで、実際仕掛ける事が出来ないよ!」
ゆうき
「あぁ。俺もこのトリックを思い付いた時に、一度はそう思った。」
ことり
「なら・・・!」
ゆうき
「・・・だが、こう考えたらどうだ?」
ことり
「えっ・・・?」
ゆうき
「『黄色を白』に変えたんじゃない。
元々『白から黄色』に変えていたのを、元に戻したんじゃないか・・・ってね!」
ことり
「っ・・・・・・!!」ギクッ
ゆうき
「そう・・・俺達は「色とりどりの部屋」にまんまと騙されてたんだ。」
ゆうき
「最初から『黄色い部屋』なんて存在していなくて、かすみの部屋もまた『白い部屋』だったんだよ!!」
ことり
「っ・・・・・・!」
ゆうき
「こう考えたら、犯人がかすみの部屋に入れないように鍵を掛けている理由にも納得がいった。」
ゆうき
「あの部屋の電灯には、部屋を黄色く見せかける為の『黄色いセロファン』が貼ってあるんだろう。」
ゆうき
「それをかすみ以外の誰かに見られてしまえば、一発でトリックがバレる。
かといって、セロファンを回収するワケにもいかなかった。」
ゆうき
「そんな事すれば、部屋が元の白になってしまって、やっぱり一発でトリックがバレてしまうからね。」
ゆうき
「そこで苦肉の策として、誰も部屋に入れないように鍵を掛けて、その鍵も持ち去ってしまったんだ。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「まぁ、だから今もあの部屋の電灯にはセロファンが貼り付けてあるんだろうね。」
ゆうき
「そして、その為に何らかのテープを使ってるだろうけど、まぁそれに指紋が残るのは避けられない。」
ゆうき
「強引にドアを壊してでもそいつを回収すれば、動かぬ証拠になるだろう。」
ことり
「・・・・・・」
ゆうき
「しかし運が良かったな。しずくちゃんのあの演劇の映像を観ていなかったら、気付けてたかどうか・・・」
ことり
「・・・・・・ダメだよ、ゆうき君。」
ゆうき
「・・・・・・!」
ことり
「そうやって、かすみちゃんをゆうき君の部屋の近くまで誘導出来た…ってところまでは分かったよ。」
ことり
「それで、その後はどうするの?」
ことり
「さっきも言ったけど、ことりはゆうき君の部屋にも、かすみちゃんの部屋にも入れないんだよ?」
ことり
「ゆうき君が今言ったトリックは実行出来なければ、かすみちゃんの遺体をゆうき君の部屋に放置することも出来ないんだよ?」
ゆうき
「……あぁ、その事だけど・・・」
ゆうき
「・・・本当に、マスターキーは無くなっていたのか?」
ことり
「えっ・・・?」
ゆうき
「俺はその事をことりちゃんの口から聞いただけで、実際保管場所を確かめたりしたワケじゃない。」
ゆうき
「だから、マスターキーを無くしたなんて嘘で、本当はずっとことりちゃんの手元にあったんじゃないのか?」
ことり
「っ………!そ、そんな事ないよ!マスターキーは本当に無くしちゃったんだもん!」
ゆうき
「本当か?」
ことり
「本当だよ!」
ゆうき
「本当に本当だな?」
ことり
「本当に本当だってば!」
ゆうき
「………ふーん・・・」ニヤッ
ことり
「・・・・・・!?」ビクッ
ことり
「な、何?何が可笑しいの!?」
ゆうき
「何がって・・・気付いてないのかよ?可愛いなぁ……」ケラケラ
ことり
「っ・・・!ゆうき君!馬鹿にしないでよっ!ちゃんと説明して!!」
ゆうき
「……いいよ。じゃあ、逆に訊くけどさ…」
ことり
「………何?」
ゆうき
「ことりちゃん……どうやってこの部屋に入ってきたの?」
ことり
「えっ・・・・・・?」キョトン
ことり
「えーっと〜・・・・・・」
ことり
「・・・・・・・・・!?」ハッ!
ゆうき
「ようやく気付いたみたいだな?」ニヤニヤ
ことり
「……あっ………あっ……………」アセアセッ
ゆうき
「謎解き始める前に言ったろ?『罠を張った』って。」
ゆうき
「この部屋は、俺が璃奈ちゃんから預かったこの鍵を持った状態で、内側から鍵を掛けて閉じこもってたんだよ?」チャラッ…
ゆうき
「にも関わらず、鍵を開けて部屋に入ってこれるなんて…マスターキーを持ってる人以外有り得ないだろ?」
ゆうき
「目の前の殺意に囚われ過ぎて、大ポカやらかしてくれたなぁ〜?」ニヤニヤ
ことり
「うぅ……あうぅ………///」カアァ
ゆうき
「かすみ殺害を振り替えると、こんな感じだな。」
ゆうき
「まず、下見の日にかすみに使わせる予定の2階の白い部屋に忍び込み、
電灯に黄色いセロファンを貼り付けて黄色い部屋に偽装する。」
ゆうき
「そして事件当日、かすみに黄色い部屋を使わせる事が出来れば準備OK。」
ゆうき
「君はかすみが風呂に入るんでしばらく部屋から離れるのを見計らい、
マスターキーを使って黄色い部屋に侵入。電灯のセロファンを剥がして白い部屋に変えた。」
ゆうき
「貼る方はちょっと時間が掛かるけど、剥がす方なら数秒で出来る。ここもこのトリックの巧妙なポイントだな。」
ゆうき
「そのまま、何食わぬ顔でお風呂に入り、出てきたかすみが黄色い部屋に向かうのを見届けて、
ことりちゃんは俺の部屋の横のお手洗いで静かに息を潜める。」
ゆうき
「何も知らないかすみは部屋まで行って、驚いただろうな。」
かすみ
『ふぅ……もう疲れちゃったし、さっさと寝ちゃおうかな……』ガチャッ
かすみ
『…えっ!?白い部屋!?』
ゆうき
「黄色いハズの部屋が白くなってたんだもんな。」
ゆうき
「そしてかすみは多少疑問を持ちつつも、まんまと真上の俺の部屋まで行ってしまった。そして…」
かすみ
『こっちでしたっけ?かすみんの部屋…』
ことり
『・・・』 ←お手洗いに隠れてる
かすみ
『さっきの部屋だと思ったんだけどなぁ……えーっと、鍵は…』
ことり
『・・・!』ダッ!
ガバッ!
かすみ
『ムグッ!?な、何ですか!?』ズルズル…
ゆうき
「かすみは襲われ、お手洗いの中に引きずり込まれる。」
ドカッ!
かすみ
『うっ……』ガクッ
ことり
『・・・』ハァハァ…
ゆうき
「取り敢えずかすみを気絶させてお手洗いの掃除用具入れにでも隠した後で、
何食わぬ顔でお風呂の前に戻り、俺が出てくるのを待った。」
ゆうき
「3階の奥のお手洗いなんて普通行こうと思う奴はいないし、真横の部屋を使ってた俺すら汚くて使おうと思わなかった。
きっと近寄らせない為に敢えて汚くしておいたんだろうな。」
ゆうき
「とにかく、一時的に人1人隠すには絶好の場所だった事だろう。」
ゆうき
「ここまでの作業は長く見積もっても5分もあれば出来るだろう。
後は俺と一緒に部屋に戻り、睡眠薬で寝静まったのを見計らって…」
ドスッ!
かすみ
『ガッ…』ガクッ
ことり
『・・・』ハァハァ…
ゆうき
「気絶させておいたかすみを殺害・・・」
ギィ…
ゆうき
『Zzz…』
ことり
『・・・・・・』
ズルズル…
ゆうき
「マスターキーで眠りこけてる俺の部屋に侵入し、かすみの遺体を放置。また鍵を掛けて部屋を去る。」
ゆうき
「後は再度かすみの部屋に侵入し、セロファンを貼り直せば全て終了だ。」
ゆうき
「……これがトリックの全てだよ。…他に何か、言う事あるかい?」
ことり
「・・・・・・ありません…///」ヘナヘナ
ペタン…
ことり
「ことりの負けだよ。ゆうき君…」
ゆうき
「・・・・・・」
ことり
「かすみちゃんも、愛ちゃんも、そしてせつ菜ちゃんも・・・」
ことり
「皆ことりが殺したんだよ…」
ゆうき
「………何で3人を殺した?」
ことり
「またまた……。ことりをこんな罠に掛けたんだから、ちょっとは分かってる癖に…」
ゆうき
「………ちょっとだけね。」
ゆうき
「でも分からないよ…」
ゆうき
「何でことりちゃんみたいな、天使みたいな人が、3人も人を殺すような悪魔に落ちぶれたのか……」
ことり
「………………」
- Re: ゆうきとμ's+@の日常。 ( No.562 )
- 日時: 2023/01/13 09:58
- 名前: 雑草丸 ◆4PCHf6mLAw (ID: 1lEcCkWN)
おはようございます、雑草です。
こっちでは多分初コメントですね。
まさか、ことりちゃんが犯人だったとは…
穂乃果
「うそ……こ、ことりちゃんが…犯人…?!」
花陽
「どうして……ことりちゃん…」
海未
「こ、とり…が…殺人……犯……最、低……です……」←気絶寸前
希
「う、海未ちゃん!しっかりせえ!」
真姫
「それにしても、壁をセロハンで貼り替えるなんて、大掛かりなことやったわね。」
凛
「あんなに優しかったことりちゃんが、何でだにゃ…」
絵里
「でも犯人がわかったし、少しは被害者も浮かばれるかしら。」
にこ
「ことり…あんた見損なったわよ。」
まさかあのゆうきさんの最推しであることりちゃんが犯人だとは思いませんでした…
そして、なぜことりちゃんはかすみたちを殺めたのか?
エピローグお待ちしております。
- Re: ゆうきとμ's+@の日常。 ( No.563 )
- 日時: 2023/01/13 21:20
- 名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Zn8srJeM)
To 雑草丸さん
こっちへは初でしたっけ?ともかく、コメントありがとうございます!
さて、ゆうきの嫁であることりちゃんがまさかの犯人でした。
みんな、取り敢えずただの小説だから落ち着いてね(笑)
あの、壁にセロファン貼ったんじゃなくて、電灯に貼って色を変えてます。
壁に貼るなんて5分じゃ出来ませんよ;
何故ことりちゃんは凶行に走ってしまったのか。その理由はエピローグまでお待ちください、という事で。
それでは、次回もお楽しみに!
- エピローグ ( No.564 )
- 日時: 2023/01/13 21:29
- 名前: ゆうき ◆3kcYqPadC. (ID: Zn8srJeM)
ゆうき
「分からないよ…」
ゆうき
「何でことりちゃんみたいな、天使みたいな人が、3人も人を殺すような悪魔に落ちぶれたのか……」
ことり
「………………」
ことり
「………大丈夫。ちゃんと説明するよ。」
ことり
「まずだけど、ゆうき君がちょっとだけ分かるって言ったのは……せつ菜ちゃんの事かな?」
ゆうき
「あぁ……考えれば、割とそういう態度を取ってたし、そうなんじゃないかって……」
ことり
「何だと思ってるの?」
ゆうき
「………『嫉妬』・・・だろ?」
ことり
「……正解。」ウフフ
ことり
「せつ菜ちゃんがやたらゆうきと親しげにしてて、挙句抱き着いたりもして。
そんなのを見てたら、頭真っ白になっちゃって・・・邪魔だから、殺さないとって……」
ゆうき
「……今までは、そこまでは無かったじゃんか。何でこうなっちまったんだよ……」
ことり
「ことりにも分からない。分からないけど、昂る感情を抑えきれなくて…」
ゆうき
「……一応訊くけど、この部屋に入って璃奈ちゃんを殺そうとしたのも……」
ことり
「うん。同じ理由だよ。璃奈ちゃんったら、この数日ですっかりゆうき君と仲良くなっちゃって。
段々邪魔になってきたから、もう殺しちゃえって……」
ゆうき
「なんで……たったそれだけの事で……」
ことり
「それだけ…?人の彼氏と仲良くするなんて、重罪だよ?そんなの、死んで当然だよね?あははっ!」
ゆうき
「ことりちゃん!?」
ことり
「!?………ご、ごめん……今、何か意識が……」
ゆうき
「(これはまさか……!)」
ゆうき
「……えーっと、かすみちゃんや愛さんを殺したのは?」
ことり
「あの2人?あの2人はね〜。」
ゆうき
「……………」
ことり
「ゆうき君の悪口言ってたの。」
ゆうき
「はっ………?」
ことり
「ことり、たまたま聞いちゃったんだ。」
ことり
「ズルいよね。何か文句があるなら面と向かって言えばいいのに、影でコソコソ…」
ことり
「それも…よりにもよって、ことりの大好きな人の悪口を……」
ことり
「……そんなの、万死に値するよね?」ニコッ
ゆうき
「っ……!」ゾクッ
ことり
「あははっ…!だからね、あの2人は死んで当然だったの!これはね、当然の報いなんだよ!」
ゆうき
「ことりちゃん!!」
ことり
「!!」ハッ!
ことり
「あれ…?ことり、今何か……?」
ゆうき
「ことりちゃん……たったそれだけの理由で、3人も殺したの…?」
ことり
「ことりだって分からないよ…どうして、こんなに簡単に皆を殺しちゃうんだろうって…
どうして溢れ出る殺意を止められないんだろうって…」
ゆうき
「(これは……やっぱり……)」
ゆうき
「…ことりちゃん。これは思ったより大した事になってるかもしれない。」
ことり
「えっ…?どういう事…?」
ゆうき
「多分…この事件を起こしたのは、ことりちゃんの心の奥底に眠るもう1人のことりちゃん…」
ゆうき
「"悪いことりちゃん"とでも呼ぶべき存在だったんじゃないかな……」
ことり
「悪い……ことり……?」
ことり
「それって、二重人格みたいな……?」
ゆうき
「あぁ。今までは巧みに存在を隠してたけど、段々表面化してる……そんな感じがする。」
ことり
「ど、どうすれば良いの…?」
ゆうき
「分からない。ことりちゃんが強い心を持てば抑え込めるのかもしれないけど…」
ことり
「……………」
ゆうき
「ことりちゃん、俺も全力でサポートするから、もう"悪いことりちゃん"が出ないように…」
ことり
「・・・・・・ゆうき君。」
ゆうき
「………何?」
ことり
「仮に"悪いことり"が事件を起こしたんだとしても、ことりの手が汚れちゃったのには変わりないよね?」
ゆうき
「それはもう、やっちゃったものは仕方無いから……」
ことり
「そしたらことり、刑務所に行かないとだから、しばらくゆうき君に会えなくなるよね?」
ゆうき
「そりゃ……勿論面会とかはするけど……」
ことり
「そしたら無理だな……ことりは、ゆうき君が居るから頑張れるって、
ゆうき君が心の支えだってところがあるから…」
ことり
「だから、ゆうき君が居てくれないと、ことりは"悪いことり"に飲み込まれちゃうと思う。」
ゆうき
「だからこそ、気を強く持てば・・・」
ことり
「でも、もし駄目だった時……その時ことりは、完全に"悪いことり"になっちゃう。
そんな姿、大好きなゆうき君にだけは見られたくない。」
ことり
「ううん、ゆうき君だけじゃない。そんな姿、誰にも見られたくない…」
ゆうき
「・・・・・・」
ことり
「それに、そうなった時、ことりは償いの気持ちも忘れちゃうと思う。」
ことり
「だから、そうなる前に……手は汚れちゃったけど、心は綺麗なことりでいられる間に……ケジメを付けようと思うんだ。」スタスタ
ゆうき
「!?・・・まさか!」
ことり
「ゆうき君。ことりと出会ってくれて、ありがとう。」スッ
ことり
「大好きだよ。」ニコッ
ゆうき
「やめろ!」ダッ
ことり
「さよなら・・・」グッ
ゆうき
「やめろおおおおおっ!!」バッ
ザクッ…
ことり
「っ………うぅ…………」ガクン…
ゆうき
「ことりちゃん!!何て事……!!」
ことり
「……………」
ゆうき
「………あれ?……血が、出てない……?」
ことり
「……………プッ」
ゆうき
「ことり………ちゃん………?」
ことり
「うふふっ……あははははっ!もう、ゆうき君ったら!笑わせないでよぉ〜!」ケラケラ
ゆうき
「えっ?………えっと、大丈夫……なの?」
ことり
「大丈夫だよ!ことりは怪我一つしてないから♪」
ゆうき
「えっ?……いや、でも、包丁、刺して……」
ことり
「これ?刃の引っ込む作り物だよ。ほら!」スコッ
ゆうき
「えっ…?………えっと、どういう事……?」
ことり
「ゆうき君ったら……最後まで気付かなかったんだね。」
ゆうき
「えっ…?………ごめん、イマイチ状況が………」
ことり
「うふふ……『もしもし?もう入ってきていいよ!』」
ゆうき
「えっ?ちょっと・・・」
ガチャッ!
ゆうき
「えっ・・・!?」
かすみ
「ことり先輩!お疲れ様ですぅ〜!」
愛
「名演技だったね、ことり!」
せつ菜
「ゆうきさんも、良い反応していましたね!」
ゆうき
「かすみ、愛さん、せつ菜ちゃん・・・!?なんで…!」
ことり
「ごめんね、ゆうき君。殺人事件は、嘘だったんだ。」
かすみ
「全部かすみん達の演技だったんですよ!」
ゆうき
「はっ・・・?」
ゆうき
「はああああああああああっ!?」
愛
「いやー、ここまで上手く騙されてくれるなんてね。ゆうき、今どうゆー気持ち?なんつって!」
せつ菜
「すいません、ゆうきさん。私や璃奈さんは可哀想だからと反対していたのですが…」
愛
「いやいや!せっつーもりなりーもノリノリだったじゃん!」
かすみ
「一番ノリノリだったのはことり先輩ですけどね!
絶対その方が良いって犯人役を買って出て!」
ことり
「うん!でも最後は笑い堪えるのが大変だったなぁ〜……二重人格とか変な事言い出すんだもん……」
愛
「ことりのアドリブが強かったからねー!」
ゆうき
「・・・・・・・・・(呆然)」
ガチャッ!
璃奈
「あっ、もう種明かししたんだ。」
愛
「おー!りなりー!名演技お疲れ様!かすみんの部屋から観てたよ!頑張ったじゃん!」
璃奈
「ありがとう、愛さん。」
エマ
「私は閉じこもって楽しちゃってごめんね〜」
彼方
「エマちゃんはまだ役割あったじゃ〜ん。
彼方ちゃんなんてほぼ何にも演技してないよ?」
果林
「1人だけほぼいつも通りだったものね…」
歩夢
「私は大変だったな〜。他の人を犯人って決め付けたりして。」
しずく
「でも上手かったですよ!歩夢さんも皆さんも。ビシバシ演技指導をした甲斐がありました!」
ことり
「ありがとうね、しずくちゃん!しずくちゃんがいなかったらきっと途中でバレてたと思うから……」
しずく
「演技に関しては妥協を許したくありませんでしたからね!でも皆さんそれぞれよく頑張ってくれたと思います。お疲れ様でした!」
ゆうき
「待て待て待て!いつから!?いつから演技だったの!?」
せつ菜
「私達に関しては2日目からでしょうか?かすみさんだけ夜からでしたけど。」
ことり
「ことりは、ゆうき君を誘うところから計画通り!って感じだったかなぁ〜。」
ゆうき
「マジかよ・・・」
かすみ
「でも死体役も楽じゃ無かったですよ!
何が悲しくて冷たい床で寝なきゃいけないんですか!
ゆうきさんには身体まさぐられましたし!」
ゆうき
「いや、セク○ラしたみたいに言わないでくれる?;遺留品探してたんだよ?;」
ことり
「でも良かったよ、かすみちゃん!上手かったから被害者役に抜擢されたんだもんね!」
しずく
「せつ菜さんは脚本の都合上、最初から決定していましたけど……後の2人は演技に自身のあるお二人でしたからね。」
愛
「動いたらアウトだし、バレないかひやひやだったけどねー。」
ゆうき
「……あれ、待って。じゃあ警察は?土砂崩れは?」
ことり
「あぁ、勿論全部嘘だよ。あの時の電話も真姫ちゃんに頼んでタイミングよく掛けてもらったんだ♪」
ゆうき
「マジかよー!…そういや、電話の事を聞いた時の真姫ちゃん、やけに状況理解が早いと思ったんだよな……
最初から全部知ってたって事か……うわー…」
璃奈
「ゆうきさん、騙しててごめんなさい。璃奈ちゃんボード「しょぼん」」
ゆうき
「璃奈ちゃん…」
璃奈
「でも、全部が全部嘘じゃない。」
ゆうき
「えっ……?」
璃奈
「ゆうきさんと仲良くなれたのは、嘘じゃないよね?璃奈ちゃんボード「ドキドキ」」
ゆうき
「っ……!…り、璃奈ちゃん…………!」
璃奈
「今度、今回のお詫びするね。璃奈ちゃんボード「にっこりん♪」」
ゆうき
「……仕方無いな。言いたいことは山ほどあるけど、璃奈ちゃんに免じて許してやるよ…」
ことり
「璃奈ちゃん、あんまりゆうき君とベタベタしちゃ駄目だよ?」ニコッ
せつ菜
「……あの、本当に惨劇が起こりそうなので程々にしてくださいね?(汗)」
ことり
「せつ菜ちゃんも、ゆうき君に抱き着くなんて聞いてなかったんだけどなぁ?」ニコニコ
せつ菜
「!?………あっ、いえ!アレはですね、しずくさんが……!」
しずく
「わ、私のせいじゃありませんよ!?
その方が、ことりさんの「突発殺人」に信憑性が出るのではないかとせつ菜さんが…!」
せつ菜
「し、しずくさん!?しずくさんが絶対入れた方が面白くなると…!」
ことり
「どっちでもいいけど、めっ!です!」
せつ菜・しずく
「「はい・・・」」
ゆうき
「ことりちゃんも程々にね……璃奈ちゃんはあんな風になっちゃ駄目だよ。」
璃奈
「分かった。璃奈ちゃんボード「むんっ!」」
ことり
「むぅ……本当に仲良くなっちゃって……演技じゃなくて本当に嫉妬しちゃうよ……」
せつ菜
「……さて。騒ぐのはこの辺でお終いです。
明日からは2日分を取り戻すつもりでビシバシ練習に励みますよ!」
彼方
「えぇ〜?疲れちゃうよ〜……」
果林
「演技中も普通に寝てたじゃないの…」
エマ
「あはは・・・」
歩夢
「まぁ、明日からの事はともかく……劇は大成功!かな?」
ゆうき
「うん。してやられたよ。いやマジで。」
ことり
「ことりが犯人って気付いた時のゆうき君の反応、良かったなぁ〜!」
しずく
「『そういう事かよ・・・!クソがっ・・・!!』でしたっけ?」
ゆうき
「っ!?やめろ〜〜〜!!」
全員
「「あははははっ!!」」
こうして・・・
『虹色館の惨劇』は幕を閉じました。
しかし、ニジガクの合宿はまだまだ続きそうです。
トキメキに向かって。頑張れ、虹ヶ咲!
~完~
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