ヒャクパーの日記帳 作者/水色

♪24 レベッカの企み。
「あたしは、なかよし村へ――――。」
「3番、失格!!」
『おいでよ どうぶつの森』の台本。
アタイは、女のコの役をすることに決めた。
1場面の、タクシーの運転手さんと会話する場面。
上手くできるかどうかは、わかんないケド
・・・やるしかない。 たとえ、落ちるとしても。
「次、13番のレベッカさん!」
「はい。」
レベッカの出番。一体、どんな演技をするんだろう?
「あたしの名前は、レナ! 今日から、なかよし村
に住むの! 知らない村で暮らすのは不安。。
だけど、あたし 頑張わ! あたし、強いもん!」
レベッカの役は女のコ。そして、1場面。
「主人公の感情が、よく伝わります。合格!」
・・・確かに、レベッカは上手かった。
けれど、3番の人のほうが顔まで感情を入れて
上手かった。なのに レベッカは、それなのに合格。
「なんか、やっぱりヒイキ! ヒイキだよ!」
「ずっるい! でも、頑張るしか。。」
「次、35番! バズレーさん!!」
「は。。はい!」
気が付いたら、もう バズレーさんの出番。
「へぇ、リチャードって名前なんだぁ♪
あたしの名前は、レナ! ヨロシクね!!
ところで、聞きたいことが――――――・・・。」
「35番、失格。」
バズレーさんの、セリフが言い終わってないのに
失格。 なんで?? 十分、上手かったのに・・・。
「そんなっ! あたしは、まだ・・・。」
「よく、こんなのでココまで受かったものだね^^
君、もう用無しだから早く、出て行きなさい。」
アタイとももこは我慢できず、口を開けた。
「そんなっ、酷い!! それでも、審査員なの!?」
「私に口答え?? アンタも失格にするわよ??」
アタイとももこは、口をつぐむ。
バズレーさんは、タタタッと走っていき
後姿は、もう見えなくなってしまった―――――。

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