ヒャクパーの日記帳 作者/水色

♪30-3 最悪パーティっ【後編】
「いや、ヒャクパー。いい雰囲気なって
それは どーかと思っ・・・」
パチンッッ
ももこも、皆も 目を大きく見開いて
動かなくなる。 聞こえるのは、小刻みに
聞こえる呼吸の音だけ。
「ぃ・・いっつぁ・・・っ!」
「ったく、気持ち悪いっての!! 泣いたりしてさっ」
「き・・気持ち悪い!? ヒャクパーっ!
アンタねぇ、何?? アタイとやりあおうって。。」
「それで、いいのっ」
「ハ??」
「ももこは、それで いいのって言ってんのっ」
皆が笑顔になる。ももこは、顔を背ける。
「ヒャクパーの。。ぶぁかっ。。」
「ぶぁかで結構っ! って。。アレ?」
クッキーやら、何もかもない。
残っているのは、カラになったお皿だけ。
「ゴメン~、全部 食べちゃった!」
アタイとももこ 以外の皆様が
満面の笑顔をアタイ達に送る。
・・・最悪なパーティだよ、コレ。
「まぁ、アタイ 何かおごるよっ」
ももこが、背筋をんーっと伸ばしながら言う。
「あっ、ももこっ! 熱でも出した?」
「ハ!? 失礼ねぇっ。」
「べっつにぃ! ぶぁかっ」
「何よっ、ヒャクパーの方がぶぁかよっ!」
夕日に染まる役場。 怒りで真っ赤に染まる
アタイ達の顔。皆は、その顔を見て
笑った――――――――。

PR
小説大会受賞作品
スポンサード リンク