ヒャクパーの日記帳 作者/水色

♪30-2 最悪パーティっ【中編】
「あ゛っ・・ももこっ!」
「おっめでとぉ~っ、ヒャックパー♪」
・・・ハ?? 何故、こんなにテンションが高いの?
「ブーケ、ブーケっ! クラッカーある!?」
「えっ!? ・・・あ、うん。」
パァァァンッッッ!!!
クラッカーから、リボンやら 色とりどりの
紙吹雪が 舞い落ちる―――――。
「うわぁ、綺麗だねぇ」
パッチとビスが騒ぐ。
でも、リボンの色も 紙の色も
何か、少し寂しげな色をしていた・・・。
「・・・ももこ。」
「キャハハッ! きっれいだねぇ、ヒャクパー!」
「無理して笑わなくていいから。」
「無理なんか、してないよぉ♪」
「もう、笑わないで。」
ももこが黙る。パッチもビスも、あれ程
騒いでいたけれど 口をきゅっと閉じている。
ブーケ、グルミン、ジョン、ツバクロ。
みんなが、アタイ達を見つめる。
「無理やり笑顔作って、笑わないで。」
「なーに言ってんのっ! 無理なんか。。
無理なんか。。してないのに。。決まって」
「無理してんじゃんか。そんな、下手な演技に
アタイは騙されないからね。」
「・・・何さ、何さっ! 無理やりでも、受け
止めてよっ! ヒャクパーの。。ぶぁかっ」
ももこの目が、涙でいっぱいになる。
「ももこ・・・。」
「えっ??」
「ぶぁ~~~っか!!」

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