ヒャクパーの日記帳 作者/水色

♪31 お買い物っ
「ヒャクパーっ、買い物行こぉ!」
「うんー、いいよっ」
勝負は明日。今日は、新しい衣装の受け取りや
家具などを買う為に 何故かももこと一緒。
「あさみちゃーん、きぬよ君ーっ」
「あ、ヒャクパーさん。いらっしゃっい!」
「衣装を受け取りに来たよー。」
「あっ、衣装やね! 姉ちゃんっ」
「わかってるよ、ハィっ ヒャクパーさんっ」
包みを開けてみる。ヒラリと広がる
淡いピンク色のフリル。フワフワのお花。
「この花って、何??」
「名前なんてないんよ。」
「え??」
「ヒャクパーさんをイメージした、花やからね」
アタイを。。イメージした花?
「あっ、あと 体操服ねっ」
「体操服?」
「えっ、知らんの? 次の勝負は体力テスト
なんよ? やから、体操服作ったんよ~~。」
・・・え゛。。マジッスヵ??
「じゃあ、頑張りやぁ!」
「・・・アリガトウゴザイマス。」
「ヒャクパー、どうしたのよ?」
どうしたも、こうも。。アタイは・・
「運動オンチなんだよね・・。」
「え゛!? ヒャクパー。。なんか、本当に
ご愁傷様だね。念仏唱えなきゃ。ナムナムっ」
・・・笑い事で済ませられて いいね、ももこ。
「もぉっ! 今日は今日、明日は明日っ。
今日は今日で楽しもうよ、ヒャクパーっ」
・・・それもそうだね。
「うん。」
・・・ハ??
「ももこ。買いすぎじゃない?」
「お金、なーくなっちゃったぁ。。うっう。。」
「ヒャクパー。一生の頼みでっ」
「あはっ♪ 金は貸さねぇぞ」
「・・・スイマセン。」
「まいどありぃ♪ また来てねっ」
「もう、一生来ないわよぉっ」
たぬきちさんが、小さく笑う。
ももこは泣き顔。そして、時はもう夕方。
次の戦いは一人。手助けしてくれる人なんて
もういないだろう。次は自分の力で
頑張っていかなくちゃっ!

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