風使いブーケ~2つの一族の物語 作者/ミル

一話 「出会い」



アタイ達は、『ファイヤー村』に着いた。赤いバラがたくさん咲いている。本当に黒魔術族に呪われてるのかな?

ブーケ「にしても、この赤いバラキレイ!いちりんもらっちゃお♪」

アタイが赤いバラをつもうとしたとき・・・。
ビリビリビリー!!

ブーケ「ちょっとスパークちゃん!?イタズラはやめてよね!」

スパーク「イタズラなんかじゃねーよ!そのバラちゃんと見てみろ!」

アタイはスパークちゃんに言われたとおり、バラを見てみた。
・・・!く、黒いバラになってる!え、クキが伸びてく?って、なんかトゲが跳んできたし!

スパーク「ブーケ、逃げるぞ!」

ブーケ「うん、わかった。それじゃ・・・
GO!突風!」

ポロン♪
アタイはそよ風のハープをひいた。
ビューーン!!
突風がきた。

ブーケ「スパークちゃん、行くよ!!」

アタイはスパークちゃんと、突風に乗って役場の広場へと逃げた。
広場に着いた。!役場のてっぺんに誰かいる!?

「よくもアタイのトラップから逃げ出したね・・・?」

ブーケ「アンタ誰?」

ヒャクパー「ブーケちゃん、あの日から本当にアタイのこと忘れちゃったの・・・?
ま、それはおいといて、アタイはヒャクパー!アンタに見捨てられたくやしさで、黒魔術族になったの!」

ブーケ「アンタとは初対面よ!」

ヒャクパー「本当の本当に忘れたんだ・・・。アタイはそっちのけで、そこの紫リスといっしょだったなんて・・・。」

スパーク「誰が紫リスだ!!オレには、スパークっていう名前があんだよ!」

ブーケ「スパークちゃん、そんなことどうでもいいでしょ!ところで、あの日っていつよ!」


ヒャクパー「アタイの相手して、アンタ達が勝ったら教えてあげる!
いけ!黒いバラ!」

ヒャクパーちゃんは、スパークちゃんに向かって黒い包みをなげた。
ボン!
なに?スパークちゃんが、あの黒いバラのクキにからまってる!

ブーケ「スパークちゃん、今助けるから!
GO!竜巻!」

ポロン♪
竜巻がきた。お願い!スパークちゃんを助けて!
ビューーン!!
・・・竜巻がどっかに行った。クキは余計にからまってるのに、スパークちゃんは気絶してる。

ヒャクパー「キャハハ!アタイの黒いバラは強力なの!初心者には強力すぎたかな?」

ムカ!メチャメチャムカつく!でも、風の力じゃどうにもならない。そのときだった。

「カモンです!火の粉!」

ピカリーーン!
真っ赤なペンダントをつけた女の子が、上空から下りてきた・・・。