風使いブーケ~2つの一族の物語 作者/ミル

第12話 ~ブーケin波乗り~



ブーケ「ど、どうしよう・・・。」

ジャン「大丈夫!おいらに任せて!」

できれば任せたくないね、ウン。
・・・?何?何かジャンちゃん、剣振り回してんだけど。
と、その時
ザッパーン!!

ジャン「早く!この波に乗って!・・・早くしろ!」

仕方なく、アタイ達は波に乗った。(略して波乗り)

ブーケ「わぁ!気持ちいい!」

キャロライン「風にあたって、気持ちいいですね。」

ブーケ「ま、アタイの突風に比べれば、スリル0だね。」←小声

ジャン「何か行った?」

コイツ、マジで怒ってる!

ブーケ「な、何でもありません・・・。」←ビビリすぎて敬語

スパーク「でも、この先どこに行くんだ?」

ジャン「さあ?」

そのころ――

「いい?アポロちゃん。あいつらを倒すのよ。」

アポロ「ハーイ。」←生返事

「おたくはまだ新入りだから、ビアンカちゃんと2人で。」

アポロ「えぇー!?」

「いいじゃない。恋人なんでしょ?」

アポロ「・・・。」

「とにかく、さっさと行きなさい!」

アポロ「ハイ!ビアンカ、行くぞ!」

ビアンカ「え?ちょっと、待ってよー!」

「・・・お父さん、お母さん、あたしが一族のおきて、守るからね・・・。」

波は止まって、アタイ達はある村に着いた。つきかげ村に。

ジャン「おかしいねぇ、まだ昼なのに、お月様が昇ってるねぇ。」←『黒魔女さんが通る!!』の、『大形京』風

ブーケ「でも、ホントおかしすぎるよ。」

キャロライン「だって、つきかげ村は、24時間365日、太陽が昇らないんですよ。」

スパーク「へぇ。」

その時
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
大雨が降ってきた。

ブーケ「何でいきなり、雨が降るのよぉ!!って、スパークちゃん、凶暴化しないでー!」