風使いブーケ~2つの一族の物語 作者/ミル

第5話 ~吹雪の中~



アタイ達は、家の中にいる。

ビンタ「ココア飲む?」

ブーケ「あ、ありがとう!」

ビンタちゃんは、アタイ達が吹雪野中で埋れていたのを、助けてくれたコ。大地使いなんだって。見習いだけど・・・。

キャロライン「ところで、何でこの村にはビンタさんしかいないんですか?」

ビンタ「皆、チーフ君にやられたんだ・・・。ぼくは、ここの村の伝説で、『100年に1度の使い』なんだって。だから、皆ボクを守るために、チーフ君と戦ったんだ・・・。」

ブーケ「そうだったんだ・・・。」

アタイは、ココアを飲みながら言った。

キャロライン「皆さん、ココアも全部飲んだので、もう行きましょう!」

ブーケ「うん!」

アタイ達がビンタちゃんの家を出ようとしたとき。

ビンタ「もしも、ピンチになりそうだったら・・・この笛をならして。ボク、すぐに君たちの所に行くから。」

ブーケ「うん!行ってきます!」

―さっきよりも、吹雪はすごかった。もう、前が見えないくらい。

ビュン!
カッカッカッカ!!

ブーケ「ヒィッッ!!」

アタイの周りに、ツララが刺さってきた。

チーフ「てか、お前ら来るの遅すぎ・・・。って、人の話し聞けーーーーー!!!」

ジャン「チーフ、そこにいたのかよ!よぉし!
こっちだって、攻撃するもんね!いでよだくりゅう!」

ドッパーン!!
ジャンちゃんが剣で出した、だくりゅうのおかげで、あたりの雪は少し溶けた。

キャロライ「反撃開始です!カモンです!炎!」

ピカリーン!
ブォーーーーーーーー!!
キャロラインちゃんのペンダントから炎がでてくる!雪はほぼ半分、溶けた。

チーフ「オレがやられてばかりじゃないっつーの。
いけ!吹雪!」

ビュオーーーーー!!

アタイ達に向かって、猛吹雪がおそいかかりる!

ブーケ「さっむーーーーーー!!もうアタイ無理・・・。リタイアします・・・。」

バタン

キャロライン「私も・・・。」

バタンバタン

スパーク「おーい!ジャン、どこだよーー!?」

ジャン:凍りついて、もう氷の象状態。

スパーク「こいつ凍ってるしーー!!あーも!なんであいつら役立たずなんだよ!」

ガバッ!

ブーケ「ヒドイ!」

バタン!

スパーク「何が言いたいんだよ・・・。
ったくしかたねーな。やれ!雷!」

ギュイーン!
ピカッ!ゴロゴロ!←ありきたりな表現
雷がチーフの頭の上にドッカーン!
しかし、こんなことでチーフはやられない!

チーフ「そんな簡単な事で、オレはやられないっつーの・・・。
いけ!つららばり!」

ビュン!
カッカッカッカ!
これ、マジピンチ!スパークはそれを意識しながらも冷静に考える!
そして、スパークは、ブーケの近くに転がっていた笛を見つけた!

スパーク「これさえあれば・・・。」