風使いブーケ~2つの一族の物語 作者/ミル

第18話 ~荒らされたアクア村~



アタイ達は、水がキレイなことで有名なアクア村に着いた・・・けど。

ブーケ「噴水の水、茶色・・・。」

キャロライン「地震でも、来たのでしょうか・・・。地割れしてますし。」

スパーク「こんな村だっけ・・・?」

ジャン「も、もしかして!!」

ジャンちゃんは、いそいでどっかに行っちゃった・・・。

ブーケ「あ!待ってーーーーー!!」

――10分後

ブーケ「ごごどごー?(ここどこー?)」

キャロライン「ずいぶんと走りましたね・・・。」

スパーク「この村、広いからな・・・。」

アタイは、目の前を見た。
・・・よくテレビとかで出てきそうな、シンデレラ城みたいなお城があった。・・・イヤ、シンデレラよりキレイ・・・。
その中に、ジャンちゃんは入っちゃた!

ブーケ「あー!!
勝手に入っちゃダメでしょーーー!!」

とか言いつつ、アタイも中へ。

で、何かお姫様みたいな人がいそうな部屋へ。
そこには、カワイイ犬が、1匹いた。

ジャン「姫さん!ごあいしゅうございました!」

はぁ?何、この態度の変わりよう!

ブーケ「ジャンちゃん・・・コイツ、誰?」

ジャン「・・・・・(←怒りのカウント)
バッキャローーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

うわ、1番怒られたくない奴に怒られたよ・・・。

ジャン「この人はなぁ、ココの村の姫さんだよ!」

キャラメル「キャラメルといいます。ジャンさんとは幼馴染なんです。」

ブーケ「へー。」

――しばらくして――

ブーケ「ところで、何であんなに村が荒れてんの?」

キャラメル「それは・・・。」

キャラメルちゃんの話によると、こんなようだった。

――突然、この村に大地使いの人が来たんです。そして、村を呪ったんです。黒魔術族ですね・・・。
でも、私はこの村の姫なのに、魔法が使えなくて・・・。

どうにかこの村を呪うのはやめて欲しい、
と言ったら、その人は言いました。

「・・・ボクだって、好きで呪ってるわけじゃないんだよ。そうゆう事は、チーフ君に言ってくれない?」

って・・・

キャラメル「で、チーフって誰ですか?」

キャロライン「説明すると長いので、簡単に言うとですね・・・。」

1.チーフとは、黒魔術族の一員。
2.氷使い。
3.彼の魔力は最強(凶?)。
4.アノ南の島と言われている『トロピカル村』も、北極のように寒くしてしまった・・・。
5.彼の性格は・・・。

ブーケ「もうええわ。」

キャラメル「とにかく、大変だったんですね・・・・。」

スパーク「ホント、こいつらさ、吹雪ん中で眠ったり、凍ったりしたからオレが笛を吹いて、ビンタってネコが・・・。」

キャロライン「もういいです。」

キャラメル「そういえば、その人もネコでした。」

スパーク「アイツも、大地使いだったよな。見習いだけど。」

ジャン「で、あの後チーフとどっか行っちゃったんだよね・・・。
ま、まさか・・・。」

想像中

全員「んな訳ないかー!」

と、その時

キャラメル「あぁ!!」

ブーケ「ど、どうしたの・・・?」

キャラメル「また来ました!!
あの、大地使いの人が!」

全員(キャラメルを除く)「えぇ!?」

ジャン「・・・いますぐ行こう。姫さんは、危険なのでココにいて下さい。」

ブーケ「うん。じゃ・・・。」

アタイ達は、城を出た。

キャラメル「皆さーん!!あの人は、結構の腕の持ち主なので、気を付けてくださーい!!」

キャラメルちゃんは、アタイ達に聞こえるような声で、窓から言った。
アタイは、キャラメルちゃんに向かってピースした。
何となく・・・。

「皆、久しぶりだね・・・。」

!何?このかわいらしい、聞いたことがある声は・・・。

ビンタ「ボクだよ。ビンタだよ・・・。」

ブーケ「ビ、ビンタちゃん!!」

キャロライン「あの後、元気でしたか!?」

皆、ビンタちゃんに飛び掛った。もちろんアタイも。

ビンタ「み、皆、いっぺんに来ないでー!」

アタイは思わず、顔を見上げた。何となく。

・・・あのカワイイタレ目、青いマブタ。何にも変わってない・・・・と思ったら、大間違いだった。
ほっぺの下辺りに、黒い星のマークがあった。(こんなの→★)

ビンタ「コレ?・・・呪われたんだよ。あの後。
コレ、封印に近い物なんだって。でも、その封印は、チーフ君しか解けない。
この印がある限り、ボクはチーフ君に言われた通りにしか動けない・・・。」

ブーケ「あ、あの後どんな事があったの?」

ビンタ「それはね・・・。」

――
ビンタ「チーフ君。ココどこ?」

チーフ「シルエットの家。
あと、尻尾ちぎれそうだから放して。」

ビンタ「うん。」

シルエット「アラ、お客様?」

ビンタ「ゴメンなさい・・・。ドロボーとかじゃないの。
あのね、ボク『トロピカル村』の住人なんだけど、他の人達はどこにいるの?」

シルエット(いいこと考えた・・・♪)

シルエット「それなら、チーフちゃんが知ってるわよ。(チーフちゃん、あの封印を。)」

チーフ「教えてあげるから、このシール貼りな。」

ボクは、黒い星のシールをわたされた。
ボクは、ちゃんとシールを貼ったよ。

ビンタ「!?」

チーフ「バー.カ。それは封印する時のシールだよ。
そのシールは、オレしかはがされない。
シールを貼ってる限り、オレの言ったとおりしか動けねーよ。」

ビンタ「そ、そんな・・・。」

・・・・てことがあったんだって。
結構苦労したんだね・・・。

ビンタ「だから、君達はボクの仲間じゃないんだよ。友達でも、知り合いでもない。
だってボク、今は黒魔術族みたいな人だもん・・・。」

どうしよう・・・。ビンタちゃんと戦わなきゃ、いけないんだ・・・。