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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*103*
海斗
「俺は...」
福井
「海斗、気が付いたか!?」
海斗
「ふ、福井さん...?」
雪
「海斗君...よかった」
海斗
「雪さん...?あの、ここは」
雪
「Baronだ!」
海斗
「ああ...」
ルメール
「ほら、最後のバナナジュースだ」
海斗
「あっ...ありがとう...ございます...」
福井
「...海斗、非常に言いにくいんだが」
海斗
「分かっています、俺たちは...捨てられたんですよね」
雪
「.....」
海斗
「雪さんは逃げなかったんですね」
雪
「君たちを置いて逃げるものか!!」
海斗
「ありがとう...他の人たちはどうしてるかな」
福井
「こんな状況でも街の皆を気にするのか...?」
ルメール
「それだったらよ...おい雪、どうにか繋がったぜ」
ルメールは海斗達にスマホでテレビを開く
雪
「おお、サンキュ」
海斗
「え...?」
福井
「な、なんで電波が止まっているのにワンセグが見れるんだ...?」
ルメール
「うちのスマホは少々特殊なんだよ」
雪
「メル姉もすっかりスマホを使いこなしちゃって」
ルメール
「るっせー、いいから見ろ」
海斗
「ん...ニュース番組?」
ルメール
「お前が見たかっただろう臨時ニュースで溢れてるぞ」
海斗
「ええっ!?まさか向こうにもダークライダーが...」
ルメール
「いいや...」
【野良ヒーローの処理に苦戦!】
【ヒーローは××街で処理しよう!】
【ヒーローもダークライダーも入ってこれない巨大地下街プロジェクト起動】
ルメール
「市民はもう、ヒーローもダークライダーも来てほしくねぇってさ」
海斗
「そんな...」
雪
「メル姉、この最後のプロジェクトっていうの気になるんだけど」
ルメール
「ああ...どうやら地下の奥深くに都市開発するプロジェクトがずっと前からあったみたいでな、更にそこから地上を観察出来るんだとよ」
雪
「なんだそりゃ...ヒーローは入れないの?」
ルメール
「ネット掲示板もある程度漁ったけどよ、大体はこういう意見だった」
ルメール
「【俺たちが好きなのはヒーローじゃなくて、ヒーローが悪を倒すところを安全なところから観測すること】だってよ」
雪
「なるほどなぁ...つまりヒーローは俺たちの娯楽となりやがれ~ってか」
福井
「つまり...どういうことなんですか?」
雪
「例えるなら今の市民は、テレビでアニメ番組を観る視聴者視点になったというわけだよ」