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ロストヒーロー計画(完結)/ラストヒーロー計画
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン 
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【第十四話】
『BREAK HERO』

海斗はあの後、病院へと入院された

今の彼は栄養不足故に激しい運動は出来ないとカリギュラの社長が判断したからだ

海斗
「...」

海斗
「はぁ...」

今の海斗に出来ることは、ずっと前に雪...たくっちスノーが製作したノベルゲームをすることぐらいだった

海斗
「たくっちスノー...か、ここまでの雪さんの話が全部、本当だとすると...」

偉大なるマガイモノの王
『たくっちスノー』

にわかには信じられないことではあるが、確かに『彼?』は目の前で髪の色を変え、渦を作り服を取り出した

ルメール
「よう、調子はどうなんだ」

海斗
「ルメールさん...」

ルメール
「お前三日間暇だったろ?時空監理局からもう一本ゲーム持ってきてやったぞ」

海斗
「どうも...」

メル・ルメール

たくっちスノーの姉を名乗る人物

義理だと言うことは分かっていたが、雪の正体を知った以上、海斗は聞かずにはいられなかった

海斗
「ルメールさん...」

ルメール
「どうした?」

海斗
「貴方って...あの人の姉なんですよね」

ルメール
「まあな」

海斗
「あの人がマガイモノの王となると、貴方も...」

ルメール
「先に言っとくがマガイモノに貴族はいねぇよ、王っていうのはあいつが一人で名乗ってるだけだ」

ルメール
「まぁ...お前の想像通り自分もそうだよ」

海斗
「やっぱり...」

ルメール
「前の仕事でちょっと色々あってな...やむを得なかったんだよ、それでマガイモノになったんだ」

海斗
「なった?」

ルメール
「ああ、マガイモノには『作る』タイプと『なる』タイプの二通りあるんだ」

ルメール
「たくっちスノーみたいな設定を組み合わせて一から装置で作られるのが前者、自分みたいな生き物にマガイモノの成分が込められて進化したものが後者だ」

海斗
「ってことは、貴方は元は人間だったんですか」

ルメール
「そうそう...」

海斗
「あの人って本当に休暇で来たんですか?実はこうなるって分かってて...」

ルメール
「休暇は本当だ、だからこそあいつは大事になるまで正体を隠し続けたんだよ」

ルメール
「...最近はさ、ちょっと辛そうだったから休ませるつもりだったのにな、あいつは」

たくっちスノー
「海斗君!!」

ルメール
「いってぇ!!」


突然たくっちスノーが現れ、ルメールを突き飛ばしそのまま押し倒す


ルメール
「てめーっ!!姉を突き飛ばす弟があるか~っ!!」

たくっちスノー
「ご、ごめんメル姉!!」


海斗
「あっ...たくっちスノー...さん...」

たくっちスノー
「いつも通り雪って呼んでくれていいんだぞ?」

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