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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*108*
海斗
「もう嫌なんだ...もう戦いたくないんだ...」
たくっちスノー
「まぁ...分かるよ、君は街を守るためにヒーローになったのに、今や残っているのはな...」
海斗
「俺はさ...結局頑張っても、この程度だったよ...」
たくっちスノー
「そんなことないって!君はまだやれるさ!!だからこうやって頑張っていれば...」
海斗
「人間じゃない貴方には、俺の限界なんて分かりっこないですよ!!」
たくっちスノー
「...それを言われると、何も言えないな」
たくっちスノー
「種族のフィジカルの限界に関しては、本当に分からないだろうよ...でも、君はずっとここまで頑張ってきた」
たくっちスノー
「今ここで諦めたら、三日前までの君の何もかもを否定することになるんだぞ」
海斗
「それは...分かってるよ...」
たくっちスノー
「...でも、そこまで言うのだったらそれでもいいよ」
海斗
「えっ?」
たくっちスノー
「自分的には、海斗君は...戦場海斗はヒーローになるという目的だけに作られた人間(キャラクター)では無いと思っている、他の事をやったっていいだろうよ」
たくっちスノー
「この件が終わったらカリギュラをやめたって自分は一切咎めない、君の生き方さえも管理する気はないからね...」
海斗
「俺も...雪さんみたいになりたかったな」
たくっちスノー
「...はぁ?」
たくっちスノー
「お前、本気で言っているのか?」
海斗
「ええ...俺も、貴方みたいに何でもかんでも出来る、完璧な存在だったら良かったって言ってるんですよ!!」
たくっちスノー
「ああ!?もう一回言ってみやがれこの野郎!?」
たくっちスノーは海斗の首根っこを掴み一気に持ち上げる
ルメール
「俺だって、貴方みたいにずっと強かったら...加賀美さんも与倉さんも死ななかった!!!」
たくっちスノー
「自分だって救えなかった命の100や200はあるさ!!!」
海斗
「俺だって...貴方みたいな立場になっていれば...!!!」
たくっちスノー
「こっちは好きで代理局長やってるんじゃないんだ!!」
たくっちスノー
「この仕事だって必ずしも上手くいくと思ったら大間違いだ!!」
たくっちスノー
「だって...実際僕は与倉を守ることが出来なかっただろう」
海斗
「でも!!でも!!あれだけの事が出来るなら生き返らせることぐらいはできるでしょう!?」
たくっちスノー
「嫌だ!!それだけは絶対にやりたくない!!」
たくっちスノー
「そんなことをしたら自分は...父さんと同じになってしまう」
海斗
「.....」
たくっちスノー
「確かにお前はスペック状は人間と何も変わらない!!だが、スペックだけ高くても心がウスノロでは木偶の坊当然だ!!」
たくっちスノー
「絶対に街を守る、誰かを助けたい...そういう純粋な考えがあったから、お前はダークライダーよりずっと強かった、そうじゃないのか!?」
海斗
「そうですよ...純粋だったから加賀美さんは死んじゃったんじゃないですか!!!」
たくっちスノー
【ノーザンクロス・ティー!!!】
海斗
「うぐっ!!」
たくっちスノーは氷柱を腕に纏い海斗に殴りかかった!!
たくっちスノー
「加賀美博之は...純粋だったから皆のヒーローだったんだろうが...そしてそんなヒーローにお前は憧れていたんだろ、違うか!!?」
海斗
「.....」
殴られた海斗は横を向き、黙りこむ
たくっちスノー
「そうだ、とある世界にこんな言葉があるのを思い出したよ」
『憧れは理解から最も遠い感情なんだってさ』