完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ロストヒーロー計画(完結)/ラストヒーロー計画
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~

*158*

エピローグ
【海斗】

あれから一週間が経った

海斗君は...まだ帰ってこなかった

ルメール
「おい、いつまで待ってんだよ」

たくっちスノー
「いいじゃないかメル姉、仕事はこの部屋でしてるんだし...」

今僕は何をしているかと言うと、時空監理局の仕事...まぁ、資料にハンコ押したりとかその程度だけどさ

ルメール
「...お前なぁ、一応ここ喫茶店だぞ?少しはコップでも洗ったらどうなんだ?」

たくっちスノー
「もうコップを洗う必要は無いでしょ?ジュースを頼む相手はいないんだから」

ルメール
「...まだ、分からねぇだろ」

たくっちスノー
「.....」

ルメール
「はぁ...」

たくっちスノー
「気長に待てば良いだろ? あっちだって負けたかもしれないし、恥ずかしいかもしれねぇじゃねぇか」

たくっちスノー
「そんな事を言ったのはメル姉じゃないか」

ルメール
「...まぁ、そうだけどよ」

たくっちスノー
「だから僕は待ち続けるんだ」

ルメール
「...よくわからねぇよ」

黄葉
「雪さん、紙持ってきました」

ルメール
「よー、辰馬木」

たくっちスノー
「いつもごめんなー」

辰馬木黄葉だけど...待たせるわけにもいかないからちょっと手伝わせてる...というより、手伝ってくれている?

彼も彼なりに海斗君の事を気にかけているのかな...

ルメール
「ちっ...退屈しのぎにテレビでも見るか」

黄葉
「やってるのかこんな街に」

たくっちスノー
「メル姉の事だから地下都市から電波ジャックしてくるんでしょ...」

ルメール
「ご名答!...ん!?おい、たくっちスノー!!見ろ、これ見ろ!!」

たくっちスノー
「え、何?」

黄葉
「ん...?」

メル姉は僕にスマホを見せてくる...今、ワンセグではこんなニュースがやっていた

【先週、浜辺で心臓を貫かれた血だらけの少年、戦場海斗君、戦場海斗君の遺体が今先程、『カリギュラ』からご両親の許へ来たそうです】

ああ、やっぱり...

海斗君は...死んじゃったんだ...

たくっちスノー
「海斗君...ごめんね」

黄葉
「...くっ」

ルメール
「...ほら、もういいだろ?早く帰るぞ」

たくっちスノー
「うん...すぐ準備する」

『そんな事より次のニュースです!』

たくっちスノー
「...ん?」

『今、話題のカッコいいヒーロー!カリギュラの○○が大流行!賭け金なんと400000円!!』

僕が驚く暇もなく、番組は地下都市の住民へのインタビューへと移る

『戦場...海斗ですか?1億出す価値はあったんですけどぉ...なんつーかもうブーム去ったっていうかぁ』

たくっちスノー
「は?」

『正直もう飽きたし...』『躊躇いがあってウザい、もっと一方的に殺せ』『私より若いからムカつく』『優しいのが難点だった、それでもヒーローか』『ヒーロー活動以外のところで死んだから俺達の金も帰ってこない、この金泥棒』


たくっちスノー
「......」

ルメール
「や、やべぇ...」

黄葉
「...ゆ、雪さん?」

...ごめん、海斗君。

たくっちスノー
「黄葉、ちょっと来て」

僕はあいつらをどうしても許せないんだ


少しだけ...暴れてもいいよね

157 < 158 > 159