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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*166*
私はトルーパーズ全員でまとまることも忘れ、単身一人で小学校へと走っていた
寅太郎
「龍ーーーっ!!」
龍
「...お、お父さん」」
ダークライダー
「...ちっ、カリギュラのライダーか!まあいい、ここで始末する!」
寅太郎
「ソウルチェンジ!」
【黒影!一撃!IN THE SHADOW!!】
黒影ソウル
「だあああっ!!」
ダークライダー
「なっ...!聞いてないぞ!こんな強いなんて!!」
黒影ソウル
「お前が使っているヒーローソウルは...前にも相手をしたことがあるものでね!」
ダークライダー
「ちっ...」
龍
「お父さん...」
黒影ソウル
「龍、早く他のヒーローに連絡するんだ!お父さんの事は心配いらないから!」
龍
「でも...!!」
黒影ソウル
「早く行くんだ!!私は...龍まで失いたくないんだ!!」
龍
「...分かった!」
黒影ソウル
「どりゃあああっ!!」
ダークライダー
「ちっ...なんだこいつ!?この野郎!!」
黒影ソウル
「ぐっ...」
私もこのヒーローソウルも、あまり強くはない...前線に出ても殴られてばかりだったよ
ダークライダー
「この野郎!!この野郎!!弱いくせに!!弱いくせにヒーローになりやがって!!俺は...俺だって...!!」
だけど、黒影トルーパーズは...一度だって敵から逃げたことはない!
黒影ソウル
「まだ、避難していない子供がいる...それまで、倒れるわけには、いかない...!!」
ダークライダー
「...くそっ!こうなったら学校を襲撃して!」
「福井さん!」
【タドルメグル・辿る巡るタドルクエスト!】
ブレイブソウル
『大丈夫ですか!?』
黒影ソウル
「う、うう...もしかしなくても、君かい?」
ブレイブソウル
『ええ...息子さんがカリギュラに連絡してくれました、後は任せて!』
【タドルクリティカルフィニッシュ!!】
その後、彼は一発でダークライダーを倒していった
...やっぱり彼がエースに相応しいと思ったよ
...
寅太郎
「龍...!!」
龍
「父さん...」
寅太郎
「大丈夫か!?怪我はないか!?」
龍
「ああ...」
加賀美
「福井さんが誰より早く小学校で戦って、ダークライダーの相手をしてくれたから、被害は最小で済みました、本当に凄いですね」
寅太郎
「い、いや...ダークライダーを倒したのは君じゃないか」
加賀美
「...福井さん、俺は悪を倒すことだけがヒーローにとって重要なことじゃない気がします」
寅太郎
「え?」
加賀美
「ヒーローっていうのは街を守る事、大切な人を守ることが重要なんだと思います...大事な息子さんを守るために耐え抜いた貴方も、立派なヒーローですよ」
寅太郎
「.....」
龍
「父さん、ごめん...」
寅太郎
「え?」
龍
「俺は父さんが嫌いだった...母さんが死んでも、仕事に向かう父さんが...」
寅太郎
「龍...」
龍
「でも分かったんだ、一番辛いのは父さんなんだって...父さんがやっていたことは、とても大切なことなんだって」
龍
「ごめんね...父さん!!」
寅太郎
「ああ...お父さんこそごめんよ...お前に...構ってやれなくて...!!」
加賀美
「...あっ!では俺はここで失礼します」
寅太郎
「はい、ありがとうございました」
加賀美
「いえいえ、俺もちょっと父親が恋しくなって来たなぁ...それじゃ、またね」
龍
「さよなら、ヒーローのお兄さん!」
私はようやく...報われた気がしました
ヒーローとしての意味、龍との関係...全てを取り戻したように思えたんです
加賀美くんは私にとっての...ヒーローでした