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ロストヒーロー計画(完結)/ラストヒーロー計画
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン 
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「それじゃあ、変身もした、後は、ダークライダーを倒すだけだ! アッハッハッ!」
 高笑いで腰に手を当てる陸咲、基、仮面ライダー キャミソウル、キャミソウルはニコニコと笑いながら、ダークライダーにパンチの殴打を行う。
「おいおいおいおい? 弱いなぁ? これなら、もっと拳を当てられるなぁ!」
「…………」
 陸人とダークライダーは無言でキャミソウルを見つめていた、そして、ダークライダーが溜息を吐いて発言する。
「……何だ、求めていた『強さ』と違う……! もっと、もっと強い存在を出せ! こんな小娘相手じゃ、力を出せない!」
「な、何だと……!? じゃあ、本気を出せば良いのかぁ!?」
「そりゃそうだ? 私は本気で戦ってこそ、『戦い』という存在は輝く、と思っているからな? もしも手抜きや手加減されていたら、『戦い』という存在に無礼だと思う」
「あぁ、そうか、それじゃあ、本気を出しても良いんだなぁ?」
 キャミソウルはそう言って、その場で大きく息を吸って、ダークライダーを睨む、そして、『必・殺!』と叫ぶ。
「キャミソウル・バースト!」
 キャミソウルはそう言って、大口で咆哮の様なものを出した。まるでピンク色のビームが口から出ているように見えた。
「……フン、防御する必要が無い、こんなの、背中で充分だ」
 そう言って、ダークライダーは人質の女性を抱き締めながら、キャミソウルに背を向けて、背中で攻撃を受け止める。
「なっ……!? 人質を守る為に前面ではなく、背面で……! アンタ、中々にやるなぁ? ってか、人質の理由は?」
 ビームを吐き終えたキャミソウルがそう言うと、ダークライダーは静かに言う。
「……悪役として!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………んっ? 何か変だったか?」
 首を傾げるダークライダーに対し、三人は『アホかな?』、『バカなのか?』、『愚かなのか?』と三者三様な回答をしていた。そして、キャミソウルが言う。
「うんうん、良い悪役の考えだな、だが、私達にとって、『人質ごと攻撃すればいい』んだよ」
「はぁ? ちょっ、何を言って……」
 キャミソウルの発言に人質の女性が驚くと、一瞬でキャミソウルがダークライダーの目の前に移動し、右手に持ったナイフを使用し、ダークライダーの左手を攻撃し、更に人質を掴んでいる右腕を『斬った』、いともあっさり、簡単に。そして人質を掴んでいる右腕ごと、人質を回収し、『こうすれば良いんだよ?』と言って、ナイフを右太股に収納させる。
「なっ……?!」
 驚くダークライダーを見て、キャミソウルは『アンタの負けだ』と言って、何時の間にか、胸に張り付いていた爆弾を見、『00:03』を確認する。ダークライダーが剥がそうとすると、中々外れない、時間は刻一刻と進んでいく、キャミソウルは『もう終わりだ』と言って、陸人を片手で掴んで、ダークライダーから離れる。そして充分に三人は離れて、ダークライダーの爆発を見る──

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