完結小説図書館
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~
*216*
「ふぅ……二人共大丈夫かい? 全く……君は君でまだヒーローのユニフォームが無いのに、特攻し過ぎ、戦争中の空軍かよ」
「戦争中の空軍とかいう例えが理解出来ねぇ」
「あぁ、そうか。……大丈夫でしたか、お姉さん?」
「は、はい! 有難う御座います!」
「いえいえ、私達ヒーローは人々の平和が正義ですので」
キャミソウルはそう言って、人質だった女性に頭を下げる。すると、陸人だけが視認していた、『煙が立っている場所から、何者かが動く影』を! 陸人は走って影の前に立つ、すると影からダークライダーが現れて、『はぁ』と溜息を放つ。
「……中々に痛かった!」
「でしょうね!? そりゃ腹に爆弾だもの……」
陸人がそう言うと、ダークライダーは『そうだよなぁ』と返答する。あれっ? コイツ、案外話が分かるんじゃないか? 陸人はそう思い、その場で話をする。
「な、なぁ、ダークライダー? アンタ、もしかして『人質が欲しい』だけで、そんな事をしているのか?」
「まぁな? でも、目的は達成したから、もう帰る」
「いや、帰らせねぇよ?」
陸人はそう言って、ダークライダーより、小さい手でダークライダーの手を掴んで言う。
「アンタを……逮捕するよ? 束縛する、そして尋問する」
「おっと、こんな恐ろしい子に言われるなんて驚きだぜ?」
「そうか?」
「でも……」
ダークライダーは陸人を左手で掴んで、笑う。
「『君を人質にすれば問題ない』んだけどね?」
「えっ……!?」
陸人は何時の間にか捕まっている事に気が付き、驚愕する、こんな早く捕まるとは……陸人は口の端を歪ませて、笑う。
「ねぇ、本当に俺を捕まえても良いの?」
「んー? どういう事だ? 話が見えないな」
「そうか……陸咲さーん! 捕まったぁ!」
陸人が叫ぶと、陸咲も叫ぶ。
「はぁぁぁ!? お前、またかよぉ!? 巫山戯んなよぉ!?」
陸咲はそう叫んで、土埃の中、一瞬でダークライダーの許に移動し、ダークライダーをアッパーし、何とか、陸人を回収する。
「お前さぁ!? 何度捕まったら気が済むんだよ!?」
「知るかよ? 当の本人のダークライダーに言えよ?」
「本末転倒を通り越して、責任を押し付けるな!」
「ぶぅー」
「ぶー、じゃねぇよ? 全く……離れてろ?」
陸咲は陸人にそう言って、ダークライダーに向かって、拳銃のようなモノを使用し、拳銃からビームを放つ、すると銃の先から一つの塊が現れる。これは見た事がある、これは『ヒーローソウル』だ、何処かの悪人がこの『ヒーローソウル』を使用し、ダークライダーを作っている、と習った事がある。だが、どうやって作られているのか、どうやって、回収されているとかは知らなかったので、驚愕だ。
「これで終わりだ」
「陸咲さん、すげぇなぁ」
陸人はそう言って、『ヒーローソウル』の玉部分にキスする陸咲に感動する──