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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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「……はぁ、凄かったぜ……」
ダークライダーと戦った、帰り道、陸咲にアイスを奢ってもらった陸人はそう呟いた。
「何処がだ? 私より凄いヒーローは居る、『パーフェクト・ヒーロー』と呼ばれる、加賀美氏(かがみし)、小飯塚(こいいづか)、そしてヒーロー試験に合格したきり、あまり表舞台に出てこない、野々未(ののみ)とか……野々未は隠れて、悪役を倒したり、とかしているけどな、でも、表彰とかではあまり出てこない、不思議な奴だ」
「えっ? その人知っているんですか?」
陸人がそう言うと、『あぁ』と返答する陸咲。
「そりゃそうだろ? だって、私と野々未は同期だもん」
「へぇ……そりゃ凄い」
「何処が凄いんだか? ってか、凄いのは加賀美氏、小飯塚の二人だ、お互い友人関係なのに対し、お互いがライバル、みたいでさ? まぁ、それは表舞台での話、裏では飲みに行く程仲良しだが?」
「……色々な事を知っているなぁ」
陸人がそう言うと、陸咲は『私はまだまだだ』と返答する。すると陸咲のスマホに着信が入る。
「んぁ? 誰ッスか?」
『私だ、大尽だ』
「あっそ、それがどうしたんですか?」
『お、おいおい……? それがどうかしたのか?』
「いや、だって、着信欄には名前が出ています、ですが、もしも『携帯を拾った相手が着信欄と違う場合』の事を考えて……」
『あ、あぁ、そうか……その前に、近くに陸人はいるか?』
「居ます、居ます。呑気にアイス食ってる」
『よかった……とりあえず、電話代わってくれないか?』
「面倒です……と言うのは冗談ですが、分かりました」
陸咲はそう言って、陸人に電話を渡す。
「おい、陸人、大尽さんから電話だ」
「大尽さん? 俺、何かしたっけ……? はい、戦場雁です」
『懐かしい名前だな、戦場雁……いや、そんな事は良いか、明日、『カリギュラ』に来てくれ』
「何で?」
『ユニフォームが完成したから』
「今からじゃダメ?」
『今何時だと思っている? 今は夕方の五時だ、場所によっては時間が掛かるだろ? だから明日、『カリギュラ』に来てくれ』
「……はいはい、分かりました」
陸人はそう言って、電話を切る。そして陸咲に返す。
「はぁ……明日かぁ、楽しみだ」
陸人は独り言を言って、アイスを一気に食べる、陸人はゴミ箱にアイスのケースを捨て、陸咲に言う。
「陸咲さん、アイス有難う御座いました、それでは俺は家に帰ります」
「あぁ、明日も元気に来いよ?」
「はい」
「明日来たら、抱き締めるから」
「……来るの辞めます」
「冗談、冗談だ。嘘だって」
「まぁ、そりゃそうでしょうね?」
「何だろう? 手の平で転がされた気分だ」
「アハハ、そんな気分がするだけですよ」
陸人はそう言って、陸咲から離れる。そして陸人は、『明日が楽しみだ』と思いながら、走って、自宅へと向かう──
第一部 訓練と特訓編 第二章 完
第一部 訓練と特訓編 第三章 に続く