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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*26*
....ま、まさか与倉さんに食事に誘われるなんて。
海斗
「で、でも家って...?」
与倉
「そろそろ口うるせぇじいさんが出てくる頃だかんな」
海斗
「えっ?」
「見つけましたぞ~!!」
与倉
「ほら来た」
おじいさんが走ってくる...え?何これ?
「猛坊っちゃま!お昼の時間までには帰ってくるよう言われてたじゃないですか!」
与倉
「今日何かあったか?」
「今日は坊っちゃまのカリギュラ就任記念のパーティーを行うと旦那様が...」
与倉
「...普通に飯食おうと思ったのに、まあいいか、つーわけだ海斗、どうやらワガママ言わなくてすみそうだ」
海斗
「え、あの、えっ、あの...」
与倉
「...まぁ、そうなるよな」
「リムジンを用意しました」
与倉
「こいつも一緒に乗せてやれ、同僚だ」
「それなら構いませんよ」
...
車を走らせた先は...えっ
えっ、あっ、それ、これ、えっ
与倉
「落ち着けっての...」
俺と与倉さんは流れるがままテーブルに案内され、座らされる..
海斗
「え、あの...えっと、あの大きい屋敷って、与倉さんの...」
与倉
「...あー、そうだよ。」
海斗
「与倉さんって大金持ちだったんですか!?」
与倉
「まぁな...とは言っても俺は養子だから血の繋がりはねぇんだけど」
海斗
「そうなんですか...」
出された料理を食べながら、与倉さんは答える
与倉
「今の俺の親父は俺を生んだお袋と付き合ってたんだが、子供が出来たと分かったらお袋は捨てられた...いわゆるお遊びって奴さ」
与倉
「俺とお袋は貧乏暮らしで学校行くのも一苦労だったが...ある日ここの息子が事故死して大騒ぎとなった...で、最終的に愛人の息子である俺が養子になっちまったというわけさ」
海斗
「全然どういうことかわかりません」
与倉
「わかんなくていいんだよ、面白い事じゃねぇし今は飯だ、飯。」
海斗
「う、うん....」
す、凄いな...こんな分厚いステーキとか、フカヒレスープとか俺あまり見たことないよ
与倉さん、毎日これ食べてるんだよなぁ...
与倉
「さっさと食えよ、あの親父好き嫌いにはうるせぇんだから」
海斗
「わ、分かりました!」
....
た、食べた気しない...
与倉
「さて、改めてこいつを渡しに行くかねぇ」
海斗
「ん、ええ...偽装ライセンスに危険なヒーローソウル...一体何処からそんなものが」
与倉
「こういうのは大抵闇商人が売りさばいてるんだがな...よし」
与倉
「お前今日の夜こっそり家を抜け出せ!」
海斗
「えええええ!?」