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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*38*
歌舞鬼・紅血
『カリギュラ...俺達の狙いか』
響鬼・紅血
『あいつは俺が見つけた、だから俺にやらせろ』
斬鬼・紅血
『好きにしやがれってんだ!』
キバソウル
『行くぞ響鬼!はっ!でやっ!』
響鬼・紅血
『なるほど...対した力だ、相当鍛えられているな、立場が関係なかったら弟子にでもしたかった程だ』
...何なんだろう、この人、風魔のようなダークライダーと何かが違う。
キバソウル
『...何故なんですか?』
響鬼・紅血
『何がだ?俺達がヒーローを狙う理由か?それを知らせたら風魔に始末されるのでな』
キバソウル
『違います...貴方は何となく、悪には見えないんです』
響鬼・紅血
『....よく言われるな、ブラックナイトほど戦闘狂じゃないとか、DG電王ほどマッドでもないとか、風魔ほど外道でもないとか』
響鬼・紅血
『だが、ヒーローが悪役の出自を知る必要なんてないはずだ...フッ!』
キバソウル
『ぐっ!』
響鬼・紅血
『幼さ故の純粋さがお前の弱点のよう...だっ!!』
キバソウル
『うぐっ...!!』
ライブ
『ちょっ...あんた、大丈夫なの!?』
キバソウル
『なんとか....』
響鬼・紅血
『その年であれほどの戦闘技術は対した物だが...非情にならなければ風魔には勝てん』
キバソウル
『...っ!?』
ライブ
『風魔?風魔ってダークライダーで2、3番目ぐらいに強いあの風魔の事!?貴方どうして...』
響鬼・紅血
『鬼のように非情に、残虐に、そして無情になるんだ...』
キバソウル
『それはどういう意味?』
響鬼・紅血
『俺のようにダークライダーになる気はないか、ということだ...』
キバソウル
『...何?』
響鬼・紅血
『ダークライダーになってしまえば、街を守ることも正義も気にしなくていい、好きなようにぶっ壊し、旨いものを食い旨い酒に酔う...ただ、何かを倒すという単純な事さえ考えればいいんだ...そうすれば、風魔を越えるほどの力を手に入られる可能性がある』
...風魔を、倒す、か。
確かに、風魔は強い、強いだろう...
だけど...
キバソウル
『....俺はやめておく』
響鬼・紅血
『何故?風魔を倒したくないのか?』
キバソウル
『それは、確かに風魔は凄く強いだろうし、許せない奴だ』
キバソウル
『だけど、そんな事で力を得て風魔を倒しても、ダークライダーになった俺に残るのは破壊活動だけ。』
キバソウル
『そんな風になるのは嫌なんです、だって俺は皆が憧れるヒーローなんですから、数ヵ月前の俺のように、ヒーローが大好きな人がいるから、そんな人を裏切れない』
響鬼・紅血
『...純粋にも程があるぞ、鬼の誘いを断ったのはお前が初めてだ』
響鬼・紅血
『そんなヒーローは生かしておくわけにはいかないな』