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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*97*
加賀美
「.....」
海斗
「加賀美さん...!!!」
飯塚
「...ふぅ、これでよし、こいつがこんな純粋だったなんてねー」
海斗
「あ、貴方は...飯塚さん、なのか?」
飯塚
「それは答えられない」
海斗
「.....加賀美さんは」
飯塚
「心臓を貫いたから生きてはいないだろうね」
海斗
「.....」
飯塚
「俺は水晶とかいうのとは違うよ...どうにか始末できた、彼に言わせりゃ、上手く正しい選択肢を踏めたってわけだ」
海斗
「.....」
飯塚
「まぁ...心にもないこと言うだけで墜ちる女を攻略するみたいなものだったけどさ」
海斗
「.....」
飯塚
「でもまぁ、これで仕事は終わりだ...風魔の奴は加賀美博之だけ殺せと命じられたからな」
海斗
「何!?」
飯塚
「風魔が何をやりたいのかは知らないけど、俺は命令を果たしたし帰るよ」
海斗
「なっ...待て!!」
加賀美
「甘いぜ飯塚...」
...えっ
海斗
「加賀美さん!?」
加賀美
「うりゃあっ!」
加賀美さんは左手で飯塚さんらしき人の胸を貫いた
飯塚
「何ぃ?なんで?心臓貫かれて生きてるとか頭おかしいの?」
加賀美
「お前に言われる筋合いは無いさ...ブラッ○・ジャックでこういうのあったよな...俺は心臓が普通の人間とは逆向きについているんだ!」
飯塚
「そんなマンガみたいな新事実生やしていいのかよ!?」
加賀美
「いいんだ!これで終わりだ飯塚!」
飯塚
「.....」
「あー、そういえばね俺、自爆装置付いてるんだっけ」
海斗
「えっ...な、何を...今までのダークライダーにはそんなの付いてなかったぞ!?」
飯塚
「そりゃ多分、自爆装置を付けるまでもなく死ぬってわかりきってたそこらのクズダークライダーだからね」
飯塚
「でも俺はエースを殺すという重大任務だからね、もしもの為にドカーンってやる物を付けてもらったのさ」
飯塚
「互いに虫の息なのは不幸中の幸いだよ!これで任務が果たせるからね!ちなみにもうカウント始まってるよ!」
加賀美
「.....」
海斗
「加賀美さん!今、助け」
加賀美
「いや、いい...こんな街じゃ救急車は走らないし、担架が来てもその前に出血多量で逝っちまう」
海斗
「.....」
加賀美
「俺はここまでだ、後は頼むぞ.....カリギュラの新世代HERO!」
「俺は、君が愛してくれたヒーローなんだ、そんなヒーローのことを忘れないでやってくれ...」
その瞬間、大きな爆発が起きた
理解できなかった
気がついたら、福井さんと雪さんが近くにいた
福井
「海斗!?あの爆発は一体....!?」
雪
「海斗君!!」
海斗
「.....」
雪
「これは【仮面ライダーブレイブ】のヒーローソウル...まさか、加賀美さん!?」
福井
「そんな...!!」
また、守れなかった……また、守れなかった……人々を守る為、悪を滅する為になったのに、人々は救えていないし、ダークライダーの被害は増えるし、俺は……俺の思い描いたヒーロー像から段々と離れている……
そうだ、ようやく気付いた。
俺達は捨てられたんだ、見切られたんだ
悪役の破壊活動を恐れた市民は、ここから遠く離れた場所へと逃げていった
今、この街にいるのは...俺たちだけなのでは?