コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】
日時: 2016/01/16 22:38
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

 初めましてか何度目まして。
 凜太郎といいます。

 今回から書いていく物語は、とある引き籠り少年がゲームに閉じ込められる話です。
 超人気オンラインゲームに閉じ込められた多くの人々。
 彼らの運命やいかに!

 他にも、同ジャンルに音の無い恋という作品を出しています。
 もしよければ、そちらも読んでください。

 では、よろしくお願いします。

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Re: ワールドエンド【オリキャラ募集中】 ( No.25 )
日時: 2015/07/01 16:46
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

21:バトル

「お前は、誰だ?」
「おいおいぃ、そんなピリピリしないでいいじゃ〜ん?」

 僕は彼を観察してみた。
 身長は175cmくらい。
 紫の髪に少しゴツイ顔。
 そして両腕に装着した謎の武器。
 肘くらいまで覆われており、先には3本の爪のような鉄の棒。
 鋭く、ギラリと光る。

「こいつにぃ、興味があるようだなぁ」

 その言葉にちょっとだけギクッとなった。
 ソイツはニヤリと笑う。

「知ってるかぁ?鍛冶スキルを極めるとオリジナルの武器がつくれるようになるんだぁぜぇ?」
「それは知ってる。でも、スキルがないからあまり意味はないじゃないか」
「クハッ、頭のかたいことでぇ」

 そう言って僕の目の前に来て、腹にソイツを当てる。

「スキルがなくても、上手く使えりゃいい武器になるもんだぜ?」
「それはどうい・・・・・・」

 うことだ、と言うことは叶わなかった。
 気付けばその爪のようなものが回転して、僕の腹を抉り、僕自身は5mほど吹っ飛んだ。
 腹から血が吹き出し、HPが一気に8割ほどなくなる。

「ぁが・・・・・・?」
「そういえば、まだ名乗ってなぁったなぁ。俺はグリム。よろしくなぁ」

Re: ワールドエンド【オリキャラ募集中】 ( No.26 )
日時: 2015/07/01 18:24
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

22:グリム

 グリムは、うずくまる僕の背中を踏みつけた。

「ごぶぅ・・・・・・」

 僕はなんとか体を捻り、それをかわす。
 そして、回復アイテムでHPを全回復させた。

「おぉ、なかなか粘るねぇ」

 そう言って爪をクパァッと開かせ、

「おもしれえじゃねえかぁッ!」

 ——瞳孔が開ききった気味の悪い笑顔で叫ぶ。
 そして僕に向かって突進してくる。
 僕は剣を抜き、それをなんとか受け止める。
 すると、爪が剣をガシッと握った。
 まるで、指のように。

「うぐぁッ!?」

 なんとか振り切ろうとするが、その爪はギュッと握って離さない。
 直後、剣ごと僕の顔の方に近づいてくる。
 そして鼻が掠るんじゃないかと思うくらいまで距離を詰めた時。
 爪がガバッと開いた。
 顔が引っ掻かれた。
 僕は後ろに引っ張る時の勢いのまま、後ろに転ぶ。
 あわてて立とうとした時だった。
 目の前にあの爪があった。

「ッ!?」

 ブリッジする要領でそれをかわし、さらに地面を転がった。
 なんとか剣を構える。
 さっきの疲れのせいで意識が朦朧とする。

「おらおらおらッ!」

 腕をブンブンと振って、攻撃してくる。
 僕はそれをかわし続けた。
 そして腕を伸ばし、グリムの頭を握った。

「ほへ?」
「捕まえた♪」

 そのまま男の体を引き込み、顔面にグーパンをめり込ませる。
 背が高い彼の頭を掴めるなんて、普通はありえないことだ。
 でも、たまたま僕を斬るために腰を低くしてたので、なんとかできた。
 そして、たじろいだ隙に右腕をむりやり掴み、岩にぶつけた。
 爪が曲がった。

「ぅぐ・・・ぇあッ!?」

 変わり果てた武器の姿に言葉をなくしたようだ。
 その間に僕は剣を掴み、一気に彼に突進する。
 しかし、突如肩を掴まれ、頭突きをくらった。
 視界が眩んだ瞬間、額に何かが当たる感触がする。
 それが爪だということに、すぐに気付いた。
 しかし、かわしたくても体が言うことをきかない。
 僕はなんとか頭を左に動かし、それをかわす。
 そして腕を蹴り上げ、剣で腹を斬る。
 さっきの頭突きと疲労ですでに意識はきれつつあった。

「うぐ・・・く、中々強いじゃぁないか・・・・・・」
「ハァ・・・ゼェ・・・・・・クズに言われても嬉しくねえよ・・・」

 僕は一度剣を構え直し、まっすぐグリムを睨む。
 深呼吸を何度か繰り返し、僕は斬りかかった。
 その時、クパァと開いた爪が僕の頭を握りしめた。

「ぁがぁ・・・・・・?」

 メキメキと頭から音がする。
 足が浮く。
 剣を落としてしまう。

「あががが・・・・・・」

 痛みが、じ、尋常じゃない・・・・・・。
 このまま殺されるかもしれない・・・・・・。
 いや、まだだッ!

「うおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああッ!」

 僕は叫び、足でなんとか奴の腕を蹴る。
 さらに、爪を引きはがそうと暴れてみるも、ビクともしない。

「うひょぉ、すげぇな。これでまだ諦めねえのか」
「うぐぁあああああああああああああああああああああああああああッ!」

 ただの悪あがき。
 でも、足掻ける間は死なないッ!

「僕は、生きたいんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
「そうかよぉッ!」

 そして、僕の頭はトマトのように弾ける——寸前だった。
 突然、グリムの胸から剣が生えた。

「・・・・・・へ?」

 ズポッとそれが消え、グリムはそのまま崩れ落ちた。
 しかし、機械だからか僕の頭は掴まれたままだった。
 直後、誰かが近づき武器を外させ、中のスイッチを押す。
 すると、僕の頭は解放された。

「あの、大丈夫ですか・・・・・・?」

 声のした方を見ると、なんとラルナがいた。
 僕は驚きのあまり目を見開く。

「どうして、ここに・・・・・・?」
「映像で見てたんですけど、その、なんか、危ない感じだったので、助けに来てしまいました・・・・・・」

 そう言って、僕のボロボロの体を抱きしめた。
 一瞬焦ったが、僕はそれを受け入れる。

「良かった・・・・・・本当に良かったぁ・・・・・・」

 しばらく抱き合った後、回復魔法をかけてくれた。
 僕は立ち上がり、彼女に笑顔を向けた。

「ありがとう。それじゃあ、僕はもう行くね」
「あ、はい・・・・・・」

 僕は、少し軽くなった足取りでゴールに向かった。

Re: ワールドエンド ( No.29 )
日時: 2015/07/03 21:24
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

23:戦争

「戦争が起こるかもしれない」

 翌日、買い物に行っていたダイキが唐突にそう言った。
 僕は目を見開き、彼を見つめた。

「さっきほかのプレイヤーがそう言っていたんだ。結構他の奴らも知っている話だ」
「詳しく話してよ」

 僕は紙とペンを出して、言葉の続きを待つ。

「こうなってから二つの派閥ができていたらしい。それぞれが大規模なギルドをつくり、人もかなり集まっているようだ」
「へぇ・・・」
「それが、ある日それぞれの派閥の奴らが喧嘩を起こしたらしくってな。残念ながら、それで片方の所のボスがキレたらしいんだよ」
「それで戦争か?」
「あぁ、さっきも言ったがかなりの規模のギルドだからな」
「それで、もしかしたら大きな戦争になる可能性もある」
「あくまで可能性か」

 そんな話をしていた時、外で爆音がした。
 僕らは慌てて窓に駆け寄った。
 すると、町の一か所が燃えていた。

「ッ!」
「始まったか・・・・・・」

 ダイキはそう言って舌打ちした。
 その時、こちらに向かって炎がついた松明が投げ込まれる。

「危ないッ!」

 ダイキは僕の体を自分もろとも押し倒す。
 右半身を強く打ちつけた。
 僕は慌てて立ち上がり、松明に水をかける。
 床が焦げていたけど、まぁなんとかなるかな。
 改めて町を見ると、すでにたくさんの人々がデモ行進のようなことをしていた。

「おい、どうするんだよ、これ・・・・・・」
「決まってるだろ」

 僕の笑顔を見て、ダイキは嘆息した。

「鎮圧するぞ」

Re: ワールドエンド ( No.30 )
日時: 2015/07/03 21:24
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

24:鎮圧作業

「いや、さすがにこれは無理だろ・・・」
「諦めたらそこで試合は終了だ」
「お前、それもうパクリじゃないか・・・?」
「いいんじゃないの?」

 声がした方を見ると、影丸とラルナが立っていた。
 影丸はニヤッと笑う。

「面白そうじゃない、鎮圧」
「わ、私も同感です・・・ッ!」

 ダイキはハァッと溜め息を吐く。

「分かったよ。俺も協力するしかないじゃないか」

 というわけで、僕らは鎮圧作業を始めることにした。
 まず、町を燃やした奴らは影丸とラルナに足止めしてもらう。
 その間にそっちのボスをダイキが倒しに行く。
 そして相手のボスは僕が倒しに行く。
 お互い目的がなければ戦争なんてすぐに収まるものだ。
 僕は剣を構え、一気に走る。
 すると、もう一方の派閥も来ていた。
 ひとまず一人の鎧の肩の部分に剣を刺し、前転する要領で頭上を転がる。
 そして別の奴の肩に乗り、それを蹴って進む。
 進んで進んで、端に辿り着く。
 僕は一気に走ってその派閥の基地に向かった。

Re: ワールドエンド ( No.31 )
日時: 2015/07/02 22:46
名前: 藤原妹紅 (ID: BQ7Rat./)

この小説面白いね〜これからもガンバっ!!



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