コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】
日時: 2016/01/16 22:38
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

 初めましてか何度目まして。
 凜太郎といいます。

 今回から書いていく物語は、とある引き籠り少年がゲームに閉じ込められる話です。
 超人気オンラインゲームに閉じ込められた多くの人々。
 彼らの運命やいかに!

 他にも、同ジャンルに音の無い恋という作品を出しています。
 もしよければ、そちらも読んでください。

 では、よろしくお願いします。

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Re: 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】 ( No.107 )
日時: 2016/01/23 20:31
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

19:計画も続く

「さて、これからどうしようか」

 僕がそう言って皆の方に振り返る。
 すると、なぜか皆俯いていた。

「おい、どうしたんだよ?」

 その時、気付く。
 3人の手にはそれぞれ赤い腕輪が着いていることに。

「え・・・?」

 直後、ダイキと影丸に飛びつかれ、地面に後頭部を打ちつけた。
 鈍い痛みが走るが、そんなこと関係ない。

「なッ・・・これ、一体・・・え・・・?」
「ふふ、どうやら伝説のギルドのリーダー君にも何が起こっているのか分かっていないようだね」

 声がした方を見ると、茶髪の青年が立っていた。

「いやぁ、シロッペの真似してみたけど、やっぱアイツの真似は疲れるな〜」
「おいッ!これは一体どういうことだッ!」

 僕が叫ぶと、彼はヘラヘラ笑った顔でこちらを向く。
 くそう、殴り飛ばしたいが、体が拘束されてできない。

「おいおい叫ぶなよ。鼓膜が破れたらどうしてくr・・・」
「なんでまだこの腕輪があるんだッ!だって、グリムは死んだのに・・・」

 僕の言葉を聞いて、彼は爆笑した。
 腹を抱えて、イラつくくらいに。

「あっはははッ!何勘違いしてんだよ!グリムもあくまで俺達の部下ってだけだぜ」
「それはどういうことだッ!」
「さすがにこれ以上話すとしろっぺに怒られるし、そろそろお前も俺等の仲間に入れるかな」

 そう言うと、ラルナに手で合図する。
 ラルナは、いつの間にか赤い腕輪をその手に持っていた。

「そんな・・・」
「アイツの腕に付けろ」
「はい」

 ラルナは虚ろな目で僕を見つめる。
 やめろ、やめてくれ・・・。
 右手を引っ込めようとしたが、二人に無理矢理引っ張られる。
 そして、その手に、ゆっくりと腕輪が付けられるのを、僕は見ていることしかできなかった。
 カチリ、と。

Re: 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】 ( No.108 )
日時: 2016/01/25 12:37
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

20:違和感

 なんだか、最近人が少ないように感じる。
 今、僕とケインはレストランにいるのだが、どうにも人があまりいないのだ。
 大体、10人いるかいないか程度の数だ。

「ねぇねぇ、最近人少なくない?」
「ん?そうか?」

 ケインはそう言ってドリンクを飲み干す。
 いやいや、明らかに少ないでしょ。

「だって、いつもはもっと賑わっていたはずなのに、最近席もほとんど空いてるし」
「そんな日もあるんだろ。それよりさ、次は」
「次することもないし、ちょっと調べてみない?」

 おっと、彼の言葉を遮ってしまった。
 それに怒ったのか、なんだか険しい表情になっていく。

「えっと・・・ごめん。そんなに、やりたいことがあったの?」
「・・・別に」

 そうそっけなく言うと、目を逸らす。
 なんだろう、この違和感・・・。
 ケインなのに、全く別の人間のように感じる。
 まるで、人格ごと変わってしまったかのような・・・。

「そんなことよりさ、どうするよ?調べるにしても、何をすればいいのかわかんねーじゃん?」
「とりあえず、セツトさん達に聞いてみようよ。もしかしたら、何か知ってるかもしれないし」

 フレンド登録からセツトさんを選び、連絡する。
 しかし、すぐに切られてしまった。

「あれ?切られちゃった」
「忙しいんじゃねえの?とりあえずさ、情報集めたりすればいいと思う」
「分かった」

−−−

 そんなこんなで僕たちは情報収集を開始した。
 3日ほど経つと、面白い情報が集まってきた。
 どうやら、とある裏路地に『オーバーワールド』のセツトさんとダイキさんを見たという。
 とりあえず、彼等に合流して協力してもらうという流れになり、僕たちは路地裏に向かった。

Re: 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】 ( No.109 )
日時: 2016/01/25 12:56
名前: 名無(なむ) (ID: 3w9Tjbf7)

この、ゲームの中に
閉じ込められるというジャンルは
ソードアート・オンライン
ログ・ホライズン
古いものだと .hackとかの大作があるんで
よく比較されたりするんですよね

凜太郎さんがそれらの有名作品とは
一味違うだろう自分だけの
オリジナリティを見せてくれることを
期待しています

私はオリジナルは考え中ですが
今はとても書けません

Re: 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】 ( No.110 )
日時: 2016/01/25 15:04
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

僕もああいう作品に感化されてこういう小説を書いていますw
ソードアートオンラインとか、結構読んでいましたし
これからも読んでいただけるとありがたいです

Re: 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】 ( No.111 )
日時: 2016/01/25 16:15
名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)

21:四面楚歌

 路地裏は、ゴミやらなんやらの匂いでとても臭かった。
 本当にこんな所にセツトさんたちがいるのだろうか?

「あ、おい、アレを見ろ」

 ケインがそう言って指差す。
 指差した方向を見ると、セツトさんが歩いていた。

「セツトさんッ!」

 僕は叫んでいた。
 しかし、彼は特に反応せず、古い扉を開け、その中に入って行った。

「なんであんな所に・・・?」
「さぁな。とにかく行くぞ」

 ケインに続いて、僕も中に入っていく。
 下に続く階段を下り、木でできた扉を開けると、そこには二人の男が椅子に座っていた。

「ん?なんだ、この少年は?」

 白いフードを身につけた男が、そう言って顔を上げる。
 ここからでは顔が見えない。

「あ、この子。たしかグリムを倒したって言う・・・」
「あぁ、あれか」

 その隣では、茶髪のチャラそうな男が膝に女性を乗せて猫のように頭を撫でていた。
 その女性の顔を見た瞬間、僕は目を見開いた。

「ラルナ・・・さん・・・?」
「あれ、君この子知ってるの?可愛いよね〜。俺のペット♪」

 そう言ってラルナさんの顎を撫でる。
 ラルナさんは気持ちよさそうに目を細めるが、目に自我の光が無い。

「コイツはいつも女を取り換えているからな。昨日は黒髪の女を抱いていた。ほら、そこにいるやつだ」

 白いフードの男は、そう言って部屋の隅を指差す。
 そこでは、影丸さんが首輪をされて丸くなっていた。

「わざわざ、首輪に変えることまでやってたし、ホント女に目が無いよな」
「なんで・・・」

 僕は言葉を失う。
 なんで、なんでこんなことになるんだよ・・・。

「あははッ!『オーバーワールド』って言っても大したことないなぁ!こんなあっさり俺のモノになるんだからなぁ」

 そう言ってラルナさんの唇を奪う。
 なんでそうやってされるがままなんだよ・・・。
 いつもの凛とした態度はどうしたんだ?
 なんで拒絶しないんだよ。

「そういえば、君は他の2人を探していたんじゃないかい?彼らがどうなったのかも教えてあげよう」

 そう言って映し出した映像では、セツトさんとダイキさんが濃厚な接吻を交わしていた。
 正直、吐きそうになった。

「やっぱ、男が二人いたらホモにするのも楽しいよね〜。あははははッ!」

 もう、自分が何をすればいいのかが分からない。

「そういえば、君の隣にいる少年も、すでに俺達の仲間だけどね」

 その言葉を聞いて、僕はケインを見る。
 ケインの目は、すでに虚ろな状態だった。

「う・・・あ・・・」

 ぐにゃぐにゃと視界が歪む。
 一体、何が、どうなってるんだよ・・・。
 よく見れば、茶髪男はすでに首輪を持って、僕の前に立っていた。
 あぁ、このまま操られてしまえば楽になれるかもしれない。
 そんなことを考えながら、僕の意識は途絶えた。


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