コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【参照1000越え】ワールドエンド【感謝】
- 日時: 2016/01/16 22:38
- 名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)
初めましてか何度目まして。
凜太郎といいます。
今回から書いていく物語は、とある引き籠り少年がゲームに閉じ込められる話です。
超人気オンラインゲームに閉じ込められた多くの人々。
彼らの運命やいかに!
他にも、同ジャンルに音の無い恋という作品を出しています。
もしよければ、そちらも読んでください。
では、よろしくお願いします。
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- Re: ワールドエンド ( No.87 )
- 日時: 2015/12/21 13:50
- 名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)
6:被害者であり、英雄
場所は変わり、とある一室。
一人の少年が、テレビの画面を見ていた。
『ワールドエンドに人々が閉じ込められ、すでに2年が経過しました。被害者も多数出ており、警察は解決へと・・・———』
「ラル・・・ナ・・・」
少年はあくまで、一人の女性のために行動する。
他に彼を動かす者はない。
彼は近くにあったパソコンを手に取り、ヘッドフォンを装着する。
これはトラウマ解決のために医者が用意したものだ。
少年・・・瀬戸 勝人の手は、震える。
やはり、まだ恐怖は根付いたままなのだ。
しかし、ここでその恐怖を乗り越えられれば、今はまだ不安定な精神も回復するかもしれない。
少年は息を呑む。
覚悟は決めた。
あとは、ボタンを押すのみだ。
「僕なら・・・やれる・・・僕なら・・・」
彼はゆっくりと、クリックした。
カチリ、と。
画面が、輝く。
- Re: ワールドエンド ( No.88 )
- 日時: 2015/12/23 09:21
- 名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)
7:成長期
僕は草むらの上で仰向けになり、空を仰ぐ。
この世界は、これからどうなっていくのだろうか・・・。
一応ダンジョンの攻略は進んでいる。
最近、ようやく750個目のダンジョンがクリアされたと聞く。
このペースなら、あと1年も経たずに全部クリアされるのも時間の問題だろう。
「僕はこれから・・・どうすればいいんだろう・・・」
正直、僕が動く必要もないように感じる。
別に正義感満載なキャラじゃないし。
僕だってあくまで人間ですし。
「いや、今はやめよう・・・」
首を振る。
今、僕が気にすることはこんなことじゃない。
他にも何か気にするべきことは、この世界にはたくさんあるはずだ。
そう思って起き上がろうとした時だった。
ドカーンッ!
どこからか、爆発の音が聴こえた。
「な、なんだ!?」
僕は辺りを見渡す。
その時、空に大きな袋を持ったドラゴンがいた。
え、ドラゴン!?
「君、危ないッ!」
男の声に僕は我に返る。
そうだ、目の前にいるのはドラゴンなんだ。
僕は慌てて立ち上がり、走る。
直後、ドラゴンの口から炎が吹き出され、さっきまで僕がいた場所を焼いてしまった。
冷や汗を流しながらも、脳内で考える。
どういうことだ?
ドラゴンは戦闘地域じゃない限り、人を襲うことなんてない。
それを踏まえたうえで僕ものんびりくつろいでいたわけだし。
じゃあどうして?
「うおおッ!」
その時、ドラゴンに飛びつく影があった。
見ると、それは白い髪の男の人だった。
ええ!?
もちろんその人はすぐに突き落とされ、受け身も取れずに転がった。
「何やってるんですかあなたは!」
「・・・・・・あのドラゴン、人が乗ってない」
「はぁ?」
「ドラゴンはこの辺りでは、人が乗って命令しない限り人や町を襲うことなんてできない。でも、人は乗ってなかった」
どういうことだろう、と言って考え込んでしまった。
え、急にどうしたの?
「・・・セツト君・・・?」
声がした方を見ると、ラルナさんが目を見開いて立っていた。
セツトとやらは、僕が驚くほどの速さで顔を上げた。
そして、微かに目が輝いた気がした。
「ラルナッ・・・」
「セツト君!?どうして、ここに!?」
え、二人ってどういう関係なんだ?
僕はその場でフリーズしてしまった。
−−−
「あははっ!大量大量!」
「な?言ったろ?」
「あぁ。まさか、あの人の支援でこんなにもガッポリ稼がせてもらえるなんてなぁ」
一人の男が、そう言ってギャハギャハと笑う。
男たちは、箱に入った大量の首輪を見て、さらに笑うのであった。
- Re: ワールドエンド ( No.89 )
- 日時: 2015/12/23 09:30
- 名前: 倫太郎 (ID: vyWtoaEp)
「いぃやっっふうううううううメロンうめぇぇううううううううッ!」
元気な掛け声と共に卓也———いや、今はケインだったか———はモンスターを大剣でぶった切る。
それを尻目に僕も素早く56匹ほどのモンスターを斬り伏せる。
「いやぁ、やっぱ、餅アイスは最高だなぁ!」
この世界に来て約1年が経つ。
ケイン小杉はどさんこ剣士、僕はおでん魔王でずっと冒険をしており、この世界ではそこそこ有名になってきていると思う。
筋肉もあがってきているし、十分強い方だ。
「んじゃ、そろそろ戻ろうか。今日の宿題はそこそこ難しいぞ」
「うえッ!マジか!」
- Re: ワールドエンド ( No.90 )
- 日時: 2015/12/25 09:04
- 名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)
あの、そういうコメントはやめてくれませんか?
世界観も台無しですし、ハッキリ言って邪魔です
管理人に言ってアク禁にしてもらいますし、できることなら死んで下さい
- Re: ワールドエンド ( No.91 )
- 日時: 2015/12/28 11:57
- 名前: 凜太郎 (ID: 6kBwDVDs)
8:首輪
「なんだかなぁ」
俺は暗い道を歩きながら呟く。
友人のソラと行動を別々でするようになって半年ほど経つ。
ソロプレイヤーになり、この世界で俺のことを知らない人間はいないだろう、なんて思ったりする。
「さすがにそれはないかな」
そう思いながら天を仰ぐ。
そういえば今日は星が綺麗だなと思った時だった。
突如、視界が暗くなる。
「ッ!?」
俺は咄嗟にバックステップで距離を取る。
目の前には、数名の男が立っていた。
「なんだ・・・お前らは。俺に、何か用か?」
「別に用なんてないさ。強いて言えば、俺達の仲間になってもらいたいってくらい」
「あるじゃねえか、用。当たり前だけど、お断りだね」
俺はそう言いながらも後ずさりをする。
正直、プレイヤーキルとかやりたくないんだよね。
人殺しになるし。
ここはさっさと逃げてしまおうと思い、俺は来た道を戻ろうと振り返る。
しかし、そこには他にも男がいた。
「な、なんなんだよ・・・俺はお前らの仲間になんかならないぞッ!」
「別に君の意思は関係ないからね。ただ君の強さだけが欲しいんだ」
「はぁ?」
俺は呆けてしまった。
何が言いたいんだこいつらは。
とにかく逃げなければと思うが、すでに囲まれてしまった。
直後、剣を持っていた手を何かで殴られる。
剣を落としてしまった。
そしてそれは誰かに拾われる。
返せ、と言おうとした瞬間背後から伸びた腕に両腕を掴まれ身動きできなくなる。
「は、放せッ!」
もがいてもビクともしない。
その時、どこからか伸びてきた腕を見て俺は驚愕する。
そこには首輪のようなものがあった。
「な、何をする気だ・・・?」
俺の問いには答えずに、その腕はしっかりと、俺の首に首輪をする。
直後、思考が停止する。
−−−
一瞬で、ケインの顔から表情が無くなり、目から光が失われた。
「それじゃあ、行こうか」
男たちの言葉に、少年は静かに頷いた。
「はい、ご主人様」
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